2020年12月21日月曜日

2020年12月 第3週

12月14日
 夜、The W。Aマッソが決勝進出してたので例年になく楽しみにしていた。前半のAブロックが紅しょうが以外おもんなさすぎて、なんでこれで決勝いけるねんと思ったけど逆のBブロックが結果的には事実上の決勝メンツだった。Aマッソは漫才で、そこにプロジェクター当てて言葉を可視化して見せる新時代スタイル。新鮮やしオモシロかったけど斬新過ぎたのか負けてしまった…勝ったゆりやんの道化感が辛い。すぐメタ化されてしまう今の時代にセンスで戦うのはリスクしかないからベタなボケの方が強いのは分かる。でもそこをセンスで打破する女性の芸人はいてほしいと前から思っている。
 M1のMacを開封して繋げてみる。11年越しの買い替えなので当たり前とはいえ超サクサクで最高。とくに動画系が前のMacやとすぐにメモリがオーバーロードして1080p→720pへと自動で振り落とされていたのが余裕で再生できるし4Kも余裕。しょうもないディスプレイやけど出色はかなり調子いいので4 Kディスプレイが欲しくなった。もろもろ時間かけて移行していきたい。何はともあれAirPods Proとの親和性の高さが一番驚いている。iPhone、 iPadとのスムーズな連携よ。ただこれだけシームレスだと家でずっとイヤホンしてしまいそうで危険だと思っている。スピーカーでデカい音で聞くようにせねば。


12月15日
 NORIKYO「相模川町」を聞く。BLフルプロデュースで物語設定ありきの新しいスタイルのアルバム。ストーリーテーラーとしてのNORIKIYOの良さが存分に出ててここ数年で一番好きかも。「残念です」の延長戦のよう。ストーリーが用意されているから、それを把握するために何周も聞くことになるので戦略としてはよく理解できる。毎週ビデオも出るらしいから、それも楽しみ。

 SMTM9 EP8を見た。これは間違いなく今年ベストのエンタメ!と言い切りたい!当然ここまでのストーリーを踏まえているのでバイアスかかっているけど、それにしても。。。楽曲バトルでそれぞれのチームで曲作って戦う。勝敗の結果でリタイアする人数が決まっていくにせよ、このコンペティションの結果、信じられないクオリティの楽曲が連発していた。とくにKhundi PandaとJUSTHISの”뿌리'”っていう曲があまりにもヤバすぎて泣いたり笑ったりしてしまった。MUSHVENOMの横綱相撲、Miraniの成長含めてJUSTHIS、Groovy roomチームが個人的には大好き。Lil boyと Wonsteinは超絶グッドミュージックだけどヒップホップ濃度が少し低かったかな?とはいえ鬼クオリティ。ヒップホップを同じように輸入したのに成長レベルが日本と全然違い過ぎて泣けてくる。。。別にくさしたいわけではないけど、どえらいレベルなんだよな。変に突っ張って何もいいことないから融和ムードで全体のパイ増えて欲しい。細分化するのはその後でよい。


12月16日
 仕事終わりに水泳。4人くらいの集団がずっとまとまって泳いでいて狭い感じだった。帰り際、ロン毛でエメラルド色のブーメランビキニを履いた男性とすれ違って二度見。みんな違ってみんないい。
 夜ご飯はあんかけチャーハンを作って食べた。久しぶりに作ったけど満足度高くて良い。今日のFORTNITEの成績はソロで2回ビクロイ達成した。ある程度スキルが飽和して早くゲーム自体をやめたい。
「少年イン・ザ・フッド 2巻」を読了。フリースタイルの漫画とかは読みたくないのでヒップホップ漫画として王道になって欲しい。とにかくサブカルの取り入れ方がめちゃくちゃオモシロい。登場人物たちを実際にいる人物をモデルにあてがきしていくスタイルと各カットで映り込んでいるもの、冒頭に引用される本や映画のラインがしびれる。この人の頭の中は一体どうなっているのか。自分自身、映画、音楽、本など結構見て聞いて読んでいる方だけど、そんなレベルではないモノホンのディグ力。

12月17日
 毎日M1 Macをいじりつつベストな形を模索している。とりあえずポッドキャストで使うノイズ除去のプラグインとオーディオルーティングのソフトをM1へ移行。プラグインが動かなくて悲しみ…マイグレーションすれば動いた、みたいな情報をネットで見たけど果たして。ソフトのアップデートでカバーして欲しいのでAppleさんお願いいたします。今週初収録して、その後のポストプロダクションもうまくいくのかどうか。あとkarabiner-element入れてWindowsとMacで同じショートカットキーで動くように調整している。
 仕事終わりに歯医者へ。ひたすら歯石除去してもらった。キレイになったけど歯茎の下にまだ潜り込んでいて、歯茎が引き締まったら出てくるのでそれを再度取るらしい。そして生まれてこの方虫歯がなかったのだけど、ついに虫歯ができていた。親知らずが横向きに生えていて奥歯との隙間がキレイにできないから虫歯になっているらしい。ショック…ということで親知らずを抜くことになった。

12月18日
 結構手が空いてますよってことで他の仕事引き受けようとしたら泥の中の泥の仕事だった。それはちょっと…と断れもしないので、とりあえず引き受けた。これでいいのだろうかと悩みつつとりあえずやってみるのが大事だと思っている。
 夜は仕事終わりに奥さんと駅で合流して元回転寿司なお店で寿司食って帰宅。最近ぷよぷよ買ったので奥さんと遊んでいるが、やったことないのでほぼサンドバッグ状態。ちょうどいいハンデのレベルを探しているうちに2人とも頭使いすぎてめっちゃ疲れて寝てた。

12月19日
 RIZIN Confessionsを見た。大晦日の朝倉海 VS 堀口恭司がますます楽しみになるハイクオリティ動画。どっちにも勝って欲しいしどっちにも負けて欲しくない戦いは久しぶりだ。長い間、見るのをやめていた総合格闘技を再び見ようとなったのは堀口恭司のおかげだし、これからのRIZINを考えてみると朝倉海がスターであることはプラスだろうし。。夜は牡蠣鍋を食べた。一旦蒸したものを冷凍した牡蠣らしく全然縮まなくて美味しかった。


12月20日
 起きたらもう昼前で午前中が無駄になる日曜日。ソーダ水の炭酸ガスを交換するために遠くのスーパーまで自転車で遠出。報酬としてミスタードーナツを買って帰宅して食べながらM1敗者復活戦をみる。会場はコウテイが一番ウケていたっぽいけど観客投票はインディアンス有利な感じだった。人気投票で選ばれる漫才師が勝てるのかどうか?でいざ本戦が始まって最後勝ったのはマジカルラブリーという波乱の結果。審査員票も3つに割れて初めて見た結果だった。もはや好みの問題でしかなくて、しゃべくりなのかイリュージョンなのか。何はともあれ、おいでやすこがの1本目で死ぬほど笑えたのでよかった。そんなことを踏まえつつ夜ポッドキャスト収録して深夜まで駄話。M1 Mac miniでLINE通話するとクラッシュしてしまうバグが起こったので結局旧環境で収録。プラグインも動かないのでポスプロも旧環境でやる予定。

2020年12月15日火曜日

2020年12月 第2週

12月7日
 午後F1ながら見しながら仕事。スタートから波乱万丈でラストのごちゃごちゃ具合もオモシロかった。マラソンとしてのF1のオモシロさが存分に発揮されていたし、いわゆる「あきらめたらそこで試合終了ですよ」案件。ペレスの初優勝はめでたい。やっぱり人間は崖っぷちに立ったときに真価を発揮するのかもしれない。これで来年のドライバーシートが決まるとイイな。(レッドブルのアルボンと入れ替わりか)
S MTM9のEP7の英訳がやっとリリースされて即見。チーム間での楽曲ディスバトル。日本のフリースタイルバトルがボクシング/総合格闘技だとすれば、韓国のバトルはショーとしてのプロレスに近い。当然どの程度的を得たクリティカルなディスなのかも大切だけど楽曲としての構成やギミックも大事にされていた。色々バトルはあったけど今回もSWINGSが独壇場。Kendrick Lamar「Control」のインストでSKYの首根っこをつかんで世代論を展開。この「Control」というのがミソで彼はこのビートジャックで韓国にバトルムーブメントを引き起こした張本人だから。しかもめちゃくちゃかっこいいんだよなー華があった。あとはLil Boiがめちゃくちゃキメまくりでかっこよかった。バースの収まり具合とかギミック、展開どれ取っても一級品だった。個人的にはDSELが好きだったので落ちてしまって残念だった。次のステージの楽曲バトルも一部入っていて、ここでもSWINGSがカマしていた。Untelも良かったけど歌の割合がちょっと多かったかも。このステージではマイクパスなる新たな審査も導入されていた。参加者2人に同じトラックで曲を作らせてライブのリハーサルまで行って本番のステージ直前にどちらかの参加者を選ぶ。選ばれなかった人は落選…残酷すぎる!プロデューサーは両方見て判断しているけど視聴者は片方しか見れない。両方ライブして落とせばいいのに。。この中で1人しか優勝できないなんて全く予想つかない。早くEP8見て〜


12月8日
 1日中ZOOMで研修を受ける。カメラオンタイプで講師の人が全員カメラオンになるまで待つ、みたいな人でずっと見られているような気持ちで疲労困憊。内容も「いつ使うねんこれ」と言いたくなる内容だった。

12月9日
 今日も1日中ZOOMで研修を受ける。ほとんど話したことがない人とグループワーク中心で心労。その一方で仕事は進行していて、ロクでもないトラブルが転がっているのがチラチラ見えてダメージが…年末にかけてしんどくなりそうでつらい。
 「言葉と歩く日記」読了。多和田葉子は「遣灯使」以来。日本語とどのくらい真剣に向き合えるのか?を突き詰めていてかなりオモシロかった。
 夜はコウケンテツのレシピで鶏南蛮。簡単フライパン1つでめっちゃ美味しいのだからすごい。Youtubeレシピ系動画で一番生活に対してリアリティを持っている気がする。

12月10日
 ポッドキャストで友人が薦めてくれた「満州アヘンスクアッド」読了。まだ2巻までしか出てないけど、かなりオモシロい。ブレイキングバッドと日中戦争のコンビネーションとでも言えばいいのか。どういう着地になるのか今から楽しみ。
 今日もFORTNITEをやっていて2回目のビクトリーロイヤル。平場の戦いだいぶ慣れてきたけど、残り10人くらいになって猛者同士の戦いで負けてしまうので次のレベルアップが必要に感じる。
 夕食、奥さんが買ってきてくれたグラコロ。ジャンキーな味が脳の奥をビンビン刺激された。

12月11日
 有給休暇。金沢へ。ずっと前にGoToトラベルで予約していた。最近の事情を見ているとキャンセルするべきか悩みつつもキャンセル料かかるし万全な対策しつつ。。。(という言い訳です。)初めて行く日本国内の土地だったので楽しみにしていた。今は北陸新幹線で東京から3時間で到着。それほど寒くはなかった。ホテルで荷物預けてすぐに寿司。魚介全般美味しいだろうなと思っていたけど想像以上に美味しかった…上品でした。ウニもぶっかまして満足。寿司はそこまでボリュームなかったのでラーメン屋でシメ。のどぐろ出汁のこちらも繊細な味で美味しい。バイトの女の子が入りたてなのか厳しめの口調で指導されていて大変そうだった。ホテルに戻ってだらだらして1日目終了。


12月12日
 朝食なしプランだったので、東出珈琲店でモーニング。地元の人と観光客が入り混じる人間交差点だった。トースト、コーヒーともに美味しい。こういう喫茶店は家の近くに何軒でもいいから欲しい。 
 金沢城&兼六園へ行くものの信じられないくらい雨が降ってきてテン下げ。そのまま21世紀美術館へ。事前にネットで奥さんがチケットを買ってくれていたのでスッと入れた。感謝。企画展がめちゃくちゃ良くて久しぶりにブチ上がった。好きだったのはMichaël Borremansという絵画作家。油絵で肖像画を書いているのだけどもその不穏さとクラシカルな手法でモダンな表現しているのがめちゃくちゃカッコよかった。作家の紹介VTRが館内で流れいて森の中のめっちゃ広い家に動物と住んでひたすらポートレート書いている。その世捨て人な佇まいにも心底惹かれた。レプリカやポストカードあれば欲しかったけどなくて残念。いつかどこかでまた見たい。名物のプールに信じられなくらい人が並んでいたけどスルーして適当にぶらぶらする。 James Turrellの作品も好きだったな。



 美術館をあとにしてのどぐろ飯を食べに行った。ひつまぶし的な作法で食べるのどぐろは美味…出汁が白濁していて頭とかまとめて煮込んでいるのか、のどぐろエキス出まくりだった。


 ご飯食べた近くに良さげな甘味処があったのでそこで休憩。加賀棒茶とわらび餅。何食べても美味しい。そのあとコーヒーとか雑貨とかイケてるお店が集積しているらしいエリアへ。コーヒーとかカトラリーとか散財…地元のイラストレーターによるイエティのだるまを買った。テレワークの癒しでデスクに飾る。
 夜ご飯に名物のおでんを食べようかとなり色んなお店を行ってみるものの、予約で満席 or 長蛇の列のどちらかで心折れそうになる。1つのお店は電話番号を記入して順番くれば電話もらえる制度なので、そこに電話番号を書いておいて、そのあいだは別の店に並ぶダブルブッキング戦術。結局1時間くらい待ってこれ以上待ったら身体が凍る手前のところで電話かかってきて助かった。冷え切った身体におでんが優しく沁みた。出汁系で美味しい。金沢独特の具材もナイス。満足してコンビニでハイボール缶を買ってホテルで飲んでいたらいつのまにか寝ていた。


12月13日
 今日は朝食付きのホテルだった。石川県の地元のさまざまな食材がふんだんに使われていてとてもおいしかった。朝食後、ホテル裏のパン屋までパンを買いに行くものの長蛇の列なのであきらめて、タクシーで鈴木大拙館へ。哲学者の鈴木大拙という哲学者の記念館?のような施設。設計は谷口吉生で有名な人らしい。めちゃくちゃモダンな建物に和と哲学が侵入している感じで興味深かった。


 城下町エリアへタクシーで移動してふらふら。観光客はたくさんいる。目当ての古本屋へ行くとおばあさんが1人で切り盛りしているようでアットホームな空気でよかった。今、中原昌也の作業日誌をKindleでチマチマ読んでいるのだけども、そこにやたらと登場する盟友阿部和重の本と日本の名随筆の古書をゲット。いい買い物だった。予約していたお昼の時間までに時間があるので金沢のクラフトビール。奥さんが飲んでた加賀棒茶のスタウトが独特な酸味でおいしかった。
 昼ごはんは海鮮丼。その前に商店街でぶらついて海鮮物色してたけど自分たちも含めて人人人だった。GoToトラベルの効果と弊害をまざまざと目の前で見ていた。
 ホテルまで戻ってコーヒー飲んだり近所の古本屋など行って時間潰してから新幹線。道中、iPad+AirPods ProのSpatial audio設定で映画を見た。これは破格の体験…これだけでAirPods Proを買った価値がある。NETFLIXが早く対応してほしい。Apple TV+で「On The Rocks」A24配給で監督はソフィア・コッポラ。主演はビル・マーレイ、ラシダ・ジョーンズというハンパなきコンビネーションなので出来もめちゃくちゃいい…!男性の浮気がテーマかつ舞台はNYという普遍的なテーマなのにこんなにリッチな映画になるのかという驚きがあった。主演2人のコンビネーションが素晴らしくて愛と皮肉のバランスがちょうどいい。それこそウディ・アレンだと最悪の展開にしそうなところをギリギリまで引っ張ってそれを物語にして最後に愛は勝つ〜という展開。腕時計を使ったギミックがベタかもしれないものの子どもを卒業するメタファーとしては好きだった。Time will tellという全体のテーマがそこに集約されているし。帰宅すると諸々届いていたけど後回しにしてF1見てダラダラしていた。 フェルスタッペン優勝おめでとう!

2020年12月9日水曜日

言葉と歩く日記

言葉と歩く日記/多和田葉子

 多和田葉子が日常をつづりつつ、そこで話した/書いた/聞いた言葉について考察した日記。日本語とドイツ語のバイリンガルだからこそ見出せる観点での数々の話がめちゃくちゃオモシロかった。言葉を学ぶ、となるとどうしても勉強感が出るし、分からないことに遭遇すると面倒だとか嫌だと思ってしまう。そんな場面で著者は言語に対する純粋な興味で常に楽しんでいるのが印象的。ドイツ語をはじめとする他言語と比較して見えてくる日本語の相対的なポジションがあり、日本語第一言語の人間としては目からうろこというか、多少英語を読める自分が言語を一義的にしか捉えられていないのだなという気づきもあった。所有格を表す代名詞や主語が日本では多くの場合に省略されることに触れて、毎回書かなきゃいけない違和感を訴えていて、このレベルの作家でも感じるのかと勉強になる。(英語で文章を書くと毎回「I」始まりでうんざりする)
 著者が様々な土地を訪れている旅行記としても楽しめる。朗読会を中心とした海外における文学の受け止められ方/消費のされ方の違いが興味深い。日本では本を読む人同士がコミュニティを形成しにくい印象だけど朗読会などがあるとまた違うのだろうか。トークイベントは結構開催されているものの、それよりも観客と著者のセッションのような時間が文学の場を形成するという意味で尊い気がしている。
 とにかく言語のセンスが飛び抜けてかっこよいのでパンチラインも連べ打ちで付箋貼りまくりの中でも小説家として最高にかっこよすぎるラインがあったので引用しておく。小説なめんな宣言。

一般読者の分からない単語を使ってはいけないという考え方は確かにおかしい。読者の知識とは無関係に小説の言葉の豊かさというものがある。小説の中の言葉は、買うことも食べることも消費することもできない。ただ、そこにあるのを読者が読むだけで、読むことによって言葉が減るということはないから、いつまでもその豊かさは残る。わたしたちはそれに触れることの喜びを味わえばいい。分からない単語があったら、放っておいてもいいし、辞書で調べてもいい。小説にとって、読者はお客様ではない。お客様にあわせて貧しくなる必要はどこにもない

2020年12月7日月曜日

2020年12月 第1週

12月1日
 ポッドキャストをアップロードした。M1チップのMacについて主に話しているので興味ある人はどうぞ。Apple podcast/Spotify/Shownotes
夜、ついにFORTNITEでソロのVictory Royaleを達成…長い道のりだった。これでやめれば勝ち逃げできるけど、そう簡単にやめれないのがこのゲームの中毒性を物語っているなぁ。Youtubeとかで人のプレイ動画見るのも楽しいし。完全に沼の中にいる。

12月2日
 仕事終わり、久々に水泳へ。体力的には問題なかったけど人が多くて常に追いかけられていることになり若干ストレスフルだった。
帰ってからFORTNITEを開くとシーズン5ということでステージが新しくなっていた。沼になるような仕掛けが山盛りで大変すね。。。シーズン4はMARVELだったけど今回はマンダロリアンがフィーチャー。ディズニープラス全く見ていないのに課金しているから早々に見なければ…
 RIZIN Confessions最新回を見た。ビッグアップセットが起こったRIZINの振り返り。Youtubeを拡充する目的で粗雑なビデオが連発でアップロードされていて、もしかしてConfessionsシリーズはもう終わりなのかと思っていたので嬉しかった。そしてやはり圧倒的クオリティ!他の試合もこのVTRのおかげで興味深くなっていたし、なんといっても斎藤と朝倉。それぞれのストーリーがあって良き〜。


12月3日
 「笑う月」読了。今年は安部公房の年になっている。色々と読むほど、先見の明あったり鋭いこと言いまくりなので興味深い。あと何冊かまだ積んでいるので引き続き読む。
在宅で時間の融通が効く中で何ができるか考えたところ歯の手入れだと思いついて何十年ぶりに歯医者へ行った。(体質なのかなぜか虫歯ができないこと、ずっとタバコを吸っていたので綺麗にしてもどうせ…というマインドだった)この日は歯石除去だけで終わってまた再来週も行かねばならない。ここから延々と通うことになりお金搾り取られるのだなと思いつつ歯は財産なので真摯に向き合いたい。

12月4日
 課題があってタリーズで集中して仕事。コロナの影響なのか程よく空いていて良い。外で仕事すると効率も全然違うことが分かったので定期的に活用したい。帰りにどシンプルなしょうゆラーメンを食べて帰宅。
 今日はWILYWNKAとJin Doggを交互にずっと聞いていた。WILYWNKAはBachLogicフルプロデュース。比較的ブーンバップなトラックが多くて好き。ラップがガスバーナーの青い炎みたい。声のトーンは低いし落ち着いているけど温度はめっちゃ高い。歌詞の面白さもあるし若手の中ではBrightest hopeなのは間違いない。そしてJin Doggはこの時代にmixtapeという形でリリース。最近は玉石混合のEP以上アルバム未満をmixtapeと呼んでいるけども本作はBullsetが2枚使い含めてしっかりミックス。世代的にはかなりしっくりくる内容で、こちらもブーンバップなトラックが印象的。それと激しめのトラップとのバランスが絶妙というかやはり曲を聞く順番は大切だなと思った。歌系のいわゆる「Sad Jake」な面はそこまで出てなかったので、その辺また聞きたい。こうやって大阪のラッパーがめちゃくちゃかっこいいと時代がきたなーという気持ちで嬉しい。



12月5日
 寒い、天気悪い。スーパーの買い出しくらいしかせず。FORTNITEで順調に時間を溶かして罪悪感に襲われるのでバランスとる意味で読書したりして過ごす。遅い昼ごはんとして家系ラーメンを食べてずっとお腹いっぱいだった。
 ついにマンダロリアンS1を見始める。もろに西部劇そして子連れ狼な内容でオモシロい。というか恐ろしいクオリティレベル…これが一番金持ちコンテンツメイカーの作り出すドラマか。スターウォーズ好きは全員見なきゃいけないやつなので未見の方は必見。(まだ1話しか見てない)

12月6日
 朝、F1予選をディレイ観戦。今回は絶対王者ハミルトンがコロナ陽性で欠場。その代替ドライバーがウィリアムズのラッセルというスーパートリッキーなレース。いきなりメルセデスに乗ったラッセルが2位になってすごい!そしてボッタスの意地よ。。。直線だらけのコースで決勝どうなるのか楽しみ。
お昼に最近駅前にできた薬膳スープ屋へ行ってみる。中国もしくは台湾を彷彿とさせるローカルな感じの店。自分で好きな具材を3つを選んで、それらが麻辣湯へきしめんみたいな春雨とともに提供させるシステム。組み合わせは無限大でカスタムの要素が山盛りなので通いたくなる感じだった。こういうジャンキーで美味しいフードが良心的な価格で食べられるのが今住んでいて楽しいところ。
 そのあと、スニーカーとコートを探して川崎へ。川崎の人出はとくに変わりなくたくさんいた。 adidasのSUPER STARにしようかなと思ってたけど何となくasicsにしてみた。JAPAN S。デザインはイケているのは当然なんだけど、結局履き心地重視になっているのはおじさん化現象の1つなのか。夜はぶりしゃぶ。めちゃくちゃ美味しい。今年はぶりが豊作らしいから繰り返し食べたいメニューだった。今週のこの中身のなさは何?と思ったけど結局ゲームしていると書くことはない、中身のない人生になることの証左になっている。しかし今日も私はゲームをしていた。最後にこの曲で締め。

令和は横社会You know?

2020年12月1日火曜日

2020年11月 第4週

11月24日
 SMTM9 EP5を見た。楽曲バトルで戦いがかなりシビアになって来て見応えがあった。一世一代の大舞台がゆえにリリック飛ばしてしまう無念さよ。。。あとはセルフプロデュースを超えた楽曲全体をどう組み立てていけるかみたいなスキルまで要求されているのがオモシロかった。ソロラッパーが群雄割拠する時代においてfeatで曲作るときにどれだけのケミストリーを起こすことができるのか?英訳が1週遅れになっているので波に乗り遅れているけど…頑張ってくれ!翻訳チーム!あとSMTMをおすすめしてくれた友人の説明が分かり易かったのでシェア→リンク

11月25日
 久しぶりにお好み焼きを作った。日本シリーズ、ソフトバンク完全優勝。横目で見ていたけど巨人が完膚なきまでに叩きのめされていた。子どもの頃は巨人がFAやドラフトで有力な選手を集めてめっちゃ強かったイメージを持っているだけに時代が変わったのだなという隔世の感。野球は独特の文脈があるので別にどこかのファンにならなくてもオモシロいなーというのが大人になって思うこと。もちろん贔屓のチームがあった方がいいのだろうけど、それこそ家庭不和を引き起こしそう。

11月26日
 午前打ち合わせ。提案が通ることになり同じ仕事をしている同年代の人と話すと同じことで困っているなーという印象だった。世代論にはしたくないが、やはりシェアする感覚とかは全然違うなと思う。それこそ、ぺこぱが言うところの「知識は水だ。独占してはいけない」って言われても全然ピンと来てなそう。実際の運用に落とし込むまでしっかり頑張りたい。
 午後書類にミスがあることが発覚し原紙必須かつ時間もないということで青葉台まで書類取りに行くはめに。。。久しぶりの遠目の外出でめちゃくちゃ疲れた。あと会社の人に会うのも久々でどういう距離感で話をしていたか思い出すまで時間がかかりテンションの乱高下がひどかった。

11月27日
 昨日ピックアップした書類を発送するため会社へ出社。久しぶりに出社したけど知り合いは1人もいないので黙々と仕事していた。会社に来ると一気にプロダクティビティ上がるのを実感。いっときよりは忙しくなっていてもう年末かーと思いながら帰宅。
 移動中に聞いた環ROYのアルバムがめちゃくちゃ良い。トラックはアブストラクトなんだけど取っつきやすいメロウさがあるし前回よりも情景描写しやすいリリックも好き。今回はトラックもすべてセルフプロデュースらしいんだけどクオリティめっちゃ高くて驚いた。インタビューっぽい記事もあるのだけど書き手が前に出過ぎなダルいパターンの記事で2時間半取材してこれかよというレベルだった。FNMNLあたりがガッツリ話を聞いていることを祈る。
 
 ジブさんの自伝を読了。昔、友人に借りて読んだけど手元になかったのでメルカリで入手して読んだ。今年色々と話題になってるジブさんだけど今読むと伏線感あってオモシロい。良い意味でも悪い意味でも変わってない。

11月28日
 午後ポッドキャスト収録。長々と色々話した。少し間が空くと感覚忘れる感じする。夜、ずっと食べたかったけど近所で入手できなかったエバラのなべしゃぶで豚しゃぶ。インスタントのなべつゆの中ではかなり美味しい方だと思う。

11月29日
 特に予定もなくて1日外出せずにだらだらと過ごす。ポッドキャスト編集したりゲームしたりしていた。あと「Hillbilly Elegy」をNETFLIXで見た。ホワイトトラッシュとも呼ばれる白人貧困層が直面している現実について映画。監督がロン・ハワード、音楽はハンス・ジマーという重厚布陣でオモシロかった。人は生まれる環境は選べないけど生き方は選べる。そういう話なんだけど一概に言い切れないところもあって主人公の場合はおばあさんの存在がなければどうなっていたか分からない。これこそアメリカン・ドリーム!と言い切れない、それこそエレジーの部分だなと思う。ここまで貧しくはなかったけど自分自身も比較的ゲトーエリアで勉強頑張った結果に今があると思っていて、今までにあった人生のターニングポイントや当時いた周りの人たちのことがいくつかフラッシュバックした。よくやってるよほんと。
 
 夜、ついにSMTM9のEP6の英訳が出たので見た。今週は各チームごとにお題のトラックで曲作ってバトルやったけど「なんじゃこりゃ!」というレベルだった。パフォーマンス含めて皆カッコよすぎる…このレベルのコンペティションで生き残るのはめちゃくちゃ厳しくて少しでも穴があると落とされてしまう。前回に引き続きウォンシュタイン、リルボイ、チリンホーミーのクルーがえげつないクオリティの曲でトラックはオールドスクール調なのに信じられないくらいフレッシュなのと完成度高過ぎで驚いた。あと同じ曲で戦ったSkyminhyukのバイブスも最高。ラップの初期衝動が炸裂しまくりだった。あとはマッシュベノムの懐の深さよ…急遽メンバーがいなくなってバース1つ埋めてあのミュージカル調の展開思いつくの凄いし、それを隙なく安定したフロウでやり切れるのだからかっこいい。韓国のヒップホップはUSをちゃんと咀嚼して自分たちの音楽を作っているように見えて仕方ない。それは言語がすべて理解しきれないとか色んな要素があると思うものの、とにかく今一番興奮できる音楽になっている。
 そのままF1のバーレーンGP見たら、レース早々にハースのグロージャンの車が真っ二つに割れて燃え上がる大事故が発生。F1で見たことない緊張感が走った。奇跡的に本人は無事で本当に良かった。レースはコースの修繕で大幅に遅延したの30周ぐらいのところで眠気に勝てず就寝。

11月30日
 昨日のF1の続きを流し見しつつ仕事。ストロールは横転、ペレスもマシントラブルで離脱してエーシングポイントは散々なレース結果。メルセデスのボッタスも上がってこずレッドブルが2台表彰入りしていた。こんなにトラブルだらけのレースは初めてだったし300kmオーバーで車運転しているリスクを改めて感じるレースだった。
 昨日見たSMTM9の余韻がえぐ過ぎて楽曲バトルのコンピを延々リピート。リリースされているのは勝者チームに加えて敗者で残った側のバースも追加されていて、あんまそれは好ましくない気がした。とくにFreakのSkyminhyukはウォンシュタインチームの曲にくっつけると変な空気になってしまう。彼のあのバイブスは元のメンバーとだからこそ発揮されたものだし。その意味では「VVS」はJUSTHISのバースも追加されて曲としてアップデートされた印象でなお良い。早くEP7見てえ〜
 
 土曜日からずっとMac miniのことを考えていてボーナス払い活用すれば月々2000円で買えることが分かりついに購入してしまった。。。届くの年末になりそうだけど楽しみ。

2020年11月24日火曜日

2020年11月 第3週

11月16日
 仕事前に「スカイ・イズ・ザ・リミット」を読了。日本のヒップホップレーベルであるフューチャーショックの栄枯盛衰物語。「小説」という前提を取っているものの、ここで描かれている数々のヒップホップの現場話はどれも本当のことなんだろうなと思う。今や権威もクソもないほど地に堕ちてしまった感のあるジブさんの札の話は相当シビれる。この本を補完するであろうジブさんの自伝、友人に借りて読んだはずだけど手元にないのでメルカリで発注しておいた。
 仕事終わりにプール。ルーティンになりつつあるもののクロールで長い距離泳げなくて平泳ぎばかりしている。体力は少しずつ上がってきている実感はあるのでこれからも頑張る。

11月17日
 とりあえず空いた時間にFORTNITEを延々とやってしまう病気にかかっている。一度寝るとスッキリして始めるまでは大丈夫なんだけど一度始めてしまうとやめられない。まだまだスキルがなく、やればやるほど上達する実感があるからやめられないのかもしれない。あとリングフィットもやった。というのも体重が人生最大になったので…そもそもガリガリなのでこれでもBMIとしては不足しているもののお腹の出っ張りが完全におじさんのそれなので「ニートゥチェスト」でなんとかしたい。

11月18日
 「クイーンズ・ギャンビット」をNETFLIXで見終えた。60年代のアメリカで女性のチェスプレイヤーであるベスが世界一を目指して戦っていく、少年ジャンプに掲載されていてもおかしくないようなスポ根物語でオモシロかった。個人的に好きだったのは常にベスが孤独に苛まれているところ。孤児という出自で周りに真の意味ので理解者がほとんどいないような環境で彼女はすべてを振り払うようにチェスに没頭していく姿がかっこいい。一方でアスピリンやお酒に依存してしまっていることで訪れる幾度かの悲劇から救ってくれるのもチェスという構成も良い。終盤は今まで自分の勝利のためにしか戦ってなかった彼女が初めて支えてくれる人たちのために勝つ!という強い目標を掲げてソ連と戦っていく。わかりやすい演出も丁寧にかつ的確な位置で発揮すればめちゃくちゃ心に響くことがよく分かる、お手本のようなドラマだった。


 夜ご飯はバーミキュラでラタトゥイユ。バーミキュラは野菜ぶっこんで適当な味付けするだけで十分美味しい料理ができるので便利だなと最近ありがたみを感じている。

11月19日
 「サタニズム人生相談」読了。電子書籍化を記念してセールしてたので買ってみたけど、めちゃくちゃオモシロかった。こんな風に理路整然と話したり文章書いたりしたいものよ。
仕事終わりに美容院へ。ここ数年延々とソフトツーブロックを貫き通してきたのだけども、美容師の方の提案に乗っかって全体的にめちゃくちゃ短髪にした。久々にこんなに短くしたけど髪洗うのとか楽そうで良い。
 奥さんとGUで待ち合わせ。前回来たときになかったヘビーパーカーの黒が入荷してたので即買いした。基本家なので「もうパーカーでええんや」となっている身からすると2000円で異常なクオリティを提供してくれてありがとうGUの気持ち。計二着手に入れたのでガシガシ着ていきたい。帰りに先日行った蕎麦屋で晩ご飯。蕎麦以外もめちゃくちゃ美味しい…ぶっかけそばにしたけど薬味のジャンキーさに負けない蕎麦の香りを堪能。お客さん少なかったけどコロナの影響でこの店が潰れたら悲しいな。。。酔いが回って帰って死んだように寝てしまった。

11月20日
 変に暖かくて勘が狂いそうになる金曜日。「情報共有ほんとイケてないすよね〜」と面談のときに言っていたら、じゃあ先頭立ってよと言われてそれに向けて準備。思っているような形にできればいいが果たして。会社全体として「時代の変化についていけない人は切り捨てます」みたいな雰囲気なのでおじさんたちも聞く耳を持ってくれるかも。
仕事中に聞いた 2 Chainzのアルバムがめちゃくちゃカッコよくてブチ上がった。ゴリゴリのトラップではなくてサンプリングサウンドが結構多め。良い意味で風通しがよくて好き。最近はクリアランスの厳しさから逆にメジャーでサンプリングサウンドで出すことはrichな証左になっていることも影響しているのだろうか。あとowlsのインストも延々リピートしてた。GADのトラックはとりあえず流しておくのに最適だなと改めて。とはいえ最近の舐達麻ワークスのときのサウンドが一球入魂って感じで圧倒的すね。
 テレワーク中にコーヒー飲むとき、たくさんの量を一気にドリップしてぐびぐび飲みたいので大きめのマグカップが欲しくてwebで開催された益子の陶器市で購入して今日届いた。これで仕事も捗るぞー(遠い目


 仕事終わりにFORTNITEで延々と時間を溶かしてしまい心がレイムになる。自分の人生に何も残らないのに、こんなに時間を割いているのは無駄なのでは?という気持ちよりも「あと一回だけやるか」が勝ってしまう虚しさ。どこかで興味がサチって飽きるのだろうか。感染が拡大しているなか、明日から大阪へ3日間行きます。なんでかって?奥さんの日本シリーズの付き添いです。

11月21日
 新幹線にて品川から大阪へ移動。品川のISETANフードにクラフトビールのお店ができたので缶でゲットして車内でプシュしてグビりして即寝。起きてからは「イルカも泳ぐわい」を読了。Aマッソの加納のエッセイでオモシロかった。エッセイだけど小説の方が絶対向いていると思う。大阪着いてからホテル近くにあるスパイスカレーへ直行してカレーを食べた。初めて行くお店だったけど激美味でした、WARUNG。

 
 ホテルに荷物おいて京セラドームへ移動。子どもの頃にできたドームなので、なんとなく新しいイメージを持っていたけどかなり古びた作りだった。このレビューに詳しいが感染症対策はかなり厳しく行われていて入場まで大変だった。そんなこんなで日本シリーズ第1戦。野球めっちゃ好きなわけではないけど一緒に見ることでだいぶ詳しくなっていたので楽しめた。ソフトバンクはめちゃ強でした。この日、見に来てよかったなーと思ったのは柳田選手の打球音を聞けたこと。球が破裂するかのような音だった。鳴り物応援できない今だからこそ聞ける。意気消沈した奥さんと心斎橋まで行って味穂で夕食。コロナもあるから空いているかと思いきや激混み。窓際の席に通されて換気されている空間だったので助かったけど、そこから見た街の様子は結構衝撃でそら感染拡大するわなと思わざるを得ない状況だった。ということでそそくさと退散して就寝。

11月22日
 朝は北浜エリアをぶらぶら。BRUTUSに載っていたLong walk coffeeというお店でコーヒーを飲んだ。めちゃくちゃ居心地よい空間で最高。でかいスピーカーから大きめの音でジャズのレコードが流れている。もちろんコーヒーも美味しい。家の近くにこういうカフェが欲しい。そのあとコーヒー豆を買ったりした。そのあと福島まで移動してうどん。全粒粉のうどんという珍しいやつ。地域に根付いている雰囲気がビンビンで微笑ましかった。大阪に暮らしていた頃、福島に行くという選択肢はなかったので大人になった気持ち。そのあと梅田でGo to トラベルクーポン使えるところとしてディスクユニオンがあったのでお店に行ってみる。中古の本があり「これは買っとくか」と思って手に持ちながらお店を徘徊していたら明らかに万引きに疑われてしまう。レコードの品揃えもクソだったので即退店。いわゆるファックオフですね。
 夜は試合へ行く奥さんを見送り1人で心斎橋付近を徘徊。LiLo coffeeでコーヒー豆、Ebbetide recordsでPIMP KILLAのミックスCD、Alffo recordsで「Astro World」のアナログを買った。対面で他愛もない話するのもやっぱ必要だなと思った。その矢先に大阪の感染者数が過去最高を叩き出したというニュースが。昨日の味穂から見た街を行き交う人々を見る感じだと然もありなん。とはいえせっかく大阪来たのに夜1人で飯食うのもアレなので付近の友人に連絡してオープンエアーで飲んだ。飲み会が久々すぎてとても新鮮だった。

11月23日
 ホテルをチェックアウトして一旦荷物を預けようと新大阪に行くと荷物預かり所が見たことないレベルの混み具合であきらめる。Go to トラベルはきっちり機能している模様。荷物を持ったまま今里エリアのドーナツ屋へ。こんな辺鄙なところでドーナツ屋を経営して人が並んでいるのはSNS時代だなと思う。立地は関係ないのである。隣の公園でコーヒーとともにドーナツ食べたらめちゃくちゃ美味しくて感動。そして公園で子ども達は木の棒を銃に見立ててFORTNITEごっこしててかわいかった。ゲームしないで公園でゲームごっこするのかと。健康健康。
 奥さんが串カツ食べたいというので新世界へ。いつも混んでいるだるまが空いていたので行ってみた。前日友人と串カツ田中へ行っていたので露骨に比べることになったが全然味が違ってびっくりした。当たり前なんだろうけど圧倒的にだるまが美味しかった。そのあと時間があったので、あべのハルカスへ行ってみたら美術館があって、そこでの展示がオモシロそうだったので見てみた。三沢厚彦のANIMALSという作品群、木彫りの実寸大の動物の数々。かわいかった。こんなデカい動物を延々と掘り続ける人生ってどんな気持ち!と思ったけど愉快だろうな。そのあと一応登っておくかということでハルカスの展望台にも行った。夕焼けに照らされる大阪の街がキレイだった。完全に北の人間なので来ることないやろなと思ってたけど観光客マインドで大阪行くと新鮮なことが多いとよく分かった旅立った。


 
 ネットでItacho氏逝去の情報が…昨日PIMP KILLAのミックスCD買ったばかりなのに、こんなことあるのかと変なシンクロニシティに驚いてしまった。(スピリチュアルにハマるときはこういうことの積み重ねなんだろう)それはともかくNITROのプロデュースワークから和物ミックスまで、あとレコ屋時代のエピソードなどが好きだったので残念。こういう生き字引みたいな人ののインタビューはアーカイブしておかないと人はいつ亡くなるのか分からないから。
 最後はTAKAMURA Wine & Coffee Roastersにてコーヒー飲んでChill。サンフランシスコで見たアードウェーブ系と同じような作りで居心地良かった。しゃれている大阪ノースサイド。帰りタクシーに乗ったらめちゃくちゃ喋るタイプのおじさんかつ、家ついていっていいですか?に出そうな人。曰く八王子で事業成功させてバツ3でお金に困ってないけど人生の張り合いのためにタクシー運転手をしているらしい。運転大丈夫かなと心配になるくらい、運転中ずっと街の歴史の話をしていた。絶望的疲労を抱えながら家路につき帰宅後551の豚まんを食べて就寝。

2020年11月21日土曜日

イルカも泳ぐわい

イルカも泳ぐわい/加納愛子

 ちくまのウェブ連載を中心にまとめたAマッソ加納によるエッセイ集。ファンなのでウェブ連載の頃から読んでいたけど1冊の本になると違った味わいがあってオモシロかった。エッセイは角度が大切であり独特だからこそ本著が唯一無二だと思える。芸風としてはツッコミゆえに写実的な方向かと思いきや、エッセイはファンタジーな内容も多くて意外だったし最後の小説も含めてそちらの方向性が断然好みだった。 

とにかく言語感覚が鋭敏で日常なら聞き流したり、聞き落としたりするだろう言葉を取り出して、どこをどうオモシロいか丁寧にほぐしていく。さらにほぐしていく過程で放たれる著者からの言葉もオモシロい。いつそのパンチラインがやってくるか?それも読んでいるあいだワクワクできる要素だった。それが一番象徴されているのはタイトルになっている「イルカも泳ぐわい。」という言葉。本著での説明をそのまま引用する。しゃべくり漫才好きとしては首がもげるほど頷いた。

ツッコミセリフであり、なおかつ確実にウケを狙いにいっている箇所ではないので、笑いが起こるかどうかという話ではない。なんの脈絡もなく発せられたこの言葉に、得もいわれぬ漫才の色気を感じたのだ。

あと最近怒らなくなって人間として成長しているなと思っていたけど、冷や水ぶっかけられるようなこのパンチラインもめっちゃ好きだった。

不思議なことにそれは「成長」の皮をかぶっている。「前ほど腹が立たなくなった」ということだ。感情が鈍っている。二〇代は、見るもの全てに腹が立っていた。自分にも腹が立っていた。

帯にコメントを寄せているのが岸本佐知子と朝井リョウというのも意図を感じるというか「並みの芸人エッセイとは一味違いますよ」という編集者のメッセージを感じた。とにかくThe W、絶対優勝して欲しい!

2020年11月16日月曜日

2020年11月 第2週

11月9日
  発注したAirpods Proが届いた。これはかなり快適…家にいると耳にずっと付けておいてしまいそうになる。ノイズキャンセルはゼンハイザーのヘッドホンに比べるとインパクトないけど、こんなに小さいのにしっかりキャンセルしてることに驚く。
 仕事中に聞いたQueen Naijaがめっちゃchillい感じで良くて、特に「Pressure」のHookがどっかで聞いたなと思って調べたら 「Can U Get Away/2Pac」って出てきた。いや、これではないと思ったら2Pacがサンプリングした「Happy Feelin's/Maze Featuring Frankie Beverly」でアハ体験。最近は90sのヒップホップやR&Bサンプリングするケース多いけど、こういうときロイヤリティどうなるのだろうか。というどうでもいい疑問。
 仕事終わりにプールへ。心肺機能が強くなってきていて休憩なしでグイグイ泳げるようになった。晩ご飯はシチュー。バルミューダで野菜の水分をしっかり出してから作ったので野菜のうまみがしっかり出て美味しかった。

11月10日
 ポッドキャストをアップロード。格闘技はニッチかもですが後半は延々とメシの話をしているので聞いてほしいです。最近の2杯目のご飯の食べ方 は大根の葉とじゃこで作った佃煮です。Apple podcast/Spotify/Shownotes
 田我流とB.I.G JOEの「マイペース」のMVがアップロード。Vlogに続いて最&高な仕上がりだった。オーソドックスなスタイルでこれだけかっこ良く聞かせるのはベテランのなせる技。コロナ時代だからこそ自分のペースを見つけてkeepしていくのが大事だなと思う。今年の個人的アンセム。


11月11日
 久しぶりにタイトな案件が発生してトラブルに巻き込まれつつも、このぐらいスリリングな方がやりがい出る。仕事終わりにおでんをmake。もう今シーズン何回目なのか。魚系の具とソーセージを合わせてダブル出汁にすることでめちゃくちゃ美味しくなる。今日は食べずに1日寝かせることにした。
 そろそろ年末なので今年何がよかったか?系の話になるので日本のヒップホップを中心にしたプレイリストを公開中。ここ数年はアルバム単位というより曲単位でトレンドが変わっていくので、それを記憶/記録するにはプレイリストが必須。11月にもなるとかなり溜まっていて自分でもプレイリストに入れたことを忘れている曲に「うぉい!」と言いながら興奮していた。(自分の好きな曲しか入っていないのでイイ感じなのは当たり前)

11月12日
 友人とSMTMの話をしながら韓国のヒップホップを色々とレコメンドしてもらう。SMTMに出演しているラッパーの多くが音源をリリースしているわけだけど、どれから聞くかなぁと思ってたのでレコメンドあると助かる。今日はKhundi PandaとかGiri Boyを聞いた。あとSWINGSの最新アルバムも聞いた。この人は「Control」のビートジャックによるdissムーブメントの火付け役であることをwiki見て知って驚いた。MOMENTの 「Fight Club」もこれが背景にあったのかな?本当に韓国のヒップホップはかっこいい作品に出会う確率が高い。日本では多くのラッパーがトラップでUSの真似事やっている間に「音楽」としてのヒップホップをSeekしているのだなーと曲から伝わってくる。発音、言語構造のヒップホップとの相性もあるのかもしれないけど根本的な考え方が違う気がする。そして某ラッパーがBTS二番煎じ的なことをオーディション通じて進めようとしていることを知りそれまたゲンナリ。見ている景色が違うんだろうなとは思うものの結局そこなんかい感が否めない。
  なんていうMADな気持ちはさておき夜はJJJの配信ライブを見た。トラックをKM、ビデオをSpikey John、FeatにKEIJUというトレンド全部乗せの新曲が意外だったので、どんなライブなのか楽しみにしていて、結果そつないライブで良かった。バックDJをAru-2が務めていて彼が鍵盤をソロで弾くことで生感の演出をしていた。既存のトラックにかっこいいフレーズをハメることで新鮮に聞こえた。1曲目がこちらもKMトラックの四つ打ち。個人的にはこっちの方が好み。もう1つの未リリースであるCampanellaとの曲は、Campanellaのフロウがもう完全に異次元の領域。アルバムがますます楽しみ。また既にリリースされていた新曲も軒並み全部歌っていた。ゲストはかなり豪華でISSUGI、Kid Fresino、Campanella、STUTS、MONJU。中でもアンコールの仙人掌のバイブスの高さは目を見張るものがありライブ巧者としての実力を遺憾なく発揮していた。そしてMONJUを呼び込んでのGo Get em。ラストKid Fresino呼び込んでFebbも参加していた「2024」「Fla$hBackS」と立て続けにかましていて「亡くなっても音楽は残る」という言葉の意味を改めて実感。

11月13日
  「わたしのいるところ」を読了。友人が去年のベストに上げていたので翻訳されている過去作を全部読んでから読むという準備をしてから読んだ。その結果、過去作との違いに意識しながら楽しめて良かった。こんな繊細で洗練された文章はなかなか出会えないので超オススメ。
 日本のヒップホップを語ったポッドキャストのエピソードがちょいちょい伸びているので、他の人はどんな語りなのかなと思って仕事のBGM代わりに探して聞いてみると、自らの内なるヒップホップ警察がうずいてしょうがなかった。とはいえ、この排他性がジャンルの拡大を抑制してしまったことは重々承知している。しかし違和感が拭えず。その合間に聞いた東京ポッド許可局の「役に立たない論」がかなりしっくりきた。「役に立つ/立たない」より「好き/嫌い」であり、その「好き」にかけた時間が愛なんだと。自分の好きな対象(例えば日本のヒップホップ)に対して、さも客観視したような語り口が腹立つのだなーと。なぜ客観的な語りなのかといえば、「役に立つ情報」を提示することに重きを置いてるからだろう。薄っぺらい情報よりも君がどんなラッパーが好きなのか、その理由は何なのか知りたいよ。と長々書いたのは、そのポッドキャストにおいてラッパーの一次情報の入手先が晋平太のYoutubeチャンネルだったからです。ここまで読んでいただいてありがとうございました。
 夜、GoToイートで外食。ポイントの使える世界の山ちゃんに行くものの手羽先以外は全く美味しそうではないのでそそくさと退散して別の店に。次の店も予約していくものの激混みで感染リスクを恐れてここもそそくさと退散。最後に行った蕎麦屋がめちゃくちゃ美味しくて、やっとたどり着いたのと合わせて美味しさ倍増。今住んでいるエリアは食に関してはかなり満足しているので来年度引っ越すのかどうか。


11月14日
 奥さんの買い物についていった帰り道に商店街で「Nitendo Switchあります」というポスターがゲオに貼ってあるの見て「マジで?」となりお店に入ってみるとリングフィットもあって即購入してしまった。ネットでは各社で抽選形式なのにこんなところにポロっと残っているんやなーと驚いた。
 一旦帰ってからなじみのスペイン料理屋へ。今日も今日とてとても美味しかった。昨日の蕎麦屋含めてこういう店が近所にあるのは東京のメリットだなと思う。

 
 帰ってきて一度寝落ちしてしまうものの復活して深夜に「シカゴ7裁判」をNETFLIXで見た。アーロン・ソーキンよ!と唸りたくなる裁判ものでめちゃくちゃオモシロかった。家で映画をみるとなかなか長い時間集中できないことが多い中、とにかく圧倒的なテンポの良さで終始釘付けだった。そして本作はそこまで丁寧な説明せずに小気味良い会話で延々話しているところから観客が状況を察して自身も陪審員として裁判に巻き込まれていくような体験だった。この裁判は実際にあった事件を基にしていて、シカゴで開催された民主党大会に合わせてベトナム戦争反対のデモを行った様々な団体のメンバー7名が裁かれる。さらにもう1名ブラックパンサーのメンバーもいるのだけど、ここのシーンが一番ギョッとした。70年代には明らかな差別が存在し、しかもそれは平等の象徴であるはずの裁判官なのだからたまたない。この裁判官の話が通じない感じは、実際に仕事しているときにも遭遇することがあるのでイラつく気持ちがよく分かった。(当然レベルは全然違うけど)エンディングに放たれる民衆の声がすべてだと思っていて、見てないと思って好き放題やってんじゃーねーぞ!というのは今の日本の政治にも言いたいことだし映画としてもとてもオモシロいのでオススメです。


11月15日
 朝からSMTM9 EP4を見た。今週もめちゃくちゃ面白かった。こんなにずっとオモシロイともう逆に終わったときのことを心配してしまう。サイファーにユニット楽曲バトルに見所てんこ盛り。サイファーでのSWINGSのカマシも最高だったけど今回はWonstein、Lil Boy、Chillin Homieのユニット曲よ。。各々がバースを持ち寄ったとはいえ45分練習しただけであんなレベルの曲作ってライブできるのかっこよすぎる。。。審査員がヒップホップの初期衝動が刺激される旨を話していて、国とか関係なくホンマそれだなーと強く思った。審査もシビアになってきていてレベルが高くなってきているので、審査内容も含めてさらに楽しみ。そして今週も翻訳チームにビガッ。
 昨日買ったスイッチをセッティングして無料でプレイできる定番「FORTNITE」をとりあえず遊んでみた。ゲームコンソールいじるの十何年ぶりなのでコントロールすること自体が頭の体操になっていて自分の老いと直面させられる。そして時間の溶け方の速さが異常で制御しないと廃人になるの間違いないなと自戒の意味を込めてここに記載しておく。
まだ見ぬ強豪がこの周辺にいるのでは?と外食サイトを巡回していたら南インド料理の最高峰みたいなの出てきてテンション爆アガり。インドで政府機関のお抱え料理長を担当したツワモノが日本に来てレストランを開業したらしい。そのガッツには敬意しかない。で今日のお昼に行ってミニミールスを食べた。とても繊細な味で美味しかった。


 夜は残り物のおでんを食べながらF1でハミルトンが7回目のワールドチャンピオンになりシューマッハに並んだ。今回はハミルトンにしかできないレース展開で勝ったのでかっこよかった。今回の入賞メンツはシニアな人が多くて、混乱したレースでベテラン勢が力を発揮していたところもオモシロかった。そのあとリングフィットの未来感あるゲームっぷりに感動したのち就寝。

2020年11月9日月曜日

2020年11月 第1週

11月1日
 新しいミックスをアップロード。日本のラップ、今回はタイトル通りspitterを中心に。ジャケよりはメロウな感じになっている。ミックスはささやかなルーティンになりつつあり昔の曲の発見などもあり楽しいので可能な限り続けていきたい。

 
 夜、奥さんに誘われて横浜でGRAPEVINEのライブ。コロナになってから行く初めてのライブだった。久しぶりに爆音でバンドの演奏を聞くとそれだけで感動した。各楽器からアンプリファイドされたサウンドがスピーカーを通じて空気を震わせて音を伝えるという行為の尊さよ。盛り上がる曲があっても立ち上がれないし座って拍手するしかできなくても少しずつ進むしかない。ヒップホップのライブにも早くいきたい。

11月2日
 有給休暇。午前中は新たにミックスを作っていた。前から考えていた内容だったのでサクッとできた。あと少しで完成。午後はプールへ行ってから銭湯へ。平日の午後ということもありおじいさんだらけ。毎日夕方銭湯に来て優雅な日々だよなぁと羨ましい限り。こちらはまだまだ働く人生。猛烈に喉がかわいたので居酒屋へインして生ビールで喉が締まり上がり完全に仕上がった。
 帰宅後はNETFLIXざんまい。まず「40歳の解釈: ラダの場合」を見た。40代になった過去の栄光にすがる脚本家がラップを始めて己を獲得していく物語。Age ain’t nothing but a numberであり「年相応」という言葉に対して中指を立てていき自分のしたいことに正直にいきてい生きていく、その姿がまぶしくてかっこよかった。 劇中でラップをする映画の場合、ビートやラップがしょうもないこと多いけど今回はビートはしっかりしたBoom bapで主人公のラップもめちゃくちゃイケてる。ゆえに物語の納得度も高い。この映画は35mmの白黒フィルムで撮影されており、モノクロなのがかっこよくてブルックリン、ハーレムの夜のシーンは特に好きだった。またラストのある仕掛けで反転していくのもジーンとした。監督/脚本/主演はRadha Blankという人で完全なる新人なので私小説的な仕上がりになっていることを見終わったあとに知ってこれまたグッとくる。個人的に一番好きだったのは主人公のお母さんのエピソード。彼女が様々な形で生きた証を残そうとクリエイションに取り組んでいた話は、外野の声に耳を貸さず自分の取り組みたいことに向き合う重要さを物語っていた。


 続けて「悪魔はそこにいた」もNETFLIXで見た。これは今年ベスト級。アメリカ中西部の50-60年代の話は陰惨になりがちだと思っていてまさにその系譜の映画で最高だった。「ペーパーボーイ」と二本立てで名画座で上映するのが良さそう(「MUD」でもいい)キリスト教を悪用して己の私利私欲を満たしたり過度な信仰で被害者を生んだり。「神は悪魔なのか?」と思わざるを得ない。主演のトム・ホランドを中心に役者陣が素晴らしくてダークサイドが存分に発揮されていた。


11月3日
 有楽町へ買い物同行。人が思った以上に多く普段引きこもりしているので疲れる。物欲もほとんどなくて何を見てもときめかない末期症状だった。カフェで食べたルーローハンが美味しかったことが唯一の救い。帰ってきて「僕の人生には事件が起きない」読了。ラジオで聞いた話なので内容としての新鮮味はないけど書き物としての魅力はあった。

11月4日
 4連休明け働きたくない。買い替えた無印のベッドが届く。新しいベッドは見ていて心が穏やかになりますね。今日も今日とて…みたいな仕事でげんなり。
 アメリカ大統領選をSNSでどんな感じかなーと思って見てみたら、明確なデマがいとも簡単に作られて、それが広まって行く過程を見てしまった。悪性のエンターテイメントという言葉がぴったりで「正しくなさ」を無限に追いかけてしまってバッド入った。とにかく気持ちが悪いのは日本のネトウヨがトランプを応援しているところ。「The Social Dilemma」を思い出す。分断が加速していくのは間違いない。

11月5日
 インフルエンザ予防接種のため出社。全く気乗りしないので奥さんと東京駅地下にできたメキシコ料理屋でモーニングを食べるため9時に東京駅着のスケジュール。限りなく普通の出社タイムだったのだけどもガンガンに出社している人がいる、という当たり前の事実を眼前に叩きつけられた。半年ほど引きこもっているので人の密集に対する耐性が下がっているのだなと実感した。こんなんで「ソーシャルディスタンス!」と言われても「はぁ?」となるし会社行くときには我慢して日常は三密回避しろはダブスタも甚だしいので守る気はなくなるだろうなと思う。そんなモヤっとした気持ちはメキシコ料理がめちゃくちゃ美味しくて感動…神田に本店があるっぽいので行ってみたい。
 社内にフリーのワークスペースが新たにできていたので、そこで仕事していた。パッと仕事するには調子が良い。あとたまの外出で歩きながら音楽を聞くと家で聞くのとは全く別の気持ちになるから不思議。環境が影響するところは多いにある。帰りにサブウェイでBLTを持ち帰って家で仕事していた。
 Show Me The Money S9 EP3を見た。(英語字幕を作ってくれている人達マジでBig up!)ずっとオモシロいのだけども今週はSWINGSのくだりで涙した。よくラッパーが金や名声よりもリスペクトを大事にしている話があるけど、それはなぜなのか?が端的に分かる話だし、Giri Boyの涙がその思いをさらに加速させていた。2人のこと全然知らなかったけど、こういうドラマがあると何倍も楽しめる。と同時にcompetitionなのでスキルフルなラッパーがたくさん出ていて、それを聞いているのも楽しい。このフォーマットは日本で行っても絶対に受けるので誰か早く輸入してほしい。
 奥さんがIKEAで買った靴箱を組み立てるミッションを仰せつかり最近読んだ岩井のエッセイのことを思い出す。何回か組み立てしたことあるけど今回はかなり手間取った。手間取っているときにIKEAの文字のない説明書はイライラを何倍にも増幅させることに気づく。

11月6日
 前日の出社でバタバタしたことに比べて家で働くことの平穏さに感謝。夜は残っていたステーキを食べる。おいしい肉は少しの量で十分満足できることに気付いただけ大人になった。夜、ミックスの構成を思いついてパチリとピースがはまって良い感じになった。寝る前にセールで買った「パチンコ 上」読了。噂には聞いていたけどめっちゃオモシロい。続きが気になるので一気読みコース。

11月7日
 中目黒までうどんを食べに行く。そのお店は最近ほとんど昼営業していないらしく貴重な機会だった。実際行ってみるとかなり厳しめの感染対策をされていて感度は人によって変わってきているなという気持ち。放射能と同じで目に見えないがゆえにどこまで何をするのか定量化できない難しさがあると思う。そしてうどんはめちゃくちゃ美味しかった。近くにあってほしいお店。帰りにオニバスでコーヒー豆を調達して退散。
 ワイヤレスイヤホンの充電する側という本来なら無くならないはずの大きい方が無くなってしまった。これは天啓だ盲信してAirpods Proを勢いで発注した。周りの友人の多くからレコメンドされていたので、いつの日かとは思っていたので良しとする。(来年新型の噂もあるが…)奥さんが野球を見に行ったので映画見ようと思ったけど異常な眠気でずっと寝ていた。

11月8日
 奥さんが間違えて2枚チケットを買ってしまったので野球観戦に同行。これまで入場者数を半分に制限していたが今日は実験として80%まで上げる日で密密密。特に坂本選手の2000本安打達成がかかっている試合だったのでことさら人が多い。普段はほとんど疎な空間にいるので慣れるまで時間がかかった。そして今日も前回の試合に続いて逆転満塁ホームランを目撃した。合間合間に本を読んでいて「パチンコ 下」を読了。ハンパなき大河ドラマ…!西加奈子の「サラバ!」に近い疾走感。下巻のページターナーっぷりが凄い。そして帰ってきて寿司食ってからのポッドキャスト収録。限りなくフリースタイルな感じでオモシロかった。飯の話は鉄板。少し編集して就寝。

2020年11月8日日曜日

パチンコ

 

 米国在住コリアンの作家が描く在日コリアンの物語。4世代に渡って第二次大戦前からバブル期までの日本を舞台にした壮大な大河ドラマで、かなり読み応えがありオモシロかった。上巻で登場人物をはじめとした物語の骨格が作られ、じっくりと世界観を頭の中で構築/堪能。下巻でそれが爆発していくという印象で特に下巻のページターナーっぷりはかなりのものだった。
 そもそも「在日コリアン」と呼ばれる人々がどのような立場にいる人のことを示すのか?曖昧にしていた自分の認識が整理された上でかなり特殊な立場であることを改めて知る。敵国に祖国を支配されて日本にきたはいいものの今度は帰るところがなくなってしまった、この悲しみはユダヤ人が置かれた立場を想像させられた。アイデンティティを失ってしまう二世/三世の物語は移民大国アメリカの十八番であり数多くの作家の物語を読んできたが、日本でも同様の境遇が発生していることをなかなか想像しにくい。それは日本が移民を限りなく制限していて「単一民族国家」という幻想を追い求めるからだろうけど今後の人口減少/高齢化社会においてはいつまでも呑気なことを言ってられない訳で本著のような物語がさらに普遍性を持つ社会が目の前に迫っているとも言える。そのときに何が重要かといえば人は人種で判断できないということだ。しかし物語の中では在日コリアンであることに起因した残酷な出来事がいくつか起こってしまう。また血は変えられないという話が繰り返し登場して、そこで何度も苦悩する登場人物たちがいて、彼らのその苦悩する過程を教訓にして我々は同じ過ちを繰り返さないようにしなければならない。小説内で安易に解決させずに自分で考えることを促す、これは解を提示するような啓発書では得られない、小説だからこその魅力だ。
 本著のタイトルにある「パチンコ」と人生を重ね合わせるメタファーが非常に秀逸だった。これに限らずとくに下巻はパンチラインのつるべ打ちだった。一部引用。

モーザスは、人生はパチンコに似ていると思っている。ハンドルを調節することはできても、自分ではコントロールできない不確定な要素があり、そのことも心得ておかなくてはならない。何もかもあらかじめ定められているように見えて、その実、運まかせの要素や期待が入りこむ余地が残されたこのゲームに客が夢中になる理由はモーザスにも理解できた。

許すことを学ばなくてはならないよと諭したかった。何が大事なのかを見きわめなくてはならないと。過ちを許さずに生きていくことは、息をして動きながらも死んでいるに等しいと。

なあ、人生ってやつには振り回されるばっかりやけど、それでもゲームからは降りられへんのや

ゲームに勝つのはほんの一握りだけで、ほかの全員が負ける。それでも人はやはりゲームを続ける。自分こそ幸運な一握りかもしれないと期待する。自ら望んでゲームに参加する者たちに腹を立てる筋合いはないではないか。悦子はこの重大な側面で失敗を犯した。子供たちに希望を抱くことを教えなかった。自分は勝てるかもしれないという、およそ不合理な可能性を信じることを教えなかった。パチンコはたわいもないゲームだが、人生は違う。

「ぐはぁ」と思わず声に出してしまう出来事とそれに対する各自の立場。それはどこで生まれて何を見て育ったかによって異なり人間は環境にたぶんに左右されてることも痛いほど伝わってきた。人生はパチンコ。Apple TVでドラマ化される際には多くの日本人俳優がフィーチャーされることを切に祈る。

2020年11月1日日曜日

2020年10月 第5週

10月26日
 ポッドキャストをアップロード。コンテンツ系エピソードでラップスタア誕生とバチェロレッテについてなんやかんや話しています。特にバチェロレッテは驚天動地の考察なのでぜひ聞いて欲しい。この日記がアップロードされている頃にはもう結果が出ているけど是非。
Apple podcastSpotifyShownotes
月曜日恒例のプール!と思って行ったらまさかの最終月曜休みだった。帰ってきてNETFLIXで「The Social Dilemma」を鑑賞。個人情報とSNSの関係性に関して警告するドキュメンタリーで興味深かった。知識として頭では分かっているけど使うことをなかなかやめることができないSNSの中毒性の部分と搾取された個人データの使い道、それによる社会の分断などテクノロジーがもたらした負の側面をパッケージングしたような内容。以前に読んだ「デジタル・ミニマリスト」と似たような話が多かったけど映像で見るとさらにショッキングさは増した。想像が及ばなかったなと思ったのは子どもの美醜認識の変化。スマホのアプリで変形した顔(目が大きい、シャープな輪郭)の写真を撮り続けているので、それと自分の実際の顔が乖離して辛い思いをしてしまう。もちろんたくさんのメリットがあるから人はインターネットテクノロジーに依存しているのだけど、こういう負の側面を理解しておくことに損はない。


10月27日
先週末のF1レースを流し見しながら仕事。スタートが今年一番くらいの大荒れだったのでオモロ!となったけど中盤くらいから上位はいつも通りの展開になっていた。ハミルトンはF1最多勝利記録をこのレースで打ち立てた。今のハミルトンに勝てる人は本当にいない。ややマンネリ感があるので他のチームの車に乗ったときどんな力を発揮するのか見てみたい。
仕事終わりに「イコライザー2」をNETFLIXで鑑賞。話の運び方がかなり雑なんだけどデンゼル・ワシントン演じるロバートの無双っぷりとアクションの派手さに見とれていたらあっという間だった。不用意に銃を使わないところがこのシリーズの好きなところで1作目のホームセンターほどの新鮮さはなかったものの、今回はナイフアクションが充実してよかった。あと何と言ってもこのシリーズが好きなのは本をフィーチャーしているところ。タナハシ・コーツ「世界と僕のあいだに」は早く読まねば。。。


 ZORNの新しいMVがリリースされてfeat がBOSS!そしてこのタイミングでアルバムがいきなりリリースされることも同時発表。KREVA, MACCHO, BOSS, AKLO, NORIKIYO, ANARCHYが参加していて全曲BLって2000年代および2010年代前半のヘッズが夢想しては「ないない〜」と笑われるようなメンツな訳でそれを実現したZORNの凄さはもう。。。売れ線に走ることなく自分のスタイルを崩さずに貫いているところがかっこいい。「One Mic」がリリースされたときに「Rep」とか含めてめっちゃNAS寄せなの気になるなぁという話をしていて「Memory Laneとかありそう」って言ってたら本当に収録されてて驚いた。タイトルが「新小岩」なのは「NY State Of Mind」  に寄せてると思うので、あきらかにオマージュなんだろうな。友人が言っていた「このアルバムに般若がいないのはちょっと…」と聞いて確かにかわいそう。どんな気持ちで見ているのだろうか。日が変わってAmazonで即オーダーした。


10月28日
 韓国のヒップホップのリアリティショウであるShow Me The MoneyのSeason9を友人に勧められたのでゴニョゴニョしたら英語字幕つきのが出て来たので見てみたらめちゃくちゃオモシロかった。ラップスタア誕生が好きな人は間違いなくハマるやつ。あんまりキャラとか重視されてなくてスキルと歌っている内容を中心に評価されているのが特徴。韓国では日本の何倍もヒップホップが市民権を得ている環境でアイドルラッパーとして売れている人や一線で活躍していた人たちも貪欲にSMTMの称号を追い求めているところに驚いた。あとMOMENT の客演で知ったJUSTHISがproducer側に出ているのだけどこんなシビアな人なのか…という発見も。英語使いやsinging rapが審査員に露骨に嫌がられているのも興味深くてヒップホップ原理主義で意外だった。(それは比較的メロウなproducerであるGroovy roomでも同様)始まったばかりなので追っていきたい。

10月29日
 MEGA-Gが店長を務めるハンバーガー屋さんがオープンしたとのことで行ってみた。家からだとギリチャリ圏内で今日は天気がよかったのでサインクリング日和だった。お店のヒップホップ指数がめちゃくちゃ高すぎてUSにきたような気分になる。ハンバーガーも美味しかった。また来たいな。



 帰ったらZORN「新小岩」がAmazonから着弾。早速CDプレイヤーで再生。これは歴史的名盤になるべくしてなっている。Featの豪華さも勿論のことBLビートもここ近年ではベストワークなのでは?当然、MVになっている曲はどれも素晴らしいのだけど、その間を埋める曲のちょうどよさがアルバムとして完成度を高めているように思うし1枚で流れで聞くことをきっちり想定した曲順になっている。昭和レコードへの配慮も曲で提示していたりPUNPEEのラインを引用したり。HIPHOPが好きでよかったなーと思える瞬間がてんこ盛りの玉手箱のようなアルバム。ここから何年も聞き続けると思う。
 そして夜はラップスタア誕生の決勝戦。2曲のライブバトルで優勝者が決まる。どのアーティストもよかったけど優勝したralphはかなり別格だった。まさかの日本のヒップホップシーンへの目配せまでして対策バッチリという印象で隙がなかった。個人的にはweek dudusを応援していてDJ HAZIMEのターンテーブリズムを駆使するという戦略はよかったし変更した2曲目も素晴らしかったので残念。まーでもこれでバッチリ名が売れたので、これからイケイケどんどんでしょう。nomaとAnarcyのやり取りや各審査員のItaqに対する異常な厳しさとか見所てんこ盛りで結果以外でも楽しむことができた。
 そのままの勢いでSMTM S9 EP2も鑑賞。めちゃくちゃオモシロい…!!!オーディション番組たくさん見てきているけどトップクラスの出来。しっかりクリフハンガーして猛烈に次が見たくなる仕掛けや90年代の日本のテレビみたいなオールドスクールな演出がチャーミング。これらは細かいおまけでしかなくて、ヒップホップが題材でありなおかつ審査員と挑戦者の関係性が非常にスリリング。選ぶ側であり選ばれる側でもある、という公平性を担保しているところが好きだ。各チームのアピールとして審査員がパフォーマンスする場面があり、そこでの各陣営それぞれのスタイルウォーズがあり、これぞヒップホップだなという光景だった。

10月30日
 仕事で「勝ったのに負けた」みたいな後処理させられるのが腑に落ちない。おかしいことをおかしいと言えない環境はやっぱ面倒やなと改めて思った。コンサバなのは肌に合わないんだなと改めて思う。
 「ゲティ家の身代金」をNETFLIXで。リドリー・スコット監督作品。リドリー作品でSF系じゃないの久しぶりに見た気がする。実際の誘拐事件をもとにしたサスペンス。Cash Rules Everything Around Meで強烈だった。ここまで嫌味なキャラクターもなかなか見ない。しかもそれが誘拐犯ではなくて誘拐された側にいるというオモシロさ。あとグロ映画を超える超絶グロシーンがあって、ドラマ上は全然必須ではないのに異常なこだわりを見せていて耐性あるほうだけど「ひぃぃぃ」と言ってしまった。

 
 バチェロレッテを深夜に見終えた。前シーズンに続いて想定していなかったエンディングだった。あの選択は出演者の皆にとっては最適解だったかもしれないけど、見ている側からすると「えっ…」と戸惑う結果なのは違いない。とはいえ結婚を考えているのであればシビアなジャッジするのも致し方なし、だけど番組としては。。。とはいえ、かなりポリコレに配慮した結果、淡白な内容になっていたのでこんな風に色々考えられるコンテンツになったのは良かった気がする。

10月31日
 Go To Eatを使って外食。海鮮系イタリアンで牡蠣やカルパッチョなど。美味しかったけどグイグイと追加オーダー確認してくる系の店員で面倒だなと思った。ワインをぐびぐび飲んでしまい思った以上の会計だったけど割引が効いて助かった。これも税金かと思うと大丈夫か?と思ってしまうものの使わないと損するシステムなのでまた行きたい。帰ってFormula 1を見るものの途中で寝落ちしてしまった。

2020年10月26日月曜日

2020年10月 第4週

10月19日
 朝から訃報で赤い公園のギターの人が亡くなったとのこと。この負の連鎖の正体は一体何なのか怖くなる。アーティストが死にたいと思ってしまうくらいに未来は暗いのだろうか。
仕事終わりに水泳。1000m泳いだ。なんとなくどのくらいのカロリー消費しているのかと思ってググったら200とか300kcalでダイエットするのって本当に大変なんだなと思った。全然太らない体質なので運動不足&肩こり解消で泳いでるから関係ないのだけども。
 レイコ―ラジオが更新されてて安定の切れ味でオモシロかった。The Wへのスタンスの話がかなり興味深くて、個人的にはこんだけジェンダーにセンシティブな時代に女性芸人という枠で競わせるのか?その立て付け自体に抵抗があったもののヒコロヒー氏の「芸人は用意されたところで頑張るだけ」という意見もなるほどなと思った。

 

10月20日
 The Wire S3を見終えた。前シーズンで一旦ドラッグ戦争から距離を置いていたものの、今回はゴリゴリの泥沼でめちゃくちゃオモシロかった。劇中でも当然ヒップホップはかかるのだけども、そこでかかっている曲だけに限らずヒップホップ全体に対する解像度がグイグイ上がってくる。なぜあれだけドラッグがトピックになり得るのか?少なくともその理由の断片をこのドラマから感じることができたし、特にこのS3はドラッグ戦争ドラマとしてはかなりのマスターピースだと思う。これがフッドのリアル。
 
10月21日
 天気がよいので少し気分がよい。代わり映えのない毎日すぎる。自分で生活に抑揚つけていくしかなくて、デスク周りのケーブルを全部黒にしたりするなど。黒のデスクに合わせて統一感でた。

10月22日
 KREVAとZORNのトーク。 ZORNに対するKREVAの信頼度の高さ、そしてZORNがKREVAを転がしていくのがオモシロかった。内容はフリースタイルブームと呼応する細かい韻の解説でなるほどーと思うことが多々あった。百千万 REMIXからの引用ということは…みたいな般若とニアミスしていくのもスリリング。

 「スパイの女」を品川までみにいく。品川のラーメンストリート的なところで晩ご飯食べようと思ってたら高架下の再開発?で全部閉まっててショック…しょうがないとあきらめて映画館横のフードコート行ったら木曜日定休日になっていて晩ご飯難民となった。仕方なく入ったラーメン屋で担々麺を食べたけど可もなく不可もない味で映画見る前から晩ご飯で敗戦した夜だった。で肝心の映画はといえば黒沢清全開のめちゃくちゃ渋い映画でオモシロかった。シンプルにプロットだけ追っていると物足りなく感じるかもしれないけど監督の特徴であるロングショットのかっこよさを含めた演出の素晴らしさと役者の演技のハーモニーが心地よい。蒼井優はもちろんだけど東出昌大はやはり黒沢清の映画と相性が抜群。映画全体に漂う虚無感というか無機物感とマッチしていた。あとは今回もロケハンが素晴らしくて、よくこんなところ見つけてきたな。。。みたいな場所がたくさん出てくる。広い空間で役者を動かしてそれを追いかけて行くカメラが映し出す世界の歪さに目は釘付けだった。黒沢清の第二次大戦描写も初めてだと思うけど映像ではなくて音声で残酷さを演出していたのもフレッシュでかっこよい。実は今あの頃の戦争と同じくらいに個人の声、自由が制限されているかもよ?というテーマがうっすら透けてくるぐらいで押し過ぎず引き過ぎずちょうどいい。繊細な出汁のすまし汁みたいな映画なのでスパイ大作戦的なプロットを期待すると肩透かしを食らうかも。(実際、映画終わってすぐに「つまらないねぇ!」とおばあさんが大きな声で言っていた)徐々に映画館バイブス取り戻しつつあるので色々見ていきたい。


10月23日
 昼ごはんに昨日のリベンジで近所に新しくできたラーメン屋へ行ったものの、ここでも敗戦してしまいもう立ち直れない。外食で失敗が続くとこんなに精神的なダメージが大きいのかと驚いた。
   今日も東京ドームで野球。ドームはまだビールが飲めないので寂しい。最後の最後までもつれるハラハラする試合だったので楽しめた。
   「母の記憶に」読了。ケン・リュウの短編集第二弾でオモシロかった。内容はSFに限っておらず色んなスタイルを軽々乗りこなしていくのがかっこいい。あともう1冊買いだめしているのでタイミングを見計らって読みたい。で積読していた別の本を読み始めたのだけどなかなか読書モードになれず苦労中。
   
10月24日
    奥さん不在なので延々とドラマ見てThe Wire S4を走破。教育/ストリート/選挙という一見関係の無さそうなトピックをたくみな脚本でつなげていくことで、政治は自分たちと関係あることなんだというのがよく分かる。ただThe Wireの魅力である警察vsギャングの要素はかなり薄くなっているので過去シーズンに比べると薄味かもしれない。ただマルロという人情のない最悪のギャングというキャラクターがめきめき頭角を現しているので、これをどう落とし前つけていくのかは見どころ。次のS5で最終シーズンなのが名残惜しい。

10月25日
 奥さん不在で起きたら12時前で怠惰。劇的に天気がいい。そんな真昼間にポッドキャスト収録。バチェロレッテの話が流石すぎて爆笑した。コンテンツ系の話をしていると自分の頭の中が整理されて良い。あとは延々とTHE WIRE S5。もうだいぶ時間ぶっ込んでいるけどかなり楽しめている。ひどい泥沼になっていて結局世の中は金なのだ、というのが公的サービスにまで適用されたら地獄でしかない。
 久々に銭湯でも行くかとなって近所の銭湯へ。初めて行く銭湯だったけど、かなりモダンな作りだし温泉だし最高だった。もっと早く来れば良かった…隣の常連らしきおじいさんが「明日告別式なんや」と従業員の方と話し始めて銭湯はストリートだなと感じた。 

2020年10月19日月曜日

2020年10月 第3週

10月12日
 仕事終わり、水泳。ついに1000mくらい泳げるようになった。帰ってきてからポッドキャスト・ブログ編集を延々としていた。音質迷子になっている感。なんとなく毎回バイブスで調整してるから仕切り直しで勉強したほうがいいんだろうな〜という気持ちになっている。

10月13日
 朝から「箱男」を読了。安部公房を読みまくっている時期でその一環。めちゃくちゃブッとんでいて正直後半は理解が追いつかないところがあった。その混乱こみの読書体験かとは思う。ただいつかさらなる先の理解にたどり着きそうな気もしているので年を取ってから再読したい1冊になった。こういうハードル高い読書を乗り越えて大人になっていく感じがある。
 The Wire S2を見終える。隙間時間で見まくっているので速攻で見終えた。労働とは?みたいなテーマで組合が出てきて悲哀に満ちた労働者たちが致し方なくポーランドマフィアと手を組んでしまうくだりに世の理を見た。左遷された人たちがアッセンブルして再び生きがいである捜査に戻ってイキイキしている姿にアガった。次のシーズンは再びボルティモアのストリートに戻るようなのでヒップホップのバイブスを堪能出来るのを楽しみにしている。

10月14日
 朝、ポッドキャストをリリース。なんか言いたい派を集めて過去の思い出を語っています。3人ゆえのバイブスも出たと思うのでお聞きください。
Shownotes/Apple Music/Spotify
 お昼にこれまで行ったことのなかった中華料理屋へ。入りにくいムードを打破して入店、ニラレバを食べた。横では昼から緑茶ハイでよろしくやっている老人2人がいて愉快な雰囲気だった。
 Primeセールで買ったKindle paper whiteが到着。6000円のディスカウントで買えた。iPhoneで読めるコンテンツもあるものの小説はどうしてもKindleで読みたかったのでこのセールを待ちに待っていた。早速ケン・リュウの短編を読み始めている。
奥さんがライブで夜は1人だったので延々とThe Wire S3を見ていた。シーズン重ねると登場人物の関係も変わってくるし思い入れも湧いてくるのでガンガン沼にハマっていく感じがある。これはクラシックなのは間違いない。ストリートの哀愁漂う演出の数々がとにかく最高なのでヒップホップ好きには本当におすすめ。

10月15日
 夜、レイトショーでTENETを見るためT・ジョイ品川。1000年ぶりの映画館だったけど座席1個空きでかなり快適だった。で実際の映画自体は撮影、音響、ストーリーのすべてがカオスで極まりまくっていて映画館で見て良かった!と心から思える作品だった。時間の順行と逆行が行き来する世界を題材に思いついたこと全部ぶち込んだのでは?と思わされるし、CGなしで実撮影で撮りきってしまうノーランは圧倒的な存在なのは間違いない。構造が複雑な分、プロットが中二感丸出しのSFになっているところは最初うーんと思ったけど、画面上で展開される非現実な世界に飲み込まれて気にならなくなった。何回も見たり時間の流れを分析したり語りしろが死ぬほどある映画なのでポッドキャストとかYoutubeとかも楽しめそう。エンディングで流れるTravis Scottの曲を含めて低音バキバキで最高だったことをZenhizerのヘッドホンで反芻しながら帰宅した。

10月16日
 おでんを作ったくらいしか記憶がない。

10月17日
 朝から天気が悪く出かける気力もわかないが各種買い出しへ。家でかけているメガネが傷みに傷んでいたのでZoffで家用の眼鏡を買う。レンズ込みで5000円で買える、この企業努力にナフリスペクト。ランチで韓国料理、チヂミとチゲを食べて、夜は誕生日プレゼントで母からもらった高級ステーキを食べた。美味。食事くらいしか書くことないくらいに何もない休日。

10月18日
 奥さんの付き添いで横浜スタジアムまで野球を見に行った。横浜スタジアムは一番好きな球場でなぜなら球団オリジナルのクラフトビールがあるから。それを野外で飲みながらぼんやり野球を見る、というのは熱心なファンでなくても十分に楽しめる娯楽だと思う。この日もラガーを美味しくいただいた。別にどちらのファンでもないので、なるべくたくさん点が入るような試合だと盛り上がれる。この日は逆転満塁ホームランを見ることができて楽しかった。そして満塁ホームランを打ったチームと打たれたチームの感情の起伏が、それぞれスタジアムにさざなみのように広がっていくところがオモシロい。(試合結果が他人事だからこそ思える)帰りは中華街のお気に入りの店で中華食べて帰宅。



 帰ったらちょうどBAD HOPのオンラインライブがYoutubeで始まったので見た。最新作の3rdアルバムと前作EP中心としてめちゃくちゃかっこよかった。オンラインライブは群雄割拠でそれぞれ何にこだわってどうやって魅せるのか試行錯誤しているところだと思うけど、BAD HOPは作り込まれたライブ、半ナマのミュージックビデオみたいな見せ方でかなり新鮮だった。歌っている内容に魅力がある曲がたくさんあるわけではないけれど、フロウとメロディとそれをライブでやり切れる確かなライブ力が存分に発揮されていた。絵的に一番ぶち上がったのは「Project Boy」YZERRとT-Pablowの2人が目を合わせて言葉なく語り合うところは本当に少年ジャンプの世界。最後は「Bayside Dream」「Hood Gospel」のべ打ちで完全燃焼した。次はどういった展開があるのか楽しみ。