2018年2月5日月曜日

2018年2月 1週目

2月1日
朝、タマフルのルポ川崎特集を聞く。
早く読まなきゃなーと思っているけど、
積ん読消化してから!と言い聞かせている。
午前中は打ち合わせ。
朝、電車の遅延がありギリギリに到着した。
友人からサマーソニックの追加メンツの連絡きて、
ネットで確認したら好きなシンガーだらけで歓喜。
Knox Fortune、Jorja Smith、Rex Orange County!
今年は初めて行ってしまうかもしれない。フェスデビュー。
Chance The Rapperも来るしね。
帰りの電車で「すべての雑貨」読了。

すべての雑貨
すべての雑貨
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三品 輝起
夏葉社
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もともと植本一子がプッシュしていたのを友人が見て、
それを教えてくれて読むことができた。
西荻窪の雑貨屋を経営している人の、
雑貨にまつわるエッセイ+論考という内容なんだけど、
むちゃくちゃオモシロかった。
エッセイの観点でいえばクスリとさせられる
シニカルさと情景描写の鮮やかさに心打たれた。
この本を読んだ誰もが心打たれるだろう、
レゴのくだりは泣いてしまった。
というのも僕自身もレゴっ子だったから。
大人になってから実家のバルコニーに放置、
雨ざらしになっていて、結局どうなったのかを知らない。
大人のトイストーリーみたいな話なので、
レゴっ子だった人は読んでみて欲しい。
(F*ck ダイヤブロック)
そして論考の観点でいうと、
「雑貨化」というキラーワードを軸として、
資本主義論にまでリーチしているところがとても興味深い。
つまり何にお金を払うのか、どこに価値が存在しているのか?
そのあたりが独自の視点で解きほぐされていた。
SNSによる人間関係の相対化はよく考えるけど、
ものの価値の相対化が進んだ社会に生きていることを
考えさせてくれる最高の1冊。
ただ、これを読んだあと、
どんな顔で雑貨屋へ行けばいいか分からなくなった。
最寄駅に着くと雨は雪に変わっていた。
ヘッドホンからRex Orange Countyの
「Belly(The Grass Strains)」が流れてきて
 情景と音楽のマッチ具合に久々に痺れる。



2月2日
東京再びの雪。今日は有給休暇を取ったので、
世界が雪で遅延している様子を
コーヒー飲みながら、優雅にテレビで眺めていた。
録画してたanoneを見ながらアイロンをかける。
冒頭、ダイジェストが入ってたんだけど、
これまでの過程をモノローグ入れて過剰な説明つけるの、
ホントやめて欲しいと思う。
(録画してたからすぐスキップしたけど。)
親子の物語の輪がどんどんと膨張していく、
とくに小林聡美にフォーカスした回だった。
あまりにも辛い現実があり、そこから目を背けたとしても、
生きていかねばならぬのだという決意をみた。
ただ、毎回田中裕子に心動かされることに変わりなかった。
午後イチに所用で田町へ。
初めて降りたけどサラリーマンの巣か!
というくらいサラリーマンだらけで面食らった。
やっぱり渋谷は若者の街なんだな。当たり前だけど。
用事終わって、ソッコーTOHOシネマズ新宿で
「スリービルボード」を鑑賞。



TCXだったということもあり、かなり好きな映画になった。
トランプが大統領になったことで発生した
コンフリクトが芸術に昇華されることで、
素晴らしい作品が生まれている側面はあるように思う。
人がそれぞれ掲げる正義とその溝から生まれる怒り、
その怒りがさらなる怒りを生んでいく負のスパイラル。
そこに一石を投じられるのは寛容さであると宣言する映画だった。
監督はマーティン・マクドナー。
前作の「セブンサイコパス」は見ていて、
結構コメディ色強めだったにも関わらず、
この空気が作れるということは巨匠への第一歩なのだろうか。
作品に謎を配置することでサスペンスの形をなすものの、
そこでのカタルシスを用意していないところに驚いた。
あくまで関係性(家族、友人、恋人)で
物語をぐいぐい引っ張っていく。
タイトルにもなっている3枚の広告板の存在感が素晴らしくて
TCXで見たからなのか、象徴としてとてもかっこよく見えた。
(圧巻なのは終盤の炎上シーン。本当に燃やしてた)
この映画には完璧な人間は登場せず、
安易な勧善懲悪に陥らないところも好きなポイント。
複雑なものを複雑なまま置いておく。
それを自分で理解し動かそうとする姿勢が大事だと感じた。
全体にカントリーやソウルを中心とした音楽の良さはあるのだけど、
ラスト付近にかかるこの曲がとくにお気に入り。
2012年リリースとは思えない。



見終わって寄り道せずさっと帰宅。
ご飯食べたあとに近所のスーパー銭湯に行ってみた。
結構大きなところで露天もあったり、サウナもあって十分に堪能した。
いろんな人がいたんだけど、横の大学生3人組が
どうしようもなく、くだらないボーイズトークをしていて、
それを聞いているのが楽しかった。
(彼女がとにかく欲しい、Twitterでフォロワーを増やす方法など)
飲食施設が併設されているので、そこで生ビールを飲む至福。
畳タイプのところもあって、
そこにトドみたいに寝転がりながらテレビを見ている人もいた。
体ポカポカでそのままぐっすり就寝。

2月3日
寝起きスッキリ朝早く起床。
Session22を聞きながら朝食、家事もろもろ。
国会が始まるとSession22を聞く習慣ができていて、
失言を含めて、こんなレベルの話を
大の大人がやっているのかと思うと、
頭が痛くなるけど現実は直視しなければならぬ。
「言うこと聞かせる番だ、俺たちが」という気持ちは忘れない。
TOHOシネマズ六本木で「RAW」鑑賞。



いやーむちゃくちゃオモシロかった。想像を遥かに超えて。
ボンヤリとテーマは知っていたんだけど、
全然それだけじゃないし、演出のフレッシュさもあり、
ショットのバリエーションも豊富で素晴らしかった。
テーマの部分を知らない上で見た方が1000倍オモシロいので、
ここでは多く語らないけど、組み合わせの妙がすべてで、
甘酸たっぷりの青春を彩る血の鮮やかなことよ、といったところ。
やっぱり何でも生が一番ってね。上映館限られてるけど必見!
帰りにABCに寄って欲しい本がたくさんあったけど、
グッと我慢して漫画だけ買って帰宅。
帰宅後、買ってきた漫画を読んでChill
まさかのセトウツミ最終巻!

セトウツミ 8 (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店 (2017-12-08)
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本屋で見かけてショックだったけど有終の美を飾っていた。
(親に交友関係を規定される辛さはわかる部分があった)
映画を見てから漫画を読み始めたのだけど、
大阪の笑いの感覚、とくに間と返しのオモシロさが
ここまで違和感なく忠実に表現しているエンタメを他に知らない。
2巻に収録されている第11話「人間と動物」は
個人的なウルトラクラシック。いつ読んでも爆笑してしまう。
7inch treeを鑑賞。



今週はAPPI JAZZY SPORTでのバンドセットの様子で、
先週に続きこれまた最高だった。
(ほぼフル尺という大盤振る舞い!)
K−Flashのスクラッチが入ると急にHIPHOPになるのが驚きだったし、
SICK TEAM「踊狂」のバンドアレンジが見れるなんて!
ちなみに「ISSUGIは高山病!」
と仙人掌が言ったところがハイライト。
家でだらだらしてたら
「突然インターネットの回線チェックでーす」
ってピンポンが鳴って応対したら、
ソフトバンクAirへ変更してくださいの営業だった。
速度はやくなる、値段やすくなる→異論ないよね、契約しろ
みたいな論法で来たけど、そもそも今の契約どうなるんですか、
という話をするとボロがモロモロ出てきて一旦帰ってもらった。
詳しくない年寄りとか普通に飲み込まれるんだろうな。
最高の酎ハイ、本搾りをグビグビ飲みながら、
オカヤイヅミ「いのまま」を読了。

いのまま (芳文社コミックス)
オカヤイヅミ
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今週のSession22で著者が
ゲスト出演していて、それで知った。
独身女性の自炊生活を描いたエッセイ漫画で、
自炊する独身男性として参考になる部分があったし、
この自由度が楽しいだよなぁと思ったりした。
独身で自炊しているという話をすると、
奇特な人間、偉い人間みたいな扱いするの
本当にやめて欲しいし、貧乏扱いするのもやめてくれ。
この扱い無くなるまで何回でも書く。
(誰かのために作る料理のことを否定はしていない)
この漫画で描かれているのは「映え」するような料理ではなく
食べたいものを想像して、
その通り作ってみて食べるという自炊の贅沢さ。
正攻法でなくとも自分の味が見つかる瞬間の喜びは、
料理を作る人は皆共感することだと思う。

2月4日
アメリカンなハンバーガー食べたい欲が発動し、
上板橋のハングリーヘブンでランチ。
お店の前にとんでもない行列ができていて、
えっ、そんな人気?!とビビったら、
それはラーメン中本の行列で、
周年だったらしく恐ろしい列ができていた。
いろんなところにお店があるんだけど、本店は味が違うのかな。
そんな中本の群衆を横目に見ながら店に入り、
ビール飲んでハンバーガー食べて愉快な気持ちになった。
適当にぶらぶら歩いて家に帰ってからは
録画消化したり本読んだりしてダラダラ過ごした。
働きたくない!

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