2018年10月22日月曜日

2018年10月 第3週

10月15日
粋な夜電波を聞きながら朝の準備。
ジャズアティチュードでソリッドなジャズが多くかかった中で、
最後のLayerz「Dreamin'」がかっこよかった。
来週はいわゆるイイ曲しかかからないソウルバーなので、
それがとても楽しみな気持ちで出勤。
仕事を粛々と終えてECDのNHKで放送された
ドキュメンタリーを見た。
ラップとはなんぞやくだりで、
サイファーから始まるくだりが見ていて痛々しかったけど、
本で語られている内容と90年代の伝説的な映像の引用で
ECDがどういうラッパーだったのか分かりやすく知れる内容だった。
僕は日本のラップ結構フォローしているほうだけど、
ECDのことはニューエラ似合わねぇぐらいから
少し聞いたりするようになって、
自分が大人になるにつれて番組内でも話されていた通り、
ストレートなラップが響くようになったのかもしれない。
とくに社会運動への寄与が本当にかっこいいなと思っていて、
政治的なスタンスをはっきり見せる。
しかもポーズではなくデモを含めた具体的な行動まで伴っている。
アメリカだとKendrick Lamarに代表されるように、
政治とヒップホップの距離は近い部分があるけど、
日本だとなかなか難しいところある中で
本当に説得力を持っている人だからこそかっこいいと思えた。
(某アイドルとか見ててうるせーと思ってしまう)
そのまま最近プライムに入ってきた「This Is Us」を見始めた。



前評判が高くてNHKでも放送されていた作品で、
1話目からだいぶ凝っていて映画ではよく見かけるけど、
ドラマでこのタイプの仕掛けを用意していることが珍しい。
このトバし具合でお話をどうやって展開するのか。
評判が高いから失速せず加速していくのだろうな。
Youtubeにアップロードされた、
Kowichi「Dirty Force One」が超ヤバかった。
ヤバくて久々に続けて2回見た。



このラウドな感じはどうしたってぶち上がるし、
MVがリッチでダーティーで最高。
(T-Pablowのダミ声シャウトモードのかっこよさ異常)
B-BOYが磨くのはスニーカーとスキルと
相場が決まっているわけで、
新たなスニーカーをテーマにしたアンセムな気がする。
果たしてアルバムはどうなのだろうか。

10月16日
MigosからHanchoのソロアルバムを聞きながら出勤。



あいも変わらずな感じなノリで楽しい。
「Fuck 12」が意外にも社会派というか、
Malcom Xを導入に持ってきて12=Policeへの
不平不満を歌っているのが意外だった。
ゲスト陣もイケイケドンドンなTravis Scott、Lil Babyから、
Madonnaという謎のカードまで切ってきているのとか笑えた。
帰りに喫煙所で煙草を吸っていたら、
真顔でこちらに話しかけてくる人がいて、
イヤホンを取って聞いてみると「煙草をください」と言っていた。
丁重にお断りすると別の人にも頼んでいた。世も末。
家で晩ご飯を作りながら、
ERAがゲスト回のSummit Timesをアーカイブで聞いた。
フランクな感じかと思いきや、
思いのほかヒリヒリしたインタビューでオモシロかった。
自分が受けた影響や何を聞いているか、
頑なに答えようとしないERAのスタンスは
ある意味では正しいのかもしれなくて、
この情報化社会でアーティストが
「神秘的」でいることは必要な気がする。

10月17日
CITY GIRLS「Period」聞きながら出勤。



00年代のUS感のあるトラックと
勢いのある2人のガールズラップは今新鮮に聞こえる。
( Swizz Beatzっぽい曲が多い。)
Milosも所属するQuality Control Music所属なので、
これからもっとグイグイくるかもしれない。
2曲目の「I'll Take Your Man」が
イントロぶち上がり部門今年暫定1位。
今日の夜から社員旅行に召喚される予定だったけど、
咳がひどいので欠席した。明日一日休みだと思うと心が軽い。
帰ってソファに寝転がりながら本をダラダラ読んでいた。

10月18日
平日の休み最高と思いながらコーヒー飲んでチル。
友人からお土産でもらったシリコンバレーの中で
頻繁に登場するPhilz coffeeをハンドドリップして。
午前中の間に免許更新のため雪が谷大塚へ。
免許取ってから一度も運転したことのない、
ハイパーペーパードライバーなのでゴールド免許。
平日でも結構混んでいた。
前に並んでいる人が結婚前の苗字を申込書に記入して、
間違えてしまったことを謝っていたけど、
こんなところでも夫婦同姓必須のシステムで
コストかかっているのを目の当たりにすると、
本当に生産性低い制度だなと感じる。
免許用の写真も警察署とで撮ったのだけど、
撮影係のおばさんがしきりに鏡見て
見た目を整えろ、これは長い間使うものなのだから。
と言っていたのが印象的だった。
さくっと更新したあと、駅前にあるカレー屋へイン。
極小店内でハンバーグカレーを食べた。
ブルース、ジャズが好きな店長みたいで、
ブルースに関する本がたくさん並んでいたし、
かかっている音楽もテープからだった。かっこいい。
雪が谷大塚といえば坂元裕二の
「いつかこの恋を思い出して泣いてしまうかもしれない」で
主人公が住んでいた街だったことを思い出して、
あの印象的な坂道に行こうかなと思ったけど
映画の時間が迫っていたため断念。
品川に移動して楽しみにしていた、
「アンダー・ザ・シルバーレイク」を見た。



「アメリカン・スリープ・オーバー」
イット・フォローズ」の
デビッド・ロバート・ミッチェル監督作品。
過去作に比べるとかなり難解かつ、
140分という長尺で見終わって疲れた。
でも難解ゆえに読み解きたくなる
たくさんの仕掛けが用意されていて見応えはあった。
BEWARE OF DOGKILLERという意味深な言葉で映画が始まり、
主演のアンドリュー・ガーフィールドが登場。
なよっとした彼がある女性に心惹かれて、
LAの謎めいた世界に独自の解釈で没入していく話。
ヒッチコックを筆頭とした昔の映画への
オマージュ、リスペクトがたくさん詰まっていて、
最初に彼が自分の家から覗くシーンは
建物の配置とショットの感じから
裏窓やん」と思っていたところ、
彼の部屋には「裏窓」のポスターが飾っていたりする。
一時が万事この調子で物語として起こっていることだけでなく、
ショットの中に映り込んでいるものが
これから起こること、起こったことへの暗示となっている、
それがオモシロいと思えるところだった。
伏線だと期待してしまうと、
そこまで大げさではないから肩透かしくらうから、
伏線回収が好きな人からすると物足りないかもしれない。
この暗示、伏線というのが物語内で
彼女を探す手がかりにもなっていて、
一種のメタ構造にもなっている。
ただ彼女へたどり着く推理の場面は
正直無理やり感が強いから、
推理ものとして見てしまうのは違うかも。
コンステレーションの概念が一番近いと思っていて、
無関係だと思っていたものが繋がったり、
ある日突然意味を持ち出したり。
偶然の連続、それを人は奇跡と呼び信仰する。
みたいなメッセージを勝手に受け取ったりした。
(それが極まった先にあるのが陰謀論な訳だけど)
あと古い映画へのオマージュという点でいえば、
音楽がオーケストラを導入した、
僕たちがイメージする古めかしいサウンドなのが新鮮。
舞台は現代のLAなのにかかっている音楽は古い、
といったギャップに惹かれた。
たとえばウディ・アレンも往年のジャズをかけながら、
現代を描いているのだけど、それとはまた違った趣というか。
個人的にはLA旅行したときに連れて行ってもらった、
グリフィス天文台付近が登場するシーンが、
ここ行った的なノリでテンションアガッった。
(ジェームス・ディーンの頭撫でる人増えるだろうな。)
これを全部解きほぐしたような解説書を読みながら、
DVD出たときには改めて見直してみたい。
帰り道、ユニクロでYシャツを購入して
蒲田をローソンのコーヒー飲みながら、
歩いていたら頭から血を流している男性を見かけた。
一体何がどうなっているんだ。
帰ってチンジャオロース的なサムシングを作って食し、
「This Is Us」を見たり久しぶりにアメトーク見たりして就寝。

10月20日
リフレッシュして一日だけ働いて週末迎える。
移動中に聞いたZION Tのアルバムのメロウ具合にとろける。



韓国語なので何を言っているか皆目見当もつかないのだけど
トラックとラップ、歌のフロウ、メロディが大好物な内容。
日本のメロウな曲はJポップとどうしても近接してしまうけど、
韓国のメロウな曲はUSマナーのメロウだと感じる。
午後からセミナー。
こんな無駄なことに尽力している人がいるのか、
と驚いてしまった。それと同時に仕事の無いところに
仕事を作って雇用するってことにも気づいた。16時半に終了。
金曜日に仕事早く終わるの最&高。
日本橋駅で桑原あいの広告を見かけて、
アルバム出てたんだ、しかもラッパーも入ってる?
となって聞いてみた。



このタイミングでソッコーで聴ける
ストリーミングサービスって未来。
ラッパーはDaichi Yamamotoで、
シンガーでものんくるの吉田沙良が参加。
「ピアノを骨で弾く」というキャッチコピーがついていて、
一体全体それはどういことなのですか?と思いながら
聞いていたけど確かに力強いピアノだった。
品川まで移動してエクセルシオールでひたすら読書。
読書しているときに聞いていたのは、
Brandon Coleman「Resistance」



彼についてはとてもよくまとまっている記事があるので、
詳しくはそちらを参照→リンク
ヴォーコーダー使いで多幸感溢れる、
メロディアスなファンクがとても心地よかった。
時間になったので英会話。
先週のスパルタに比べると緩い先生ということ、
自分自身の体調もイマイチで
パッとしないレッスンになってしまった。
自分が話すよりも講師の人が話していることが
多くなってしまったし、
ブロークンなまま話して向こうが汲み取ることが
何度も発生してしまった。モチベ再び上げていかねば。
品川駅を通りかかると新幹線の乗り場が
とんでもない人の量で何事かと思えば、
事故が起こって運転が止まっているようだった。
金曜日のこの時間とか一番混むのに地獄。
悠々と通り過ぎて久々にてんやで天丼を食べて帰宅。
「This Is Us」をひたすらビンジウォッチングしていたら、
いつのまにか2時になっていて急いで寝た。

10月20日
iPhone6の電池交換のため渋谷へ。
父親に譲り渡すためにバッテリー交換、ガラス交換して、
綺麗な状態にしようとしたのだけど、
ガラス割れた状態ではバッテリー交換不可らしく、
あきらめてミスターミニッツで先にガラス交換することにした。
即日交換してくれるらしく1時間渋谷で時間を潰す。
週末の渋谷が地獄だということをすっかり忘れていた。
とりあえずTSUTAYAで日本の新譜を中心に
ざーっとレンタルした。
それでも時間が余ったんので東急のジュンク堂で
本を色々眺めていた。欲しい本が山ほどあったけど、
読みきれていない本がたくさんあるから自重。
飽きたから外出て見たら豪雨豪雨。
これはどうしようもないということで、
スタバでコーヒー飲みながら本読みまくる。
通勤時間が前より短くなり
長編小説だとなかなか進まないから、
こういうときに読むとめっちゃ進む。
修理が完了したのでピックアップして
最寄駅でつけ麺を食べて帰宅。
「This Is Us」を引き続き見まくる。
1本1時間で18話あって見応えがある。
さいごの1話になってしまったので、
一旦保留して格闘代理戦争を見た。



来週1回戦がスタートするのだけど、
出場選手が多くなったために物語が積み上がらないうちに、
いなくなってしまう選手が出てくるのは勿体無い気がする。
ただ異種格闘技になっている具合が、
男性のときよりも高いから試合自体は楽しみ。

10月21日
朝起きてフレンチトースト食べてから
「This Is Us」の最終話を見終えた。
1つの家族体の中に今のアメリカで顕在化している問題を
ぎゅっと詰め込み、その諸問題をどう乗り越えていくか、
描いているところがオモシロかったし興味深かった。
脚本の出来は相当なもので、
様々な時間を行き来しながら家族像をあぶり出すのは、
時間をかけることができるドラマならでは。
「普通の家族」なんていうものは存在しなくて、
家族という共同体は様々あるし、
その中の秩序でどうやって生きていくか、助け合っていくか、
みたいなことを何度も考えさせられたし、
泣かせる場面がとにかく多くウルル発動しまくりだった。
1時間×18話で最近のドラマとしては
分量は結構重ためだけど本格的な物語をじっくり見れて
映画ではたどり着けないドラマの重みを感じれてよかった。
昼飲みしようということになり蒲田のでんへ。
ハラミの刺身(!)、各種ホルモンの美味しさに
いつもどおり感動しビール2杯で仕上がった。
帰宅後「ベター・コール・ソウル」シーズン4を見終えた。



ブレイキングバッドのスピンオフとしてのシリーズなのに、
異様なまでに充実しているシリーズで、
今回もシリアスモードでオモシロかった。
身内の死との向き合い方がテーマになっていて、
感じの悪すぎるクズっぷりをジミーが露呈していた。
ジミーはお調子もののイメージがあるけど、
芯から腐っているような感じ。
こいつ腐ってんなーって思うと同時に
哀愁がそこはかとなく漂っていて、
もはや病気なんだなと途中で思い始めてかわいそうに思ったら、
最終話の女の子への説教でやっぱクズだった!最高!

2018年10月15日月曜日

2018年10月 第2週

10月8日
祝日の月曜日。
髪の毛が結構伸びたので切りに行く。
新たな美容院を開拓ということで
お洒落な感じのお店で切った。
殺伐とした気配を漂わせる街の雑居ビルの
2階に美容院はあった。適度に短くしてもらう。
タブレットが置いてあって雑誌読み放題で、
ブルータスの旅、本、音楽という主体性のない、
雑な特集だなと思いながらも
著名人の本のレコメンドを読む。
西加奈子と武田砂鉄のおすすめしていた本が気になったけど、
何だか思い出せない。結局買わなきゃいけないのか。
最後にワックスをつけてもらったけど、
一体全体これはどういう気持ちで街を歩けばいいのか、
そういった仕上がりになった。
帰りに銀だこでたこ焼きを買って帰ろうと
お店の前でテイクアウトを待っていたら、
前々職の上司である女性の部長がいた。
この辺に住んでいると聞いていて、
実際に見かけたのは始めてだったけど、
僕は裏切った側の人間なので声をかけずにスルー。
帰って焼きそばも追加で作ってビール飲んで
ダラダラしていたらいつの間にか寝てしまっていた。
蒲田にカマゲンしてスタバのコールドブリューを片手に買い物。
駅で立ってたら外国の人に話しかけられて、
iPhoneの電池が切れたから電話貸してくれと言われ、
なんとなく断ってしまった。
そのまま持って逃げられたらどうしよう、
と一瞬にして感じたのだけど
彼は自分のiPhoneXを持っていたから、
そんな可能性はおそらく低く、
自分の中にある排他性って、
こういうことなのかなとしばらく悩んだ。
まーでも考えすぎかとか着地しつつ、
シリコンバレーシーズン1を見終えた。



ずっと前から友人に薦めてもらっていたけど、
スルーしていてようやく見れた。
シリコンバレーのITベンチャー企業が
ストラグルして何とかして市場価値を高めようとする話。
むちゃくちゃオモシロかった。
テクノロジーに興味ある人は好きだろうし、
興味がなくてもチームで仕事することや、
仕事する上で何にプライオリティを置くのかといった、
働き方の話になっているところがオモシロい。
ギャグセンスも相当高くて何回か声出して笑った。

10月9日
KELELAのREMIXアルバム聞きながら出勤。



どの曲もキックが重たくて朝からぶち上がる。
サンクラでダウンロードしたファイル名のような、
ラフな曲名も分かってるな〜って感じ。
Kaytranadaの逆にキックなしでグルーブ作る、
いつものノリもあって最高最高。
そしてこの日のことはほとんど覚えていない。

10月10日
帰りの電車で「はじめての沖縄」読了。

はじめての沖縄 (よりみちパン! セ)
岸政彦
新曜社 (2018-05-08)
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沖縄の選挙でデニー玉城氏が圧勝した結果を受けて、
セッション22を聞いたりして、
今の沖縄について考えているタイミングで読めてよかった。
沖縄について語るとき、考えるとき、
様々なバイアスが存在した上でしか語り得ない。
このことを前提にどうやって沖縄について考えるか。
その示唆を与えてくれるようなエッセイだった。
沖縄は綺麗な海、美味しいご飯がある
素晴らしいリゾートであることは間違いない。
けれど基地問題、貧困問題といった
政治課題が顕在化した地域であることは忘れられない。
観光で景気がよくなっていくこともあり、
昔ながらの沖縄の街並みが失われていくことに対して、
外野の人間はなんでそんなことするのか、
と思ってしまうこともあるだろうけど、
それはわがままでしかなくて毎日そこで生きている人にとっては、
古びた建物より新しい建物のほうがいいと思うのは
当たり前だし外野が口出しすることではない。
沖縄とそれ以外の日本のあいだに境界線はないのだ、
というのではなく境界線はやはり存在する、
その上でどのように沖縄という場所を捉えるのか、
この論考がとても興味深かった。
全然関係ないけど沖縄から優れたラッパーが
最近たくさん出てきているのは
社会問題が顕在化しているからこそなのでは?
と読んでいて何度も感じた。
レベルミュージックとしてのヒップホップ。
沖縄に行ったのは計2回でそのうち1回が
かなりローカルな旅だったことに
この作品を読んでから振り返ってみて気づいた。
リゾートでウェーイもいいけど、
ローカルな沖縄を本作を読んだあとの視点で
もう一度楽しみたいし考えたいなと思った。
帰宅後、シリコンバレー シーズン2を
シーズン1の流れで一気に見終えた。
ジャレットを使ったギャグの数々が
どれも最高にオモシロかった。
一難去ってまた一難といった感じで、
ひたすらトラブルに巻き込まれて、
それを1つ1つクリアしていく過程はまさに仕事。
そういったトラブル地獄の中でも達成感、
チームとして仕事することの喜びを描いたエピソードが
終盤に配置されているのも好きなところ。
SWOT、スクラムといったビジネスメソッドも登場して、
それさえもギャグにしてしまう。とくにSWOTのシーンは最高。
ITに興味があればあるほど楽しめるのは間違いないけど、
細かいITの知識がなくても、IT業界における仕事の進め方を
知ることができるのも楽しいところだと思う。
シーズン5まで見れるのかと思えば生きる喜びも湧く。

10月11日
会社の机があまりにも低い仕様なので、
今日からアマゾンベーシックの
ラップトップスタンドを導入した。
その結果、モニターワークが劇的に改善した。
今までは深々と腰かけて無理くりPCの画面に
目線を合わせていたけど、
これでそんなことする必要がなくなって超快適。
もっと早く導入しておけばよかった。
会社の喫煙所でタバコを吸っていたら、
メッシとクリロナの19歳の頃の動画を見ながら
タバコを吸っている人がいた。
この休憩の短い時間にその動画を見る気持ちは
一体どこから湧いてくるのか。
ピッチへと翔け、サッカーへの貪欲な気持ち。
同僚の人と仕事の話をしていて、
自分のやりたくない仕事を平気な顔して
人に押し付けるような人間は本当にポイズンだな
と話を聞きながら思ったし、
実際に目の前で言われたら立場とか関係なく、
平気で言い返してしまいそうな自分がいて、
それはそれでいいのだけど、
上手く生きていないことになるのだろう。
明らかに合理的でないことに
「それ非合理なので、こうしたほうがよいですよね」
と言わない方がいい状況って、もはやそれは仕事ではない。
そんな仕事終わりに英会話。
初めての先生でイギリス出身だった。
先週の至れり尽くせりの対応から一転がっつりスパルタ系。
過去形、三人称といったミスについて逐一指摘してきて、
フルセンテンスで言い切れるまで言い直させられた。
なんとなくのバイブスで乗り切れないタイプで、
これは鍛えられて良いなと思った。
結構ピリついた空気だったんだけど、
美味しいビールは何かという話になり、
クラフトビールが好きだというと中目黒のお店を教えてくれた。
あとドラマの話になって「ザ・クラウン」をオススメされた。
エミー賞も受賞したし他の人にもオススメされたし、
これは見るしかないのか。見たいの溜まりまくりでtoo busy.

10月12日
午前中にささっと仕事して午後からセミナー。
講師の1人が地位と名誉大好きおじさんで、
どこどこの取締役は知り合いでこういうやつだとか、
海外で参加した会議で私は各国の要人に提言したとか。
講師のおじさんは明らかにおしゃべり大好きで、
これだけ多くの人が聞いてくれることに興奮して
調子に乗りながら話していてた。
でも会場にいるほぼ全員はおじさんの抽象的な
概念の話を聞きに来たわけではない。
最後に「本を出すことになりまして…」と言い、
結局お前らの宣伝かい!と大きな声で突っ込みたくなった。
早めに終わったので銀座のスタバで時間潰してから、
前の会社の人と渋谷で飲み会。
久々に渋谷へ行くと若者の熱気が溢れていて、
そいうえばこんな街だったと思い出した。
僕がやめて4ヶ月経った中で会社の状況も変わっていたし、
自分自身が今の状況と以前の状況で
何をどう思っているのか相対化する機会にもなってよかった。
どこの会社にいても良いこともあるし、
嫌なこともあるよなと思ったし、
今の会社を選んだのはこの仕事で生きていくことを
ある程度覚悟して決めて入ったから、
簡単にはやめずにステイストロングじゃなきゃってことだな。
とか言ってやめグセついてるから危ないんだけど。
今日の移動中、ずっと聞いていたElla Maiのアルバムが
新鮮な90'sムードが漂う内容でとてもよかった。



Drakeの引用とか爆発的ヒットになった「Bod's Up」など、
DJ Mustardの仕事がどれも会心の一撃で素晴らしい。
ミックステープ出してた頃から聞いているんだけど、
ぶれずに同じ方向性でやり続けて、
天下を取っていくのがかっこいいなと思った。

10月13日
1日中ひたすらシリコンバレーを見ていた。
久々に狂ったようにビンジウォッチングしてしまっている。
ずっとオモシロイんだもの。
シーズン3の営業と技術者におけるギャップの話は
理系の人が皆感じる「あるある」だと思う。
話が進むにつれて各キャラクターへの愛着が増していき、
この人たちがどうなるのか、
ずっと見ていたい気持ちになっている。
その合間に「ものする人」2巻を読んだ。

ものするひと 2 (ビームコミックス)
オカヤ イヅミ
KADOKAWA (2018-10-12)
売り上げランキング: 6,448

小説家が主人公の漫画なんだけど、
物語設計がしっかりしているというより、
作者がつくる漫画の中にある気配が好き。
Kindleで読んでしまっているけど、
見開きページのあの感覚はやっぱり紙でしか味わえないし、
この作品の見どころの1つとして、
見開きでの抜けの良さは絶対あって
もしこれから読むなら紙で買った方がいいかもしれない。
夜ご飯食べた後もずっとシリコンバレーを見ていた。

10月14日
昨夜に引き続き延々シリコンバレーを
ビンジウォッチングし続けていたら、
全部見終わってしまった。
今年見たドラマの中でも結構群を抜いて、
ぶっちぎりにオモシロかった。
変な自己啓発本読むくらいなら、
このドラマ見たほうがよっぽど仕事への意欲は刺激される。
仕事しているとしんどいときに誰かに寄りかかりたくなるけど、
やっぱDo it yourselfというか、
自分がどんな人間になるのか、なりたいのかを
イメージして取り組んでやれる範囲を広げいていかないと
生きていけないなと思った。
改めてamazon primeでHBOコンテンツ見放題なの
本当にヤバいなと思うし、彼らはその強力な資本をベースに
いわゆるヒューマンドラマ系の映画で
ハイクオリティなの連発で生み出していて、
これは素敵な循環なように思えて仕方ない。
ただ家でソファに寝転がって良質コンテンツに触れられることに
慣れすぎて映画館行かなくなっているから、
そろそろ映画にカムバックしていきたい所存。
そのままソファに寝転がりながら、
RIZIN Confessions、格闘代理戦争を続けて見た。





RIZINのほうは本当に出来が死ぬほど素晴らしくて、
このレベルのドキュメンタリをYoutubeでばら撒くっていうのは
かなり革新的なことだと思う。
これだけ出し惜しみなく、舞台裏の映像、
試合に関する当事者のコメント付きを出して、
なおかつハイクオリティなVTRの作りでオフィシャルで出せば、
勝手にアップロードされた試合は駆逐されていくと思う。
当然、那須川vs堀口の試合にフォーカスした内容で、
改めて2人の言葉を聞きながら試合を見ると
やっぱすげー試合だった。そして3Rで泣いた。
格闘代理戦争は圧倒的なガチを見たあとだと、
ギミック感が強くて少しつまらなく感じてしまった。
録画してた番組を消化してダラダラしてたら、
アイロンかけるの忘れてて深夜にくじけそうになりながら、
Yシャツ全部アイロンかけて寝た。

2018年10月8日月曜日

2018年10月 第1週

10月1日
粋な夜電波を聞きながら朝の準備。
ジャズ特集が続いた中で先週に続きフリースタイル。
マック・ミラー追悼のルイス・コール「 Things」が良かった。
(菊地成孔の訳もいい感じの意訳で良い→リンク



台風の影響が続いていてJR大混乱というのは
ネットからビシバシ伝わってきたから、
時間をずらして悠々10時に出社。
もう毎日10時出社したい。
フレックスは制度として存在するのに、
事前申告が必要ってそれはフレックスではない。
なぜこの自由が許されないのか未だに謎なのだけど。
行きの電車で「ナナメの夕暮れ」読了。


ナナメの夕暮れ
ナナメの夕暮れ
posted with amazlet at 18.10.08
若林 正恭
文藝春秋
売り上げランキング: 41

今度、前の会社の人と飲みに行くにあたって、
LINEで連絡取っていて課題図書になっていたから読んだ。
エッセイ過去2作とも読んでいて、
自意識をめぐり葛藤して生き辛い点にとても共感していた。
その彼が自意識を乗り越えたその先に
なんとかアプローチしていく内容で
もはや30歳の自分も社会で生きていく上で
向き合わねばならぬ問題に先んじて
真正面からぶつかっているような内容でオモシロかった。
冷笑への言及が印象的で何かに一生懸命取り組む人に対して、
それを揶揄するようなことほど虚しい行為はないという話や、
何かに取り組むときに自分がどう思うかではなく、
他人にどう思われるかに執着するのは無駄という話が
胸に痛いほど突き刺さった。
この本はある種突き抜けている人には
何にもオモシロくないと思うけど、
刺さる人には治療薬のような効果があると思う。
改めて自分を客観的に見ることができて僕は良かった。
出勤遅かったし仕事も忙しかったので
比較的遅くまで働いて会社をあとにした。
川崎のブックオフで新潮クレストをサルベージして、
「クレイジーリッチ」をチネチッタ川崎で鑑賞。



サンフランシスコ在住友人のレコメンドで見たけど、
スルーしてしまいそうなビジュアルだけど、
中身はしっかり詰まったラブコメだった。
付き合った彼氏が実はとんでもない金持ちの家の息子で、
その家族との関係に苦しむ、という紋切型の話なんだけど、
主人公をアジア系女性とするだけで
これだけフレッシュに見えるというのは新たな発見だと思う。
基本的にはアメリカ的な考え方、
つまり自分らしく生きることが重要だというテーマ。
ただ一方的にその考えを押し付けるのではなく、
アジアにおける伝統のあり方も尊重した上で、
というバランスの取り方が興味深かった。
同じアジアでもシンガポールは別の世界って感じで、
豪華絢爛できらびやかな空間に身を浸すことは
映画館でこそ味わえる感覚で楽しかった。
音楽がかなりよくてジャズ、ソウル、ディスコなど
ご機嫌な音楽で彩られていて、
そこアジアにこだわっていて好感を持った。
音楽というべきか音響というべきか、
結婚式で新婦が入場シーンで音を引き算するところが
本当に素晴らしかった。
同じアジアンだとしてもグラデーションがある、
それを象徴するのが主人公とその彼氏のお母さんの関係性。
自分を押し殺して家族にロイヤリティを捧げるのか、
主体的に自分の人生を生きるのか、
日本でもお金持ちに限らず、
こういった選択を迫られる女性は少なくないと思う。
本作では前述したとおりアメリカンスタイルなので、
後者にウエイトを置いた展開になるのだけど、
伝統も必要で大切なのだ、っていうことを
1つのキーアイテムで演出するところが
ベタとはいえバランスとして素晴らしかったと思う。
何かを選ぶときに何かを捨てる必要は必ずしもない。
(いとこのお姉さんは痛みを伴ったけど、
それは主人公との対比で使われているのだと思う)
原作はシリーズ3部作らしく、
次も映画化されるから見ちゃうな。

10月2日
Logicのニューアルバムを聞きながら出勤。



90年代回帰という話はよく言われているけど、
アルバムトータルでここまで振り切った作品は初めて聞いた。
なんだかんだ90年代好きのような
おじさんB-BOYには間違いなく刺さってしまう、
最高に素晴らしいアルバムだった。
Let's get back this boom bap shit!!
とにかくリリックのバイブス、ポジティブ性に
持っていかれざるをえないというか。
何のてらいもなく自分が好きな音楽はこれだ!
という思いがどの曲からも伝わってくる。
あまりに振り切った内容だから聞いている途中で、
これ聞いて上がっている自分はおじさんなのか…
と思い始めたところ、彼のこのリリックに勇気付けられた。

I'm still the same me, they just don't believe it like they agnostic
If I spit over the boom-bap, then they perceive it as nostalgic
But the truth is, my subject matter has been the same

ラップは当然フロウやどんなトラックで歌うかは大切なことなんだけど、
結局は歌い手のパーソナリティが重要な音楽なんだと強く思った。
10月からタバコが値上がってから初めて買った。
いつも吸っているキャスターマイルド5mgが
駆け込み需要で無くなっていて、
仕方なく同じ銘柄でタールの少ないものを買った。
ここ5年くらいでタバコを吸う人に対する
迫害は相当極まっているところもあるので、
いい加減やめようかなと思ったり。
そんなこと考えながら会社の喫煙所で吸ってたら
「昔は電車でも吸えたし机の中に灰皿あったのになぁ」
と昔のタバコ事情の思い出話におじさんたちが花を咲かせていた。

10月3日
Nile Rogers&CHICの新譜を聞きながら出勤。



ギターのカッティングだけで飯3杯食えるタイプで
UKのタレントを中心にアップデートされた。
至高のディスコ曲群は最高で、
Craig David使うのとかニクいなーって感じ。
世界が終わるまで踊れるぜ!
そのままの勢いで仕事に取り組んでいると、
午後にはある程度落ち着いてきた。
10月このまま忙しくならないで欲しい。
仕事を終えて英会話に行くと
シンガポールの先生だったので、
当然最近見た「クレイジーリッチ」の話をした。
ほとんどマレーシアなんだよね〜
本当の金持ちはあんなにわちゃわちゃしてないし、
静かだよね〜と言っていた。
授業のときに僕が言った英語について
むちゃくちゃ細かくメモ取ってくれて恐縮。
ロールプレイングが大変で、
自分が特定のキャラクターを演じながら
英語を使って話さなきゃいけなくて忙しい。
こんだけ丁寧にやってもらって、
ちゃんと勉強しないって失礼だよなと
思わされる授業だったからしっかり復習しよ。
帰り道にtofubeats「RUN」を聞くと良き。



何と言っても「RIVER」
この曲の周辺全部好きだった。
帰りにカツカレーを食してホクホク帰宅。

10月4日
今日誕生日。31歳。
31歳という年齢からイメージする以上に子どもだし
フラフラしている自分だから信じられない。
年相応の落ち着きが欲しい。Lifeをうまく積み上げたい。
Fatima「And Yet It's All Love」を聞きながら通勤。



オーセンティックなR&Bなサウンドで始まって、
Fatimaがやらなくても。。と思っていたら、
1曲目のスネアの音色変わる演出でグッとつかまれて、
そのまま心地よく聞けた。
Roc Mallcianoがストリングスをバックにスピットする、
「Take It All」がめちゃくちゃかっこ良かった。
彼も最近アルバム出したみたいだから聞かねば。
怒涛の新譜チェックで毎日がロスしていくというか、
もう圧倒的に時間が足りない。仕事中に音楽聴きたい。
粛々と仕事を終えたのち、誕生日ということもあり蒲田で鰻を食べた。
ふるさと納税で夏にも食べたけど、
やっぱり実際にお店で食べる鰻は鰻らしい鰻。という味だった。

10月5日
やっとたどり着いた気がする金曜日。
朝から会議をやっていたら、
どうやらその会議室を予約していなくて、
なおかつそこを他の人が予約していた模様。
普通に考えたら
「この会議室、私が予約しているんですけど。。」
っていえばそれで済む話なのに、
「私、この会議室予約してるんですけど!失礼すぎる!
私はキャンセルします!」
開口一番ブチ切れて席に戻って行った。
その人は自分の席に戻ったから、
謝って戻ってきてもらい、その部屋を使ってもらった。
その人が会議を終えてわざわざ僕らの部署に来て再び、
「今終わりました。あまりにもひどい、失礼すぎる」と再噴火。
確かにこちらに過失があったけど、
会議室を予約し忘れてとか勝手に使うことって
会社生活で結構あると思うし、一声かければ済む話なのに、
いきなりフルスロットルでブチ切れる、
その懐の浅さに笑いそうにさえなった。不寛容社会はすぐそこに。

10月6日
3連休スタート。旅行へ行くことにしていた。
目的地は小田原、箱根方面。
海鮮を食べようということになり、
最初は小田原漁港へ向かう。
3連休初日ということで道路激混み。
結局4時間くらいかかって到着後、
アジフライと刺身定食をいなたい地元の食堂で食べた。
おじいさんとおばあさんが2人で愚直に経営していて、
ルーティンとして仕事を粛々とこなす姿を見ていると、
あー仕事ってこういうものかもなと思ったり。
時間も中途半端になったのでそのまま旅館へ行った。
ここも古き良きという感じの旅館で
買ってきたお酒飲みながらダラダラしていたら、
いつのまにか晩御飯の時間になっていて、
たくさんの品数の旅館料理が出てきてどれも美味しかった。
ホイル焼きとフライにしている白身魚は
「主人が釣ってきた鱒ですぅ」と言っていた。

10月7日
スッキリ起床して朝風呂、旅館の朝食を堪能。
蔵を改造したところにカフェを作っていて、
旅館なのに美味しいコーヒーまで提供していた。
最初は芦ノ湖まで移動して周辺をぶらぶら。
天気も良くてたくさんの人がいる。
あんま見所ないように思うけど、
外国人観光客も多くて人気なんだなーと見ていた。
ベーカリーカフェのようなところで昼食をとり、
車で移動して江の浦測候所というところへ行った。
完全予約制の施設で博物館?美術館?のあいだ、
建築、庭園などのリアルなフィールドに展開する
芸術の数々が見られる場所。
相模湾の美しい景色と溶け込む建築やモチーフ、
どれもがうっとりするようなかっこよさ。
「映え」しまくりな景色の連続だった。
トレッキングしながら色々見ることができるから
久々に山登りしたような感じで気持ちよかった。
帰りにかまぼこと箱根ビールを買って帰った。
日常から離脱して非日常に身を置くことは
リフレッシュに最適だなと思った週末。
帰ってから格闘代理戦争第2話を見た。



それぞれ異なるストロングポイントを
持っている女性たちの戦いが繰り広げられそうで楽しみ。
KRAZYBEEの推薦選手はどうしたって応援したくなるよね。
さらにAbemaの那須川天心密着ドキュメントを
さらっと見てから就寝。

2018年10月1日月曜日

2018年9月 第4週

9月24日
友人と新大阪でランチ。
ランチの前に奥さんと子どもにも会わせてもらって、
もうそういう年齢よねとひしひし感じた。
ネットではちょくちょくコンタクト取っていたけど、
実際会うのは数年ぶりで長い時間話し込む。
ヒップホップとか映画とか遠慮なく
全力で話せる友達がいることはとても尊いことだなと思った。
もう30歳になってヘラヘラしてられないし、
それなりの責任も発生してるし、
そんな中でストラグルするしかないし、
年齢に見合っていないダサいことはしないほうがいいよね、
みたいな話をした。
音楽も自分では結構新譜チェックしているつもりだったけど、
全然知らないやつ教えてもらったし、
知っているやつもこういう風に思ったと具体的な感想を
教えてもらえると教えてもらった側も聞きたくなるから
実際に会ってレコメンドしてもらうのめっちゃ大事。
帰りにどうしてもビール飲みたくなり、
こないだ帰った時にも行ったカフェで
PUNK IPAを飲みながら読書。
めっちゃ空いてるし雰囲気良いし最&高。
家に帰ると家族が録画したキング・オブ・コントを見た。
さらば青春の光は毎週ラジオを聴いているから応援していた。
ゆえに結果が残念…一番オモシロかったのは
チョコレートプラネットの1本目で
決勝の尻すぼみ感が何とも切なかった。

9月25日
無事に起きて出社。
近くの小学生が登校するところに遭遇し、
門の前に立っていた先生とグータッチさせられていた。
なんなん。自分が子どもやったら絶対したくない。
午前中は静かに黙々と仕事をこなし午後は会議。
空気は殺伐としていた。
この日は会議終了後に飲み会があり、
全然知らないおじさんと卓を囲み2時間。
もうどうしていいか全く分からなくて、
ひたすら料理、お酒を気にして配膳的な役割を果たす。
実家の場所がガラ悪いこと、無駄に学歴高いことで
なんとかヘラヘラして乗り切った。
飲み会後に東京に帰るパターンが初めてで
これがかなりしんどかった。
乗ってからはもう死んだようにずっと寝ていた。
家に着いたのは24時過ぎで明日も仕事かと思うと
憂鬱な気持ちが爆裂込み上げてきたので
振り切るようにビールを飲んで寝た。

9月26日
俄然昨日の酒が残っていて辛み。
いつもより10分くらい遅い電車で出勤したけど、
ギリギリ始業時間に間に合った。。
会社に行って仕事してたら
青山でセミナーなの忘れてて慌てて飛び出る。
なんとか間に合って粛々と受ける。
初心者向けの内容で退屈だった。
セミナー終了後、青山といえばブックセンターでしょ!
ということで寄ってみたら買いたくなる本、
山ほどあったけど自制して3冊だけにした。
渋谷に来たの久々で歩きながら聞く、
ERAの新しいアルバムの街にフィットする感じが最高だった。



強いて言うならあと2,3曲欲しかったかな。
その流れで「3 Words My World」聞いたら
おいおいやっぱすげえアルバムだな。
年を取ったからなのか染みる言葉が多い気がする。
帰りの電車で「お前の墓につばを吐いてやる」読了。

お前らの墓につばを吐いてやる (河出文庫)
ボリス ヴィアン
河出書房新社 (2018-05-08)
売り上げランキング: 366,010

なんとなく買った1冊だったけど、
映画にしたらオモシロそうなノアールだった。
肌の色は白いけど家族がアフリカ系アメリカンで、
白人を憎む感情を愛した女性に向けるという倒錯した価値観、
これはどういうことなんだ…と思わざるを得なかった。
終盤のカーチェイスは迫力満点で
とくに追いかける警察のバイクの2人乗りの
ギミックが素晴らしかったし破滅的エンディングがナイス。
当然、小説自体もオモシロかったのだけど、
作者であるボリス・ヴィアンの経歴がかなりオモシロい。
そもそもこの小説も当初別の人が書いたという設定で、
彼は翻訳者として立ち回っていたらしい。偏屈!
しかもクラブでトランペットプレイヤーとしても活躍、
今ならラッパーが言いそうな
「職業が1つなんて売春婦みたいだ」というセリフも残している。
死に方も強烈で約10年後にこの作品が映画化され、
当初ヴィアンの脚本で撮られる予定が
プロデューサーに理解されず脚本が差し替えられた。
その納得できない映画の試写会へ訪れた際に
心臓発作を起こして亡くなってしまったらしい。
なんてドラマティックな亡くなり方なのか。
悲劇と喜劇は表裏一体を地でいく話だった。

9月27日
Backroomの特典ミックス聴きながら出勤。
友達の好きな曲を知れるの良いし、
思ってたよりヒップホップでそれも楽しい。
1日中ギッチギチに仕事していた。
さすがに4ヶ月経って忙しくなってきたところもあり、
徐々にあるべき論も言う暇もなく、
時間を圧縮するために事なかれ主義に
迎合していってるなと思うと良くない。
これが社会で大人になるっていうことのなのか。
いや違う、自分の頭で考えないとただの家畜でしかない。
仕事残しまくりで英会話へ直行。
一番登場率の高い先生でいつも陽気なんだけど、
授業はめっちゃしっかりしている。
最近の出来事をざっくばらんに話すというより
会社において英語を使うシチュエーションを想定した
イメージトレーニングの場を提供してくれている。
聞き取りと最低限の意思伝達はできるようになった中で、
次はレスポンス速度と話す中身の深化せねば。
結局自分で努力するしかない。

9月28日
サンフランシスコで泊めてくれた友人と
六本木の焼肉屋で焼肉食べた。
2人だったからかカップル席のような
ソファ席に案内されて変な感じだった。
奮発して少し高めのコースにしたけど、
少しの量で美味しいお肉を食べたい年ごろ。
英語の話とか仕事の話とかざっくばらんに。
自分を律することが難しくなったときに
退路を絶って己を追い込むしかないし、
いつでも自力で立ってられるスキルが必要だなと思った。
とか真面目な話したりしてたら、
前の席にいたゲーム系IT会社っぽい人たちが
店員に悪ノリしている感じでうわーと思った。
その後いつもどおりブリュードッグのビアバーで
ザ・六本木の空気を体感して帰宅。
NORIKIYOがニューアルバムのタイミングで、
ついにストリーミング全開放されて、
新しいアルバムの「馬鹿と鋏と」を聞いていた。



アルバム前半は好きな曲が多かったけど、
後半の歌および歌フロウ多いところが
ちょっとなぁって感じだった。
前作「Bouquet」からのアップデートが
メロウな方向ではなくハードな方向に行って欲しかった。
(それは前半である程度実現しているわけだけど)
メロウな曲のラップでスムーズにやり過ぎると
引っかかりが全くなくて味しないと思っていて、
歪な感じをどこかに残して欲しかった。
Go So Farみたいに何回も聞いていると
印象変わるのかもしれないけど。

9月29日
雨が降っていて全く外に出る気がしない。
ソファに寝転がって本読んだり動画見たり。
睡眠が足りていないのかうたた寝を繰り返していると
いつのまにか夜になっていて、
1日を完全に無駄にしてしまった感。
前に買っておいたマルちゃんの焼きそばを丁寧に作る。
子どもの頃、土曜日曜の昼ごはんでいつも食べていたけど、
大人になると意外に食べる機会なくて無性に食べたくなって。
作り終えて食べてみると特別美味しいというわけでもなく
想像していた通りの味なんだけど、これが食べたかった。
BARRYを一気に見終えた。
前半かなりコメディ要素が強くてヘラヘラ見てたら、
後半にかけて急激にシリアスモードに突入して、
めちゃくちゃオモシロかった。
もともと暗殺を生業にしていた
ビル・ヘイダー演じるバリーがひょんなきっかけで
LAのアクティングスクールで演技することへの楽しみを見出す。
「演技する」ことを作品内で描くことで、
日常生活の中において嘘をつく=「演技する」、
そのことが浮かび上がってきてオモシロい。
つまり演技の上手さはいかにして嘘を信じさせるのか、
演技論みたいなところにリーチしつつ、
後半のシリアスな展開と見事に結び付けられる。
「アトランタ」のヒロ・ムライが監督してるエピソードもあって、
そのエピソードのラストのキレはすごかった。

9月30日
今日も天気が悪くて何もする気が起きなくて、
朝ご飯食べて格闘代理戦争シーズン3を見た。



1回目で柔術家の人が欠場することになるとか、
波乱含みかつ割とイロモノキャラ重視みたいになっているから、
なんか野球でいうところの右の本格派みたいな、
しっかりした技術に基づいた格闘家出てきてほしい。
そのあと、「アトランタ」を見始めると、
とてもオモシロくて10エピソード一気に見てしまった。



Childish GambinoことDonald Groverが監督/脚本にまで関わっていて、
今の彼を知るには必見のドラマがNETFLIXでついに配信。
最初たしかHuluで見れる時期があって、
そのときだけ再加入しよかなと思ったくらいに以前から気になっていた。
ペーパーボーイというラッパーの金のない取り巻きである、
アーンが主人公で彼のシニカルで厭世的な視点から、
今のアメリカ社会を見ているドラマだった。
何がオモシロいかといえば、そのシニカルな視点。
マッチョイズムに支配されているヒップホップにおいて
あきらかに彼が居心地の悪さを感じているのが
ビシビシと伝わってくる。
当然さらに引いた視点のアフリカ系アメリカンが
現代社会で生きるときに発生する面倒なことも
当然描かれているのだけど、
彼自身がゲームのプレイヤーにも関わらず、
ドラマとはいえこれだけ批評的な立場を取っていること自体が
相当異例なことのように思える。
ドラマティックなこと、たとえばヒップホップが持つ、
独特のゲーム性等で物語を引っ張るのではなく、
あくまでアトランタにおける生活にフォーカスしていることも
日記のような作りでとても好みだった。
このドラマを見ると最近のMVの流れもよく分かった。
シーズン3まで出てるっぽいので一刻も早く配信してくれ!
見終わって鶏のトマト煮込み、ポトフなど作って食した。
作るあいだに聞いたSofa King FridayにゲストはRAU DEF。
なんかキメてんのかな、みたいなバイブスの高さがオモシロかった。
1stアルバムの「ESCALATE」製作時にリリックを見ずに
ラップしていたという驚愕の事実出てきてた。
そして満を持してRIZIN13をテレビで観戦。
少し前から格闘技に再び興味を取り戻し、
Youtubeを中心に試合動画をたくさん見ていて、
その中で知った新たなスター那須川天心、堀口恭司という
キックボクシングと総合格闘技の二大巨頭が戦う、
この日をどれほど心待ちにしたことか。
この戦いの持つ意味を理解出来るくらいに
格闘技に今一度興味を持ててよかったと思う。
フジテレビの中継が本当に最悪で
RIZINの各選手の素晴らしい紹介VTRに
格闘技好きの芸人の声を被せてきた。
しかもその被せられる内容になんら新しい情報もないし、
新しいファンを取り込める効果も見込めない。
ケチってGYAOのPPVを買わなかったこっちも悪いけど、
せっかく世紀の一戦なのにこんなに愛のない作りされたら、
見ている側も嫌な気分になる。
実況も「てめぇ何言ってんの?」という大仰なもので疲れるし、
女性タレントに感想を求めるのもやめてほしい。
誰も得していないし全員が損をしている。
という鬱屈した気持ちはここまでにして、
実際の試合はめちゃくちゃオモシロかった。
お互いの間合いを計り合うような第1ラウンドから、
徐々に距離が詰まっていく第2ラウンド、
そして天心の打撃が明らかに効いた第3ラウンド。
KOされなかった堀口恭司がすごいのか、
いや天心の左のキックの速さ異状だったし、
もう色んな思いが去来する凄い試合だった。
KOで決着ついてたら2人の人生に大きく影響を
与えそうだったから、この結果で良かったのかも。
こんなカードを先に切って年末どうなるのか。
さらに沖縄知事選挙でデニー玉城が勝って
今日は良い日と思いながら台風の音を聞きながら就寝。