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2018年1月5日金曜日

12月 第3回

12月21日
行きの電車で別冊カドカワの又吉特集読了。


別冊カドカワ【総力特集】又吉直樹 (カドカワムック)

KADOKAWA (2017-11-22)

売り上げランキング: 15,858

映画版「火花」でもやもやした気持ちが晴れるような
とても充実した内容でオモシロかった。
キングコング西野との対談、火花についてのエッセイ、
武田砂鉄の論考がとくに好きだった。
仕事中はひたすら2017年産の音楽を聞きまくる。
今年はHIPHOPで好きな作品が多い。
あとモロにミックス、ラジオの影響が大きい。
知らない音楽と出会う方法として、
ミックスとラジオがベストなのかもしれない。
曲がかかった瞬間に興奮する感覚は
ストリーミングでアルバムを聞いているだけだと
なかなか出ないなーと思う。
こないだ寝落ちした「マギーズ・プラン」をDVDで鑑賞。



グレタ・ガーウィグ×イーサン・ホーク

という最高の組み合わせで、
家族の話なので好きに決まっている!と感じで楽しんだ。
予定通りに行く人生なんて存在しなくて、
常に様々な可能性が転がっていることがよく分かる映画。
あと、自立して生きる/人に支えられて生きるが
大きなテーマとして構えられている。
イーサン・ホークは家事をする夫として登場するんだけど、
浮気して別の女性と結婚すると家事を全くしない怠け者になる。
誰かに支えられると人間は途端に甘えてしまう。
一方で頼るのが上手い人というのもいて、
ジュリアン・ムーアはそんな奥さんを演じていて、
対照的にグレタ・ガーウィグは頼らずに生きようとする。
(物語の始まりから精子を調達して、自分で注入するという
究極の自立する姿勢を見せる。)
ラストのスケートリンクでの
2人の女性のスケートの上手さで、
作品のテーマを語っているところが好きだった。
つまり、自立できるかどうかということ。
1人で立てるならそれに越したことはないけど、
立てなきゃ人の力を借りてもいいでしょう?ってこと
人生は思い通りになんて進まない。

12月22日

来週始めから休みの人もいるのかと遠い目をしながら粛々と仕事。
仕事中はランキング考えるために2017年産の音楽を今日も聞き続ける。
諸々積み残しつつ、来週やればいいやという気持ちで帰宅。
帰宅途中でコンビニに寄ると背の高い白人男性が
アメリカンドッグを買っていた。
そして、コーヒー入れるカウンターにアメリカンドッグを置いて、
ケチャップ&マスタードを丁寧にかけていた。
最寄駅のいなたい中華料理屋で肉そばキメて、
借りたDVDが溜まっているので鑑賞。
1本目は「ヘドウィッグ・アンド・アングリーインチ」



むこう10年越しぐらいの鑑賞なので身構えていたけど、

むちゃくちゃ素晴らしかった。
とにかく音楽の強度がとんでもなく高くて、
展開に無茶があったとしても気にならないくらい。
ジェンダー論としても興味深くて、
性差別を頭ごなしにダメと言い聞かせるよりも、
これを見せれば多様であることがいかに豊かなことなのか、
ダイレクトに伝わる気がする。
愛しさと切なさと心強さとアングリーインチが詰まっていた。
続いて「牝猫たち」を鑑賞。



日活ロマンポルノのリブートシリーズで監督は白石和彌。

今年公開の「あの鳥〜」も素晴らしかったですが、
その助走となっているような作品だった。
デリヘル嬢が主人公で、それぞれの抱える背景を通じて
最近の社会問題を描いていくという内容。
当然ロマンポルノなのでSEXシーンはあるけど、
そこまで重たくないのでドラマに集中できる。
なんといっても舞台が池袋なのでアガる。
新宿や渋谷も行くけど、
家からもっとも近い都会が池袋なので、
見たことある風景に映画が溶け込んでいると、
それだけで楽しく思える。池袋のブルースがにじみ出てて、
映画の内容と街の空気がぴったり合っている感じが好きだった。
(池袋は田舎の空気を目一杯吸い込んだ都会だと思っている)
さらにM-1で優勝したとろサーモンも出演。
火花で好演していた村田は
本作でも良い味出してて他のどの役者よりも好きだった。

12月23日

早起きしようと思ったけど全く起きれず。
恒例のハライチのラジオの過去アーカイブを聞きながら、
家事をひたすたこなす。年末なので普段掃除しないところも念入りに。
昼過ぎに新宿へ。人、人、人だらけで大変。
とりま草枕でカレー。トマトチキンをオーダー。
いつもなすチキンの一択だったけど、
違うの頼んでみたら美味いやないか。
ディスクユニオンでレコード売って、
ビックカメラで赤白ケーブルを買ってそそくさと一旦帰宅。
近くの公園、図書館までブラブラして、
その近くのモール的なところで
割れてしまったコーヒーサーバーを買った。
生粋のKalita派なんだけど、
よく割れるからHARIOに乗り換えてみた。
さらにGUに寄って寝間着を買う。
いつからか知らないけどセルフレジになっていて、
しかもバーコードを読ますのではなく、
箱に商品ぶち込んで読み取るという乱暴なシステムに驚いた。
ディスプレイの案内だけではどうしていいか分からず、
まごついていると、若い女の子に、
「はい、商品を下に入れましょうね〜」
と介護されているかのように教えてもらってた。
もうおじさんなんだな、と強く実感した。
帰ってからはNETFLIXで公開された「ブライト」を鑑賞。



監督はデビッド・エアー、

スーサイド・スクアッドの汚名を晴らせるか?!
と心配してたけど、良くなっていたと思う。。。
魔法を巡る話でベースはSFなんだけど、
その要素が高まるのは終盤だけで、戦いはほとんど銃火器戦。
それはデビッド・エアーの得意とするところだし、
重たい銃撃戦は見ててオモシロかった。
スローショットもここぞ!というところで使っていて、
それが映画のハイライトになっていると思う。
また、オークと呼ばれる怪物との共生を描いていて、
それはもろに60年代のアフリカ系アメリカンの扱いで、
トランプの登場による不寛容さが
エンタメに与えている影響が大きいなーと感じた。
デビッド・エアーにはエンド・オブ・ウォッチみたいな作品を
再び撮ってほしいと切に願う。
それよりも何よりもGUで買ったもふもふタイプの
寝間着が暖か過ぎて少し引いた。もっと早く買えばよかった。

12月24日

喫茶Youでオムライスを食べに早起きして銀座へ。
いつも行列できているから、早めに行くとすぐに入れたけど、
それはタッチの差で入った10分後には行列ができていた。
ふわとろ系のオムライスでとても美味しかった。
東急プラザをブラブラしていると、
めちゃめちゃかっこいい時計があって、
なんとなくノリで買ってしまった。衝動買いは禁物なのに。
帰宅して録画してたザ・ノンフィクションを見る。
北九州連続監禁殺人事件の犯人夫婦の
息子に対するインタビューというとんでもない内容。
顔は隠しているけど、声はそのままだったので
ナマナマしさ、彼の思いの丈が伝わってきた。
僕がこの事件を知ったのはウシジマくんで題材として
描かれていたからで、まさか現実の事件を題材にしているとは
想像もつかなくて本当に驚いた記憶がある。
亡くなった人の数というよりも、手口の陰惨さがもう。。。
その事件の主犯夫婦の息子として生きるなんて 、
本人は悪くないのに辛すぎると思う。
犯罪加害者の家族がおかれる立場の過酷さは目に余るけど、
じゃあ、のほほんと生きている姿を見て黙ってられるのか?
と言われれば、それもまた難しく。答えの出ない禅問答みたいな。
イブに見て目がさめるような気持ちだった。

12月25日

メリークリスマス、ミスターローレンス。
今日から休みの人も多いのか、心なし電車が空いていた。
磯部涼の「ヒーローはいつだって君をがっかりさせる」を読んでいて、
完全に心は2000年代前半にあって、MSCを聞いたりしている。
帰宅してから菊地成孔「粋な夜電波」を聞く。
久々の韓流最高会議。自殺したアイドルへの追悼から始まり、
最新の韓国の音楽と日本での消費のされ方などが話されていた。
この曲、超好き。



USの音楽の要素がしっかり入っていて、

それがポップスとして機能しているだなんて幸せなことだなーと。
(ただ、ゲストの2人から伝わってくる韓国至上主義感が強すぎて、
少し引いてしまったところもある。)
こんな感じで駄話レベルでどんなものがあるか知れる
メディアがもっとあってもいいなーと思うし、
それがやりたくて2,3年前に友人と話したものを書き起こして、
webにアップしてたんだよなーファンジン的な意味で。
twitterもいいけど、あくまでタイムリーなものなので、
アーカイブの観点で見るとなんだかなぁと思う。
「ウォードッグス」をNETFLIXで鑑賞。



ハング・オーバーシリーズのトッド・フィリップス監督最新作。

笑わせる部分もあるけれど、実話ベースということもあり、
基本シリアス路線で新境地だった。
ただ海外で調子乗るやつという点では共通しているかな?
イラク戦争時に武器輸出でいっちょ金儲けしようとして、
どんどん泥沼に足を突っ込んでいく話で、
主演がマイルズ・テラー×ジョナ・ヒルという組み合わせで最高。
とくにダークサイドのジョナ・ヒルって
あんまイメージなかったけど、しっかり悪いやつで良かった。
(ブラッドリー・クーパーの贅沢使いも最高)
戦争はマッチポンプなのだぁ〜という陰謀論めいた話には
身構えてしまうけど、これは実話ベースで
やっぱりあのブッシュ政権はめちゃくちゃだったんだ、
という歴史考証の意味でも優れた作品のように思う。

12月26日

仕事中にゴリラズのメンバーであるnoodlesのミックス聞いてたら、
女の子が日本語でラップしている曲がかかって驚く。
Kero Kero Bonitoの「Sick Beat」という曲だった。



イギリスで活躍しているアーティストらしく、

インタビューもwebで見つけた。
逆輸入パターンで売れそうな気がするけど果たして?てかもう売れてる?
ブログにて音楽ベスト30と映画ランキングを公開。
音楽については、mixcloudで新曲知って深堀りという
新たな音楽との出会い方を知ったことが大きく影響している。
3ヶ月100円につられてSpotifyにも加入してみたけど、
使い方がしっくりきていない。。
Apple Musicに慣れすぎているのかな?
本当はストリーミングをSpotify、ローカル再生をiTunesにする
というのがベストだと思っているんだけど、
Spotifyのカタログの弱さが気になるところ。
一方、Apple Musicはカタログ充実してるけど、
自分のライブラリと結合したときに曲が落ちたり、
ジャケットむちゃくちゃになったりするので、そこが嫌すぎる。
なんてことを考えていると、人の音楽の聞き方を体系立てて
情報集めてみたいなーと思ったりした。
映画のランキングは参考程度で。。

12月27日

やる気が出なかったので、なんとなく午前休。
FD見ながら日記を書いている。
晋平太好きじゃないけど般若とのバトルは
どうしてもウルっときてしまうよね。
夜は会社の人と飲み会。ざっくりした今年の話をしていた。
途中からホモサピエンスとしての
本能、真理みたいな話に収束していったところが
なぜだったのか、全く記憶にない。
磯部涼の「ヒーローはいつだって君をがっかりさせる」を読了。


ヒーローはいつだって君をがっかりさせる
磯部 涼
太田出版
売り上げランキング: 203,043


僕がヒップホップを本格的に聞き始めたのは2006年ごろで、
ちょうどその2,3年前の日本のラップシーンについて
書かれていてとてもオモシロかった。
当時の評価と現状を比較して考えると、
磯部涼の一貫性と先見の明がよくわかる1冊。
インターネットが今ほど発達する前夜、
雑誌が情報源だった時代を懐かしく思う。
インタビューもオモシロいけれど、
それよりも磯部涼の論考がオモシロい。
ライターと一口にいっても様々なタイプがいて、
アーティストの代弁者みたいなのもいるけど、
やっぱりヒリヒリしたところが読みたい。
それにはジャーナリズムへの理解深まる必要性があったり、
ハードルが高いのは重々承知なんだけど。
その点でいえば、この動画が示唆的だと思う。



12月28日

昼頃に大阪へ新幹線で移動。
いつもA席で隣に人が来ないことを祈っていたら来なくて安心。
「ラビング」を鑑賞。ジェフ・ニコルズ監督の最新作。



肌の色が違う2人の結婚を巡る人種差別の話で興味深かった。
文明がある程度発展した段階で
このレベルの差別が群レベルとはいえ、
法律としてまかりとおっていた世界は
なかなか抜本的な解決を迎えるのは難しいのかもと思ったりした。
苦境に負けないで戦った家族の物語ではあるのだけど、
ジェフ・ニコルズ独特のタッチがさらに物語を雄弁にしていた
新大阪に着いて一旦実家へ帰宅し梅田へ。
eイヤホンでヘッドホンを修理に出す。
ことのほか重症だったようで、
店員さんとあれやこれや議論しながら、
とりあえず根元部分を交換するということで落ち着く。
待ち時間にイヤホン、ヘッドホン見ていたけど、
めちゃくちゃ種類があって楽しかった。
今はSONYのベーシックなやつ使っているけど、
ワイヤレスへの憧れがあるもののワイヤーへの信頼感も捨てがたい。
なにかオススメあれば教えてほしい。
夜は友人と今年読んだ本を語らう会。
今年はちょくちょく情報交換していたので、
被っているところもあったけど
同じ本でも語り口が違うとオモシロい。
2人して一致しているのは「降伏の記録」の「白いページ」はヤバい。
結局5時間近くだべって散会。

12月29日

修理に出したヘッドホンを受け取り、
諸先輩方々と昼過ぎから飲み始める。
久々に会う人も多くて色んな話ができて楽しかった。
僕が出会ったのは20代前半で、
そのときと人生のステージが大きく変わっているのだなーと思う。
逆に自分が20代前半の人とどこまで話せるのか、
などと考えると仲良くしてもらっていること自体がありがたい話。
途中、ナイスな新譜が揃うAlffo RecordsでH.E.Rの2LPをゲット。
好きな曲をレコードで買うのは調子がいいもの。
店主の2017年音源のmixも貰って退散。
そのあと、また飲みに行って結局2時ぐらいまで痛飲。。
最後のほう、仕事の話をすごい真面目にしていたけど、
どうやって帰ったかは、お ぼ え て な い。

12月30日

壮絶な体調不良 a.k.a 二日酔いで起きたら夕方。
飲みの誘いがいくつかあったけど、全く動くことができず死んでた。
後輩と作ったミックスを何とか年内に!という思いで、
mixcloudにアップロード。


本当はもう1人参加してくれる予定で、
それが揃うと2017年をかなり網羅する感じになっていたので、
来年やるならもう少し動き出し早めにしようと思った。
あとはベッドでひたすら森達也「A3」を熟読。
2017年末にオウムについて考えるなんて想像もしてなかった。

12月31日

今年も今日で終わり。かなり体力回復。
墓参りしてからおばあちゃんの家でダラダラと過ごす。
我が家はメインはガキ使、ときどき紅白といった感じで、
安室奈美恵は見ることができた。異世界だった。
(三浦大知を見逃して後悔。。)
ゲラゲラ笑っている間に年を越していた。
おばあちゃんが「家ついていっていいですか?」を
よく見ているという話を聞いて2人で盛り上がった。
帰ったのが1時ごろだったので、
どこか出かける元気も全くなく再び 「A3」読みながら就寝。
こんばんわ、2018年。

2017年12月21日木曜日

2017年12月 第2回

こないだ「1週」って書いたけど、
10日分書いていたから、正確には第1回だった。

12月11日
仕事中に聞いてたLeftoのmixにGAGLEの新曲が!



曲名は「VantaBlack」
めちゃくちゃかっこ良過ぎて、その部分だけ繰り返し聞いた。
ちなみにVantaBlackは世界で最も黒い物質らしい。
ハープの音がとくにドープ。タクシードライバーを思い出す。
そこそこ残業して帰宅。帰るとChromecastが届いていた。
これまでHDMIケーブルでMacbookとテレビを繋いで、
テレビをディスプレイにしてたけどスイッチ。
Google Home Miniとの連携でTVを声で消せるようになったし、
見たい動画(NETFLIX、Youtube)を声で呼び出すこともできる。
長いタイトルのものは難しい。発音の問題なのか?
キャスト機能がとにかく便利。i
Phone/iPad/Macbookの画面をキャストしてテレビ画面で再生できる。
個人的にはMacのWebブラウザをキャストできる機能が助かる。
こんなことならさっさと買っておけば良かった。。
ただiTunesには対応していないので
ハードディスクにアーカイブしている音楽が聞けないのが難点。
Fire TV StickでYoutube流せない等の
サービスの硬直化が始まっているので、
ユーザー目線の何か(アプリでもハードでもいいけど)が
早く発売されないかと心待ちにしている。
これでNature Remoが届けば、
エアコン/アンプ/ブルーレイレコーダーも
声で制御できるようになるはずなので楽しみ。
ただ1人で家で「オッケーグーグル!」と連呼している姿を
傍から見たら滑稽だろうなと思う。
他にもTyler The CreatorのLP、月刊カドカワの又吉特集も届いて、
週の始めからだいぶ調子いい。

12月12日
朝からピートロックに激似の黒人が
ハーレーで通り過ぎていくのを見て無意味にテンションが上がる。
前日まですっかり忘れてたけど会社の忘年会。
学校設定の居酒屋で「大人になってこんなところで。。」感が強かった。
店員が先生、部屋が教室になっていて、
ため口と敬語を交えた中途半端な店員がいる地獄のような空間。
飯も東京出てきて1番まずいくらいで疲れた。
軽く飲み直して散会。華麗に寝過ごして電車でUターンして戻った。

12月13日
Talib Kwelli「Radio Silence」を聞きながら出勤。



リリックをちょろちょろ見ながら聞いていたけど、
コンシャスラッパーの名に恥じない内容ながら
サウンドは軽やかでそのバランスが好き。
とくにAnderson Paak.との曲がかなりかっこいい。
(ちなみにプロデュースはKaytranada)
午後打ち合わせからの直帰。FD見ながらビーフンを食べる。
歩歩の「俺のYour Shock」っていうラインがオモシロかったし、
FORKは相変わらず堅過ぎてうっとりのため息。
Tyler The CreatorのLPを聞きながらこの日記を書いている。
今回のアルバムはサウンドがとにかく素晴らしくメロウ。
ずっと聞いてられるからインスト欲しい。
決定的レビューはこれだと思うので聞きながら
再度読みなおしーの、歌詞読みーの。

12月14日
そそくさと仕事を終えて退社。
孤独のグルメで紹介されていた長崎飯店で皿うどんを食べた。
昔ながらの中華料理屋といった趣で、
味はもちろん、サーブされるのも早いのでヘビロしたい。
14日はTOHOシネマズが会員1100円なので、
TOHO渋谷で見逃していた「ギフテッド」鑑賞。



「500日のサマー」でおなじみ、マーク・ウェブ監督の作品。
スパイダーマンの監督したり紆余曲折あったけど原点回帰で
素晴らしい作品(ギフト)を届けてくれた。
親子物語で、子どもをどうやって育てるか?
というテーマというのがオモシロかった。
与えられた才能を生かすのが社会の利益になるという建前のもと、
世間から遮断されてしまう悲しさ。
これは天才児の話なのでデフォルメされているけれど、
たとえば自分の息子を公立、私立のどっちに行かせる?
という話に置き換えることもできる。
私立に行かせれば、ある程度似た
社会背景を持った人の中で育つけど、
公立に行けば、もっと多種多様な
社会背景を持った人の中で育つことになる。
果たしてどっちがいいかなんてことは、
どこにも答えがないのだけれど
子どもを持つ人は皆考えることで、
このテーマ設定はオモシロかった。
テーマの部分はさておき、
とにかく娘のメアリーを演じる
マッケンナ・グレイスが死ぬほどかわい過ぎてキュン死。
天才児なのでめちゃくちゃ数学できるんだけど、
他の部分は小学生でしかないという、このギャップにやられてしまう。
(一番好きだったのは近所に住むオクタビア・スペンサーと
ディスコの曲で踊りながら歌うところ)
本人の意思とは無関係に事が進んでいき、
父親を演じるクリス・エバンスとの別れのシーンで涙腺決壊。。
クリス・エバンスはすっかりキャプテン・アメリカの
イメージしかなかったけど、
こういった繊細な役も素晴らしいのでいろいろ見たいところ。
ギフテッドはめちゃくちゃかしこい人の意味なんだけど、
本作ではそれだけではなく生まれてきた事自体が
ギフトなんだという意味も包含している。
その演出がめちゃくちゃ素晴らしくて、
病院行って他人の子供の誕生の瞬間に立ち会う。
つまり生まれた瞬間は誰もが祝福されているということ。
言葉でそんなこと言われても、
「はぁ。そうですね。」と思うだけなんだけど、
物語の展開、もののように扱われるメアリーの立場を
見ているとグッとくるものがあった。

12月15日
録画したいけど予約していなかった
番組があったのですぐに帰宅。
予約は済ませて先輩から勧められた
「カプチーノはお熱いうちに」鑑賞。



Google Homeに「NETFLIXで再生して」
といったら本当に再生が始まりマジで超未来。
この再生方法で良いなと思ったのは、
いろんなバイアスなしでフラットに映画が見れること。
前情報なしで鑑賞することはほとんど不可能に近い中で、
タイトルだけのほぼブラインド鑑賞が可能
(ジャケットおよびサムネイルも見ない)ゆえになのか、
普段見るよりも集中力が上がったし素晴らしい作品だった。
オープニングがめちゃくちゃかっこよくて、もうそれだけで満足。
ワンカットの美学が作品つうじて強く出ているところも好みだし、
本質は恋愛/結婚の話なんだけど、
さりげなく差別の問題を取り入れているところもニクい。
唯一気にかかったのは音楽。
コメディタッチのところで露骨にコメディっぽい曲かけるのはちょっと。。
感動のシーンでエモーショナルな曲かけるのは良いとしても。
とはいえ、それは些細なこと。
時間は有限でYou Live Only Onceなことに
気付かされるナイスな作品だった。
だから、他人から薦められたときに素直に従う大人になりたい。
と切実に思った。


12月16日
だらだら起きて菊地成孔の「粋な夜電波」をタイムシフトで聞く。
通常運転のフリースタイル。
ラジオでも言及されていたけど、仰々しい回よりこっちのほうが好き。
James Brown「Hustle」とAndré-Marie Tala「Hot Koki」の
著作権を巡る話がオモシロかった。
JBの武勇伝はすべらない話。
昼過ぎに「ビジランテ」をテアトル新宿で鑑賞。



入江悠監督最新作。
オリジナル脚本と聞いていたので楽しみにしていた。
地方閉塞社会の系譜に連なる映画なんだけど、
おもいっきりノワールに振り切っていて
重い仕上がりになっていた。
(家族のいざこざのレベルは、野村芳太郎の作品群に匹敵する)
起伏が少なく退屈に思えてしまう瞬間もしばしばあった。
それは入江監督のワンショットでの間を取った撮り方の影響もあるのかな。
こういった作品を見ると改めて韓国映画のレベルの高さが
逆説的に際立ってしまうことは悲しい瞬間。
家族/土地に紐づく因果関係がもたらす地獄が
これでもかと見せつけられ、
タイトルどおり、その因果関係に第三者を介することなく
ビジランテ(自警もしくは私的リンチ)していく。
いまや誰でも意見を世界に発信できる情報化社会で、
ビジランテがどんどん増殖する傾向が以前よりも
強まっていることは明らかだ。
しかし、本作では情報化社会が原因というよりも、
もともと日本社会ってそういう風潮があって、
それが加速しているだけなのでは?
ということが本作からは伝わってきた。
まともな人間は1人も登場しないので、
感情移入できないという人もいるかもしれないけど、
人間は誰しもダークサイドがあるわけで、
そこを刺激されて「自分ならどうする?」と考えざるを得ない。
キャスティングがすばらしく、
主演の大森南朋×桐谷健太×鈴木浩介。
タイプの異なる3人が兄弟という中で、
お互いの利害をガリガリ削りあう様が壮絶だった。
ヒップホップ好きしては般若のことは見逃せない。
前に出たゾンビ映画は見ていないけど、
ヤクザ(半グレ?)がとても板についていたし、
作品内で一番尖っているくらいの勢い。
 彼の存在感があまりに強く、大森南朋を巡って
敵対する横浜の取立屋が嘘っぽく見えてしまうくらい。
顔力は抜群なので、もっと繊細な役とかでハネれば、
役者として活躍しそうな予感がするので楽しみ。
ディスクユニオンのクラブミュージックショップへ行って
いろいろ欲しくなるものの、ILLSUGI&CRAMのテープだけ買った。
最近のビートメイカーの中だとCRAMが一番好きかも。
家に帰って昨日録画していたスターウォーズの前作を見る。
改めて見てもオモシロい映画だなーと思い、
翌日の最後のジェダイを楽しみにしつつ早めに就寝。

12月17日
早起きして新宿ピカデリーで
「スターウォーズ 最後のジェダイ」を鑑賞。



フォースの覚醒を予習して楽しみしていたのだけど、
これはちょっと。。。という仕上がりで残念だった。
あまりにも物語が停滞する時間が長く、
それを我慢できる仕掛けも用意されていないので、
楽しい時間がやってくるのを待つのがしんどい。
前作ではカイロレンが中二病と揶揄されるぐらい
うじうじしていた一方で、
若い力のレイとフィンが躍動していて、
その対比がオモシロかったと思う。
一方で本作はウジウジする人間がもう1人増えて、
それがルークというところが見ていて辛かった。
光と闇のうじうじ師弟対決という様相を呈していて、
誰が見たいんだよと思わざるを得ない。
物語を推進する力を担っていればいいんだけど、
 なかなか全容が分からない中でうじうじされるのは辛い。
たとえるなら、「悩みがあって。。。」
と先輩友人等に話をされるものの、
その悩みの全体像がまったく分からないみたいな。
スターウォーズシリーズに思い入れがあって、
その仔細な部分まで把握したい人にとっては
楽しいのかもしれないけど
 映画のエンターテイメント性は減ってしまっていると思う。
あとはフォースの概念を抜本的に変えてしまっている点で、
罪深い作品と後世評価されるかもしれない。
もはや何でもありになっていて、
レイア姫の宇宙船への「あの帰還は絶対ダメでしょ!」
 (たとえフォースがジェダイ個人ではなく
自然にあるものだというフリがあったとしても。)
 戦闘シーンは楽しいので、
もっとその分量多くすれば良かったのにと思う。
文句ばっかり書いたけど、皆でガチャガチャ言い合うのも、
このサーガが楽しいところなので
十分に楽しめているのかもしれない。
有楽町に移動してナイルレストランでカレーを食べた。
東京のカレー屋の定番中の定番ながら
初めて食べたけど美味しかった。
そのまま東京国際フォーラムで、
ウーマンラッシュアワー村本の単独ライブへ。
誘われるがままに見たんだけどオモシロかった。
自己啓発セミナー、宗教色さえ漂わせるきな臭さと
お笑いの境界線にいるオモシロさ。
劇場原理主義者としてのお笑いへの異常なまでの情熱と、
社会を風刺できてこその芸人としての矜持。
多様性への言及、「普通」への疑問の話は共感する点も多々あり。
アメリカのスタンダップコメディアンを目指しているらしいので、
どうなるのか楽しみなところ。
17時半までのはずが延長戦で18時ギリギリ。
有楽町を駆け抜けてスバル座で「花筐」鑑賞。



本作にまつわるNHKのドキュメンタリーを以前に見て、
 大林監督が癌を患っていて、
これが遺作になるやもと思ったときから
絶対劇場で見ようと心に決めていた。
 死が近づいたこともあるのか、
戦争、青春、愛といった 概念が塊になって
スクリーンに吐き出されたような作品で初めて体験する感覚。
年をとればとるほど先鋭化していく
大林監督の生き様が焼き付けられていた。
青春の中における愛と死の濃厚な匂いが
見ていてむせ返るレベルで、
それがバキバキのCGと共に語られているのが凄まじい。
本作では直接的な戦争描写がない代わりなのか、
「血」の描写が繰り返し登場し不吉さが終盤にかけて
どんどん増していくところが怖くさえあった。
「パーティーで彼女に話しかけるには」と同様、
脳内でこんなイメージが作られていることに驚く。
ドキュメンタリーでは戦争に向かうような時代の空気に対して
危機感を抱いていると話していた。
ダイレクトに、そして理詰めで反戦を訴えるのではなく、
あくまで感覚の部分で勝負しようとしている姿勢は
すべての芸術家にとって参考になるような気がする。
(もちろん観客側も大いに影響を
受けてしまう部分はあるんだけど)
主人公の男の子を窪塚俊介が演じていて、
彼がずーっと陽気なのが怖い。
周りがmadness全開なのに彼だけはずっと楽観的。
彼らの身にふりかかる戦火を知っている観客は、
その楽観的な姿勢が命取りになってしまう可能性を知っている。
そして、彼は戦前を生きているかもしれない観客の姿かもしれない。
なんてことを考えるとますます震える。
周りを固める役者陣も素晴らしくて、
長塚圭史なんてシャブやってるでしょ、
と言いたくなるくらいに不気味だし、
満島真之介の底の知れなさも素晴らしかった。
お姉さんだけじゃないぞと言わんばかりに。
女性陣は常磐貴子、山崎紘菜といった
前作からのなじみのメンツも素晴らしかったんだけど、
門脇麦が別格だったと思う。
影のある役が似合うのは然ることながら、
歌声がめちゃくちゃ好きだった。
ナミヤ雑貨店という映画の主題歌である
ヤマタツの曲を彼女が歌ったのも聞いたけど、
そっちもかなり好きだった。
とにかくこの作品は見ておいた方がいい。

12月18日
作ったお弁当を家に忘れるという愚行に朝からテン下げ。
「ミズーラ」を行き帰りの電車で読了。



いとうせいこう、武田砂鉄といった好きな人達が
一様にプッシュしていたので読んでみたけど、かなりオモシロかった。
というのも日本でもタイムリーなテーマを題材にしているから。
そのテーマというのはレイプ。
本作はアメリカのモンタナ州で起こったレイプ事件を
徹底的に取材したノンフィクションで、
裁判の様子、捜査の過程などがつぶさに説明されており、
強姦罪の摘発の難しさが身にしみるほど分かった。
日本ではジャーナリストの山口敬之が伊藤詩織をレイプしたとして、
起訴されそうになるものの、
直前で逮捕取りやめになってしまったことは
記憶に新しいだろう。現在、民事裁判が進行中。
彼女が顔を出して被害を訴えたときに
ネットを中心とした反応は
この本で書かれているのと全く同じようなことだったと思う。
レイプする男ではなく、レイプされる女性側に
問題があるとするレイプ神話は国を超えて存在し、
まだまだ根強いことを目の当たりにすると頭が痛くなる。
本作では、そういった神話に対して
これまで蓄積されたデータ、論文を元に
読者が思うレイプ犯、レイプ被害者の実像をひっくり返していく。
しかも、それを裁判の過程を紹介しながら説明してくれるので、
とても具体的で分かりやすいし、なおかつアメリカは陪審制度なので、
まるで自らが陪審員であるような気持ちになる。
なので、400ページと分厚いんだけどするすると読むことができた。
このまま、伊藤詩織「Black Box」を読もうか、読まないか思案中。
なお、これ読んでいる人で被害者に
懐疑的な気持ちを持っている人は以下リンクを読んでみて欲しい。
http://wezz-y.com/archives/50723

今年のベストが色んなメディアを賑わしている時期なんだけど、
以下リンクのベスト10の最後にある、
「来年は「日本映画が1本もないベスト10」とならないことを願っている。」
という文言に寒気がした。
http://realsound.jp/movie/2017/12/post-140156.html

自分のさじ加減でランキングしてんのに、
上から目線で偉そうなことよく言えるなぁと。
こんな大人になりたくないからレビューというより、
どこが好きだったのか、感動したのかを書きたくて
日記にした、というところもあり。
(「てめーも似たようなもんだろ」ということは重々理解しているから)
帰ってから録画のTV番組を消化しつつ
借りて来たCDをリッピングしてダラダラして寝た。

12月19日
別冊カドカワの又吉特集が
超オモシロくてページをめくる手が止まらない中で出勤。
会社の人から磯部涼の昔の本を貸してもらってウハウハ。
最新作「川崎」は品薄っぽいので先に過去作を読んでしまいたい。
「マギーズプラン」を見ながら寝落ち。

12月20日
打ち合わせ→飲み会で1日があっという間に終わった。
芋焼酎が美味しかった。そして電車で寝過ごさなかった。

2017年12月13日水曜日

2017年12月 第1週

1ヶ月単位だとページが重くなったので1週単位としてみた。

12月1日
映画の日なので何か見ようかと思ったけど
お目当てのチケットは売り切れでとぼとぼ帰宅。
「社会学者がニューヨークの地下経済に潜入してみた」読了。


社会学者がニューヨークの地下経済に潜入してみた
スディール ヴェンカテッシュ
東洋経済新報社
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タイトルどおり、社会学の調査として
NYのアングラ世界に学者が潜入取材した1冊で
めちゃくちゃオモシロかった。
前作の「ヤバい社会学」ではシカゴのギャングの生態を
描いていた手だれの著者でもNYでは様々な人に翻弄される。
「地下経済」という言葉を聞くと有色人種の貧困層が
担っているというイメージを持つかもしれないが、
本書はそんな先入観を粉々に打ち砕く事実が
たくさん盛り込まれている。
有名大学を出た裕福な白人の女の子が売春をしていたり、
それを買うのはウォール街の
エリートサラリーマンだったりすることに驚いた。
グローバル化が急速に進み商売においては
様々な境界が曖昧になる中でも人種の壁はとても分厚い。
同じ売春という商売を生業にしていたとしても質が異なるし、
これまで立ちんぼだった人間が高級サラリーマンに
刺さるような内容を提供できることはない。
それには文化的な資本が欠落していることを著者は指摘していた。
一朝一夕で身に付かないものが個人を規定し社会が硬直する。
一方でNYではアメリカンドリームが目に見えるところで
実現しているのだからいたたまれない。
また、NYにおいては土地との結びつきはなかなか見えづらく、
原題に含まれている「FLOAT」日本語でいう「たゆたう」ことの
必要性がしきりに主張されている。
個人プレイでは成り立たずオーバーグラウンド、
アンダーグラウンドを問わない街中に張り巡らされた
ネットワークをいかに上手く活用できるかが成功の鍵を握っている。
NYの知られざる実情の数々に驚きながら
東京でも当てはまる部分があるなと感じた。
この作品がさらに特別なのは客観的事実と主観が
交錯しているところにある。
10年に渡る潜入取材で著者の私生活も
波瀾万丈な状態でそれも赤裸々に語られているところがオモシロい。
これは前作の「ヤバい社会学」にも通ずる点だ。
前作では終盤かなりエモーショナルな展開があったが、
今回は著者の生活が荒みに荒んでいることもあり極めてドライで、
それが都会が産み出す人間なのかもしれないなんてことも思ったりした。
「脱獄広島死刑囚」を見る。


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最近NETFLIXの東映ヤクザ映画が充実し始めたのか、
この作品もNETFLIXで見た(実録私設銀座警察まであった!)
松方弘樹がひたすら脱獄しまくる、
めちゃくちゃオモシロい映画だった。
日本の脱獄映画でベストかも(てか日本の脱獄映画って他にあるのか)
無軌道な乱暴者っぷりが本当に最高で、
これまで見た松方弘樹の最凶な気がする。
脱獄って普通1度きりで、
そのチャンスをどう生かすかが見所だと思うんだけど、
本作では何回も脱獄するという想像を上回る展開。
KUFUをこらした脱獄がオモシロかった。
ラストの大根かじる松方弘樹にサムアップ。
松方弘樹も渡瀬恒彦も今年亡くなってしまったことが
未だに信じられない。残されたものは映画で彼らの生きた姿を
見れる喜びを噛み締めないといけない。

12月2日
11時に起床してスーパーの朝市で買い出し。
ハライチのラジオをタイムシフトで聞きながら。
まるで戦場のようになっていて疲れた。その後は図書館へ。
最近、図書館内で特集が組まれるようになっていて、
こないだ来たときは「80's」でテンション上がったんだけど
今回は「追悼」でよくわからなかった。
公園の中に図書館があるので公園内の紅葉を楽しみつつ帰宅。
「トゥルーストーリー」を鑑賞。



ジェームズ・フランコ×ジョナ・ヒルのサスペンス。
信頼と実績のFOX SEARCHLIGHTだったので
かなり期待して見たけど少し食い足りなかった。
1度嘘をつくと泥沼にはまってしまうことを、
家族殺しの殺人犯と、取材する記者で描いていく。
誰が本当のことを言っているか分からない
サスペンスはすべてが謎の状態である前半はだいたいオモシロい。
本作もジェームズ・フランコの底の見えなさが良いのだけど、
風呂敷広げた割に彼が犯人であると断定していく流れが弱かったと思う。
あと記者がデマ記事を用意したという設定を活かして、
終盤もう少し展開あっても良かったかな?
いかんせん実話らしいので、そこまでできなかったんだろうけど。
これを見ると「ゴーン・ガール」は傑作だなと改めて思う。

12月3日
有明くんだりまでファミリセールへ。
最終日でメンズコーナーも小さくシケシケ。
いつ履くねんなスウェードのパンツだけ購入。
会場のビル内にあるインド料理屋で昼食を取った。
1200円でビュッフェ形式で美味しいしかなりCPよかった。
しかも店員さんがかなりご機嫌で、
2名と言うと満面の笑みで2名をダブルピースで
表現しながら案内しててオモシロかった。
お台場が近かったので歩いて移動してる最中に
コスプレ撮影会に遭遇。大量のコスプレイヤーと
カメラ小僧がいて磁場が歪んでた。
どういうシステムなのか分からないけど
ソフト風俗のようなものという偏見にまみれた断定をしておく。
冬の服が全然ないのでニット買って帰宅。
最寄駅につくと自転車に乗った力士に
子連れのおばちゃんがすごい勢いで詰め寄っていた。
近所に相撲部屋があるので
コンビニで買い食いしている力士とかたまに遭遇する。
話の内容まで聞こえなかったけど、
このご時世からするとビール瓶まわりのことだろう。
力士の神妙な面持ちが忘れられない。
夜はM-1を大量のCMと共に見た。
この時代にBENIが「恋人がサンタクロース」をカバーした上に、
その曲がコンビニのCMに流れる意味について考えさせられた。
答えは出ていない。
とろサーモンの優勝には目頭が熱くならざるを得ない
同年代の大阪出身の人も多いと思う。
さらにNETFLIX版の「火花」を見ている身からすると
村田が演じた神谷の相方である大林をオーバーラップせざるを得ず、
現実とフィクションを混同しさらに目頭が熱くなる。
どのネタもオモシロかったけれど、
ネタの順番/くじ運/審査員等の複数の要素が絡み合うところが
この漫才賞レースの醍醐味だ。
和牛の1本目と2本目が逆だったら?
ジャルジャルが中盤だったら?(ユニバース然り)
たらればを言い始めるとキリがないんだけど、
そこを妄想するのもまた一興。
東京にいると漫才はほとんど見る機会がない。
土曜とか日曜の昼間にTVをなんとなくつけて、
そこで漫才が見れる環境が羨ましくなるなんて当時は思いもしなかった。
その点で大阪がどれほど恵まれている環境なのか離れて身に沁みる。

12月4日
楽天スーパーセールでGoogle Home miniが半額になってたので発注。
さらにリモコンハブとなるNature Remoも発注。
これで家電を声で操作する夢の世界がやってくるぜ。
月初は忙しいので、そこそこ残業。
帰宅して日本語ラップミックスを修正/追加し、とりあえず完成。
なるべくたくさんのMCを入れることができたし、
今年1位これだなとか作りながら決まっていった感じ。
バウンス中に日記を描いている深夜1時。

12月5日
昨日作ったミックスを聞きながら出勤。自分の好きな曲だけだから
当たり前なんだけどめっちゃいい。いや、めっちゃいいわ。
と首振りながら朝のカオティックな道玄坂を歩いた。
仕事をそそくさと終えて新宿へ。
恒例の映画前カレーでモンスナックへ。カツカレー。
オーダー時に自分で申告すれば、
コーンサラダがついてくるというシステムなんだけど、
いつも店員のプレッシャーに負けて言えない。
「本当に食うのか?コーンサラダをよぉ」と目で
訴えかけられている気がしてしまう。お客の忖度待ち。
なんだけど今日は意を決してオーダーしてみたら美味しかったので、
これから勇気を絞って必ず頼みたい。
新宿ピカデリーで「パーティーで彼女に話しかけるには」鑑賞。



タイトルと予告から甘酸案件であることは嗅ぎつけていたけど、
想像をはるかに上回る設定/物語/ヴィジュアル/音楽で
完全に虜になってしまった。下半期最重要作品だと思う。
原作がどこまでの設定を規定しているのか、
読んでいないので分からないけど、
このヴィジュアルを脳内に描いてしまう才能は本当にすごいし,
映画でしか成立しない芸術だと思う。
結構スローモーションが使われてて、
なのにfps(frame per second)がめちゃめちゃ低くて、
カラオケの再現VTRレベルの映像。
だけど他の要件が付随することでめちゃくちゃドラマティックに
かっこよく見えるんだから映画は不思議なものだ。
これまで音楽としてのパンクがどうにも好きになれなかったけれど、
本作で流れる曲はどれもかっこよかった。
とくに中盤で主人公2人が主人公で歌うシーンは最高最高で、
アシッドとパンクの素敵なマリアージュが展開されていた。
(しかもそれが受精を伴うSEXになっているというオマケつき!)
カルト教団風の宇宙人たちの言動、ヴィジュアルも逐一オモシロい。
地球人を先取りしたような存在なんだけど、
彼らが持続可能な社会の結論として、メタファーではなく
文字通り子どもを食い物にするという選択をしていて
ディストピアな香りを漂わせてた。
(Anal f*ckによる取り込みとかも最高)
現実にありそうなライン/ブッとんでるラインは
表裏一体ということはよくある話とは思うけど、
ここまで納得させられる表裏一体感もそうそう見つからない気がする。
このニュアンスは見てもらわないとなかなか伝わらない。
甘酸案件としてもエル・ファニングなので
当然担保されていてキュンキュンしまくり。
男の子役のアレックス・シャープはNETFLIXの
心のカルテ」でも好演していたのが記憶に新しく、
エモーショナルな演技が素晴らしかった。
保守からの逸脱をパンクとすれば、
大人たちが壊した世界(保守)を変えるのはパンクだといった内容で
啖呵を切るところはウルルだった。
パンクというコロニーから届けられるラブに打ちのめされて欲しい。
本作の監督であるジョン・キャメロン・ミッチェルの
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」は某先輩から
10年前ほどからオススメされていたんだけど、
ずっとスルーしてしまっていたので早急に見なければ。
久々にパンフレットも買った。
(各コロニーの具体的な説明と
ブレディみかこのコラムだけで買う価値あり)
後輩と軽く連絡とってミックスの話を少し。
曲単位/アルバム単位で聞いてピンと来なくても、
ある流れに沿って聞くと途端に響き方が変わってくることを
ミックスで感じるなんていう真面目な話をした。

12月6日
午前打ち合わせ。戻ってやるべきことやって帰宅。
鶏のトマト煮込みを作りながら、
菊地成孔「粋な夜電波」をタイムシフト視聴。
今週も先週に引き続きNY特集。
全編芝居がかった回でHIPHOPの話が多くオモシロかった。
JAZZ DOMMUNISTERSが改めて紹介されていて、
今年出たアルバムで1番好きな曲「革命」がかかって嬉しかった。
ミックス作りながら今年何が良かったか?を色々考えていたけれど、
JAZZ DOMMUNISTERSは一番好きかも。
頭に詰め込まれている膨大なインプットから出てくる
アウトプットのオモシロさを感じるグループだ。
いかにバズを起こすか?という現在のトレンドから
10億光年遠くにいるかもしれないが、
アルバムで世界観を作り上げ、トピックの角度で
勝負するラッパーをもっと聞きたいし見たいな。
と、これを書きながら聞いているNERO IMAIがめちゃかっこいい~

12月7日
朝の準備をしながら「たまむすび」の特別配信、
大吉さんのM-1好評を聞く。



なるほどーと思うことがたくさんあってオモシロかった。
とくに和牛のネタ順は言われてみれば。。な話だった。
休憩中に何気なくメール見てたら
Jordan Rakeiのメルマガが届いてて、
れが近況報告みたいなので超オモシロい。
Willow Smithの新譜が良かったと言っていて
1回流し聞いただけなので、もう一度聞こうと思う。
(弟であるJaden Smith「IKON」は賛否両論あると思われますが、
僕はかなり好きです。サウンドのバリエーションが素晴らしい。)
それよりも何よりも「音楽以外の発見」として
tofu presserのアマゾンのサイト貼ってて
ビックリしてしまった→リンク
まず何だそれって話なんだけど、水分抜いてドレッシングとか
調味料が染みやすくする機械らしい。
「豆腐 プレッサー」でググっても日本の製品出てこないから
海外特有のニーズなんだろうか。
日本だと絹/木綿でなんとなく水分量を
イメージして買うから関係ないのかな。
という心底どうでもいいことを考えて仕事をしていた。
ビルボード来るみたいなので行くかどうか検討中。
あとピーマンズスタンダードの保活ブログが超オモシロい。
https://ameblo.jp/sminamikawa/
「修羅」という言葉のチョイスと使い方がたまらない。
ふざけてるようだけど中身は保育の現状というシリアスな話。
無償化よりも全入化のほうが必要なのでは?
ということが机上の空論ではなくグサグサ刺さる。
仕事中に聞いたPyram Organics
「Niseko Vibes - Winter Mix 2017」 がめちゃめちゃ良かった。



MFPさんが選曲してるのかな?
ジャンルと時代を横断した、何でもござれなんだけど
筋がビシーっと通っている感じ。
かっこいい音楽を知っている大人に憧れる。(逆に知らない奴は…)
今回のミックスですべての季節がアップロードされたので、
それぞれの季節の始まりに聞きたい。
夜は会社の人と飲みに。人生イロイロ会社もイロイロ。
終電ギリギリでおしっこ我慢して帰宅して膀胱破裂するかと思った。

12月8日
きつめの二日酔いで起床。最寄り駅に着くと見たことのない大量の人で
電車遅延のようだった。電車遅延のときの殺伐とした空気は
独特で口には出さないけど憎しみがそこら中に
立ち込めている気がいつもする。
(実際に駅員にハードクレームする人もいるわけだが)
 みんなそんなに早く会社に着いて働きたいのか?
僕は逆に大手を振って遅刻できる、ラッキ~と思ったりする。
実際その日も盛大に30分遅刻した。
PJ MortonとDARKHOUSE FAMILYが仕事中のお供。



PJ Morton、名前は知っていたけど、マルーン5のメンバーなんだ!
っていう浅い知識のもと聞いてみると、
超ソウルフルであたたか~いサウンドが心地よい。
スティービーワンダーを想起(エレピ?)ラストのカバーも良い。



DARKHOUSE FAMILYはしっかりしたブレイクビーツが
とにかくかっこいい。生ドラムなのか、打ち込みなのか
分からないレベルでHIPHOP育ちとしては落ち着くビート群。
日本だとSTUTSがこの辺のサウンドを引っ張っているところで
世界的に90年代回帰が進んでいるので時代にマッチしたサウンドだと思う。
定時に退社してRyohu Blur リリースパーティへ。
ミュージシャンシップ全開の素晴らしいライブだった。
HIPHOPの野蛮でラウドなサウンドも勿論好きなんだけど、
この日のライブは美しさと野蛮さのバランスがとても良かった。
野蛮さという観点でいえばKANDYTOWNの面々が
客演で参加していたと曲が体現していたように思う。
DONY JOINT「Good Times」IO「Mood Blue」
MUDを迎えての「Forever Remix」どれも素晴らしかった。
とくにIOのところは、「All In One」からの流れで
サックスソロからの持っていき方がシビれた。
ただこの日の観客はHIPHOPというより
Ryohuが好きな人が多かったようで、
メロディアスな曲の方が盛り上がっていた。
オープニングアクトのSIMILABのバンドメンバーが
とても豪華でキーボードはampelから河原太朗、
ドラムはyahyelの大井一彌 、サックス兼ギターはMelraw、
ベースは踊Foot WorksのSunBalkan、
コーラスにAAAMYYY。
Ryohuを含めて新世代の才能が
集っているのだから最高に決まってる。
このライブではHIPHOPがリズム隊の音楽だなーと
改めて思い直すくらいにドラムが好きだった。
(硬めの音と展開のつけ方がとくに最高)
アンコールではSIMILABの面々登場し、
21世紀のBBOYイズムだと勝手に決めつけている
「UNCOMMON」をまさかのバンドアレンジで!
 SIMILAB前期派としてはアガりまくった。
バンド体制で再びライブがあるなら是非行きたい。
お土産にもらったテープを家で聞いてみるとハウスのミックスで、
しかもめちゃくちゃインダストリアルでビックリした。
(ミックスの最後に一応曲入ってたけど)
オシャレな音楽として見られるかもしれない中で、
その枠を超えたネクストステージにいる気がする。
疲れたので死んだように即寝。

12月9日
寒くて9時半ごろに起床。
シャワー浴びてハライチのターン過去回聞きながら家事。
あと半分くらいしか残っていなくて寂しい。
スーツをクリーニングに出して、
その足でホットモットでのり弁と豚汁を買った。
たまーに無償に食べたくなる極私的ジャンキー飯。
とか言ってたらGoogle Home Miniが届いた。
毎回「オッケーグーグル」(もしくは「ねぇグーグル」)
と言わないと聞き取ってもらえないところが少し面倒だけど、
生活のちょっとしたことに対する
アシストしてもらえるだけでかなり便利に感じる。
(天気、タイマーなど)個人的にはラジオが超便利!
radiko開いて云々みたいなステップが
全部排除されて声一発で聞ける。
せっかくだし!という気持ちでChrome Castも追加発注。
全然外出たくなくて菊地成孔「スペインの宇宙食」読了。



スペインの宇宙食 (小学館文庫)
菊地 成孔
小学館
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2003年に書かれたものなんだけど、
インスパイアされたもの、考え方、料理との距離感など、
かなり踏み込んだ内容で興味深く、
今年はラジオ、JAZZ DOMMUNISTERS含めて
個人的に菊地成孔YEARで、
その締めにふさわしいような作品だった。
エッセイ集なんだけど、彼の膨大なインプットの
一端を知ることができるし、虚実の境界が明瞭なようで、
明瞭でないところもオモシロかった。
(小説とエッセイが混じり合っているのも一因だろう)
無類の日記文学好きとしては、
ほとんど日記のような内容だし
実際終盤に料理にまつわる日記が書いているところも嬉しかった。
菊地成孔のこと毛嫌いしている人も多いと思うけど、
この炸裂した文体/内容は唯一無二。麻薬のような文体だと思う。
しかも、この本に掲載されている文章を書いているときに
彼は神経症を患っており、それを紛らわすかのように
ワーカホリックに自らを追い込み、
その結果がこの文章に現れているとも言っている。
つまり一種のハイパーモードの残渣な訳で、
そんなものオモシロいに決まってるでしょって話。
八本脚の蝶」に近いところがあった。
(あっちは最悪の結果だが…)
文庫版のあとがきがよしもとばななというのも驚いた。
彼女がこの本を小説として読みながら
「人生の悲痛な苦闘の記録以外のなにものでもない」
と書いていたことに納得。
華やかさの影に見える孤独は深く見えるものだ。
コーヒー豆がなくなったので近所のコーヒー屋さんへ。
NENE「NENE」聞きながら。ゆるくてイイ感じ。
ライブ行っちゃおかなー



最近通っているこのお店は家族経営のナイスなローカルショップ。
お父さんがブラジルで現地の農家と撮った写真がたくさん飾っている。
ハウスブレンドと月変わりの豆を買った。
お店を出るときに、「お気をつけて」といつも言ってくれるのが
新鮮で嬉しかったりする。
黒沢清監督のドキュメンタリーを
NETFLIXで見つけてソッコーで鑑賞。



アカルイミライ」を撮影したときのドキュメンタリー。
去年見たばっかりだったけど、
かなりアブストラクトな内容でふわーっとした気持ちになったことは
覚えていたんだけど、監督が見ているヴィジョンは
また違うところにあってオモシロかった。
(まさか「ダーティーハリー」や「北国の帝王」をイメージしてたとは。。)
印象的な話は「映画とは?」って問いに対して、
「不特定多数の人間と一緒に見ることの必要性」を説いていて、
つまり自分は笑えたけど他人は笑ってないといった
自分の社会におけるスタンスが可視化されるのであると。
あと心理戦を描くことにそこまで興味を持ってなくて、
あくまで肉体戦だということを強調していた。
だから体全体が映るワンショットを多用するのかもしれない。
(カットを割れば俳優の可動領域は減っていく)
ジャンル映画との距離感もオモシロくて、
ジャンル映画の方が色を出しやすい、
それはジャンルというルールの中で、
どういった逸脱を見せるかで作家性が発揮できるから。
逆に「アカルイミライ」はオリジナル脚本だから大変だったそうだ。
黒沢監督の作品はまだまだ見れてないものあるので、
どんどん見ていきたいし本が出てるのでそれも読まねば。
隙間の時間を見つけて少しずつ見ていた
「ゴーイングマイホーム」を見終える。


ゴーイング マイ ホーム Blu-ray BOX
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2012年放送で震災のことがモロに反映されていたから、
リアルタイムで見ておきたかったと後悔した。
是枝監督作品における阿部寛が演じる父親は
いつもどこか情けないがその完璧ではない姿が心にグッとくる。
カメラワークや細かい演出は並のTVドラマとは
明らかに一線を画していて、
彼がNETFLIXでドラマを撮れば。。と思わずにはいられない。
作品内で繰り返し出てくる、「後悔とはそこに愛があった証だ」
という言葉は胸に刻んでおきたい。

12月10日
早起きして国立新美術館で「安藤忠雄展:挑戦」を見てきた。
オープンと同時ぐらいに行ったけど、すでにめちゃめちゃ混んでた。
安藤忠雄は大阪の建築家で個人の家を含めて
多くの作品が大阪にある訳だけど1つも行ったことがない。
ぐらいのゴリゴリのにわかなんだけど、
原寸大の光の教会見れて楽しかった。
忠雄といえばコンクリ打ちっぱなしの印象が一番強くて、
実際多くの作品がコンクリの特性がバキバキに発揮されてて超かっこいい。
自宅を作ってもらった人のコメントがいくつかあって、
皆が一様に「住みにくい」とか「冬寒すぎる」って言っていて、
忠雄は「住みこなすことも必要だ」みたいなこと言っていて、
そのギャップがオモシロかった。
当然、光の教会は大迫力で満足するという訳ではなく
逆に現地に行ってみたい気持ちになった。
世界の第一線を走っているのでアイデアは
すべて採用されているものかと思いきや、別にそんなこともない。
厳しい世界なんだなーと。
そんな中でアイデアを出し続けているストイックさも伺い知れた。
近くのタイ料理屋でカオソーイ食べーの
ブルーボトルでコーヒー飲んだ。
丁寧にドリップしてもらったコーヒーは美味しい。
(清澄白河は激混みだけど六本木はガラガラですよ、奥さん)
ちなみにブルーボトルの創始者が日本のハンドドリップに感動して、
アメリカで導入、成功してから、それを逆輸入して
純喫茶を駆逐してしまうという話、かなり好き。
再び美術館に戻って新海誠展へ。
先日「君の名は。」を見たばっかりだったのでビビッドに刺さった。
新海誠という人がどういう人で、
これまでの作品をどうやって作ってきたかが手に取るように分かる展示。
一方でマニアックスも楽しめそうな
ディテールの話もたくさんあって楽しめた。
最初に1人でPCで作ったアニメーションからの
進化っぷりが凄まじかった。
彼の中には統一されたヴィジョン、
失われた記憶、すれ違いなどがあるようなので
全部の作品を見てみたくなる。
あと展示の最後の彼の言葉にあったけど、
アニメは決して監督1人のものではなく
チームとしての作品なんだということをよく理解できた。
帰りに牛角で焼肉食べてから帰って「言の葉の庭」を見た。
雨が待ち遠しくなるという設定が好きだったし、
リアリティのある話ゆえに街並の美しさがとても活きる。
次は秒速5センチメートルでも見ようかな。