2016年3月19日土曜日

北国の帝王


ロバート・アルドリッチ監督作品。
以前から気になっていたんですが、
やっと見ることができました。
これまで見たのは、ロンゲスト・ヤード
どれもめちゃくちゃオモシロかったんですが、
本作も最高最高でした!
舞台は世界恐慌時代のアメリカ。
ホーボーと呼ばれる貧困に苦しむ人たち、
今でいうところのホームレスがいて、
彼らは車がないために、
移動手段として列車にタダ乗りしようとします。
そのタダ乗りを決して許さない車掌。
タダ乗りを巡って命をかけた、
ホーボーvs車掌の戦いを描いた作品です。
本作は圧倒的に役者のパワーが大きくて、
車掌をアーネスト・ボーグマン、
ホーボーをリー・マービンが演じているんですが、
もう2人の顔の力が凄まじ過ぎて …
ボーグマンは鬼のような顔なんだけど、
後半に進むにしたがって嬉々とした表情を
見せるようになるのが良いんですよねぇ。
とくに縄を繋げたアンカーで、
ホーボーをいたぶるときの顔よ!サディスト!
一方のマービンはダンディズムを感じる存在で、
ホーボーの皆からもリスペクトされてるし、
メンターとしての役割もきっちり果たす、
お手本とすべき漢の中の漢。
持たざるものがKUFUする姿にもグッときました。
こんな2人が列車のタダ乗りをかけて戦う、、
今の時代じゃ考えにくいけど、
展開がとてもスリリングだし、
走ってる列車の上でのバトルなので
アクションも迫力満点!
他の作品もガンガン見ていきたい監督です。

0 件のコメント: