2014年7月29日火曜日

GODZILLA ゴジラ



IMAX 3Dにて目撃してきました。
公開前から超話題になっていた訳ですが、
僕は皆がガン上がりするほど好きになれなかったです。
間違いなく一定以上のオモシロさはあるんですけど、
日本のお家芸をハリウッドリメイクという観点で見れば、
パシフィック・リムのほうが断然好きです。
ただゴジラという素材を使って、放射能の話も含め、
ここまでハリウッドで正面切ってやられちゃうとなー
仮に日本でゴジラリメイクしていたら…と考えると、
本作は諸手をあげて良かったと言い切れる!笑
ゴジラ vs ビオランテが僕のfirst映画館体験で、
過去のUS版も親父に連れて行ってもらったこともレミニス。
この時代にパーフェクトなゴジラを確認する意味でも必見。
ゴジラが最初出てきたときは人類の敵だった訳ですが、
本作はトータルで見れば人類の味方になってました。
ただ単純に良いやつではないというバランスの取り方は好きで、
小林大吾氏の最新アルバムに収録されている
「リップマン大災害」が自動脳内再生。
IMAX 3Dで見たんですが、
IMAXのイントロもゴジラ仕様という気合いの入りっぷり。
そこから怪獣映画っぽい重厚な音楽が鳴り響き、
ゴジラの出自、物語のKEYが古めかしい映像とともに展開される。
主人公はアーロン・ジョンソン。キックアスの面影はどこへやら。
軍人役でスーパーマッチョになってました。笑
彼の親父は原子力研究者で、アーロンが子供のころは
親父は日本の原発で職員として働いてた。
その原発で事故が起こって、同じ研究者の母とは死別。
これを出発点にゴジラの出自も語りつつ、
アーロンがメインとなる現代の物語へとシフトしていきます。
結局、原発事故はメルトダウン等ではなくて、
放射能を栄養源とするMUTOという怪獣の仕業で、
そのMUTOとゴジラが戦う話です。
この映画見て思ったのは、放射能と日本の関係性を
改めて客観的に認識させられたということ。
広島・長崎に落とされた原爆、第五福竜丸、福島原発。
扱い方やその認識が浅いと言うこともできるけど、
外国から見た印象って、こんな感じなのかなぁと。
(他の雑な日本描写も結構好きでした。笑)
ゴジラの出自も含め、カルマを感じました。
はっきり言ってお話としてはそこまでオモシロくないというか、
ツッコミどころが気になるし、退屈に思いました。
そんなことを余裕で超越してくるのが千両役者のゴジラ。
登場するまで相当焦らされたあげく、映画内で活躍する時間も短い。
でもでも!僕達が頭で描くゴジラ像が圧倒的なスケールで、
スクリーンに登場し、咆哮を炸裂させる瞬間にすべてがひっくり返る!
これ見れただけでもう十分。その姿は見得を切る歌舞伎役者のごとく。
IMAXの映像は凄まじかったけど、
それよりもしっかり音を体感できる映画館で見るのがいいかも。
モスラとキングギドラが登場する続編も作られるみたいだし、
確実に映画館であの勇姿を目撃すべき!

2014年7月27日日曜日

マルコビッチの穴



スパイク・ジョーンズ監督の作品を見ようということで。
人の意識の話でオモシロかったです。
人形師の男がマルコビッチの意識に潜入できる穴を見つけて、
そこに入ることでマルコビッチの意識に潜入。
いろんな人がマルコビッチの生活を体験できる仕組みで、
それとラブストーリーが絡められている。
主人公はジョン・キューザックが演じてて、
いい感じに気持ち悪くて最高。
結婚間際の彼女がいたんだけど、
職場で出会った女性を好きになってしまい、
そこから三角関係が始まる。
本作が狂ってるのは、この三角関係が
マルコビッチを媒介してるという点。
倒錯した性関係が特に好きでしたね。アホだな〜と。笑
後半にかけては、ビックリするような展開があって、
1人の人間の中にも色んな側面があるってことの
メタファーとして好きでした。
これをきっかけにスパイク・ジョーンズ楽しんでいきたいものです。

2014年7月26日土曜日

机のなかみ



吉田恵輔監督の作品を見ていく流れで。
「さんかく」が評判になったときから、
 薦められていましたが、なんやこれ!
メチャクチャおもろいやないか!
ええ加減にしーや!©小薮干豊さん
少なくとも「さんかく」好きな人は必見だし、
僕は断然こっちのほうが好きでしたねー

芸人のあべこうじが主役で家庭教師役。
彼が高校生の女の子の家に勉強を教えにいくと。
そして、勘違いからろくでもない展開となり…という話。
「さんかく」と同様、前半は男目線で
女子高生に恋に落ちていく姿を捉えています。
もうこれがねー男ってホント馬鹿だなーと
客観的に見てたら思うんだけども、
いざ当事者に立ったら、果たして…?という絶妙さ。
そして、この映画中盤で一旦リセットされ、
今度は同じ話を女子高生目線で描いていきます。
こっちは甘酸映画として本当に素晴らしい。
こっちは三角関係の恋愛模様で、
友人以上恋人未満の煮え切らない表現として5億点。
とくにカラオケで、女子高生が歌う
JUDY AND MARY の「ドキドキ」は悶絶死。



甘い成分だけじゃなくて、
エグ味ある成分もきっちり描いてくるところは、
まさに吉田恵輔イズムと言っていいでしょう。
「さんかく」でkillされた人は必見!

トランセンデンス



ノーラン作品の撮影監督が初めてメガホンをとった作品。
ジョニー・デップ主演で、
人間の意識がPCにアップロードされたら…というSF。
この設定を予告で見て、楽しみにしてたんですが、
思ったよりアレでした…
物語全体のメッセージ性は確かに!と共感できたものの、
それを語るストーリーが退屈に感じました。
単調ではないんだけど、どこに収束していくねんと。
人工知能っていう観点だと、herのほうが良かったな〜
トランセンデンスは 「超越」という意味。
ジョニー・デップ演じる主人公のウィルは
有名な数学博士で人間の意識を再現した
コンピューターを生み出そうと研究している。
奥さんも研究者で公私ともにパートナー
人工知能を開発する研究者たちは、
人間の意識をなんとか再現しようとしているんですが、
それに抗うのが環境テロ組織。映画「ザ・イースト」みたいな。
PCに支配される生き方なんてクソだ!という考え方。
ある日、彼が講演終了後に彼らによって銃撃され、
それがきっかけ病気となり、余命数週間となる。
奥さんと共同研究者で、
ウィルの意識をPCにアップロードすることで存命させる。
PCのウィルが成長し、世界を変えようとする話。
一緒にアップロードした研究者は、
危険だし、こいつがホントにウィルかどうか分からないよ
と止めるものの、奥さんは亡くなった旦那だと信じてやまない。
彼の言うとおり、ウィルをネットに接続し、
スパコンを郊外に作り、彼が増長していくのを手伝ってしまう。
彼の能力は爆発的に向上し、治療のような生物学的要素、
つまり有機的かつ無機的という神のような存在となります。
このウィルに対して、ロハステロ組織と研究者チームが
懸念を抱き、彼を破壊しようと画策する。
話にノレなかったのは、
ウィルを破壊する必然性を感じなかったからかも。
アップロードする設定はおもしろいんだけど、
ウィルが何でもできるようになりすぎで、
そこにロジックがないのも何だかなぁ。
(ギミック自体はオモシロいのだけれど)
ウィルの存在が脅威となったのは本人のせいではなく、
それをアシストした奥さんのせいだというところは、
ハッとさせられました。人間の本質的な欲望。
コンピューターで管理された社会は、便利だし、
恩恵に授かりながら日々生きています。
それに対するカウンターとしては楽しめたけど、
語り口がイマイチな映画でございました。

2014年7月22日火曜日

複製された男



大阪帰省時にrakawa先輩と見てきました。
予告編見たときもおもしろそうだったし、
人の心を失った先輩が前日に見てて、
激賞してましたので、かなり楽しみに鑑賞。
今年見た中で最恐のエンディングだし、
物語全体の起伏は少ないものの、
見るものの心を掴む歪な演出の数々は素晴らしかった!
監督はドゥニ・ヴィルヌーブ。
以前に紹介した「プリズナーズ」と同じ監督です。
そして同作でマッチョ警官を演じていた
ジェイク・ギレンホールが主演。
ここ5年くらいの彼の出てる映画のハズレなし!
といっても過言ではなくて、
本作もまさしくその系譜に並ぶでしょう。
ジャンルはミステリーサスペンスで、
派手なことは最後の方まで起こらない。
けれど、数々の印象的なショット、台詞。
心にしこりのように残っていき、
ラストでとんでもないブッ込みが!
普通なら「B級映画か?!」とでも言いたくなるくらいの
強烈さなんですが、伏線に次ぐ伏線が脳内で自動再生。
しばらく本作のことしか考えられなくなる中毒性。
多様な解釈を生み出せる形なので、
見た人同士で話すのも非常にオモシロい。
公式サイトでネタバレ全開で、
語り合うフォームまで用意されてました。
少しでも前情報を入れて見てしまうと、
映画のオモシロさが激減してしまうタイプのやつなので、
これから見る予定の人はそっとウインドウを閉じてください。

ギレンホール演じるアダムという大学教員の話から物語は始まります。
大学で講義して、帰って彼女とSEXして寝るという
非常に単調な毎日を送っている。
ある日、同僚に映画を薦められて夜中に見てたところ、
自分と瓜二つの男の姿が映画に出てるじゃあーりませんか。
そこから、そのドッペルゲンガーの俳優を探し当てて、
2人が面会するものの…というお話です。
サスペンスなんだけど、上映時間は90分というタイトさ。

Chaos is order yet undeciphered
カオスは解読されていない秩序という言葉、
3分程度の変態クラブの映像が冒頭に出るんですが、
結局その言葉は本作を象徴するもので、
見終わったあとに頭にこびりついて離れない。
単調な生活を紹介する中でも、講義の内容が印象的だったり。
この辺から、本作は全体には単純なお話だけど、
細部にフォーカスして見とかないと思わせる作り。
そんな観客に気持ちに呼応するように、
象徴的なショット(特に街ね!)、台詞、設定が次々に放り込まれる。
時にこれみよがしに、時にさりげなく。
世の中に3人いると言われるドッペルゲンガーの話かと思いきや、
中盤に2人が出会った段階で、あれ変だなーと思わせる。
終盤はえっ、えっ、えー!!って感じでした。笑
見終わった感触としてはヒッチコックの一連の作品、
サイコやめまいに近くて、
その21世紀アップデート版のように思いました。
劇場で見て皆で語り合いたくなる傑作!

ちなみに見終わった後、為になったリンク。
人の心を失った先輩のブログ→リンク
かなり明解な解釈が読めます→リンク

2014年7月18日金曜日

her / 世界にひとつだけの彼女


公開当時から超気になってて、やっとこさ見れました。
人生初のスパイク・ジョーンズ作品。
(マルコビッチの穴さえ見れてないのです。。。)
いやーオモシロかったですねー
物語の構造は王道ラブストーリーなんですが、
その対象がアンドロイド型OSっていうことで、
これだけ話が膨らむだなんて…
構造だけ見ると「ラースとその彼女」に近いかな?
儚さを感じる本作のほうが好きです。
さらに好きな要素として映画全体のビジュアル。
色の点でいうと、
主人公の服がvividな原色だとか、
主人公の働くオフィスのファンシー感。
彼の住むマンションを含む街全体の美しさ。
さらに物語に登場するガジェット類の数々のデザインの美しさ。
OSを含め遠い未来のように思えない、
絶妙な近未来感が本当に素晴らしいなぁと思いました。
お話としてはホアキン・フェニックス演じるセオドアがいて、
彼は手紙の代筆を生業にしている。
離婚直前で奥さんとは別居中。
しがない独身生活を送っているところに登場するのが、
アンドロイド型OS。従来のOSとは異なり、
まるで人間と話しているかのような対応をしてくれる。
劇中の言い方を借りるならば、物事に対して、
白黒の紋切り型の回答ではなく、グレーな部分にも対応してくれる。
そのOS(サマンサ)と日々を過ごしいく中で、恋に落ちていく物語。
サマンサの声を演じるのはスカーレット・ヨハンソンなんですが、
声の表情の豊かさが本当に抜群。
声だけの出演でローマの映画祭で最優秀女優賞を
獲得したのも納得できる。
OSに恋に落ちる設定を生かした数々の演出も秀逸。
特に代理イチャイチャのくだりは、
スカーレットの顔を知ってるだけに、
セオドアが感じる違和感に激しく共感しました。
OSがアップデートしてるときに、彼が激しく動揺し、
町中を走り回る姿は切ない。
OSが最初は感情や欲望を有していなかったのに、
セオドアとの恋で進化してしまい、
訪れる悲しい結末も儚い!という言葉に尽きる。
ギャグも全体に冴えてて、
ゲームキャラの口汚さと「沈黙の修行」は爆笑。
セオドアの前の奥さんを演じるのは、
ルーニー・マーラなんですが余りにもカワイイ…5億点!
OSとの関係性にある程度の結論を出し、
彼女と離婚する会食のシーンは地獄絵図。(褒め言葉)
本作で唯一アナログな瞬間であるのが離婚調書へのサインで、
そのサインしてるペンの音にかぶせて、
結婚していたときの良き思い出をかぶせてくる。鬼畜!
あとは、ここでの「リアル」っていうものの話ね。
はっきり言って、元奥さんの意見がある種正論で、
「不確定要素がある人間と向き合えよ!」って。
でも観客はこれまでのセオドアとOSの関係性を見てきたから、
リアルとは果たして…?となる作り。
ラストの展開と含めて、どっちが良いとか悪いとか、
安易な二元論に落とし込まないのが好き。
人は心のスキマを互いに埋めあい、
falling in love  していくんですね。全ボンクラ男子必見!

2014年7月15日火曜日

Book (2014 June)



人間は料理をする・上: 火と水

料理本というか、もっと原点に立ち返り、
「料理」とは何ぞやというところを
火、水、空気、土の観点で語られている本です。
1人暮らしを始めてから、
自炊しまくってる僕にとっては興味深い話の連続。
筆者は料理ライターで、
その道のプロのところで修行→自分で実践
というのが基本的な流れになっていて、
体験記と各料理の歴史や化学的、物理的な解説まで。
料理法を縦軸、横軸で分析して、
丸裸にする感じがたまらなく好きでした。
料理をすることは人間の定義にもなりうる訳で、
外食ばっかしてる人は少し裕福な家畜ですよ!
なんて極論も言いたくなる名著。


遊びつかれた朝に──10年代インディ・ミュージックをめぐる対話

音楽ライターの磯辺涼×九龍ジョーの対談本。
タイトルにもあるように、
2000年以降のインディ・ミュージックに対する、
それぞれの見立てやスイングしまくりの議論が超楽しいです。
インディロック、ヒップホップ、シティポップなどなど、
2人が注目してるシーンの話は勉強になるし、
前から気になってたCEROの音源をこの本読んで買ったりしましたね。
特に銀杏ボーイズ好きな人は必読だと思います!


神様のケーキを頬ばるまで

現在、女性作家で一番好きかもくらいな彩瀬まる最新作。
前作の「骨を彩る」があまりに素晴らしかったので、
本作もハードで押さえときました。
今回も前作と同様の短編集で、
それぞれが少しずつ関連してる構成。
帯コメにもあるんですが、登場人物は皆一生懸命なんですけど、
それが他人にとって、どれほどの価値があるのかという
社会人必読な仕上がりになっています。
抜群の描写力は健在でプロットばかり追いがちな僕でも
ハッ!とする感覚を皆さんにも楽しんでほしいところです。


松尾潔のメロウな日々
Chemistryや平井堅、EXILEなど、
日本におけるR&Bを定義付けた松尾潔の初著書。
bmrで連載していたライター時代のエピソードを
まとめたものが本作となります。
帯コメもそうですが、
巻頭で山下達郎御大のまえがきを読んでる段階で身震い。
その後は、松尾氏の独特の文体と、
彼が体験してきた数々の奇跡とでも言いたくなる
様々な海外アーティストとの邂逅について描かれています。
奇跡と書きましたが、
この人の場合は必然にする力を持ってる気さえするというか。
映画ライターの高橋ヨシキ氏と同じ匂いがして、
知識が完全に身体化してるなーと思います。
大好きなMazeのエピソードが入ってたのが
個人的にはアガるポイントでした。ブラックミュージック好きは必読!


私の男

映画を見たので、後追いで読んでみました。
映画が相当好きだったので、
本はどうかなーと思ってたんですが、
全体の構成も違うし、
映画に無い設定とかもあったりで、十分に楽しめました。
映画化されちゃうと、小説のほうが良いなと思うケースが多いんですが、
この作品に関しては、映画も本もそれぞれの面白さがあると思います。



こちらも映画見たので、後追いで読みました。
私の男と対照的で、
こっちはほとんど映画と同じ構成、設定で
あんまり楽しめなかったんですよね…
ミステリーという観点で考えると、
すでに結末を知ってるので、
オモシロ成分を味わえなかったからなのか。
そもそも、本作をミステリーにカテゴライズしていいのか?
という根本的な疑問が浮かんだり。
映画のレビューで話運びが良くないと書きましたが、
監督のせいではなく、原作に忠実なだけでした。
深町氏は他の作品のほうがオモシロそうだったので、
別の作品を読んでみようと思います。

2014年7月14日月曜日

百万円と苦虫女



友人の強い薦めで見てみました。
蒼井優のアイドル映画っぽいなーと思ってて、
大して好きでもないからスルーしてました。
見た結果…とんでもなくオモシロいやないかい!
甘酸っぱい要素もあるし、
なによりも蒼井優の魅力が炸裂してますよね〜
監督はタナダユキ。
この人の近年の作品は何作か見てますが、
日本の監督の中では相当好きな人。

蒼井優がルームシェアの同居人にした
仕打ちによって前科一犯となってしまう。
そこから100万円貯まるごとに、
別の街へと移住するという生活を始める。
それは自分のことを誰も知らない街に住むことで
他人と深く関わらずに生きていけるから。
自分探しの旅はよくありますが、
さながら「自分無くし」の旅をしている状態。
それがメインで対比として、
小学生の弟の生活が並行して描かれます。
この2人が対照的で、旅人のような生活の蒼井優に対して、
弟は人生でもっとも閉塞された状況、
「小学校」でいじめられているという地獄。
前半は蒼井優の暮らしの魅力がふんだんに描かれてるんだけど、
後半になると、それが反転していくっていうね〜
難しいところなんすけど、逃げちゃダメだ!立ち向かえ!
みたいに体育会ノリでいわれるとウーンとなる。
でも、この伝え方されると逃げずに、
真摯に向き合うことは大切だなぁと感じちゃう。
最後はキュン死しそうになる森山未來の言動からの
ホロ苦いオチで悶絶…好きな映画だ!

2014年7月13日日曜日

サード・パーソン



ポール・ハギス監督最新作。
過去作コンプしてから見たかったけど、
間に合いそうになかったので、
代表作「クラッシュ」のみを見て挑みました。
映画の構造はクラッシュにかなり似ていて、
今度は街も異なり、複雑さが増しています。
見終わった後に、「あれがあれで...?」という
見る側に解釈を残すような形なのがオモシロかった!
本作はパリ、ローマ、NYが舞台となっていて、
主に男女関係をメインに話が進んでいきます。
パリではリーアム・ニーソン演じる作家と
その奥さん、作家志望の愛人の間の色恋話。
ローマでは半分詐欺師の男が、
ロマ族の女性が抱える問題を解決しようと画策する
割とサスペンス要素強めの話。
NYでは別れた夫婦が親権を争う物語。
この3つの話が並行して描かれます。
非常に大雑把ですが、
通底するテーマは「愛」やそれに伴う「後悔」
登場する人物は皆それぞれ問題を抱えながら生きていて、
それを互いに埋め合うように物語は進んでいくんだけど、
なかなかうまくいかないのが現実。
ほんの少しのすれ違いで事態は悪化していく様を
いずれの話の中でも見せられる。
そのすれ違いの象徴となるのがメモ。
3つの物語のいずれにも登場するんだけど、
本作の磁場が少しおかしいなと思い始めるポイント。
クラッシュみたいに、それぞれの物語をパズルのように、
カチッとハメるというよりも、終盤までふわ〜と臭わせる程度で、
最後に畳み掛けるように終結させる作りでした。
まー組み合わせていくのも醍醐味なんですが、
なんといっても1つ1つの物語がオモシロくて、
そのテーマで1本映画撮れますやん!ていうくらい濃い。
説明描写はないながらも、状況を把握できるのは
脚本がいいからなんだろうな〜と。
前半はいずれの物語も色恋の要素強めなんだけど、
後半では親子問題がフォーカスされていきます。
いずれの主人公も親としての責任を果たせなかったという
背景が分かってくるんですが、贖罪として
何ができるのか…みたいな話になっていく。
それに加えてパートナーに対する信用の話にまで派生と
もう考えるので、お腹いっぱいでした。笑
最後は場所、時間を超えて一気に収束する混乱させられる
エンディングでございました。
ポール・ハギスの過去作をdigginしていきたいなー
と思う次第です。

2014年7月12日土曜日

All You Need Is Kill



予告編を何回見たか分からなくて、
その中で紹介されている設定に惹かれて見てきました。
日本のライトノベルが原作で、
いきなりハリウッドで映画化という珍しいパターン。
しかも主演がトム・クルーズ!
ところどころツッコミたくなる場面もありましたが、
とても面白かったです。
何よりも日本国内でしょうもない形で
映画化されずによかったな〜と。笑
どんな話かといいますと、宇宙からギタイと呼ばれる
エイリアンが侵略してきて、それを食い止めようと
世界各国が団結して戦っている。
トム・クルーズ演じるケイジは軍の広報担当。
軍隊出身ではなく、広報として入隊している。
対ギタイ用に開発されたパワードスーツの宣伝のため、
最前線に取材行ってこいや!と言われるものの、
それを拒否したところ、脱走兵扱いにされて、
二等兵として戦闘の最前線に放り込まれることに。
戦闘経験がないので、あっけなく殺されてしまうんだけど、
彼が1匹だけ殺したギタイが特殊で、その血を浴びたことにより、
時間をループする能力を身につける。
つまり、死ぬとリセットされて、
記憶はそのままに戦闘の前日に戻るという能力です。
この能力を使って何とか地球を守ろうとする話。
ループ能力が予告編で紹介されたときに、
「ミッション8ミニッツやん!」と思いましたが、
他人の意識に潜入するのではなく、
自分自身が経験を蓄積していく点が違いましたね。
前述した通り、軍出身でもない人が
いきなり最前線に放り込まれるので、
めちゃくちゃ感情移入できる作りで掴みはバッチリ!
しかもギタイはエイリアンなんだけど、
戦闘場所がビーチ(ほとんど砂漠)で、
ルックは完全に戦争映画のそれ。
この映画はループ設定が多少の無理はあるものの、
それを生かした演出の1つ1つがめちゃくちゃ面白い!
戦闘能力を鍛えたり、戦い方を変えたり、
物語全体の進め方自体もループ構造を
モロに生かした作りなのは好きでしたね〜
また能力に対する戸惑いや絶望が、
トムの徐々に変化する顔の表情で
伝わってくるのも良いなと思いました。
物語のテンポもよくて、はじめはルール、舞台説明で、
じっくり時間を使うんだけど、それが一旦終わってからは
saveとresetを繰り返すRPGかのごとく、
たたみかかけるように物語は進んでいきます。
ケイジだけが記憶が蓄積していく
演出はいくつかあるんだけど、コーヒーのくだりが特に好き。
未来を予測というか先に体験してるから、
敵の動きを記憶するものの、それじゃうまくいかなくて、
自分が強くなるしかねぇ!
いくらループしていて予測できたとしても、
未来はその瞬間の選択の連続で成立してるんだという、
当たり前のことを改めて感じたり。
終盤はリセットできないという設定により、
ハラハラが増幅することでツッコミたくなるのも軽減。
かなりタイトに仕上がっているので、
もしかしたら原作と比べるとアレなのかもしれませんが、
純粋に映画だけ考えると超楽しかったです!

2014年7月7日月曜日

クラッシュ



ポール・ハギスの最新作「サードパーソン」を見る前に、
代表作を見ておこうということで。
彼が脚本を手がけた作品はいくつか見てるんですが、
監督作品を見るのは初めて。
本作も某レンタルビデオ店でバイトしてたときに、
何回か見ようとしてたんすけど、
やたら感動作としてPUSHされてるのを見て避けていました…
この天邪鬼精神なんとかしないといけないなー
と思うくらい、とても面白かった!
全体的にはサスペンス要素強めで、
複数の人間関係が入れ違いに錯綜しまくる作り。
本作ではアメリカで大きな問題となっている、
銃の取り扱い、人種問題がメインで取り上げられています。
特に人種問題の描き方は興味深くて、
肌の色や出身で差別が起こることが多い中で、
そうじゃないでしょ!っていうのを
上述した複雑な人間関係を使って描いていく。
つまり、その関係性が良くなったり、悪くなったりするのは、
基本的に対峙する人間のあいだで起こる出来事ってこと。
(そこに出自による考え方の違いが存在するのは当然だけど)
1個1個のシークエンスが興味深くて、
とくに防弾マントのシーンや、
セクハラ→救助の関係となる警官、市民のシーン。
正義感に溢れる警官に訪れる悲劇などなど。
要するに、それぞれの物語としての強度が高いってこと!
それらが一気に終結していくのも好きでしたね。
いつの時代にも通用する問答無用のクラシック!

2014年7月6日日曜日

DANCHI NO YUME



先日avexからメジャーデビューした、
ANARCHYというラッパーがいます。
このデビューを記念して、彼を題材とした映画が
渋谷で見れるってことで見てきました。
ちょうど彼がセカンドアルバム「Dream and Drama」を
製作、発表した頃である2007〜2008年の彼に、
アメリカ人が製作したドキュメンタリーです。
彼自身の語りや友人、家族の言葉から、
彼のルーツやidentityを浮き彫りにしていく形で、
セカンドアルバムのリリパをべースにしてるので、
Dream and Dramaの曲にそった進め方になっています。
(本作見た後にDream and Dramaを改めて聞いて泣きました。)
ANARCHYは京都出身で、向島団地という場所で育っています。
いわゆる市営団地で比較的低所得者の人が暮らすエリア。
アメリカではこういった団地はプロジェクトと呼ばれ、
80年代後半から90年代にかけてHIPHOPが勃興したときには、
こういった貧しいプロジェクト出身の人達が
日々のマッドな生活から這い上がるために
HIPHOPを始めるという構図が存在しました。
(今や億万長者のJAY-Zもプロジェクト出身です)
貧しさや犯罪から抜け出すツールとして機能した側面もある
アメリカのヒップホップとは異なり、
日本でのHIPHOPの形成や広がり方は異なる形を取りました。
ハードコアなものよりも日本独自のJ-POPと、
親和性の高いもの(リップ、キック等)から
人気が出たことはご存知の通り。
メジャーではそういった広がりを見せる一方で、
2006年頃から日本語ラップは現在に至るまで
非常に細分化していきました。
そんな中で、とんでもない「物語」をまとったANARCHYが現れた。
というのが僕の認識です。
その物語っていうのを、ラップでも表現しているんですが、
「痛みの作文」という自伝も発表しています。
そして、この物語をさらに映像化したのが本作となります。
「とんでもない」と書きましたが、
それは幼少期から貧困な家庭環境で暮らしたり、
暴走族に入ったり、日本で3例目の決闘罪で捕まったり。
(到底ここでは紹介しきれないので、
興味ある人は「痛みの作文」を読んでください。)
本作の何がオモシロいかって、
勿論本人の口から語られる話もいいんですが、
それ以上に周りの人が語る話ですよね。
家族では、ANARCHYのお父さんが出演してるんですが、
彼には母親がいなくて、お父さんが男手1つで育ててきた。
この人が親としてどうかと言われれば、
はっきりダメだとは思うけど、
FUNKYで男としてはかっこよく見える訳です。
しかも彼の周りの友人は親が両方ともいないケースも珍しくない。
んでお父さんの仕事は彫師で、
ANRACHYの体に入れ墨を入れているっていうシーンは
皆が知ってる親子の形ではないかもしれないけれど、
それぞれが歳を取ったからこその関係性、
つまりお互いをリスペクトする姿勢が見れて良いなぁと思いました。
あとはANARCHYの友人でもあり、
ともにRUFF NECKというHIPHOPクルーを組むメンバー、
および向島団地でHIPHOPをやってる若い衆のシークエンスが、
一番グッときたシークエンスでした。
それぞれがタフな状況に置かれている訳ですが、
そこでHIPHOPが果たした役割を語る訳です。
どんなにこねくり回したHIPHOP論よりもRAWで、
Directに心に響く話ばかり。
若い衆にとってはANARCHYがロールモデルとなり、
もしかしたら僕達も…と思わせる存在となっているのが分かる。
その姿は完全に「NEW YANKEE」な訳です。
犯罪にまつわるめくるめく誘惑に惑わされない
予防薬としてHIPHOPが機能しているというね〜
最大の見せ場となるのが仲間で、
出所してくる友人を刑務所まで迎えに行くところ。
豆腐のくだりは笑ったし、
帰る車内で刑務所にいる彼に向けて作った
「My Words」という曲を聴くシーンはウルっと。
HIPHOPっていう音楽はクルー文化もあるけれど、
基本的にセルフボースト、
「オレ」はこんなに凄いんだぜっ!という側面が強い。
にも関わらず、ANARCHYがラップで使う人称は
「オレ」もあるけど、「オレら」も多い。
それは向島の仲間への思いが非常に強いことの現れでもある。
お互いを必要とする関係性は萌えるし、燃えますよね!
(今回のメジャーデビューのシングルも、
そういった内容のものを持ってきています⇒PV)
ANARCHYのBack DJを務める、
AKIOが劇中で語る通り、友人としての関係が先行していて、
結びつけるためのツールが、たまたまHIPHOPだったという奇跡。
その経緯を目撃できるのが本作だと思います。
あと、よく友人とも話しているんですが、
ANARCHYがここまでの人気となったのは、
彼自身のこういった話やラップのかっこ良さもあるんですが、
本作にも登場するRYUZOという人の力無しではあり得なかった。
という点をもう少しフォーカスしても良かったのかな?と。
HIPHOPの怖い側面のバランサーとして扱われてるのは、
ちょっともったいないなと思います。

簡単に「夢が叶う」とか言うのは、あんまり好きじゃないんだけど、
ANARCHYの人生はHIPHOP云々抜きで、
めちゃくちゃカッコイイと思いますので、是非見て欲しい作品です!
最新アルバムもかっこ良くて、
書きたいこと色々ありますが、とにかくオススメです!

収容病棟



予告編を1回だけ見て、コレは!と思い見てきました。
正直4時間という上映時間に尻込みしてたんですが、
見終わったあとの虚無感を考えると必要な時間だったのかも…
と思ったりもしました。
何というか単純にオモシロいと言い切りにくい作品で、
興味深いけど、現実とは信じたくないみたいな。
それが想田監督が提唱するところの
観察タイプのドキュメンタリーの形を取り、
なおかつ、長い上映時間とあってカラダに結構キマシタね。。
どんな映画かと言いますと、中国にある精神病院に監督が潜入し、
様々な患者の様子を昼夜問わず、延々と撮影した作品です。
それ以上でも以下でもなく、ナレーションも無いし、
説明といえば被写体の人の名前と収容年数のテロップのみ。
これだけ聞くと何がオモロいねんって話ですが、
舞台となる精神病院が半刑務所ってところがポイント。
各部屋はロックされてる訳ではなくて、
回廊型となっているフロアとしてロックダウンされています。
ゆえに結構自由で、形式上の門限はあるけど、
そのフロアでの行動は制限されてなくて、部屋の出入りも自由。
TVルームもあるし、差し入れの食い物、タバコいつでもOK。
放牧型の刑務所とでも言いましょうか。
ただ刑務所と違うのは薬が処方されるのと、
この入院には明確な終わりが存在しないということ。
この人達がなんで入院させられているかという背景は、
後半の人物描写、および映画終了後のテロップで明らかになります。
その背景は述べませんが、退院条件は非常に曖昧なもの。
しかも、この病院にいることで病気が治るとは
到底思えなくて、ホントに家畜のような扱いなんすね。
劇中に登場する患者たちの背景は様々です。
時間のスパンでいうと、
もう20年近く収容されてる人から、1ヶ月前に収容された人まで。
家族が面会に来る人/来ない人。それぞれにドラマがある。
さらには病気の程度も異なっていて、
言語障害の人から少しのコミュニケーション不足の人まで。
こんなに幅のある人たちが1つの場所に軟禁状態でいます。
正直、収容年数が長い人たちの言動は、
理解に苦しむところがあり、
ここで生活してることに何の疑問も持たず、
緩やかに死ぬことを受け入れてるかのように見えました。
上記の人達を見ている間は客観視できるんですが、
収容1ヶ月の人、これから入所する人など、
観客に近い立場にある人のシークエンスは
主観的な目線で見ることになり、非常に怖い。
少し騒いでドア蹴ったことで手錠をかけられるんですが、
反省した旨を先生に伝え、外して欲しいと訴えても
「知らねえょ!反省しろや!」と切り捨てる。
入所したての人は夜中に「オレは正常だ〜出してくれ〜」と
ひたすら訴えてて。昼間に家族が差し入れにきたことで
事態がいろいろと明らかになっていくんですが、
病院側が「はいはい。注射して寝ましょね〜」と。
あぁ、こうやって考えることを制御していくのか…と
恐れおののきました。。。
家族がわりと頻繁に面会にくる収容者がいるんですが、
その家族のカメラを意識してなのか、
あの心ない感じは好きじゃなかったです。
一方で出所する人も描いているんですが、
やっと出れて喜ぶんかな〜と思いきや、
シャバも酷くてムショの方がいいんじゃないかと思える。
まるで亡霊のごとく、延々と車道の脇道を歩く姿は切ない。
非常にイビツなバランスのものですが、
映画館で見ないと途中で止めちゃうかもなので、
劇場で見ることを推奨します。

2014年7月4日金曜日

スプリング・ブレイカーズ



劇場で見たい!と思ってて、見逃したのをようやく。
あんまりイイ評判聞いてなかったですが、
最高じゃん!超好きだわ!って感じでした。
どうしようもないクズしか出てこないんだけど、
思ったより哀愁に満ちているのが良かったな〜
4人の大学生が春休みにリゾートで羽伸ばしてたら、
ドラッグで捕まってしまう。
そこへ、ギャングが現れて釈放してもらってから、
彼女達とギャングの不思議な関係が始まって…という話。
この作りだと、ギャング側に釈放してもらってる分、
コントロールされてもおかしくないんだけど、
女の子達が能動的にギャングと関わるようになる。
しかも、4人のうち2人は帰るっていうのもFRESH!!
全力でチャラける→逮捕→ギャングとハジける!
って流れなんですが、チャラシークエンスでの、
vespaで街中を移動するのが超カワイイ!
ギャングとハジけるシークエンスが
最大の見せ場となる訳ですが、
意外にも抑制されているのが印象的。
そこに至るまでは場面が変わるごとに
銃をリロードするSEが入って、
加速度的に破滅へと向かっていきますが…

おそらく、事前に聞く話の内容と予告編から考えると
もの足りないと感じる人が多いのかもしれません。
でも僕にとってはちょうどイイバランスでした。
コッポラのブリングリングと合わせて見ると、
アメリカのティーンエイジャーの今を楽しめると思います。
(敵役がグッチメインなのもアッツい!)
いかんせん、「tittyがいっぱい♪」©A-Thug

2014年7月3日木曜日

オールド・ボーイ



パク・チャヌク監督のオールド・ボーイのリメイク。
しかもスパイク・リーが監督ってことで期待してたんですが…
パク版を最近見たこともあいまって、
見てるあいだ中、パク版と比べて見てしまいました。
で見終わった後、これあかんやろ!というのが正直なところ。
基本的にタイトな作りな作品は好きですが、
本作は100分に短縮したことで、
オールド・ボーイの持つオモシロさが、
削ぎ落とされたように感じました。
そもそも誰が何の目的で監禁を行ったんだ!という
本作の話の内容と悪い意味でメタに重なって、
そもそも誰が何の目的でリメイクを行ったんだ!
と見終わったあとに思いました。

そもそもどういう話かとえいば、
ある男が突然誘拐されて20年間監禁される。
そして、突然解放されたのちに犯人を捜すというものです。
元は日本の漫画らしいんですが、本作はパク版を下敷きに。
それが中途半端というかヌルいというか…
Flatに見れなかったのは事実なんですが、
パク版を見たあとに、本作を見多場合、
絶対的にもの足りないんですよね〜
本作では設定が大幅に変わっている部分はあるんですけど、
そこも特段良くなっていないし。
パク版のオモシロさとして、周到に練られた脚本、
特に終盤の何段にもくみ上げられたオチが楽しいんですよね。
そこも少しイジってるんですけど、ハンパやってんなよ!
と思わず言いたくなるくらいのダサさ。
(人はTVを盲目的に信じるのだ〜って…)
暴力描写は本家と変わらず、割としっかりしていました。
お約束の横スクロール乱取りもあったし。
ただ、頭くだけるところでモザイク入って興冷め。
セックスシーンはしょうがないとしてもさ〜
マジで誰に気を使ってるのか意味不明。
主演の2人は結構良くて、
ジョシュ・ブローリンはイイ感じのバカっぽさが
にじみ出てたし、狂気を身にまとってる様が好きでした。
あと医者の女の子役である
エリザベス・オルセンは単純にかわいい。
見てる間、比べながらもどういう落とし前つけるんだろうという、
興味を持っては見れるんですが、
見終わった後に「うわ〜」と一気に失望するので疲れましたね…
とりあえずパク・チャヌク監督のオールド・ボーイを見ましょう!