2020年10月26日月曜日

2020年10月 第4週

10月19日
 朝から訃報で赤い公園のギターの人が亡くなったとのこと。この負の連鎖の正体は一体何なのか怖くなる。アーティストが死にたいと思ってしまうくらいに未来は暗いのだろうか。
仕事終わりに水泳。1000m泳いだ。なんとなくどのくらいのカロリー消費しているのかと思ってググったら200とか300kcalでダイエットするのって本当に大変なんだなと思った。全然太らない体質なので運動不足&肩こり解消で泳いでるから関係ないのだけども。
 レイコ―ラジオが更新されてて安定の切れ味でオモシロかった。The Wへのスタンスの話がかなり興味深くて、個人的にはこんだけジェンダーにセンシティブな時代に女性芸人という枠で競わせるのか?その立て付け自体に抵抗があったもののヒコロヒー氏の「芸人は用意されたところで頑張るだけ」という意見もなるほどなと思った。

 

10月20日
 The Wire S3を見終えた。前シーズンで一旦ドラッグ戦争から距離を置いていたものの、今回はゴリゴリの泥沼でめちゃくちゃオモシロかった。劇中でも当然ヒップホップはかかるのだけども、そこでかかっている曲だけに限らずヒップホップ全体に対する解像度がグイグイ上がってくる。なぜあれだけドラッグがトピックになり得るのか?少なくともその理由の断片をこのドラマから感じることができたし、特にこのS3はドラッグ戦争ドラマとしてはかなりのマスターピースだと思う。これがフッドのリアル。
 
10月21日
 天気がよいので少し気分がよい。代わり映えのない毎日すぎる。自分で生活に抑揚つけていくしかなくて、デスク周りのケーブルを全部黒にしたりするなど。黒のデスクに合わせて統一感でた。

10月22日
 KREVAとZORNのトーク。 ZORNに対するKREVAの信頼度の高さ、そしてZORNがKREVAを転がしていくのがオモシロかった。内容はフリースタイルブームと呼応する細かい韻の解説でなるほどーと思うことが多々あった。百千万 REMIXからの引用ということは…みたいな般若とニアミスしていくのもスリリング。

 「スパイの女」を品川までみにいく。品川のラーメンストリート的なところで晩ご飯食べようと思ってたら高架下の再開発?で全部閉まっててショック…しょうがないとあきらめて映画館横のフードコート行ったら木曜日定休日になっていて晩ご飯難民となった。仕方なく入ったラーメン屋で担々麺を食べたけど可もなく不可もない味で映画見る前から晩ご飯で敗戦した夜だった。で肝心の映画はといえば黒沢清全開のめちゃくちゃ渋い映画でオモシロかった。シンプルにプロットだけ追っていると物足りなく感じるかもしれないけど監督の特徴であるロングショットのかっこよさを含めた演出の素晴らしさと役者の演技のハーモニーが心地よい。蒼井優はもちろんだけど東出昌大はやはり黒沢清の映画と相性が抜群。映画全体に漂う虚無感というか無機物感とマッチしていた。あとは今回もロケハンが素晴らしくて、よくこんなところ見つけてきたな。。。みたいな場所がたくさん出てくる。広い空間で役者を動かしてそれを追いかけて行くカメラが映し出す世界の歪さに目は釘付けだった。黒沢清の第二次大戦描写も初めてだと思うけど映像ではなくて音声で残酷さを演出していたのもフレッシュでかっこよい。実は今あの頃の戦争と同じくらいに個人の声、自由が制限されているかもよ?というテーマがうっすら透けてくるぐらいで押し過ぎず引き過ぎずちょうどいい。繊細な出汁のすまし汁みたいな映画なのでスパイ大作戦的なプロットを期待すると肩透かしを食らうかも。(実際、映画終わってすぐに「つまらないねぇ!」とおばあさんが大きな声で言っていた)徐々に映画館バイブス取り戻しつつあるので色々見ていきたい。


10月23日
 昼ごはんに昨日のリベンジで近所に新しくできたラーメン屋へ行ったものの、ここでも敗戦してしまいもう立ち直れない。外食で失敗が続くとこんなに精神的なダメージが大きいのかと驚いた。
   今日も東京ドームで野球。ドームはまだビールが飲めないので寂しい。最後の最後までもつれるハラハラする試合だったので楽しめた。
   「母の記憶に」読了。ケン・リュウの短編集第二弾でオモシロかった。内容はSFに限っておらず色んなスタイルを軽々乗りこなしていくのがかっこいい。あともう1冊買いだめしているのでタイミングを見計らって読みたい。で積読していた別の本を読み始めたのだけどなかなか読書モードになれず苦労中。
   
10月24日
    奥さん不在なので延々とドラマ見てThe Wire S4を走破。教育/ストリート/選挙という一見関係の無さそうなトピックをたくみな脚本でつなげていくことで、政治は自分たちと関係あることなんだというのがよく分かる。ただThe Wireの魅力である警察vsギャングの要素はかなり薄くなっているので過去シーズンに比べると薄味かもしれない。ただマルロという人情のない最悪のギャングというキャラクターがめきめき頭角を現しているので、これをどう落とし前つけていくのかは見どころ。次のS5で最終シーズンなのが名残惜しい。

10月25日
 奥さん不在で起きたら12時前で怠惰。劇的に天気がいい。そんな真昼間にポッドキャスト収録。バチェロレッテの話が流石すぎて爆笑した。コンテンツ系の話をしていると自分の頭の中が整理されて良い。あとは延々とTHE WIRE S5。もうだいぶ時間ぶっ込んでいるけどかなり楽しめている。ひどい泥沼になっていて結局世の中は金なのだ、というのが公的サービスにまで適用されたら地獄でしかない。
 久々に銭湯でも行くかとなって近所の銭湯へ。初めて行く銭湯だったけど、かなりモダンな作りだし温泉だし最高だった。もっと早く来れば良かった…隣の常連らしきおじいさんが「明日告別式なんや」と従業員の方と話し始めて銭湯はストリートだなと感じた。 

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