2018年2月19日月曜日

2018年2月 3週目

2月12日
祝日。月曜日休むより金曜休みたい。
新潮3月号の日記が無類にオモシロくて読みふけった。
大御所と若手でこうも違うのかと
作家の人たちの生態が分かるし、
同じ日記でも文体、内容が千差万別なのでずっと読んでられる。
 午後に池袋へ。鬼金棒でパクチートッピング。
 基本的に味噌ラーメンは苦手なのだけど、
ここの味噌ラーメンは唐辛子による辛さと
山椒によるシビレを調整できる。とてもジャンキーで美味しい。
中毒性高めなので定期的に食べたくなるブツ。
でも、いつも並んでいるから時間がないと行けない。
その後、Coffee Valleyに立ち寄りコーヒー豆を買った。
池袋らしからぬと語弊があるけどナイスなコーヒースタンド。
前に来たときよりも並んでいたので、
何かで紹介されたのかもしれない。
そしてメインの目的である
QNのインストアライブ@ディスクユニオンへ。
池袋のあの狭い店内でどうやってライブするのだろうと
疑問に思っていたけど、
なんのことはないロック売り場のど真ん中だった。
(ライブやっている横で普通に商品を物色するおじさんもいた)
お客さんは多くなかったけど
ナイスなバイブスに溢れていて良かった。
バックDJはOMSBだし客演にはJUMA、L-DALIも来ていた。
僕がQNを好きな理由は、天邪鬼性と常に動き続けているところ。
SIMILAB脱退後は前者が増幅し続け結果Jailで2年過ごしたようだ。
とくに1st アルバムに収録されている 「Welcome 2 My Lab」を
OMSBと歌ったところが個人的なハイライト。
まさか2018年に見れるなんて!
OMSBはMCでQNと週3,4遊んでるって言ってた。
この光景を見れること自体にありがたみを感じた。
今後のアルバムとかどうなるのか楽しみ。

2月13日
5日ぶりに会社に出社すると、出張中も社会は動いていて、
仕事がてんこ盛りで溜まっていてテン下げ。
Replicant FMを聞きながら仕事。



SEEDA vs VERBALとかあったなぁと牧歌的な気持ちに。
ニートTOKYOにVERBALきたらアツい展開だと思う。
来ないか、ザイル一派だし。
帰ってNETFLIXで「ダーク・プレイス」を鑑賞。



公開当時、旬なメンツが集まっていて注目していたけど
見逃してしまっていた。どんな旬かといえば、
マッドマックス組のシャーリーズ・セロン×ニコラス・ホルト
原作は「ゴーン・ガール」のギリアン・フリン。
サスペンスの設定としてかなりオモシロかった。
最初、編集が下手くそなのか、意図的なのか、
時系列の並べ方が少し複雑なように感じた。
ただ、主人公が事件の核心に迫っていくにつれて
記憶がフラッシュバックしていく過程を
表現しようとしているのだなと最後まで見終わったあとに気づく。
結末は全く想定していなかった形で、
いろいろ裏切られる部分も多くて良かった。
フリンへの信頼度がうなぎ登りになった映画。

2月14日
ハッピーバレンタインデイ。
Ravyn Lenae「Crush EP」を聞きながら通勤。

シカゴのシンガーでYoutubeサーフィンで見つけた。
Pitchforkのレビューによると
現在19歳でNonameやSZAとツアーしていたらしい。
このEPではThe InternetのSteve Racyとの
コンビネーションが抜群。ずっと聞いてられる。
最近はヒップホップよりR&B聞くことが多いかも。
朝から打ち合わせ。 終盤、全然話が頭に入ってこなかった。
会社に戻り粛々と仕事。
mixcloudのNPRで海外の方のヤマタツミックスを聞きながら。



雑なまとめミックスだけど、
竹内まりやの「プラスティック・ラブ」が 入ってて
久々に聞いてブチ上がる。本当に好きな曲。
 金曜飲み会なので先取って残業。
帰って親子丼を作りながらSession22で裁量労働特集を聞く。
政権のお粗末なデータリテラシーが国会で
明らかになっていく過程が興味深かった。
 (「平均的な者」というワードセンスがヤバい)
 あと今回の裁量労働の法案は過去に提出された
どの法案よりもアンリミテッドなことにも驚いた。
晩ご飯食べながらFD。 ZEEBRAの神妙な面持ちの後、
マイメンpekoが登場。 2人抜きで次週は輪入道。
合わせるように黒衣の新曲2曲も公開されていて、
2曲ともかっこよかった。





とくに「衝動」のKENTの2バース目、
リリシズムが炸裂していて好き。情景描写うますぎる。
あと『似合ってねえよすぐ脱げadidasのジャージ』は
多用していきたい所存。
7inch treeの先週分も鑑賞。
弗猫建物とのレコーディング風景で、
冒頭のISSUGIの細かいノリの指示がオモシロかった。
神は細部に宿る。

2月15日
映画行こうと思っていたけれど残業でどうにもならず。
仕事中は今更ながらコズモポリフォニック2017年のべストを聞いた。

この辺りの曲ってすっと右から左へ流れていくから勉強になる。
SNS上でFebbが亡くなったという怪情報が流れてきて、
到底信じられない気持ちとマッドな気持ちの半々のまま寝た。

2月16日
朝歩いていると犬のリードを自分の首に巻きつけて
散歩しているおじさんと遭遇。どちらが散歩したいのだろう。
藝人春秋2 上巻読了。


藝人春秋2 上 ハカセより愛をこめて
水道橋博士
文藝春秋
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長らく積ん読の中やっとこさ着手。
ここから下巻もあるので楽しみなところ。
僕が本を読むようになったのは友人の影響もあるけれど、
水道橋博士の影響も多分にある。
文字、文をどこまでも信じている姿勢に共鳴したのかもしれない。
実際にネットニュースもオモシロいけれど、
本当にオモシロいことは本に詰まっていると
年を取れば取るほど実感することは多い。
電車で必死にスマホでまとめサイトスクロールする、
そんな大人にはなりたくないし。
それはともかく本作は藝人の知られざる生態を
ジャーナリズム的な観点と博士の言葉遊びがクロスすることで
有名な人の知らない側面を楽しく知ることができる。
前作に比べると泣かせの要素は少く、
お笑い芸人に今必要なのはウィットに富んだ
皮肉なんだと気づかされる1冊だった。
仕事中はずっとFebbを聞いていた。
亡くなったことが事実であることが明らかになり本当に辛かった。
アーティストが亡くなって、
こんなに辛い気持ちになるのは初めて。
誰がどう見ても才能があり、
先の未来がどうなるか楽しみな存在が
この世からいなくなるという理不尽さ。
亡くなった事実を受け止めた上で
改めて曲を聞くと死生観が見えてきて、それもまた悲しくて。
生きている人間は何が起こったのかはわからないけど、
彼の残したレガシーを忘れず讃えるしかない。
夜は会社の飲み会で違う部署の人たちと飲む。
同じ会社で似たような仕事してても、
お互いのことはよく分かっていないこと多いなと思った。
 帰りは仲の良い先輩ともう1軒だけ寄って
映画と音楽の話をして帰った。

2月17日
今日は結婚式で朝から大手町へ。
高校の同級生の結婚式で久々に会う人が多い。
前日の飲みの疲れが抜けてないのに
調子乗って飲んでたら軽く具合悪くなってしまった。
社会では立派に大人と定義される30歳になったにも関わらず、
結婚式という文化にいまだに馴染めない。
もちろん祝う気持ちはあるのだけれど、
儀式としての結婚式がどうにも苦手で、
お約束の形に乗り切れない自分がいて自己嫌悪に陥る。
それはともかく、この日結婚した友人は
僕の友人の中でも群を抜いて良いやつであり、
自分の決めた目標に向けて
しっかり人生を生きている尊敬できる人間。
彼の住むサンフランシスコで再会したい!
結局3次会で疲労がマックスとなり離脱&帰宅。

2月18日
Instagramで有名な徳島のパン屋が関東初出店らしく、
昼前に青山のファーマーズマーケットへ。
会計待ちでとんでもない人が行列していて、
もはやTVをネットが凌駕するフェーズなのかもしれない。
発信する方法を自分たちできっちり確立すれば、
それを求めている人にダイレクトに届く時代だから。
その後、ハブモアカリーで
いつも通りの最高のカレーを堪能し帰宅。
晩ご飯は豚しゃぶを食べながら、
イッテQの南極ロケとオリンピックをザッピング。
カーリングが好きなので、そちらを見つつ、
南極ロケのあまりに大きなスケールに圧倒された。
インターネットで何でも分かった気になる時代に、
TVが果たせる役目はスケールの大きいことなのかもしれない。
だから海外ロケの番組が人気なんだろうなぁ。
新潮の日記特集をだらだら読みながら寝た。

2018年2月13日火曜日

2018年2月 2週目

2月5日
東京ポッド許可局を聞きながら朝の支度。
「好きな曜日論」という、
東京ポッドで一番オモシロいタイプの
身も蓋もない系の話で最高だった。
ベタに考えると金曜日なんだけど、
木曜日の「あと1日行けば終わり感」も嫌いじゃない。
あとハッピーマンデーで月曜日が休みになるんじゃなくて、
普通に日付どおり休みになってほしいのは同感。
3日ぶりの仕事なので、たくさん溜まっていたし、
会議も多くて今週が思いやられる。
Replicant FMの1回目を聞きながら仕事。
人の駄話は無限に聞いてられる。



Soundcloud流しっぱにしてたら自動再生で流れてきた、
このmixがとても好きだった。



国産でもグッドミュージックは
たくさんあることがよく分かるナイスなミックス。
帰ってから昨日見た男子ごはんで紹介されていた、
鶏肉のバルサミコ酢煮を作って食べた。
anoneの影響でカルテットを見直し始めて、
第1話の高橋一生が繰り広げる唐揚げレモンのくだりが
やっぱり好きすぎると改めて思った。
この後の流れを知っている上で見たときにわかる
細かい演出の数々に唸りまくった。
そのあとYoutubeサーフィンしてたら、
Boiler Roomのアカウントにたどり着き、
家で流すとかなり調子よいことに気づいた。
KaytranadaのDJ見ながら日記を書いている。
Janet Jacksonの「If」  のリミックスがめちゃくちゃ好き。

2月6日
Session22を聞きながら朝の支度。
名護市の市長選挙の結果が心に重くのしかかってきた。
選挙のときは経済政策および福祉の充実を訴えて、
それで信任を得ると争点隠ししていたことを前に進める
という政権が近年得意としていることが
繰り返されるのかと思うと頭が痛くなる。
辺野古に行ったことはないけれど、
綺麗な沖縄の海を埋め立てないといけない
理由が分からないし、実現できなかったとしても、
沖縄県外の可能性を模索しようとする人のほうが
まだマシじゃないかと思ってしまう。
世間では嘘つきと呼ばれるみたいだけど。
行き帰りはRhyeの新譜が耳のお供。渋さが増してる気がする。
抑制されたクールなグルーブが心地よい。
帰宅後、家の前に消防車が止まっていて、
何事!と思っていたけど煙も火の手も見えなかった。
ただ近くのマンションからほぼ全員が顔を出し、
戸建の人は外に出てきて消防車を見守っていた。
消防車のサイレンはまるで誘蛾灯のよう。
家に帰ってから中学時代の友人から
電話がかかってきて長々話し込んだ。

2月7日
明日から2日間出張なので駆け込みで仕事しまくる。
行きの電車で「落としもの」読了。


落としもの
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横田創
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こないだ本屋でジャケ買いした短編集。
ジャケットの美しさも然ることながら
中身も1級品でとてもオモシロかった。
好きな作家と久々に新しく出会えた気がする。
6つの短編が入っているんだけど一番好きだったのは
1つ目の「お葬式」
祖母を亡くした孫が主人公で、その母も登場し、
連綿と続く家族という関係の儚さがビシバシ伝わってきた。
いわゆる日常系なのだけど、ドヤ感がないというか、
とても淡々としかし鮮やかに
人、街を描いているところが僕はとても好きなところ。
あと現実世界でありそうでなさそうな歪さも見所で、
「残念な乳首」がその最高沸点だと思う。
著者は横山創という人で、男性なんだけど
主人公はすべて女の子というのも珍しい。
しかも、そこに違和感が全くないところがすごくて、
本についていた冊子にこの作品について
ガールズトークを聞いているようと書いてあり溜飲を下げた。
この作品は久々のリリースらしい。
(しかも、ここに収められている短編も
2007〜2009年の未発表作品)
新作を書いていないようだけど、
とりあえず過去の作品をあるだけ読み進めたい。
帰り道に楽しみにしていた新潮3月号を購入。


新潮 2018年 03月号
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新潮社 (2018-02-07)

なん52人が1週間ずつ、つまり1年の日記を書いている。
しかも、その書いている作家陣が鬼豪華で、
日記を書いている僕からすると超楽しみな内容。
ゆっくり読んでいきたい。
帰ってからは惰性でFDを見た。烈固の回だった。
(六本木を散策するくだりで溢れ出る末っ子感が最高)
女性ラッパーに対するミソジニー問題は
バトルだと難しい議論だなーと思う。
荻上チキに解説してほしい。翌朝早いのでさっさと就寝。

2月8日
5時起き。辛み。マジ卍。
羽田空港まで電車かバスか悩んだけど
バスの不測の事態を恐れて電車で移動。
耳元は5O。なぜなら目的地は福岡だから。
久々に聞くと、このアルバム超いいなーと思った。
「早朝の戦士」がすべてにピッタリすぎた。
新作アルバムが今週リリースなのでそちらも楽しみなところ。
今回の出張は一泊二日でガチガチの日程なため、
まったく福岡を満喫する暇がないし延泊もできない地獄。
なので1日目の二次会の後、こっそり抜け出して、
中洲の屋台でラーメンを食べた。

2月9日
出張2日目。この日も全く隙間なし。
よく知らないおじさんと1日過ごすのは本当に疲れる。
全日程が終了して空港で明太子等を買い込み、
福岡工場のキリンの一番搾りを飲んだ瞬間の
解放感は忘れられない。
空港からの帰りはバスでゆるりと帰宅。
耳元はハライチのターン。
2日ぶりの家はマジで最高。
もう出なくていいなら出ない生活をしたい。
友達とひたすらLINE。
iPhoneでLINEするの面倒だと思うけどPCでやれると全然楽。
久々にタイピングすると心が落ち着く。病気かな。
出張の疲労困憊でフライデーナイトだけど早々に就寝。

2月10日
早く起きようと思ってたけどダラダラと寝てしまった。
5Oの新しいアルバムを聞きながら家事をこなす。
前回よりもドープさが増している方向でエンドレスリピート。
ラップが入っていないinterlude的な「SMYS PAR」が
とてつもなくかっこ良すぎて首振りまくり。
オルガンファンクの元ネタがチョップされ、
Olive Oilの独特のノリが発生する過程が
収まっているところがオモシロいと思う。
昼過ぎから新宿へ移動し、角川シネマ新宿で「悪女」鑑賞。



一度予告編を見たときにアクションが凄いという
フレーズが印象に残っていて、ならば劇場でということで。
確かにアクションが新次元に突入しているオモシロい映画。
家でDVDで見てもしょうがない系だった。
冒頭のFPSアクションから度肝抜かれるし、
バイクアクション、終盤のカーアクションなど、
見所だらけでお腹いっぱい大満足。
物語の設定も殺し屋が国家警察の犬となり、
徐々に人の心を取り戻すものの、
すべてに絶望し皆殺し!という、
これぞ韓国映画な展開でアガった。
ただ物語全体にアクションありきというか、
こういうことがやりたい!という作り手の意志に沿って、
映画が構築されているように思えたところが少し気になった。
(物語とアクションを両立させているのが
ナ・ホンジンだと思うわけで)
監督はチョン・ビョンギル。
前作の「殺人の告白」を見れてないから要チェック。
見終わってから草枕でカレー食べようと思ったけど、
時間が少し早かったので下の模索舎で本を物色。
東京でもかなり尖っている本屋の一つだと思っていて、
品揃えが独特でたまに行くと買っちゃう。
店内無音でお客さんは僕1人だったので、
本と真剣に対峙して1冊だけ購入してからカレーを食べた。
そのまま2本目の映画を見るために渋谷へ移動。
土曜日の夜18時すぎに渋谷へ行くということは
すなわち地獄へ突入することをすっかり忘れていた。
シアターイメージフォーラムで「苦い銭」を鑑賞。



収容病棟」以来のワン・ビン監督作品。
中国のドキュメンタリーの名手が
今回は中国の労働層をとらえたということで楽しみにしていた。
当然、期待を裏切るはずもなく圧巻の仕上がりだった。
想田和弘監督が唱えるところの観察映画なんだけど、
1つ1つのショットの粒立ち具合にとにかく痺れた。
なんで、こんなに自然に入り込めているのか本当に謎だし、
長回しのなんとも言えない味わいがたまらなかった。
またテーマとなっている「銭(金)」の話も身に沁みた。
どういったイメージを中国という国に抱くかは
人それぞれだと思うけれど、
この映画で描かれる中国も現実なのか?
イメージとのギャップにクラクラする。
収容病棟のときも同じ感覚を持った。
他人ごとではない中国製の衣服工場を舞台にしていることで、
普遍性を獲得しているところも素晴らしいと思う。
つまり、決して他人事ではないということだ。
今回とくに気になったのは
スマホの生活への入り込み方。
スマホ以外は発展途上なのに、
そこだけはテクノロジーが蔓延している。
アンビバレントな感情を抱かざるを得ない場面の数々。
スマホが広まることで抜本的に生活が変わることがない、
証左のような映画のようにも思えた。
ワン・ビンの1作目は見ていないくて、
今ちょうどNETFLIXにあるんだけど160分あるので、
少しずつ見るしかない …
移動の道中で安倍公房「人間そっくり」を読了。



人間そっくり (新潮文庫)
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安部 公房
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ある日、火星人を名乗る男が家にやってきて、
地球人と火星人を巡る議論をひたすら続ける小説。
位相幾何学(トポロジー)まで飛び出して、
理屈をぶつけ合いながらも、
サイコパスを端々に匂わせる物語の展開がオモシロい。
あとがきにある日本におけるSF史も
知らないことばかりで勉強になった。
ただ日本のSFはどこから読めばいいのか。
家に帰ってからはanone最新回を視聴。
またダイジェストやってるやんと怒りつつ、
そこはスキップして本編を楽しんだ。
家族の在り方にどんどん切り込んできていて、
疑似家族になっていく過程がオモシロかった。
「こんなのありえへん!」で片付けるのではなく、
家族とは?と考えさせられる良いドラマ。
広瀬すず×田中裕子は毎週泣かされてしまう。
カルチャー奴隷の週末。

2月11日
今日もダラダラ起床して夕方にお台場へ。
誘われるがままにスクービードゥーのライブへ行ってきた。
Rhymesterとのセッションも多いので当然好きで、
音源もちょくちょくチェックしていたけど、
初めて行くライブがツアーファイナルだなんて。
ロックとファンクの最高沸点を間近で体験できて興奮した。
最新アルバムは間口広めのシティポップよりな仕上がりで、
それはそれで好きなんだけど、やっぱりファンキーなグルーブが最高。
あとファンの強さが圧巻。
FUNKY4+1 MOREの「+1 MORE」は飾りじゃなくて、
みんな本当にスクービーが好き。
こんなに盛り上がっているライブは初めて見たかもしれない。
(とくに「Back On」が最高にかっこ良かった)
興奮しながら帰りに月島でもんじゃを食べて帰った。

2018年2月5日月曜日

2018年2月 1週目

2月1日
朝、タマフルのルポ川崎特集を聞く。
早く読まなきゃなーと思っているけど、
積ん読消化してから!と言い聞かせている。
午前中は打ち合わせ。
朝、電車の遅延がありギリギリに到着した。
友人からサマーソニックの追加メンツの連絡きて、
ネットで確認したら好きなシンガーだらけで歓喜。
Knox Fortune、Jorja Smith、Rex Orange County!
今年は初めて行ってしまうかもしれない。フェスデビュー。
Chance The Rapperも来るしね。
帰りの電車で「すべての雑貨」読了。

すべての雑貨
すべての雑貨
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三品 輝起
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もともと植本一子がプッシュしていたのを友人が見て、
それを教えてくれて読むことができた。
西荻窪の雑貨屋を経営している人の、
雑貨にまつわるエッセイ+論考という内容なんだけど、
むちゃくちゃオモシロかった。
エッセイの観点でいえばクスリとさせられる
シニカルさと情景描写の鮮やかさに心打たれた。
この本を読んだ誰もが心打たれるだろう、
レゴのくだりは泣いてしまった。
というのも僕自身もレゴっ子だったから。
大人になってから実家のバルコニーに放置、
雨ざらしになっていて、結局どうなったのかを知らない。
大人のトイストーリーみたいな話なので、
レゴっ子だった人は読んでみて欲しい。
(F*ck ダイヤブロック)
そして論考の観点でいうと、
「雑貨化」というキラーワードを軸として、
資本主義論にまでリーチしているところがとても興味深い。
つまり何にお金を払うのか、どこに価値が存在しているのか?
そのあたりが独自の視点で解きほぐされていた。
SNSによる人間関係の相対化はよく考えるけど、
ものの価値の相対化が進んだ社会に生きていることを
考えさせてくれる最高の1冊。
ただ、これを読んだあと、
どんな顔で雑貨屋へ行けばいいか分からなくなった。
最寄駅に着くと雨は雪に変わっていた。
ヘッドホンからRex Orange Countyの
「Belly(The Grass Strains)」が流れてきて
 情景と音楽のマッチ具合に久々に痺れる。



2月2日
東京再びの雪。今日は有給休暇を取ったので、
世界が雪で遅延している様子を
コーヒー飲みながら、優雅にテレビで眺めていた。
録画してたanoneを見ながらアイロンをかける。
冒頭、ダイジェストが入ってたんだけど、
これまでの過程をモノローグ入れて過剰な説明つけるの、
ホントやめて欲しいと思う。
(録画してたからすぐスキップしたけど。)
親子の物語の輪がどんどんと膨張していく、
とくに小林聡美にフォーカスした回だった。
あまりにも辛い現実があり、そこから目を背けたとしても、
生きていかねばならぬのだという決意をみた。
ただ、毎回田中裕子に心動かされることに変わりなかった。
午後イチに所用で田町へ。
初めて降りたけどサラリーマンの巣か!
というくらいサラリーマンだらけで面食らった。
やっぱり渋谷は若者の街なんだな。当たり前だけど。
用事終わって、ソッコーTOHOシネマズ新宿で
「スリービルボード」を鑑賞。



TCXだったということもあり、かなり好きな映画になった。
トランプが大統領になったことで発生した
コンフリクトが芸術に昇華されることで、
素晴らしい作品が生まれている側面はあるように思う。
人がそれぞれ掲げる正義とその溝から生まれる怒り、
その怒りがさらなる怒りを生んでいく負のスパイラル。
そこに一石を投じられるのは寛容さであると宣言する映画だった。
監督はマーティン・マクドナー。
前作の「セブンサイコパス」は見ていて、
結構コメディ色強めだったにも関わらず、
この空気が作れるということは巨匠への第一歩なのだろうか。
作品に謎を配置することでサスペンスの形をなすものの、
そこでのカタルシスを用意していないところに驚いた。
あくまで関係性(家族、友人、恋人)で
物語をぐいぐい引っ張っていく。
タイトルにもなっている3枚の広告板の存在感が素晴らしくて
TCXで見たからなのか、象徴としてとてもかっこよく見えた。
(圧巻なのは終盤の炎上シーン。本当に燃やしてた)
この映画には完璧な人間は登場せず、
安易な勧善懲悪に陥らないところも好きなポイント。
複雑なものを複雑なまま置いておく。
それを自分で理解し動かそうとする姿勢が大事だと感じた。
全体にカントリーやソウルを中心とした音楽の良さはあるのだけど、
ラスト付近にかかるこの曲がとくにお気に入り。
2012年リリースとは思えない。



見終わって寄り道せずさっと帰宅。
ご飯食べたあとに近所のスーパー銭湯に行ってみた。
結構大きなところで露天もあったり、サウナもあって十分に堪能した。
いろんな人がいたんだけど、横の大学生3人組が
どうしようもなく、くだらないボーイズトークをしていて、
それを聞いているのが楽しかった。
(彼女がとにかく欲しい、Twitterでフォロワーを増やす方法など)
飲食施設が併設されているので、そこで生ビールを飲む至福。
畳タイプのところもあって、
そこにトドみたいに寝転がりながらテレビを見ている人もいた。
体ポカポカでそのままぐっすり就寝。

2月3日
寝起きスッキリ朝早く起床。
Session22を聞きながら朝食、家事もろもろ。
国会が始まるとSession22を聞く習慣ができていて、
失言を含めて、こんなレベルの話を
大の大人がやっているのかと思うと、
頭が痛くなるけど現実は直視しなければならぬ。
「言うこと聞かせる番だ、俺たちが」という気持ちは忘れない。
TOHOシネマズ六本木で「RAW」鑑賞。



いやーむちゃくちゃオモシロかった。想像を遥かに超えて。
ボンヤリとテーマは知っていたんだけど、
全然それだけじゃないし、演出のフレッシュさもあり、
ショットのバリエーションも豊富で素晴らしかった。
テーマの部分を知らない上で見た方が1000倍オモシロいので、
ここでは多く語らないけど、組み合わせの妙がすべてで、
甘酸たっぷりの青春を彩る血の鮮やかなことよ、といったところ。
やっぱり何でも生が一番ってね。上映館限られてるけど必見!
帰りにABCに寄って欲しい本がたくさんあったけど、
グッと我慢して漫画だけ買って帰宅。
帰宅後、買ってきた漫画を読んでChill
まさかのセトウツミ最終巻!

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本屋で見かけてショックだったけど有終の美を飾っていた。
(親に交友関係を規定される辛さはわかる部分があった)
映画を見てから漫画を読み始めたのだけど、
大阪の笑いの感覚、とくに間と返しのオモシロさが
ここまで違和感なく忠実に表現しているエンタメを他に知らない。
2巻に収録されている第11話「人間と動物」は
個人的なウルトラクラシック。いつ読んでも爆笑してしまう。
7inch treeを鑑賞。



今週はAPPI JAZZY SPORTでのバンドセットの様子で、
先週に続きこれまた最高だった。
(ほぼフル尺という大盤振る舞い!)
K−Flashのスクラッチが入ると急にHIPHOPになるのが驚きだったし、
SICK TEAM「踊狂」のバンドアレンジが見れるなんて!
ちなみに「ISSUGIは高山病!」
と仙人掌が言ったところがハイライト。
家でだらだらしてたら
「突然インターネットの回線チェックでーす」
ってピンポンが鳴って応対したら、
ソフトバンクAirへ変更してくださいの営業だった。
速度はやくなる、値段やすくなる→異論ないよね、契約しろ
みたいな論法で来たけど、そもそも今の契約どうなるんですか、
という話をするとボロがモロモロ出てきて一旦帰ってもらった。
詳しくない年寄りとか普通に飲み込まれるんだろうな。
最高の酎ハイ、本搾りをグビグビ飲みながら、
オカヤイヅミ「いのまま」を読了。

いのまま (芳文社コミックス)
オカヤイヅミ
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今週のSession22で著者が
ゲスト出演していて、それで知った。
独身女性の自炊生活を描いたエッセイ漫画で、
自炊する独身男性として参考になる部分があったし、
この自由度が楽しいだよなぁと思ったりした。
独身で自炊しているという話をすると、
奇特な人間、偉い人間みたいな扱いするの
本当にやめて欲しいし、貧乏扱いするのもやめてくれ。
この扱い無くなるまで何回でも書く。
(誰かのために作る料理のことを否定はしていない)
この漫画で描かれているのは「映え」するような料理ではなく
食べたいものを想像して、
その通り作ってみて食べるという自炊の贅沢さ。
正攻法でなくとも自分の味が見つかる瞬間の喜びは、
料理を作る人は皆共感することだと思う。

2月4日
アメリカンなハンバーガー食べたい欲が発動し、
上板橋のハングリーヘブンでランチ。
お店の前にとんでもない行列ができていて、
えっ、そんな人気?!とビビったら、
それはラーメン中本の行列で、
周年だったらしく恐ろしい列ができていた。
いろんなところにお店があるんだけど、本店は味が違うのかな。
そんな中本の群衆を横目に見ながら店に入り、
ビール飲んでハンバーガー食べて愉快な気持ちになった。
適当にぶらぶら歩いて家に帰ってからは
録画消化したり本読んだりしてダラダラ過ごした。
働きたくない!

2018年2月1日木曜日

2018年1月 4週目

1月22日
大雪の予報に戦々恐々としながら出社。
家出るときパラついている程度だったけど、
午後には吹雪状態になっていた。
粛々と仕事をしていたんだけど16時ごろに
帰っても良いことになったので帰宅の途へ。
猛吹雪の中、傘をさしてゆっくりと踏みしめながら歩く。
途中、いつもは通らないマークシティの方へ行き、
雪を回避しながらなんとか地下までたどり着いた。
副都心線のホームに向かうまでのあいだ、
半蔵門線/田園都市線の改札が入場規制なのか、
想像を絶する行列になっていてゾッとした。
満員電車だったけど比較的すぐに帰れた。
帰ってテレビつけたら地獄絵図が展開されてて間一髪。
早く帰れたので家事を諸々こなしつつダラダラしつつ。
NETFLIXで「震える舌」を鑑賞。



破傷風にかかった子どもを巡る医療サスペンスなんだけど

監督が野村芳太郎なので独特のタッチ。
ほぼホラーのような仕上がりで、ほぼ悪魔憑きの話だった。
子ども病状が悪化していくにつれて、
主演の渡瀬恒彦、十朱幸代がマッドになっていく過程が圧巻。
とくに破傷風が自分に感染するんじゃないかと恐れる姿は、
子どもが何よりも大事とは言うものの、
結局自分の命を一番大事にしてしまう
人間の悲しい性が表現されていたと思う。

1月23日

昨日の雪はとんでもない量で、めちゃくちゃ積もってた。
家の前、そこそこ車が通るのにあんまり溶けてないし、
靴は普通にスニーカーだからコケないようにゆっくり歩く。
家出たらOLっぽい人が歩きながら
積もっている雪の様子をスマホで撮影してて
目の前にある非日常的な光景が少し愛しく思えた。
電車は当然遅れていたけど
運良く早い段階で座れたので爆睡。
余裕で遅刻して仕事に取り掛かるも全くやる気がでない。
18時に定時ダッシュしてJOEY  BADA$$のライブへ。
その前に腹ごしえということで、とりかつチキンで夕食。
とりかつ&ハムカツを食べて美味しかった。
けどそれよりも何よりもアンダーグラウンドな店の立地と、
まるでそこにお客がいないかのごとく、
繰り広げられる大将とおかみさんの
軽快なトークが最高すぎた。世間がここにある。
会場のTSUTAYA O-EASTに行くと
B-BOYだらけで面食らった。そして皆若い!
あーもうおじさんなのかなとか思いながら
中盤より少し前で見ることに。
もともとバンドセットのはずがDJセットに変わったせいなのか、
フロントアクトとして5lackが登場。
超久々にライブ見たけど、とてもかっこよかった。
(後ろを固めるのはPUNPEE!)
Silent Poets「東京」から始まり、
5Oの新曲、Aaron Chouraiとの曲、
weeken、最後はNEXTで締め。
ビートメイカーとのコラボレーションじゃなくて、
今の5lackが作るアルバムがとても聞いてみたい。
次はPro EraのNyck Caution
彼のショーが始まる前にDJがMigosかけたりして、
観客のウォームアップ(?)をしていてフレッシュだった。
今回のライブで一番驚いたのはトラップの盛り上がり方。
50〜70くらいのBPM遅い曲にたいして、
倍で乗る文化がないんだ日本には!みたいな意見を見たり聞いたり、
僕も確かにそうだなーと思っていたけど、
そんな時代はとうに終わっていて
バウンスして盛り上がるのがデフォルトになっていた。
(外国のお客さんが多かったのもあると思うけど)
サビ前に1、2、1、2、3!とカウントして、
その結果、モッシュのような状態が発生する。
それは僕にとってHIPHOPに対する価値観を揺さぶられる光景だった。
そして真打が満を持して登場。
ジャケットにも使われていた国旗を模したペイズリー柄が
でーんと飾られていてかっこよかったし、
DJセットでどうなのかな、と少し疑問に思っていた
自分が恥ずかしくなるくらいライブが素晴らしかった!!
とくに「AMERIKKKAN BADA$$」収録曲の
数々のパワーたるや。バックDJも単なるポン出しじゃないし、
終盤に向けてライブの構成が練り上げられていたと思う。
(スタンドマイクもシビれた!)
ヘッドホンで爆音で聞きながら
余韻に浸り渋谷の街を闊歩して帰宅。

1月24日

月曜日の雪は全く溶ける気配がなく、
さらに路面が凍結してデンジャラスな状態の我が家周辺。
wiredの記事をインターネットサーフィン中に見かけて、
そのうちの1つの連載がとてもオモシロかった。

「GDPR:データとインターネット〜EUが描く未来」


EUで問題となっているプライバシーとデータ所有権の話。

世界史的なマクロな視点と
実際の運用を行き来する論旨の展開がスリリングで、
単純なファクトの話だけではないのでどんどん読まされる。
まとめて本にしてほしいな。
ネットで注文したエスニック系料理の作り置き本が届いたのだけど、
ほとんどがナンプラーによる味付けで、
「そういうことちゃうねん!」と大きな声で言った。

1月25日

午前打ち合わせ。
この最中にYahooニュースでECDの逝去を知ってしまい涙ぐむ。
少し前までTwitterで見かけたりしていたので、
ガンということは理解しながらも唐突な出来事だった。
僕がECDのことをチェックするようになったのは
ここ数年の話で、音楽というよりも著書をたくさん読んでいた。
また奥さんである植本一子の著書の数々を読んだこともあり、
彼の実像は他のラッパーよりも具体的なものだった。
ゆえに彼が亡くなったことはとても辛い。
口だけじゃなくて自分の信念を行動で示す、
かっこいい大人だったと思う。
彼の残した音楽や著書を噛み締めていきたい。
(MOMENTの一連のポストにもぐっときた)
一旦家に帰って服を着替えて再度出社し全体会議に出席。
ずっと座って話聞くことができない体になっていることを痛感した。
終了後、長崎飯店でちゃんぽんキメてThe Internetのライブへ。
今週2度目のTSUTAYA O-EAST。
各自のソロも披露してくれたし、
バンドが生み出す最高のグルーブと
Sydのボーカルのコンビネーションが素晴らしかった。
しっかりしたリズム隊の上で
ギターのSteve Lacy、キーボードのMatt Martians、
ボーカルのSydが躍動するという編成が珍しい。
バンドメンバー皆のキュートな感じ、
演奏を楽しんでいる空気がビシビシ伝わってきた。
Sydのボーカルをどう見るかは人によって意見が別れる気がする。
というのも、いわゆるR&Bの歌い上げ系ではないから。
ポイントポイントではボリューミーな歌声だったので、
あえてヨレたボーカルで歌っているのかな。
(声質の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい!)
Kojoeの最近のインタビューとか思い出した。
上手ければオールOK!という訳ではないってこと。
今日もヘッドホンで爆音で聞きながら
余韻に浸り渋谷の街を闊歩して帰宅。

1月26日

今週ラスト。
金曜日はストリーミングで新譜の配信が始まる日。
そして、今日はMigos「Culture2」が
配信されて残業中ずっと聞いてた。
前半の「Narco」「BBO」の流れがめちゃくちゃ好き。
100分超えという超特大作にも関わらず、
全く隙がなくどの曲も高い打点なのでお腹いっぱいになった。
僕は前作の「Culture」よりも圧倒的に本作が好き。

1月27日

午前中に髪切りにいく。
冬なので伸ばしていても何とかなるんだけど、さっぱりとした。
横にいたおばさんが若い男性の美容師に前世の話をしていて、
「私は鳥型の前世なの」
「どうしてですか?」
「だって夢を見ると、いつも上から見下ろしてるから」
夢×前世というオモシロくない話題のコンビネーションが炸裂。
これに応対する美容師さんの仕事にマキシマムリスペクト。
昼過ぎから中目黒、代官山を散策するものの、
あまりの寒さにカフェに逃げ込む。
スペシャリティコーヒー系で、コロンビアの中煎りを飲んだ。
代官山の蔦屋書店で前から探していた本と
ジャケで選んだ本を買った。
最近ネットで狙い撃ちで買うことが多かったけど、
本屋で知る情報の多さを検索で得ようと思うと、
そこは戦えない実店舗の良さがあると感じた。
そして、代官山UNITでのKid Fresinoのバンドセットでのライブへ。
別記事で書いたので読んでみて。
→ KID FRESINO BAND SET ONEMAN LIVE
帰りに中目黒に再度戻って京都系居酒屋でしっぽり飲んで帰った。

1月28日
わりと早起きして録画のTVを消化。
anoneがとにかくオモシロ過ぎて。。
小林聡美×田中裕子のコンビネーションがたまらなかった。
あの空気がドラマから伝わるってすごいことだと思う。
スニッカーズを昼飯として TOHOシネマズ新宿で「デトロイト」




キャスリン・ビグロー監督だったので、
覚悟はしていたんだけど重かった。。。
過去作はアフガンやイラクといった
近代戦争を描いていた彼女なんだけど、
ここにきて1960年代のデトロイトの暴動を題材に。
今、なぜ?ってなれば、それは当然未だに同じような事態、
つまり白人警官が丸腰のアフリカ系アメリカンを
殺めてしまうことが発生してるから。
143分とかなり長い上に、ビグロー映画独特の
狭いショットの連なりが閉塞感を生み、
それが差別に対する嫌悪感に通じる仕掛けになっていた。
(見るのしんどい→差別辛い、みたいな)
冒頭こそ、各キャラクターの紹介も兼ねて、
野外での暴動シーンを描いていくんだけど、
ほとんどがAlgiers Motelという事件が起こった
モーテル内のシーンで、この舞台設定も閉塞感を生んでいた。
とにかく白人警官による目に余る陰惨な暴力がひたすら続くし、
解決の糸口が全く見えないので辛かった…
60年代デトロイトということもあり、
音楽がモータウンサウンドを中心とした
ソウルミュージックなのが唯一の救いのように映る。
そして流麗なメロディに社会を憂う歌詞が乗る、
といったソウルミュージックが持つ構造を
映画自身がなぞっているところも興味深かった。
(そしてこの事件にドラマティクスの
初期メンバーが巻き込まれてるところもすごい)
実話ベースなので合間合間に実際の写真が差し込まれていたし、
実際に起こったその後の展開も酷な話。
エンドロールでかかるBilal, The Rootsの「It Ain't Fair」が
余韻を深めてくれるのも良かった。




あとラリーを演じたアルジー・スミスと、

ラリー本人の曲がYoutubeにあって、
これまたジンとくるものがあるんやで。



無印で靴下買ってそそくさと新宿を退散。
体がだるくてぼっーとテレビ見てたら、
あっという間に時間が過ぎていって、
時間をドブに捨てたような気分になった。



1月29日
毎日あまりにも寒いので会社に行く気が
普段の半分以下だし行ってもやる気が全く出ない。
家に帰ってご飯を食べながらYoutubeでグラミー賞の野良動画を見漁る。
Kendrick Lamarのパフォーマンスは圧巻だったし、
Childish GambinoはRed Boneじゃないのが残念だったけど、
なんといってもBruno Marsがアメリカ!って感じでよかった。
(Cardi Bが押すとBruno Marsがムーンウォークするくだり最高!)
まさか2018年にNJSでこんなに盛り上がるなんて誰が予想しただろう。
音楽は廻るんですなぁ。 
NJSといえば最近聞いたミックスがすげーよかった。詳細知らないのだけど。
クイックでガンガン繋いでいく勢いが好き。





さらに7inch Treeの最新回も鑑賞。



BESとのジョイントアルバムの制作の模様がいわゆる神回だった。
KojoeのスタジオでISSUGIとBESが録音していて、
ISSUGIのフローについてKojoeがアドバイスする。
それこそ「Pride」があるISSUGIはやんわり受け流そうとするけど、
Kojoeはさらに説得力を持って説明するし、BESも乗ってくる。
ISSUGIはそのアドバイスを聞き入れて、
フローを修正しラップしてその出来に納得。
この一連の流れにラップのクリエイティビティが凝集されていたし、
良いものを作る、結果を出すことと自分のプライドのせめぎ合いは、
普段の仕事でも出くわす場面だなと思ったりもした。

1月30日

朝の準備しながら東京ポッド許可局。
サンキュータツオが広辞苑作りに参加した話で、
言葉の定義を巡る議論がオモシロかった。
行きの電車でチャールズ・ブコウスキー「町で一番の美女」読了。



町でいちばんの美女 (新潮文庫)
チャールズ ブコウスキー
新潮社
売り上げランキング: 29,694

これまで読んだブコウスキーの中で一番読み応えがあり、
なおかつ一番最低(褒め言葉)な内容だった。
(帯文がビートたけしというのがビックリ!)
短編集で主人公がブコウスキーの半分エッセイのような私小説と
空想炸裂のがっつり小説の半分で構成されている。
コレクトネスを求める人にはなかなか勧められないけど、
はっとするような言葉が端々に用意されているから油断ならない。
どこまでも厭世主義なスタンスは、口だけじゃないから彼はかっこいい。
一番刺さったラインを引用しておく。

誰もが、革命家気取りと豚どもがののしり合うのを見物している。

なかなかの見せ物ではある。
無料だから、カネはポケットにしまったままにしておける、もし持っていたら。

Chromecast入れてからYoutubeサーフィンしまくりで、

Spotify同様、こっちもプレイリストを作った。



ちなみに今日見てたまげたのは、HAIMのMVの監督が

ポール・トーマス・アンダーソンだったこと。

1月31日

朝、駅まで歩いてたら向かいからコンクリートミキサー車が来て、
ボンネットに「突破せよ」と書いた紙が飾ってあった。
突破せよ、水曜日!
通勤時は、SNSでフォローしてる人が始めたPodcastを聞いた。



電子マネーを巡るキャッシュレスの話や、

PV至上主義の広告の限界の話など、興味深かった。
前から考えてる本のPodcastを実現したくなったなぁ。
仕事中はあいも変わらずmixcloud。
さっと帰宅して映画見よかなと思ったけど、
めぼしいのがないし明後日以降、
怒涛の勢いで始まっていくので自重して帰宅。
ハンバーグ作ってFD見ながら食べた。
GASHIMA全然好きじゃないけど、
ヒールとして最高の役割果たしてた。
(嫁いじりのくだりは最悪だったけど)
洗濯物を畳みながら久々にブラックミラーを見た。
シーズン3-1。人の価値が「いいね」の値で決まる
地獄のようなディストピア社会の話で重い気持ちになった。
それに影響されて久々にFacebookを開いて眺めた。
何年も会っていない人の近況やイベント情報。
アップロードする人と見る人に分かれていくのは、
どのSNSも辿る末路なのだろうか。
嘘の臭いがする幸せの羅列を見て、読んで、
それの一体何がオモシロいのか誰か教えてくれ。