2019年10月28日月曜日

2019年10月 第4週

10月21日
会社の方針で今日は休みなので4連休となる。
週休3日となる日はいつやってくるのか。
午前中はひたすらに日記を書いていた。
平日メモってないと全く思い出せない。
書き終わった後に
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?を読了。


アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
フィリップ・K・ディック
早川書房
売り上げランキング: 1,402


ブレードランナーの原作である
Philip.K.DickのクラシックSF。
このブラックジャケット超かっこいい。
前半は文体に慣れるのに時間かかったけど、
中盤後半は一気にオモシロくなってグイグイ読めた。
訳者後書きでも触れられているとおり、
アンドロイドが精巧になればなるほど、
人間と見た目で区別できなくなる。
そのときに人間らしさを担保するのは
共感や動物に対する愛情であると。
放射能物質に汚染された世界が舞台なので、
動物は貴重なもので飼っていることが
社会的地位の証明になる。
物語に中心となるのは人間社会に紛れ込んだ、
アンドロイド狩りなんだけど、
この世界の細やかな設定が
物語のオモシロさを下支えしている。
映画で見ていたときは軽く流していた、
アンドロイド判定試験も活字で読むと
まるで自分が試されているような気にになるから、
本ならではの体験だった。
アンドロイドと人間の境目に関する考察が
ふんだんに盛り込まれていて
AI時代にこれから突入する今読むと
その補助線のような役目も果たしている。
これが60年代に書かれていることに驚くし、
ほとんど背景描写のないこの原作から、
あの映画を作り上げた
Ridley Scottの偉大さを改めて実感。
あとこのセリフが個人的にはパンチラインだった。

どこへ行こうと、人間はまちがったことをするめぐり合わせになる。
それがーおのれの本質にもとる行為をいやいやさせられるのが、
人生の基本条件じゃ。生き物であるかぎり、いつかはそうせねばならん。
それは究極の影であり、創造の敗北でもある。

昼間はポッドキャスト収録。
最近バタバタしていたので収録できていなかった。
今回も色々話せたのでお楽しみに。
収録終えてそのまま新幹線で大阪まで移動。
水曜日大阪で仕事なので前乗り。
道中はThe Laundromat をNETFLIXで鑑賞。



Steven Soderbergh監督最新作で
パナマ文書に関する実話を取り上げた作品。
社会派な内容で見応えがあった。
当事者を観客に対する水先案内人とする構成で、
パナマ事件が何だったのかを丁寧に解説してくれる。
登場人物が豪華でMeryl Streep、
Gary Oldman、Antonio Banderasなど
実態のないお金、ひいては信用をテーマに
群像劇で描きながら複数の物語が
1つに集結していく気持ちよさよ。
好きだったのはアフリカの富豪が娘の同級生と
浮気していて、それを揉み消そうとする話。
Credit Rules Everything Around Meであることを
最も痛感させられたし、男の情けなさ、
女性がいざというときに無力化されてしまう辛さがあった。
ソダーバーグは1つ前もNetflix資本の映画を作っていて
まだそちらは未見なので見てみたい。
大阪着いてAlffo Recordsに直行してdigしてビール飲んで。
欲しいLPは人気でないものが多かったけど、
Tyler The Creatorをゲットして帰宅。

10月22日
午後から大阪の街をブラブラしていた。
誰かと会おうかと思うものの、
面倒さが買ってしまってstranger気分で徘徊。
その道中でカメラが壊れてしまった…
これから旅行行くので活躍すると思っていたのに。。
レンズが飛び出ると電源が付くという構造で、
そのレンズがうまく回らなくなってしまい壊れた。
コンデジを最近あえて持ち歩いて、
色んな写真を撮るようにしていたのだけど、
その矢先に壊れてショックだった。
一眼レフあるけど今更あんなに大きいものも持ち歩けず、
旅行もあるから買い替えしないといけず。かさむ出費。
GR3かRX100か、どうしようか悩む。
これが最後の写真。綺麗ゆえに切ない。



旧ヤム鐵道でカレー決めた。
そしてTOHOシネマズ梅田で真実を鑑賞。
カレー→映画の黄金コンビネーション。



是枝監督最新作で初めてフランスで作られた作品。
完全に見た目は海外の映画なんだけど、
どこまでも是枝監督の作品であることが
スクリーンに滲み出まくりで
作家性ってこういうことを言うんだなと思った。
演技をすることを主題に据えた家族の話で、
家族同士だとしても騙し合ったりするし、
本音でぶつかればそれでいいのか?と問われている気がした。
仲の良い家族像をあまり持っていないので、
このタイプの映画は否が応でも刺さってしまう性。
イーサンホーク出ていて、舞台はフランスとなると
否が応でもbeforeシリーズを想起する。
それが脳内で補完されるから、
家族が生活している雰囲気を見ているだけでも楽しい。
もし同じ設定で他の人が脚本を書くとすれば、
母親と娘の関係性が大きく改善することを描きそうだけど、
是枝監督は簡単には変わらないけれど、
関係が少し風通し良くなることを描いていて好きだった。
日本版リメイクも見てみたくて、
その際には女優の母親は大竹しのぶで見たい。
それだけで絶対にオモシロくなるはず。

10月23日
大阪にて仕事。
ここに来るときは大抵良くないときで、
辛い報告を皆に伝えるという
中間管理職バリバリな仕事をしている。
無事ミッション完了して即帰宅。
新幹線で映画を見ようと思っていたけど、
なんだか疲れていて新幹線ではずっと寝ていた。

10月24日
Kanye Westの本を読んでいるタイミングで、
Jesus is Kingという新しいアルバムが
リリースされると知り、
ひたすらにKanye Westの音楽を聞いている。
今までトラックの聞き馴染みで良いなーと
思っていたけど歌詞を読み込むと、
こんなにオモシロいのか!という発見がある。
そのため全然新譜聞けていないんだけど、
知的好奇心が満たされて楽しい。
立ち止まって1つ1つをじっくりと
堪能するの良いかもしれない。

10月25日
Zane LoweとKanye Westのインタビュー
聞きながら朝の準備。
英語なので全部聞き取れてないけど、
ずーっとしゃべり続けていて、
合間にZane Loweが話の舵を取っていく。
自身をChristian innovatorと表現しつつ、
独特の間が本当にヤバくて、
テキストで読んでいるだけだと伝わらない部分が多いなと。
(とくにSEX中毒だと言うところ)
実際には3時間ちかく話しているらしいので、
英語の勉強として聞いてみようかなーと思う。
帰ってからカタログギフトで届いたイベリコ豚を
茅乃舎の出汁でしゃぶしゃぶして食べた。激美味。
その後、Bachelor S3を鑑賞。
見ている間に日が明けて
衝撃のラストエピソードまで一気見。
最終的に露悪の極みたいな話で
精神衛生上あまり良くないなと思った。
SNS全盛の時代、一億総ツッコミ社会において、
これだけ盛大にボケまくる出演者たちには
リスペクトしかない。怖くてこんなこと普通はできない。
水田さんは地元が全く同じかつ同世代だったので、
これから手にしたfameで成り上がってほしい。

10月26日
午前中はポッドキャスト収録。
日本のヒップホップの話を延々としていた。
その後にポッドキャストをアップロード。
ラグビー熱が冷めないうちに聞いてみてください。

Apple podcast
Spotify

Living With YourselfをNETFLIXで鑑賞。



めちゃくちゃオモシロくて
久々にビンジウォッチングして
1日で見終えてしまった。
Paul Radが主演でイケてない主人公が
それを脱するために怪しげなスパへ行くと
自分の超優秀なクローンができあがって、
自分が2人存在している状態になって…という話。
完璧な理想の自分という存在を眼前につきつけられたら、
自分の怠惰性や能力の無さと向き合わざるを得ない。
チュート徳井の「いつかやろうと思っていた」
というのは税金が対象になっているから
世の中から叩かれてしまっているけど、
自分の中でも保険とか契約書とか
先送りにしているものがたくさんある。
本作の主人公にとって、その対象は不妊治療で
未来を向いていない人生の不健康さを
クローンを登場させることで明らかにしていく。
時間軸をシャッフルする脚本で、
先に結末を提示してから実はこうでした、
と見せるタイプなんだけど見せ方めっちゃうまくて、
どんどん先が気になって見てしまった。
完璧すぎるとしんどいし、
だらしないと良くない。
どちらを切り捨てるでもない、
ちょうどいいバランスを探しましょうという
エンディングに救われたし好きだった。それこそ人間。

10月27日
有楽町のビッグカメラでsoda streamを購入。
以前からハイボール、レモンサワーなどを飲むのに
炭酸水を買うのはコスト的にどうなんだ?
という話になっていたので、やっと導入。
あとは購入するカメラを物色した。
RX-100M3がやはり群を抜いてCPが良かった。
あとPixel4のカメラがかなり衝撃的に綺麗だった。
iPhoneの操作に正直飽きてきているので、
いつの日か思い切って
Pixelにするのも楽しそうだなと思った。
帰ってもお腹空いてなかったので、
ワカモレ作って適当にお茶濁して就寝。

2019年10月21日月曜日

2019年10月 第3週

10月14日
今日は東京駅で両家顔合わせだった。
何をどうすればいいのか全く分からず、
適当に話している間に終わっていった。
帰ってから気疲れなのか、ひどく疲れてしまい
死んだように眠っていた。

10月15日
おげんさんといっしょは華麗に見逃したのだけど、
星野源のEPを聞きながら朝の準備。



今回のEPから見える戦略と覚悟はとても興味深い。
低音強めのミックス、英語歌詞、ヒップホップの導入、
しかも死ぬほどミニマルなループ、Tom Mischの参加など。
ストリーミングを解放したことから、
CDで今までほど稼げませんね、日本の市場は飽和状態、
じゃあ世界っしょ!でこの音楽なのがとにかく最高だなと思う。
JPOPを世界基準に引っ張る男になって欲しい。
88risingのアルバムにGenerationsが
入ってるのとは意味が違うし、
そういうのは星野源がさっさと駆逐して欲しい。
夜はInside Bill's Brain: Decoding Bill Gatesを
NETFLIXで見終えた。



膨大な量のインプットに支えられた、
世界を変えていくアウトプットが
めちゃくちゃオモシロかった。
未だにハードの本にこだわり、
ジャンルレスなぶっとい本を
トートバックにぶち込んで、
別荘に篭って本を読み続けるのが圧巻だった。
マイクロソフトを退社して
枯れた人間になったのかと思いきや、
make better worldな指標に向かって
ヨボヨボと歩いている姿がかっこよく見えた。
現在の活動と子供の頃、マイクロソフトを発展させた時期を
クロスオーバーさせながら描いていくのも見やすくて、
Bill Gatesの人間性が浮かび上がっている。
(たまに怖い顔するのが印象的)
ジョブズと双璧をなすITの巨人だと思うので、
生きている間に自伝映画とか、
もっと長い尺のドキュメンタリーとか見たい。

10月16日
Foulden Road EP/Neue Grafik Ensembleで出勤。



フランス人プロデューサー兼キーボーディストが、
イギリスを転々として影響を受けたことを、
バンド組んで表現ということらしい。
Apple musicはジャンルがFusionになってて、
こないだ聞いたAura Safariもそうだったけど、
僕のイメージするFusionではなく、
単にかっこいいJazzのインストのことなんだな。
インストなのでとても読書が捗った。
お昼休みに所用で新丸ビルまで散歩。
スタバでコーヒーを買おうとして、
「ドリップのトールをください」と言ったら、
「はい、ショートでございますね!」と即答されて、
僕の声、聞こえてないんかなと心配になった。
帰宅後、NETFLIXでRAPTURE。
アマチュアラジオでレコメンドされていたし、
1話完結なので時間見つけて少しずつ見ている。
Rapsodyの回で、
女性がラッパーとして活躍することの難しさ。
対男目線を意識したセクシー路線でしか
勝負できないなんておかしい!
同じ土俵でリリシズムを評価されたいという話は
確かに!と千回くらい頷いた。
あと9th wonderが自分でレーベル立ち上げて、
めちゃくちゃ裏方サポートの仕事しているだなんて知らなかった。
 
10月17日
昨日の余韻でRapsodyを聞きながら出勤。
ドキュメンタリーではリリックに
こだわってますという話だったけど、
リリックを聞き取るのが難しい…
パーティーラップなら結構聞けるようになってきたけど、
Rapsodyとかなるとスラング+ミーニングで、
geniusあってこそ初めて理解できるレベル。
ここでもまた英語問題にぶつかる。

10月18日
テレワーク。新譜聞きまくり。



















色々メモしておきたいけど
チェックする範囲広げ過ぎて聞くので精一杯になっている。
整理したいけど何か良い方法はないものか。。
1つだけ書いておくと
Victor's Internetがめちゃくちゃよかった。

Breaking Badの続編、El caminoをNETFLIXで鑑賞。



悪徳弁護士Saul Goodmanの前日譚である、
Better Call Saulもむちゃくちゃオモシロくて、
Breaking Bad周りは常に最高のクオリティが保証されている。
本作は満を持しての映画版で超オモシロかった。
最後に生き延びたPinkmanのその後を描いていて、
序盤はあれどんな話やっけ…?と頭の中を
フルスロットルで引っ掻き回して
自分の記憶が何となく出てきてからは
急激にグッとオモシロくなっていった印象。
Pinkmanの世界に対して諦めたような態度から、
最後、自分の人生を取り戻していく姿が心に残った。
いやいや色んな人を犠牲にして、
自分だけ別の人生なんて虫が良すぎるという、
同調圧力な意見があるかもしれないけれど、
結局はbe yourselfに帰結していく。
そしてWaltのPinkmanに向けたこの言葉がすべてだった。

You're really lucky, you know that?
You didn't have to wait your whole life to do something special.

10月19日
鷺沼の植物ショップが改装セールで
安くなっているらしく同伴した。
お昼ご飯食べてなかったので、
駅前の韓国料理屋に何となく入ってソロンタンを食べた。
あとから入ってきたおじさんが、
「料理が出てくるの遅い!帰る!」
と大きな声で怒鳴り始めてテン下げ。
そのレベルでよく怒れるなと思うけど、
自分自身もキレたりしているのは
程度の差こそあれど同じことなのかと思うと、
本当に穏やかな人間になりたいなと思った。
植物ショップでは色んな植物が
超ディスカウントで売られていて結局2つ購入していた。



10月20日
朝、時効警察とまだ結婚できない男を見た。
1シーズンでドラマを2つも見ているなんて、
いつぶりだろうか。どちらもオモシロかった。
両方とも過去シリーズがあっての今回の作品であり、
そういうものばかり見ているのは、
これも1つの懐古主義なのだろうか。
昼間は蒲田で時計のバンド交換、宅配の手配、
図書館に本を返却などこなしたのち、
いつものホルモン屋でいつものように飲酒して帰宅。
ラグビーと日本シリーズをいったりきたりして見たのち、
久々にスーファミminiでマリカー、パネルでポンしてから就寝。

2019年10月14日月曜日

2019年10月 第2週

10月7日
急に寒くなって驚いている。
昨日録音しておいたKREVA出演の
Sound Creators Fileを聞きながら出勤。
前半でキャリアの振り返り、
後半はBefore Aftermixtapeという企画。
全体的に面白かったけど特に後半は
パラデータを流しながら、
1つ1つどんなこだわりを持って選んだり、
演奏しているかを語るという変態企画で最高だった。
あとは全曲バンドで撮り直した
成長の記録に関する言及も興味深くて、
リリースされたときは全然聞く気しなかったけど、
こだわりポイントを聞いてから聞くのは楽しい。
「基準」のバンドアレンジ、
両方の耳で鳴っているギターの音が違うらしく、
片方はバンドメンバーの演奏、
もう1つはOASYSのギターシンセを
MPCにチョップして入れて演奏しているらしい。
今月は毎週あるそうなのでしばらく楽しめそう。
あと今日寒かったから満を持して
誕生日プレゼントでもらったヘッドホンで通勤したら、
ノイズキャンセルで周りの雑音消えて、
超ハイクオリティな音楽流れて無敵といった感じ。
電車では本を読みながらRobert Glasperのmixtape聞いた。



ラッパーの人選が今ならこのメンツ!

という個人的な好みがモロ被りで最高最高。
MIXTAPEでざっくばらんに色々詰め合わせなことを
まとまりがないと言うのか、
色んな味を楽しめていいじゃん!と思えるのか。
昼休みにへらへら坊ちゃん/町田康を読了。


へらへらぼっちゃん (講談社文庫)
講談社 (2016-03-25)
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大学の頃に先輩からレコメンされて、
告白を借りて読んだような気がすると思って、
昔つけてたbooklog見たら、
2011年4月9日に読み終わってた。
こういうの見るとマメにログ取っておくの便利だなと思うが、
この日記はログ確認としてどれだけ機能するのだろうか。
とにかく、その当時はまだまだ理解できてなかったであろう、
町田康の言語感覚の鋭さに完全に虜になった。
この超関西弁というか、真似したくなる口調と
ワードセンス、句読点の位置とか全部が合わさって、
この人にしかあり得ない文体になっている。
あと冷蔵庫大きなやつ買うのは人生を狭めているという、
屁理屈に近い論理がオモシロくて、
あらかじめ決まった材料でしか料理が作れない、
食べることができる料理の選択肢を減らしている、
つまり人生が狭くなっているという。
これ1つ取っても信頼できるなぁと思える。
膨大な量の著作があるので、しばらく困ったら
彼の作品を片っ端から読んでいきたい。

10月8日

KREVAのSound Creators Fileがオモシロかったので、
他に誰出てるんかなと思ったら、
Grapevineが出てたので朝聞いていた。
めっちゃオモシロい。
奥さんが好きで前から好きだったんだけど、
キャリアがかなり長いので、
グループの全体像を掴みきれてなかった。
こんな感じでバンドメンバーが
長いキャリアのサウンドを解説してくれるの
めっちゃ助かるなーといった感じ。
Over it/Summer Walkerで通勤。



個人的に6LACKがfeatで参加している、

R&Bシンガーはハズレなしという法則があり、
今回もそれに該当している内容だった。
EPも調子良かったし、今回はがっつりR&Bという感。
お昼、文庫本もないので会社周りを散歩していた。
都会なのに空が広い、稀有な場所だなと改めて。
散歩のBGMはWilcoでオーソッドクスなロックが、
今朝のGrapevineの影響もありグッとかっこ良く聞こえる。



変わらないために変わらなければならない。

というキャッチコピーはどこで見たのか。
この辺りの音楽って区別つかない。
帰りにアンガーコントロールの本を図書館で借りた。
通勤中に読もうと思っていたのに、
まさかの大判だったので家で読むしかない。
自己啓発本を読んでいる人を散々バカにしていたけど、
人間追い込まれると手段を選ばないんだなと思う。
もしくは大人になったということなのか。
帰りにケンタッキー買って帰宅。コールスローは自作。
Primeビデオで、突入せよ!あさま山荘事件を鑑賞。
GYAOで11月中旬まで無料で見れる、
一体どんな時代 …→リンク
安定安心の原田眞人監督作品。
山本直樹のレッドという漫画を読んで、
連合赤軍周りの話の理解が深まった中で、
あさま山荘事件をダイナミックに
表現していてオモシロかった。
日本のいちばん長い日でも同様の手法だったけど、
日本の官僚システムの矛盾を滑稽に描いている。
目の前に危機的な事象があるにも関わらず、
どこまでもプロトコルやメンツを大事にして、
最適解に到達できないもどかしさ。
それを打破していくのは個人の強い意思ですね、
ということを確認するような映画だった。

10月9日

朝から華麗に電車寝過ごした。
フレックスで遅刻という概念がないから、
行く時間が4月からどんどん遅くなっている。
もう9時半出社にしたい。
久々に海外の人と打ち合わせに参加。
末席で傍聴みたいな感じでコンテクストが
理解できてないにせよ、
このままだと良くないなーと思った。
と同時に可及的速やかに英会話が必要とされないので
勉強への意欲が湧かない。
もう何年も悩んでいる。
帰り、遠きにありて/西川美和を読了。



遠きにありて
遠きにありて
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西川 美和
文藝春秋
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Numberに連載されていたコラムのまとめ本。
広島出身で広島カープに対する複雑な愛情や
野球に限らない色んなスポーツとの距離感の話を
余すことなく書いていてオモシロよね。かった。
当然映画も好きなんだけど、
西川さんの文章もめっちゃ好きで心打たれまくった。
歳を取ったからかウルルポイントをバシバシ刺激された。
スポーツは勝者と敗者が明確に存在するがゆえに、
それぞれが重い物語を背負っていることを痛感する。
普段の仕事がファジーなので、
その残酷性に興奮するし感銘を受ける。
同じ事象を見ていたとしても西川さんの切り口があって、
スポーツ好きにはオススメしたいエッセイ。
一旦、家に帰ってからTジョイPRINCE 品川で、
宮本から君へを鑑賞。


友人の後輩に漫画を借りて、
そのオモシロさに衝撃を受けて、
ドラマ版も楽しんで満を持しての映画版。
日本映画史上最高カロリーの映画だった。
あまりにもカロリー高過ぎてレイトショーで見て、
24時前の電車で帰りながら、駅から家まで歩きながら、
もう眼がギンギンで超興奮状態で帰ってからも
なかなか寝付けなかった。そのぐらいのエネルギーがあった。
とにかく主演2人の演技がぶっちぎり過ぎて、
シリーズを追いかけなかったとしても、
その演技相撲を見るだけでも十分価値がある。
かなりウェット方面なので苦手な人がいるのは分かるけれども、
そのウェットさこそが宮本から君への魅力。
理屈を超えた先にある本能が、
映画に刻印されていることに感動した。
ドラマ版が陽だとすれば映画版は陰。
鬱屈な世界が延々と展開されて、
本当に絶望するしかない、世界に救いなんてない。
そう思ったとき宮本だけはあきらめてない。
それこそ「いききっている」
なんでもすぐに調べて相対化できる社会において、
宮本の絶対性が例えバカに見えたとしても、
異常なまでに愛おしく思える。
ひたすらに暗いトーンで物語が進んでいく中で、
最後の戦いの場面は漫画史に残る唯一無二のシーンなんだけど、
ディストラクション・ベイビーの真利子監督ゆえに
原作に相当肉薄していたと思う。
誰もが負けられない戦いは人生に一度や二度必ずあるはず、
そのとき宮本のことを思い出して奮い立つことができる。
ドラマシリーズで使われていた、
MOROHAの革命にあるこの歌詞が映画を象徴していた。

馬鹿にされないくらい馬鹿になりたいよ

10月10日
昨日夜遅かったのでテレワーク。
1ヶ月遅れで橋本徹のミックスをチェックしていた。
知らない新譜てんこ盛りだったな〜


お昼にUber eatsで月見バーガーを食べた。
誰にも邪魔されないから、仕事の密度も上がるし充実していた。
仕事を終えたから、「まだ、結婚できない男」を見た。
結局、結婚できたけどメンタル的には変わっていないので、
主人公の言うこと分かるわーという気持ちだった。
適当に冷蔵庫の残り物のご飯食べたあと美容院で髪切った。
ラジオの効果でGrapevineにのめり込む。
最近アルバム出るたびには聞いていたんだけど、
結局背景食いできるかどうかが
自分が好きになるバロメーターの1つなんだなと思う。
あとヘッドホンで聞いていると分かる、
大人だからこその音の豊かさがとにかく痺れる。

10月11日
丸の内ピカデリーのドルビーシネマでJOKER


ドルビーシネマ、音も当然素晴らしいけど、
黒の表現力が最高だった。
あれだけ真っ暗な状況で映画を見る機会は貴重な気がする。
映画自体は孤独を深めた男の行き着く先が描かれていて、
まー好きになるしかないですよねといった感じ。
エリート主義の跋扈が社会を腐敗させ、
そいつらを消せば自分の生きやすい社会になるのだと。
正論を唱えるのであれば彼は間違っているのかもしれない。
でも彼が辿っていく運命、
社会とのドアが1つ1つ閉まっていく過程を見せつけられると、
果たして何が正義なのでしょうか?と疑問を持ってしまう。
こういった社会に対してアンビバレントな感情を持ち、
悪のサイドへ向かっていくのを体現する、
Joaquin Phoenixの演技がもう…本作のすべて。
彼じゃなかったら、というのが全く想像つかない。
演者でいえば Robert Deniroが出演していて、
 NYを模したゴッサムシティの話であることを考えると
Taxi Driverを想起するようになっている。
(日記を書いている、鏡に語りかける、
シミュレーションするシーンなどなど)
Travisも同じような誇大妄想家だったけど、
その鬱屈した感情がどこに向くのか?
TravisもJOKERも社会を浄化するという価値観を持っているけど、
JOKERは自分を捨てた側の人間へ復讐する
という方向に流れていってしまった。
ダークヒーローの誕生の瞬間を目撃した!
という満足感があったし、
終盤のRIOTシーンのカタルシスも半端なき。
バットマンシリーズをここから仕切り直すとすれば、
それは楽しみ。ダークナイトもういっちょ!
一緒に見にいった友人と銀座のkawara cafeへいくと、
周りほぼ全員合コンをしていた。
その中で仕事のことなど諸々話し飲みあげて帰宅。

10月12日
台風が来る日なので、その動向を見つつ
1日中延々ダラダラしていた。
特に家から多摩川が比較的近くて、
ライブカメラで見てたらみるみる水位が上がっていき、
「えっ、もしかして水位上がって氾濫する系?」
避難場所は遠いし3階だから大丈夫かなと思い、
戦々恐々としつつ自宅待機。
何もしてないと落ち着かないので、
冷凍したままだと食べれない肉系をあらかた調理した。
RIZINで朝倉海がさくっと勝ってしまって、
ポッドキャストで話していたことは幻想で、
朝倉海、完全にめちゃ強いんやなということに気付かされた。

10月13日
台風一過。快晴。
朝から延々と格闘技のOneの日本大会をAbemaTVで見ていた。
無料で見せてくれるの助かるな〜と思いつつ、
Oneの判定ルールに戸惑ったりした。
格闘代理戦争で優勝した2人には特に思い入れがあって、
両方とも綺麗に1本勝ちしたのは嬉しかった。
クライマックスシリーズの巨人vs阪神を付き添いで観戦。
序盤阪神が勝っていたけど、最終的に巨人が逆転して
日本シリーズが目の前で決まり胴上げも見た。
とはいえ試合結果とかに興味なくて、
ビール飲みながら球場のフード食べて、
人間観察するのが僕なりの野球の楽しみ方になっている。
野球というコンテンツは信じられないくらい、
多様な人々を惹きつけている。
それぞれの温度感で野球を見に来ていて、
応援する雰囲気から滲み出る人間味を見ていると飽きない。



試合終わって帰宅後、NETFLIXで愛なき森で叫べを鑑賞。


園子温監督×実在の猟奇的事件という鉄板の組み合わせ。
ゆえに期待が高まりすぎた結果、正直ちょっと…という感じだった。
映画を作る青年という園監督本人に寄せた登場人物を
事件に混ぜ込んで映画作りと殺人事件を重ね合わせるのは
確かにオモシロイなーと思ったんだけど、
全体的に少し冗長だった。冗長なのが園子温監督の持ち味で、
それがマックスで生きたのは愛のむき出しだと思っているんだけど、
あの体感を忘れられないから物足りなく思ってしまう。
とはいえ本作の椎名桔平は間違いなくキャリアハイ。
弁の立つ気持ち悪さを体現していてグッときた。
園子温監督とNETFLIXの相性は間違いなく良いと思うので、
これからもガシガシ作って欲しいなと思う。
深い時間に見たので頭クラクラしたまま就寝。