2019年10月28日月曜日

2019年10月 第4週

10月21日
会社の方針で今日は休みなので4連休となる。
週休3日となる日はいつやってくるのか。
午前中はひたすらに日記を書いていた。
平日メモってないと全く思い出せない。
書き終わった後に
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?を読了。


アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
フィリップ・K・ディック
早川書房
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ブレードランナーの原作である
Philip.K.DickのクラシックSF。
このブラックジャケット超かっこいい。
前半は文体に慣れるのに時間かかったけど、
中盤後半は一気にオモシロくなってグイグイ読めた。
訳者後書きでも触れられているとおり、
アンドロイドが精巧になればなるほど、
人間と見た目で区別できなくなる。
そのときに人間らしさを担保するのは
共感や動物に対する愛情であると。
放射能物質に汚染された世界が舞台なので、
動物は貴重なもので飼っていることが
社会的地位の証明になる。
物語に中心となるのは人間社会に紛れ込んだ、
アンドロイド狩りなんだけど、
この世界の細やかな設定が
物語のオモシロさを下支えしている。
映画で見ていたときは軽く流していた、
アンドロイド判定試験も活字で読むと
まるで自分が試されているような気にになるから、
本ならではの体験だった。
アンドロイドと人間の境目に関する考察が
ふんだんに盛り込まれていて
AI時代にこれから突入する今読むと
その補助線のような役目も果たしている。
これが60年代に書かれていることに驚くし、
ほとんど背景描写のないこの原作から、
あの映画を作り上げた
Ridley Scottの偉大さを改めて実感。
あとこのセリフが個人的にはパンチラインだった。

どこへ行こうと、人間はまちがったことをするめぐり合わせになる。
それがーおのれの本質にもとる行為をいやいやさせられるのが、
人生の基本条件じゃ。生き物であるかぎり、いつかはそうせねばならん。
それは究極の影であり、創造の敗北でもある。

昼間はポッドキャスト収録。
最近バタバタしていたので収録できていなかった。
今回も色々話せたのでお楽しみに。
収録終えてそのまま新幹線で大阪まで移動。
水曜日大阪で仕事なので前乗り。
道中はThe Laundromat をNETFLIXで鑑賞。



Steven Soderbergh監督最新作で
パナマ文書に関する実話を取り上げた作品。
社会派な内容で見応えがあった。
当事者を観客に対する水先案内人とする構成で、
パナマ事件が何だったのかを丁寧に解説してくれる。
登場人物が豪華でMeryl Streep、
Gary Oldman、Antonio Banderasなど
実態のないお金、ひいては信用をテーマに
群像劇で描きながら複数の物語が
1つに集結していく気持ちよさよ。
好きだったのはアフリカの富豪が娘の同級生と
浮気していて、それを揉み消そうとする話。
Credit Rules Everything Around Meであることを
最も痛感させられたし、男の情けなさ、
女性がいざというときに無力化されてしまう辛さがあった。
ソダーバーグは1つ前もNetflix資本の映画を作っていて
まだそちらは未見なので見てみたい。
大阪着いてAlffo Recordsに直行してdigしてビール飲んで。
欲しいLPは人気でないものが多かったけど、
Tyler The Creatorをゲットして帰宅。

10月22日
午後から大阪の街をブラブラしていた。
誰かと会おうかと思うものの、
面倒さが買ってしまってstranger気分で徘徊。
その道中でカメラが壊れてしまった…
これから旅行行くので活躍すると思っていたのに。。
レンズが飛び出ると電源が付くという構造で、
そのレンズがうまく回らなくなってしまい壊れた。
コンデジを最近あえて持ち歩いて、
色んな写真を撮るようにしていたのだけど、
その矢先に壊れてショックだった。
一眼レフあるけど今更あんなに大きいものも持ち歩けず、
旅行もあるから買い替えしないといけず。かさむ出費。
GR3かRX100か、どうしようか悩む。
これが最後の写真。綺麗ゆえに切ない。



旧ヤム鐵道でカレー決めた。
そしてTOHOシネマズ梅田で真実を鑑賞。
カレー→映画の黄金コンビネーション。



是枝監督最新作で初めてフランスで作られた作品。
完全に見た目は海外の映画なんだけど、
どこまでも是枝監督の作品であることが
スクリーンに滲み出まくりで
作家性ってこういうことを言うんだなと思った。
演技をすることを主題に据えた家族の話で、
家族同士だとしても騙し合ったりするし、
本音でぶつかればそれでいいのか?と問われている気がした。
仲の良い家族像をあまり持っていないので、
このタイプの映画は否が応でも刺さってしまう性。
イーサンホーク出ていて、舞台はフランスとなると
否が応でもbeforeシリーズを想起する。
それが脳内で補完されるから、
家族が生活している雰囲気を見ているだけでも楽しい。
もし同じ設定で他の人が脚本を書くとすれば、
母親と娘の関係性が大きく改善することを描きそうだけど、
是枝監督は簡単には変わらないけれど、
関係が少し風通し良くなることを描いていて好きだった。
日本版リメイクも見てみたくて、
その際には女優の母親は大竹しのぶで見たい。
それだけで絶対にオモシロくなるはず。

10月23日
大阪にて仕事。
ここに来るときは大抵良くないときで、
辛い報告を皆に伝えるという
中間管理職バリバリな仕事をしている。
無事ミッション完了して即帰宅。
新幹線で映画を見ようと思っていたけど、
なんだか疲れていて新幹線ではずっと寝ていた。

10月24日
Kanye Westの本を読んでいるタイミングで、
Jesus is Kingという新しいアルバムが
リリースされると知り、
ひたすらにKanye Westの音楽を聞いている。
今までトラックの聞き馴染みで良いなーと
思っていたけど歌詞を読み込むと、
こんなにオモシロいのか!という発見がある。
そのため全然新譜聞けていないんだけど、
知的好奇心が満たされて楽しい。
立ち止まって1つ1つをじっくりと
堪能するの良いかもしれない。

10月25日
Zane LoweとKanye Westのインタビュー
聞きながら朝の準備。
英語なので全部聞き取れてないけど、
ずーっとしゃべり続けていて、
合間にZane Loweが話の舵を取っていく。
自身をChristian innovatorと表現しつつ、
独特の間が本当にヤバくて、
テキストで読んでいるだけだと伝わらない部分が多いなと。
(とくにSEX中毒だと言うところ)
実際には3時間ちかく話しているらしいので、
英語の勉強として聞いてみようかなーと思う。
帰ってからカタログギフトで届いたイベリコ豚を
茅乃舎の出汁でしゃぶしゃぶして食べた。激美味。
その後、Bachelor S3を鑑賞。
見ている間に日が明けて
衝撃のラストエピソードまで一気見。
最終的に露悪の極みたいな話で
精神衛生上あまり良くないなと思った。
SNS全盛の時代、一億総ツッコミ社会において、
これだけ盛大にボケまくる出演者たちには
リスペクトしかない。怖くてこんなこと普通はできない。
水田さんは地元が全く同じかつ同世代だったので、
これから手にしたfameで成り上がってほしい。

10月26日
午前中はポッドキャスト収録。
日本のヒップホップの話を延々としていた。
その後にポッドキャストをアップロード。
ラグビー熱が冷めないうちに聞いてみてください。

Apple podcast
Spotify

Living With YourselfをNETFLIXで鑑賞。



めちゃくちゃオモシロくて
久々にビンジウォッチングして
1日で見終えてしまった。
Paul Radが主演でイケてない主人公が
それを脱するために怪しげなスパへ行くと
自分の超優秀なクローンができあがって、
自分が2人存在している状態になって…という話。
完璧な理想の自分という存在を眼前につきつけられたら、
自分の怠惰性や能力の無さと向き合わざるを得ない。
チュート徳井の「いつかやろうと思っていた」
というのは税金が対象になっているから
世の中から叩かれてしまっているけど、
自分の中でも保険とか契約書とか
先送りにしているものがたくさんある。
本作の主人公にとって、その対象は不妊治療で
未来を向いていない人生の不健康さを
クローンを登場させることで明らかにしていく。
時間軸をシャッフルする脚本で、
先に結末を提示してから実はこうでした、
と見せるタイプなんだけど見せ方めっちゃうまくて、
どんどん先が気になって見てしまった。
完璧すぎるとしんどいし、
だらしないと良くない。
どちらを切り捨てるでもない、
ちょうどいいバランスを探しましょうという
エンディングに救われたし好きだった。それこそ人間。

10月27日
有楽町のビッグカメラでsoda streamを購入。
以前からハイボール、レモンサワーなどを飲むのに
炭酸水を買うのはコスト的にどうなんだ?
という話になっていたので、やっと導入。
あとは購入するカメラを物色した。
RX-100M3がやはり群を抜いてCPが良かった。
あとPixel4のカメラがかなり衝撃的に綺麗だった。
iPhoneの操作に正直飽きてきているので、
いつの日か思い切って
Pixelにするのも楽しそうだなと思った。
帰ってもお腹空いてなかったので、
ワカモレ作って適当にお茶濁して就寝。

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