2012年10月31日水曜日

ザ・レイド


ハスラー当たったし、その前に先輩から評判を聞いていたので。
なんか客層のillnessがすごかった。

ボクは楽しんで見ました。
諸手上げてサイコー!ってなる訳じゃないけど
アクション映画としてハラハラしたし、フュー!
って言いたくなるシーンもありました。
アジョシが計算されつくされたアクションだとすれば
この映画はアクション映画としての初期衝動が盛り込まれてるなー
と思いました。ここは各人で好みで別れるかと思います。
少なくともボクは血がしっかり出るし、
格闘シーンの数々は映画館で見て良かったと
思えるようなところがたくさんありました。
でも、肝心のストーリーが。。。
設定自体は物凄くオモシロくて、
マフィアの巣窟となっているマンションに
インドネシアのSWAT的なものが突入するというもの。
閉鎖された空間でチェイスしたりされたりするので
序盤は、その設定でかなりアガリマシタ。
でも中盤から後半にかけて、何のために戦ってるのか分からなくなるんですね。
逃げんの?ボスぶっ倒したいの?っていう。
まー裏切ったり、裏切られたりがあるんですけど
そこのストーリーも取って付けた感が否めない。
あと最後の収束の仕方もうーん。。。っていう。
これでもっとストーリーしっかりしてたら
かなり最高の映画になった気がします。
ポイントポイントでは上がるところあるし。

アクション好きならオススメす。

2012年10月30日火曜日

ゲッタウェイ


いわゆるクラシックと呼ばれるもの強化月間。
スゲーおもしろかったです。
新しいものをついつい見がちですけど
こういうDigはやってなかいとね。

銀行強盗を引き受けて、そこからの逃亡劇をめぐる物語。
 主演はスティーブ・マックイーン。
いやーこの人は本気でかっこいいと思いました。
服の着こなしから身のこなしまで。ホント「今更かい!」って話ですが…
(銀行強盗で使う防弾チョッキはダサいけどw)
特に銃を散弾銃に切り替えてからの勢いは最高。
一応ケイパーもの(チームで金庫破り)に扱われてるけど
そこのトリックは今見るとチープでしょう。
でも。この話の大部分を占める追手から逃げるパートが
超スリリングなので見てて飽きない。
個人的にはゴミ収集車のシーンがピークでした。
それに加えて、夫婦で強盗して逃亡してるので
恋愛要素も含まれているのです。裏切ったり、裏切られたり。

あとサイドストーリー的にある獣医夫婦と
銀行強盗のメンバーのシーンも好きです。
とくに奥さんのアホ感はたまりません。

THE 映画って感じで楽しかったです。


2012年10月28日日曜日

ニューヨーク1997


クラシックを見返していこうぜキャンペーン。

1981年に公開された映画なんすけど
犯罪大国となった1997年のアメリカNYが舞台。
なんとNY全体を塀で囲んで刑務所にしてるんですね。
そこへ飛行機事故で大統領が放り込まれて人質となる。
24時間以内に助ければ恩赦が貰えることを条件に
通称"スネーク" が活躍するというもの。

この当時の最大限の未来感を出してたんだろなーと思うし
今見たらチープだなぁとバカにする人もいるかもしれないけど
なにか趣深いとボクは思いました。画面の色調とかかな。
質感はブレードランナーに限りなく近い印象でした。
ストーリーは奪還もので、なんと敵役がアイザック・ヘイズw
ブラックミュージック好きはニヤリとするし
しかも、この映画で出てくるの黒人が彼一人なのも
色々勘ぐっちゃうところではある。
あと、スネーク役のカート・ラッセルね!
ただ者ではない感出まくり。

この映画に影響を受けて生まれたものは
数知れずということで見といて損無し。
特にメタルギアとかバイオハザード好きな人は好きだよ。絶対。

ランボー 怒りの脱出


アイロンしながら見る映画。すなわちアイロン映画。
ってことでランボー2を見ました。

ベトナム戦争は終戦してるが、まだ捕虜はいるのかどうかを
チェックしにいく仕事を任せられたランボー
あくまで"チェック"するだけで、助けなくていいという
指揮官の命令を無視し、捕虜を救出するというお話。
ジェットコースター型映画なので
「ランボー強ぇ!爆発イエーイ!」としかならないw
CGが無い時代にこれだけボカボカ爆発してるのがスゲーな
と思いました。
あとはシビれるシーンがいくつかあって
なかでも、電気ショックから逃れて指揮官に
「お前の命を奪いにいく」と無線で言うところは
ランボーかっけーな!ってなりました。

この映画で"expendables"というセリフがすでに出てて
スタローンは常にそういった考えを持っていたのかなーとか
もの思いに耽る日曜日の午後。

2012年10月27日土曜日

アルゴ


監督・主演を担った前作 ザ・タウンも好きだったし
予告編もオモシロそうだったので見ました。

まぁまぁ。映画見たなーって感じはしました。
イランでの米国大使館占拠事件を基にしていて
そこから何とか逃げた6人をイランから脱出させる話。
その方法が架空の映画をでっちあげて、
6人を映画クルーに仕立て上げる。

冒頭のシーンはかなり迫力あって良かったです。
8mm or 16 mm のあらーいフィルム映像で
怒号に溢れる民衆達の姿を撮ってて、so nice.
そっから米国大使館に侵入されて占拠されるまでのくだりは
手に汗握りました。。

逃げた6人を脱出させるのがCIA所属のベン・アフレック。
彼はかっこいいし、存在感ビンビンなので
それで助けられてるところ結構あるような気がします。
(本人監督やから、そういう作りにしてるのかもですがw)
実話ベース、なおかつ予告で最初に説明した内容が分かってると
中盤結構なかだるみしたのが実際のところです。。。
この手のタイプってどうやって逃がす?!っていうところの
プロセスを検討するところが楽しいと思うんですけど
もう分かってるし、大した工夫がなく
そのまま進んでいくから退屈っちゃ退屈。
あと当時のイランがどういうモードだったかは分からないけど
もろ欧米顔の人がノウノウと街歩けるんですか?とは思いました。
映画のロケハンの実績を作るにしても、なんだか腑に落ちなかったです。
(こんなこと言っても「実話だから!」で片付けられるのかな。)

色々言いましたが、ついに脱出するという終盤は相当ハラハラしました!
特に軍との問答のところが一番好きでした。

なんか色々あるけど、穏当な映画です。
デートとかにいいんじゃね?

2012年10月21日日曜日

パリ、恋人たちの2日間


先日ご紹介しましたBefore~シリーズにおける
主人公の女性、ジェリー・デルピーが
監督・脚本・編集そして音楽(!)まで手がけたということで。

おもしろいけど、嫌いじゃないけど…っていう感じでした。
Before Sunriseがロマンチシシズムの塊で
Before Sunsetがもう少し現実味を足したものだとすれば
本作はかなり現実に寄せた内容でした。

あらすじとしましては、これまで2年付き合った
パリ出身の女性とアメリカ人の男性カップルが
パリで過ごす2日間という話です。
早い話が彼氏が彼女のある側面を知って、すったもんだするというね。
ある種の異文化コミュニケートものだと言えるのではないでしょうか。
彼女にとってはホームなので、何がしんどいわけでもないし
久々に会う人もいるし、まー楽しい訳ですよ。
それを彼と共有したいという気持ち。
でも、彼にとっては言葉もろくに通じないし、
ちょっとした違いも受け入れられないし、辛いことしかないんですね。
そもそも2人ともアメリカに住んでて
ベネチアの旅行帰りにパリに寄るんですけど
もとからスゴいうまくいってた訳ではない。
そこで旅行という閉じられた空間の中で
これまで見えてなかったすれ違いが映画全体を通じて
徐々に明らかになっていく。
コメディタッチで、下ネタバンバンあるし、
人種差別的発言もバンバン出てくるので、そういった面では楽しかったかな。
Beforeシリーズに見られた会話のwit性は感じなかったけどw
とくに彼氏の何があってもうまくいかなくて、
徐々に憔悴していく姿はかなり好きでした。

この作品でどうしても納得できないのはラスト。
2人がもう臨界点ギリギリまですれ違い、
ついに別れるか?というところまで来るんですが
そこから女性側の心境ナレーションですべて片付けられてしまうんです。。
いやいや、結構無駄なところいっぱいあったし
この部分こそ映画で一番大事なところでしょ!
なのに一方的な女性の意見で終わってしまう。
ホントにMOTTAINAI。そこで語られる意見はかなり共感したのに、、

同じ題材で別の監督が撮ったやつ見たい。

選挙


タマフルで想田監督の最新作の特集やって
そういえば全然見てへんなーと思いまして。

ものすごく虚しい気持ちになりました。。。
なんなん!マジで!

映画はある一人の人間が自民党公認で選挙に挑み
そこから結果が分かるまでを観察スタイルで追いかけるというもの。
ドキュメンタリーです。
このときの自民党はちょうど小泉人気真っ盛りで
どーしよも無い議員が大量に生み出されたころかと思います。
この主人公も一緒で補欠選挙なんですが
自民と民主の議員数が同じで、彼が当選するかしないかで
議決権が決まるという選挙だったんですね。
要するに単なる数合わせなんですよ。
この人は公募で受かったけど、その理由も非常に一面的なもので。
だから、彼が何者であろうが関係なくて
なおかつ本人もなんにも考えてないんですね。
(記者からインタビューされてるところ見れば分かるんですけど)
周りの自民党の市議会とか衆議院の議員に
こーしろ、あーしろ言われて言われるがまま。
この時点でかなり怒り狂いそうになるんですけど
取り巻きの先生と呼ばれている奴らの発言の1つ1つが
さらに油を注ぐ形となり、最近で一番発狂しそうになりましたw

映画を一通り見れば、日本の選挙がどういう形で
行われているかが分かる仕組みになっていて
おそらく今も似たような形で行われているんでしょう。
選挙カーで市街地回って、やたら名前を連呼するとか。
じじい、ばばあに媚びへつらってヘコヘコして
自分の主義主張よりも嫌われないことが何よりも大事。
見た目、世間からどう見られるか。これは家族まで巻き込む。

じゃあ、なんでこんな形で選挙を戦えるんですか?
それはボクを含めた選挙権を持った人間が生み出しているんですよ。
この映画はかなりファニーな部分もあるけど
ただ単にファニーだなぁで終わるんじゃなくて
こんなクズが議員になれる社会を作っているのが
自分なんだっていう切ない気持ちが最後に溢れてきました。

投票率が国政だとよくて60%でしょ。
世の中に不平不満を垂れ流す前に
しっかり自分で考えて選挙行け!

気球クラブ、その後



園子温監督のフィルモグラフィーを追いかける一環で。
これは好きじゃなかったす…
リリースが2006年で同年に「紀子の食卓」があって
そのカウンター的な存在なのかも。
基本的にヌルいんですよねー
別に暴力描写がないからとかじゃなくて。
気球クラブっていう大学(?)のサークルがあって
当時その部長だった村上が交通事故にあったところからストーリーが始まる。
そもそも、気球クラブにいたやつらの大半は気球なんて
どうでもよくて、ただ繋がりが欲しいんですね。(大学で、よくあるやつ)
その村上が死んだことで気球クラブのやつらで集まって…みたいな。
途中、過去の回想も入りながら。
個人的にこの映画に出てくるような人達が好きじゃないんですよね。
とくに大学入って痛感したんですけど
サークルとかで、そのもの自体に興味がある訳じゃなくて
ここにいたらイケテルとか。ここにいたら一定のポジションが得られるとか。
そういった欺瞞に満ちた人間性がスゴい嫌なんです。
この映画に出てくる人達は、まさにそんな感じ。
部長が交通事故に遭って、最終的には死んじゃうんですけど
それを弔うために集まって飲もうぜ!って…
映画全体見ても、それを揶揄するような形にも見えないし、、、
劇中で「気球なんてどうだっていい」というセリフあるけど
それも部分的だしなー
でも、永作博美と川村ゆきえのMurdererっぷりは最高でした。



2012年10月20日土曜日

希望の国


公開初日、ピカデリーにて。

前作のヒミズが個人的にはウーンって感じでしたが
今回は結構楽しめました。最高!って訳ではないけど…
そもそも、そういう映画ではないかな。
本作は先に原作+園子温監督の語りという形で
本でリリースされてて、それを読んでから行きました。
その本の中には、映画の中身がすべて書いているので
ネタばれ嫌な人は読まずに行った方がいいかも。

あらすじとしましては、
原発事故を翻弄される家族の物語。3つの家族で物語は構成されます。
架空の長島という街で地震のせいで原発事故が起こる。
そこからは311で実際に起こった話をベースに
園子温流の形で物語は進行していく。

まず、大前提として「放射能」に対してどういった考えなのか?
ということで見方が大きく変わると思います。
例えば、過剰に放射能を恐れることに対して懐疑的な人は厳しいかも。
ボクは怖くもあるし、東京に住んでて将来甲状腺ガンにかかる確率が上がるか?!
とフラフラ両方の考え方を行き来しています。
この映画は、かなりバイアスかかっています。
放射能を恐れている。過度なまでに。
そして、「あえて」こういった作りにしているのだと思います。
なぜなら日本人の多くがもはや過去の出来事としているからです。
震災が起こって1年半経ちましたけど、復興なんてまだまだですよね。
でも、普段生活してて、そんなこと考える時間があるか?
と言われれば、ボクは考えていません。
たった1年半じゃ現地の状況は大きく変わらないのに
被害に遭わなかった人は過去のこととなる。
そんな人達に「お前ら、忘れんなよ!まだ終わってねーぞ!」
って言われた気がします。
映画自体の存在意義は確かにあるんですが
エンディングがどうしても納得できなかった。。。
息子夫婦のほうはいいとして、
夏八木勲の決断は全く受け入れられなかった。
この社会で生きていくのをあきらめたように思ったんです。
確かにその土地に対して思い入れがあるのは分かるし
他で生きていても生きた心地がしないというのも
分からなくもないですけど、、、
生きているという「希望」さえも奪い取ると
タイトルの「希望」 を一体どこにみるのだろうと感じました。
 
暴力描写はこれまでの映画に比べて少ないですが
ラジカルさという意味では、どの作品よりも強烈かもしれません。

この時代に生きるなら、見といて損はないです。

United 93


あんまアクション見てないなーと思って。

結構軽いノリで見たんですけど、なかなかヘビーでした。。
アメリカの911で、ハイジャックされて
唯一犯人側にとって"失敗" となったユナイテッド航空の93便の話。
もっとフィクションタッチで描かれてるかと思いきや
全くそんなことなく、かなりドキュメンタリーに近くて
どうなるか分かっていてもハラハラしました。
物語は主に3つの場面から構成されていて
1つはUnited 93便内 、2つ目は管制センター、3つ目は米軍。
それぞれハンディカメラで撮影されてるシーンが多くて
迫力ある作りになってました。
この事件については表面的にしか知らなかったし
この映画で出てくることがすべて真実かはさておき
アメリカがはじめて自分たちの国土を攻撃されて(真珠湾を除いて)
パニックに陥いる姿が痛烈に描き出されてますよね。。
現実の結果としては、攻撃を主導したアフガニスタンに対して
武力を行使したわけですが、それよりもホントは救えた命だったのでは?
と思うような作りでした。特にこの93便については。
この手の映画は政治的なスタンスの違いで見方が全く変わるし
被害者の人は一体どういう気持ちで見るのだろーかと思うとね。
映画として、"記録" するという役目を果たしているので
ボクは公開されてよかったと考えています。
(ただし、93便の中で起こった話は、そこにいた人しか分からない…)
 とーまーツラツラ書きましたが、
色々考えるキッカケになる点では良い映画です。
I'm an atheist.

2012年10月17日水曜日

Before Sunset


Before Sunriseの感動をそのままに。。。
良かったんじゃないでしょうか。
いや、ボクはもうこの世界観に取り込まれてしまっているから
かなり好きだと感じました!

これがね、そんじょそこらの続編と違うのは
Before Sunriseの公開が1995年で
Before Sunsetが出たのがなんと2004年!
実に9年後なんですね。
しかも、Before Sunriseは商業的に成功したとは言いがたいにも関わらず。
前作のラストは半年後ウィーンの駅で再会しましょう
という終わり方だったので、てっきりそこから始まるかなーとか
思ってたら、映画の中も9年後の再会という形なんです。
冒頭、イーサンホーク演じる男性の主人公は作家としてパリに来てて
前作のことを本にして、そのプロモーションで来日しているという設定。
本の作者として質問に答えるんですけど、
それが前作に込めた思いという形で語られてて、
ボクがBefore Sunrise見て思ったことと
ほとんど同じだったことが少し嬉しかったですw
パリで運命の再会を果たし、前作とほぼ同じ構造で物語が進んでゆく。
9年も経っていると、それぞれ状況は変わっているし
それを踏まえた2人のやり取りがかなり楽しい。
続けて見て思ったのは、この2人の会話はウィットが溢れているってことかな?
このウィットが楽しいと思えれば正直何時間でも見れますw
逆にこれが無理なら苦痛でしかないです。
本作は主人公2人も脚本に参加しており、
2人の意向がかなり盛り込まれているのも楽しい要素の1つかもしれないです。
あと劇中で披露される主人公(男)の結婚への考え方は心底納得しました。
やっぱそんなもんよねーと。
時間もかなりタイトでびっくりしたんですが
そのミニマルさもこの2人の今の関係を表してるなーとか思いました。

甘酸好きな人は超オススメ。

2012年10月16日火曜日

Before Sunrise


某パイセンに進められて5年ぐらい経ってようやく。。
これめっちゃ好きなタイプのやつでした。
そして、甘酸シチュエーションが大量に入ってました。

正直何が起こるでもないし、物語の起伏はほとんどないかも…
登場人物はほぼ2人で
ヨーロッパを旅行で訪れていた男性と
フランスへ帰る途中の女性。
2人偶然電車で会って意気投合してウィーンを旅する。
でもリミットがあって、それが"Before Sunrise"だと。
はい!以上!って感じなんですw
じゃあ、なにがおもろいねんとなりますが
はじめましての人としゃべってて
この人とは間違いなく気が合う!ってお互いが思うところを
映像で見れるところです。この映画は恋愛になってますが
恋愛に限らず、そういう瞬間は誰しも経験があると思うんですね。
それを思い出すことができる映画だと思います。
あと、この2人が劇中で話す内容が、
最初はくだらないイチャイチャが多いんですが
(そこもそこで好きなんですけどね)
中盤から後半にかけて、結構真面目な話があって
その内容も興味深いんですよねー
あとレコ屋のシーン!アレはヤバいで…最高やで…

にしても、かなり好きでした!
駄話好きは是非。

2012年10月14日日曜日

HEAT


初めてのマン氏作品!ということで。

アル・パチーノが刑事で、デニーロが強盗集団のリーダー
この時点で、おもしろそうと思いますよねw
でも、DVDのパッケージ見たら3時間近くあって
見るのめんどくせーなと思って、ずっと避けてました…
で、やっと見たんですがオモシロかったです!
体感時間は3時間もなかったかな。
こういったサスペンスって「24」とか「プリズンブレイク」以降
あんま映画で見ることが、個人的になくなってたんですけど
かなり上がったっすねー映画全体見てというよりも
個別に好きなシーンがたくさんありました。
特に2人の対面シーンは「間」を含めて猛烈にヒリヒリしました。
デニーロもいいですが、個人的にはアルパチーノの狂犬っぷりが好きでした。
へろへろで帰ったら、奥さんが浮気してて…のところ。
あそこはかなり笑いましたw TVかよ!みたいなね。
デニーロの好きなところは皆でメシ食い終わったあと
最近知り合った女性に電話をかけるところ。
「30秒フラットで高飛びできるよう、面倒な関わりを持つな」
を信条にしてきたにも関わらず、やっぱり寂しくて
人を求めてしまう。結局、最後はその甘さが命取りになったり。

「ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー」も
TSUTAYAの発掘シリーズでDVDあるし見てみる。

2012年10月13日土曜日

oasis


peko君と東京で会ったときに映画の話になって
レコメンしてもらったので見ました。
かなり衝撃的で、dopeでした。。
韓国映画のエッジさよ…

監督はイ・チャンドン。シークレット・サンシャインの監督すね。
リリースはシークレット・サンシャインより以前。
あらすじとしては、ムショ帰りの男と重度の脳障害を抱えた女性の恋物語的なことです。
言ってしまえば2人とも社会的立場が弱いんですね。
男は前科3犯で、ひき逃げの刑期を終えて出所したところから物語が始まる。
家族からは嫌われているし、ろくに仕事もしないし、見つからない。
前半、結構この男のキャラ説明的なシーンが結構あるんですけど
その時点では、かなりイライラするんです。言動が物凄くガキだから。
良い意味で言えば無邪気なんですけどね。
その無邪気さから、ひき逃げで殺してしまった人の家に謝罪に行く。
そこで初めて重度の脳障害を抱えた女性と出会うのですが、
その女性は自分が殺した人の娘。
はじめて会ったときは、この男はウルトラ最低なことをするけど
徐々に仲良くなっていく。
(罪滅ぼしと考えたのか、それともホントに好きになったかは難しい問題だけど)
中盤ぐらいまでダラーと、その感じが続くけど
中盤〜終盤がこの映画は凄まじい。
要は社会にうまく適合できない人の意見は聞かなくていいんですか?
っていうことで。この映画を見てる人は
2人がただ本当に仲いいんだってことを
まざまざと1時間近く見てるから、あのエンディングに対して
それはおかしいやん!っていう気持ちにはなる。
けど、これが自分の身の回りで起きたときに
果たして、その人達の話を聞こうとする姿勢があるのか。
障害を持ってようが、心は人間であり
あたまから「かわいそうに〜」みたいな見方してんじゃねーよ
って言われた気がしました。
最近観た「最強の2人」にテーマがかなり近いけど
映画としての見た目が全く異なるのがおもしろいし、韓国っぽかったなー
主演の脳障害の女性を演じたムン・ソリは
今までみた映画の中で一番すごいと思った女優です。

底が知れない、Korean Movie...

2012年10月10日水曜日

ソナチネ



実は北野武映画ってほとんど見たことなかったりするんですよね。
過去作から見ていきましょうということで。

うまく言い表すことができないけど、
間違いなくヤバい映画を見たっていう感触が残りました。
いわゆるクラシックとか古い映画みると
「あーその感じねー」ってなることが多いんですけど
これは別格でした。物凄い好きです。

単純にヤクザものなんですけど、
人を撃ち殺すところの無機質さと
途中から始まる沖縄でのシーンのギャップがおもしろいなーとは思いました。
どちらにもリアリズムがあるし。
あと色使いと画の撮り方。
普段映画見てるときは、そこまで意識しないんですけど
この映画に関しては、その印象が強いです。
ラストシーンは言わずもがな、、、

必見す。

2012年10月8日月曜日

エクスペンダブルズ


2が公開間近で予習をかねまして。

オモシロかったけど、ものすごい大味…
オールスター全員集合!なのは確かに楽しいです。
スタローン、シュワちゃん、ブルース・リーの3名が
一同に会するシーンがあるんですけど
時空の歪み?!と思いました。
いわゆるゲットバックものなんですけど、その理由が薄いし
エクスペンダブルズ側の無敵さがちょっとなー
自分たちでもジジイなんだから、一人ぐらい犠牲にならないと
"消耗品"感出ないと思うんですよね。
(不謹慎かもしれませんが、あくまで映画の話)
終盤のアクションはかなり圧巻でした。
爆発しまくるし、バッタバッタと死んでいくし。
でも、この手の映画はDVDで見てもねぇ。。。
話というよりもルック重視なので、
やっぱ映画館で見ないとよくは思えないかな…
2を見に行くかどうかは判断ついたので、よかったかな

2012年10月7日日曜日

MAD探偵 7人の容疑者



安定のジョニー・トー作。
今までに見たのは「エグザイル/絆」と「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」
だけだったので、今作見たときには、いままでと違った印象を持ちました。
上記の2作はかなり男泣きの要素が強いのに対して
本作品はもっと人間性について問題提起するような内容でした。

あらすじとしては、元警察のプロファイリングの天才が
現警察に頼まれて、未解決事件を解決するもの。
このプロファイラーは、人の内面を見ることができる。
んで、人には色んな面があるということを
スーパーダイレクトに表現するんですねw
これはかなり斬新で楽しく見れました。
古典的な表現としては、天使と悪魔ってことですが
もっとそこにキャラを足したというね。
プロファイラーは正気じゃなくて、奥さんと離婚してるけど
その離婚を受け入れられず、奥さんの良い面だけを幻想としてみていると。
このくだりも中々オモシロくて、とくに刑事とその同僚と
メシ食いに行くシーンは最高ですね。
途中のバイクのシーンはかなりの甘酸度。

そしてラストですよねーこの映画。
ジョニー・トー節炸裂!って感じでオモシロかった。
上から引きで、鏡が割れ散りまくったところに
男3人がいるシーンは最高でした。美しい!
結果的にあのオチで良かったかと言われるとアレですが
臆病な刑事に理性が伴った瞬間がそこなんだ。って
少し怖くなったりしました。

人間の多面性とか興味ある人にはお勧め。

2012年10月6日土曜日

アウトレイジ ビヨンド



公開初日にキメときましたYO!
前作は嫌いじゃないけど、めっちゃ好きという訳でもない
っていう印象でした。シーンごとに好きなところはあったけど
そもそもヤクザものが苦手なのかも…

感想としては、前作よりは好きかも!ビヨンドしてる!な感じでした。
前作からの加瀬亮の伸び具合がハンパないっす。
たけしが演じるような社会に適合できなくて
どこまでも不器用だからヤクザやってるっていうよりも
加瀬亮演じる石原はインテリヤクザ?なところがいいですよね。
一番儲かるところで仕事してるだけ。みたいな。
しかも、石原が仕切ることでヤクザの世界も実力主義になってるところは
かなり痛快でした。中尾彬、光石研とかの萎れ具合ねw
バッティングセンターのところも最高でした。
というか今回は全体的にファニーなシーンが多かったような印象。
別に笑かしにかかってる訳じゃないけど
真面目にやってる分、笑っちゃう。

予告編では大阪と抗争か?!みたいになってたけど
そこはもっと現実味のある設定になってた。
こういうところが普通のヤクザ映画とは違うから
人気あるんだろーなと思ったりしました。
こういう潰し合いって社会でも全然あるし
たきつけるだけたきつける
小日向みたいな奴が一番下劣なんすけどね。。

終始男の人しか出てきません。
そして、キャッチコピーにあるよう全員悪人。
それが俳優陣の圧倒的存在感で実在感を伴ってくる。
特に大阪のメンツがハンパなかった。。。
特に西田敏行は今後ナイトスクープでいくら泣こうが
もはや、この映画のキャラにしか見れないぜ。

ラストは結構あっけないって感じたのは
もっとコイツらのことを見ていたい!って思ったからかもしれません。

おもしろかったなーと思って劇場でたら
やっぱりそれっぽい人もいたりしたので
是非劇場で!

2012年10月2日火曜日

最強のふたり

映画の日に。見た劇場が最悪だったので、あそこには2度と行かない…

肝心の中身ですが、普通に良かった!超オーソドックス。
去年フランスで公開されたのち、今年日本で公開されて
大した宣伝してないのに、口コミでバズりまくって
公開から結構経ってるのに、TOKYOではまだまだ上映している状況。
正直、もの足りないと思う人もいるかもしれませんが
なんせタイトルにもあるよう「最強のふたり」が非常に良いのです。
特にオマール・シー演じるヘルパー役は最近観た映画の中でも
相当好きなキャラクターです。
まず、ブラックミュージックを愛してるところがイイ!
しかも、近年のHIPHOPとかR&Bじゃなくて、
Earth Wind Fire とかKool and The Gangなどのディスコ好きという設定は
この2012年においてフレッシュでした。
劇中で使われてるEWFのウルトラ・クラシック

September
Boogie Wonderland

この2曲が使われてるんですけど、両シーンともめちゃくちゃ良い!
なんていうかなーウルトラベタ曲なんですけど
ベタの持つ最大限の良いところが発揮されてるといえばいいのでしょうか。

話のあらすじは、金持ちだけど身体に障害を持つおじさんと
貧乏だけど健常者の若者が被介護-介護の関係で
お互いの絆を深めるという話。実話ベース。

見たこと無いあなたがこれを読んで、予想した通りの話以上でも以下でもないですw
特別なことは目立ってはないけど、1つ1つしっかりしてるから強固。
そして、見た目一応解決したように見える作りで
不幸なストーリーがほとんどないのがイイところでもあり、悪いところでもあるかなー
この主人公2人は冒頭は少しうまくいかないけど
一旦仲良くなったあとは、ずっとそのままというか…
なんか乗り越える感じがないのが気になったかなー
でも、そんなこと言いながら結構ラストは好きなんですよね。
粋だね!と思いました。

このタイプの映画って、どちらかが強者で
それぞれの環境におかれて初めて色んなことに気付く。
みたいなのが多いと思うんですけど、
この映画はお互いが求めるものを互いに埋める形になってて、
そこもなんだか心地いいなーと思ったす。
弱者に対して、「あー弱者なんだねーかわいそうだねー助けてあげよう」
みたいな日本にいるhypocriteは
人への思いやり方をよく目に焼き付けな!
DVDでも全然いいですが、見てみそ。