2018年12月31日月曜日

2018 MOVIE RANKING

1. 寝ても覚めても
2. ROMA
3. ウインド・リバー
4. 君の名前で僕を呼んで
5. 聖なる鹿殺し
6. A GHOST STORY
7. RAW
8. ブラックパンサー
9. ザ・スクエア 思いやりの領域
10. レディ・バード

毎年見た全作品にランキングつけていたけど、
今年はそんな大そうなこと言える量見ていないので、
ベスト10でまとめた。
次点候補の映画はめちゃめちゃあるんだけど
それ始めちゃうとキリないから
興味ある人はFilmarksでチェックしてください。
5.0は間違いない感じなので→リンク
ランキングと関係なく年末年始レンタルで見るものを
探しているのであれば「パターソン」がぶっちぎりでオススメ。
NETFLIX入っている人は「ROMA」がさらにぶっちぎってオススメ。

2018年12月30日日曜日

2018 BOOK RANKING

1. オープンシティ
オープン・シティ (新潮クレスト・ブックス)

2. おとしもの
落としもの

3. はじめての沖縄
はじめての沖縄 (よりみちパン! セ)

4. ブッチャーズ・クロッシング
ブッチャーズ・クロッシング

5. ビリーリン 永遠の一日
ビリー・リンの永遠の一日 (新潮クレスト・ブックス)

6. テロ
テロ

7. ミライミライ
ミライミライ 

 8. 1984年
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

9. 声を出して笑っていただきたい本
声を出して笑っていただきたい本 (ヨシモトブックス)

10. ユニクロ潜入1年
ユニクロ潜入一年

通勤時間が短くなったことで読む量が減ってしまったけど、
海外文学攻めるという個人的な目標は達成された。気がする。
来年はSci-Fi元年としたく年末年始乱読必須。

2018年12月24日月曜日

2018年12月 第3週

12月17日
午前中だけ出勤。
午後に打ち合わせあったけどパスして
有給とってテレビの受け取りに備える。
これまで使っていたテレビは2007年だから、
11年分のテクノロジーのアップデートは想像以上。
こんなに映像が綺麗になるなら
ドラマを見まくる生活になる前に
買い換えておけば良かったと後悔…
アンドロイドTVなのでインターネットとの
親和性も高くていろんなことができそう。
機能をフルに使いこなせるのか謎だけど。
TVを買い換えた記念で何見るかと考えたら、
NETFLIXでアルフォンソ・キュアロンの
新作が見れるらしく、それにした。「ROMA」



NETFLIXオリジナルシリーズ最高傑作の登場。
久しぶりに映画見て震えた。
モノクロの映像と引きのカメラのワンショット。
シンプルな作りで70年代メキシコの様子を
淡々と描いていくストイックな作り。
だがしかしキュアロンの映画は
とにかくショット、映像の力が圧倒的で、
画面の中で起こっていることは地味だとしても
そこに込められた意味が映画を豊かにしていく。
本作ではとくにバックボーンが特に語られることなく、
いきなり始まっていくので観客側は提供される映像を
積極的に読み込みにいくように作られていて、
それが綺麗でかっこいいから楽しい。
白人家庭のお手伝いの人が主人公で、
当時の階層社会が浮き彫りにされていて、
メキシコ麻薬戦争ばかり見ていても知らない、
別のメキシコの姿が描かれていたのが興味深かった。
家族がテーマになっていて、
生まれる命、死にそうになる命、すべてが綯い交ぜになり、
本当にありえない神々しいショットが終盤にあって、
号泣してしまった。これこそ映画でしか味わえない。
最近ドラマばかり見ていたから、
この種類の感動をすっかり忘れていたけど、
プロットではない部分が力をもつ、
それが映画だということを改めて認識したし
もっと映画を見たくなった。
こんなレベルの作品が定額サービスの
オリジナル作品として入っていること自体が奇跡。
これだけ見るために1ヶ月だけ加入してもいいレベル。
(他の作品も観れて映画館で映画みるよりも安いという恐ろしい事実)
カンヌと揉めた件等含めて時代のターニングポイントになる作品。
このテレビのせいでますます外出るの億劫になる。

12月18日
朝から人身事故で電車が大幅に遅延していた。
会社に行く気が指数関数的に減衰しつつ
家でRIZIN Confessions 最新回を見てから出社。



それぞれの戦いの動機付けとして重要で
これで年末のRIZINが楽しみになった。
またテレビで見たら実況とかコメントとか
要らないものがたくさんついてくるのだろうから、
思い切ってPPVいくか!そんな気持ちになっている。
総合、プロレス含めて再び熱が上がってくるなんて
まったく想像していなかった。
出発時間を30分だけ遅らせるだけで
電車はもう閑散としていた。これが勝者。
仕事が結構遅くまで時間がかかったので
帰りに中華料理屋で一杯。ピータンが旨い。
南青山の件がなかなか痺れる内容で、
一体どうしたらあんなことを公衆の面前で口に出せるのか、
理解が及ばなさ過ぎて、みたいな話をした。

12月19日
The Jack Moves「Free Money」聞きながら出勤。



前作の往年のソウルミュージックオマージュが
とても好きでレコードも買ったのだけど、
今回はもう少しモダンな印象。
というかソウル+アルファな感じで
音楽の幅が広がって飽きない作りになっていると思う。
仕事終えて英会話。
自分で言ったアメリカンジョークで
ひたすら笑うタイプの先生。
ギャグ言う前にささやくように話すので、
何を言っているのか聞き取りづらいし、
さらにギャグが聞き取れたとしても、
何がオモシロイのかわからないこともあり苦戦。。
small talkの練習みたいな感じだったのだけど、
その話のきっかけを作るのに苦戦した。
例を簡単に作れないとき、
あぁ英語は母語ではないなと思ってしまう。
詰まってしまうとさっきまで笑っていた先生が
真顔で例えばこんなんあるやん、というテンションで
こちらに迫ってくるので切ない気持ち。
英会話力は上がったのか。
結局自分でモチベーションを保ち切れなかったのが
良くなかった気がしている。あと1回で終わり。

12月20日
16時ごろから部署に1人となり、
まったくモチベーションが出ないまま定時に仕事終了。
帰宅後、「カムガール」を見た。



ブラック・ミラーみたいな映画でオモシロかった。
ポルノサイトでの個人のweb配信が題材で、
高まりまくる承認欲求の結果、
自分が認められているのにそれが他人という、
ホラーめいた展開になるのは良いのだけど、
そこにもう少し説明が欲しかった。
要するにブラックミラーであれば、
そこは少し先のテクノロジーでフォローするんだけど、
投げっぱなしジャーマンだった。
これはポルノサイトにまつわる話で、
だいぶ距離が遠い話に思うかもしれない。
でも承認欲求という点では普段使っているSNSも同じ。
皆に見て欲しい、知って欲しいという
飽くなき欲求の怖さを示すエンディングが秀逸だった。
ROMAとこの映画が並立に存在している、
多様性あふれるNETFLIXはやっぱり最高。
そのままYoutubeサーフィン。
キューいれてテレビでダイレクトに見れるの超便利。
まずSTUS「Changes Feat. jjj」を見る。



曲もめっちゃいいけどビデオで
意味がさらに付加されて、もう泣くしかない。
亡くなった事実はもう取り返しようがない中で、
どれだけその死を思うことができるのか、
こんな風に曲で昇華できるjjjのラッパーとしての
力量たるや完全にNEXT。
アルバム全体としては良いい意味でも悪い意味でも
グッドミュージックにしか聞こえなくて
物足りなかったけど、この曲あるだけで
オールOKになるような感じさえある。
そのままluteのJin Doggのドキュメンタリー見る。



Dirty Kansaiと銘打って彼の地元である
大阪の鶴橋あたりにフォーカスしていて
とてもオモシロかった。とにかくエモい。
ロックとトラップを混ぜたスタイルと
本人が言っていてそこ自覚的なんだなと。
ライブシーンが素晴らしくて、
服屋の音響が良くない場面で
マイクなしで観客と歌い上げるの
めっちゃかっこよかった。
大阪はタレントめちゃめちゃいるのに
なかなか全国区のスターが出てこないの
いつも不思議に思っているけど、
このぐらいのエネルギーあるラッパーが
すべてを打破しそう。MOMENT然り。
Youtube無限にコンテンツおすすめしてくるから、
すぱっと断ち切って映画見てたらいつの間にか寝ていた。

12月21日
leftoのEarlybirdを聞きながら出勤。



前の仕事のときは、仕事中に音楽聞けたから
よく聞いていたけど新譜消化で忙しくて
なかなか時間が取れなくて遠ざかっていた。
知らない音楽が流れてくるのはいい。
セレンディピティ大切にしたい。
年末になったからといって忙しくなるタイプの仕事に
従事している訳ではないけど
年末までに何とか、みたいな案件が多く何となく忙しい。
仕事を終えてから聞いた21 savageの新譜がとても良い。



トラップなのは変わりないのだけど、
1曲目がすべてといっても過言ではないくらいに好き。
このアプローチ新鮮だしもっと皆んな真似してほしい。
あんまりトラップ得意ではないけど、
このアルバムはかなり聞きやすく感じたのは、
トラックのメロディアスな部分が
ツボを抑えてくれているからかもしれない。
帰りに革靴のソールを交換してもらおうと、
ミスターミニットへ行くと交換しなくても
糊付けで間に合いますよと提案されて、
じゃあそれでお願いしますということに。
明日の今くらいの時間でもいい?と言われて、
え、ソール糊付けするだけやのに24時間後?
若干訝しんだけど別に急ぎでもないからそれでOKした。

12月22日
旗の台でラーメンとかき氷を食べた。
ミシュランに載っているお店で、
さすがに真冬やし時間も遅いから
並ばへんやろなと思ってたらガッツリ並んでた。
しかも皆ラーメン&かき氷やから回転率が
とても悪くて結局1時間くらい並んでた。
大阪で育ったから並ぶのありえないと思っているけど、
東京は美味しいものに並ぶのが当たり前の世界で、
並ばないと体験できない美味しさというのは
少なからず存在するというのが肌感覚で理解している。
実際、このお店もとても美味しかった。
帰りに革靴をピックアップした。
結局、2時間くらい前倒しでお店に行ってみたけど、
余裕で修理してくれていた。当たり前か。
ラーメンで超絶お腹いっぱいになったため、
帰ってからもご飯を全然食べる気になれなくて、
ソファに寝転がってダラダラしていた。
このまま冬休みになってほしい。

12月23日
起きたら12時前で美容院の予約直前だった。
慌てて電話して予約を変更してから家でダラダラ。
昨日の格闘代理戦争をディレイで見た。
来週試合らしく展開がかなり早いので、
コンテンツとしてもったいない感じはする。
特別コーチとして柔道の松本薫が出てきて、
総合進出したらめっちゃ強そうな印象があった。
闘争心むき出しの感じとかMMAぴったりな気がするけど、
どうなんだろう、そんなリスク取らないか。
平田が勝ちそうな雰囲気な中で、
古瀬がどこまで食いつけるのか楽しみ。
予約していた美容院へ行くと
男性の人が担当ではさみをカシカシと
音をさせながらしゃかりきに切ってくれた。
僕の顔、格好を見て置いた雑誌はSafari。
どの部分を見てSafariと判断してん。
(何を置かれても絶対心の中でツッコミ入れるけど。)
ガッツリ切ってさっぱり。
街中はすっかりクリスマスモードバキバキでツラミ。
ゼイリブのように「consume」という文字が
そこら中にあるような、そんな気持ちになった。
夜はごま豆乳鍋なるものを食べてみた。美味。
シメにカルボナーラ風うどんを作ったら、
超絶美味で結局鍋はシメを食べるために
存在しているような気がしている。
新しいテレビに初めてスーファミミニをつないで
パズルゲームをやり始めたら、
いつの間にか2時間くらいやっていて、
ゲームは本当に時間を溶かしてくるし、
結局その時間がなんだったのかという虚無感に襲われる。
時間のコストパフォーマンスのことばかり考えてしまう、
何らかの病気に罹患していることは間違いない。
ゲーム終わってから
「声を出して笑っていただきたい本」読了。

声を出して笑っていただきたい本 (ヨシモトブックス)
西森 洋一
ワニブックス
売り上げランキング: 1,858

帯に書いてある通り書くと、
「モンスターエンジン・西森洋一が
約二年半書き続けた日記から厳選した98選」
ということで日記本でめちゃくちゃオモシロかった。
タイトルのとおり声を出して笑った。
芸人のいわゆる「すべらない話」は
基本日常で起こったことなので、
日記との親和性が高いということがよく分かる。
自分でも日記書いていて思うのは、
実はオモシロいことは一瞬で通り過ぎてしまうこと。
同じものを見ても芸人のフィルターを通し、
その一瞬を切り取ってハネさせる力を
この本は証明している。日記最強。
惜しむらくは日付が入っていないこと。
日記本で日付あるのとないのでは
全然見え方が違っていて文章から季節読み取れるやん、
っていうそんな野暮なツッコミを待っている訳でもなく、
そのとき「生きていた」という痕跡のようなものが
日付とセットになることでリアリティを帯びるというか。
あと大阪弁の文章を久々に読んで郷愁を感じた。
文字としての大阪弁、強い。
この日記もあと1週間なので最後まで走り切りたい。

2018年12月17日月曜日

2018年12月 第2週

12月10日
ボーナスの日。転職タイミングが悪くて
今回が新しい職場での初めてのボーナス。
月曜日は仕事する気にならない。お金は大事だよー
翌日大阪で仕事なので仕事わりに移動。
品川駅中でとんこつラーメンを食べた。
高校生なのか、とてもバイトの子がキラキラしていた。
「ここで働けて嬉しい、労働するって素敵!」
と口から今にも飛び出てきそうな。
客で来ているのは疲れ切ったサラリーマンだらけで、
このギャップが愉快だった。
新幹線移動中は「ロッキー5」鑑賞。



引退したロッキーが戦いたい気持ちを
有望な若手に託す姿を描く中盤まで良かったんだけど、、
終盤まさかのFighting on the cornerな展開になり、
死ぬほど幻滅した。リアルタイムで劇場で見てたら、
発狂していたかもしれない。
ロッキーシリーズが好きになればなるほど、
この5はどうしても許せないと思う。
ただこの作品まで回収したクリード偉大すぎる。
実家に着くと女性芸人の大会Wが
リビングで流れていてあまりにもつまらなかった。
尼神インター、Aマッソが出てないなんて!
そもそも男性と女性で差がないだろうお笑いにおいて、
分ける意味がどこにあるのか。
なんて思いながらYoutubeにあった
Aマッソと金属バットの動画見て笑った。





12月11日
10時集合だったので余裕の起床。
家から新大阪まで歩いていると
以前にも増して家ホテルやマンションの
建設ラッシュが加速している。
それに合わせご飯屋もたくさんできている。
なかなか行く機会もないのだけれども。
この日は1日中打ち合わせ。
グロッキーになりながらもビールと弁当で復活して
「ロッキー ザ・ファイナル」鑑賞。



これは傑作。シリーズを見続けた人へのご褒美。
脚本の練られ方が素晴らしくて、
パンチラインが山ほど詰め込まれているし、
ロッキーが現役のヘビーチャンピオンと戦う
という無理筋にも理屈をきっちりつけている。
あと試合の映像も超リアルなPPV仕様で
本当にあった試合のように見える質の高さ。
他人の目を気にせず自分がやりたいことをやる!
というメッセージをここまで強く訴える映画は他に知らない。
ここまで全部ふまえて見る「クリード」は
どのくらいオモシロイのか、今からとても楽しみ。
文脈を大切にしてカルチャーを嗜む。それが大事。

12月12日
Kodie Shane「Young HeartThrob」聞きながら出勤。



Lil YatchyのThe Sailing Teamに所属する
ラッパー兼シンガー。同性愛者であることを
カミングアウトしている新世代のアーティスト。
ラップと歌の混ぜ方が調子いいし、
とにかくトラックがめっちゃかっこいい。
ビートが重くてメロディアスなところが
jjjみたいでかなり好みだった。
この人もアトランタらしく才能山盛りな街。
仕事終わりの英会話、今日を入れてあと3回。
フィリピンの女性の先生で2回目の人。
最近ロッキー見た話をしたらガチの格闘技好きらしく
ヘビー級ボクシングの試合を2つ教えてもらった。
彼女いわくMMA見るときはリラックスして
ワイン飲みながら見るけど、
ボクシング見るときは緊張するらしい。
年末のメイウェザーの話をしたりしていたのだけど、
パッキャオの話すれば良かったと後悔した。
「この先生のノートめっちゃ綺麗やから!」
と前に別の先生に言われていたけど、
まったくそのとおりでめちゃくちゃ綺麗な字だった。
字が汚いので綺麗に書いて勉強することは大切かもなと
綺麗なノートを目の前にして思った。

12月13日
行きの電車で「レッド」読了。


レッド 最終章 あさま山荘の10日間 (KCデラックス)
山本 直樹
講談社 (2018-08-23)
売り上げランキング: 26,602

学生運動に端を発する連合赤軍の活動を
あさま山荘の事件までを描いていて
色んなことが知れてオモシロかった。
なんと言っても「総括」の言葉のもと、
自分たちの価値観と違った人間を
次々と処刑していくくだりが陰惨だった。
しかも価値観が違う!とした側の考えの軸が
ブレブレで見ていて混乱するし腹が立つ。
ただ読んでいて思ったのは日本社会の
陰惨な部分が抽出されているだけかとも思う。
森達也のツイットがビシッと刺さった。
この同調圧力丸出し案件として最近思うのは、
JRのモニターで流れているグーグルペイのCM。



こうやって友人に迷惑かけてしまうんだから、
周りに合わせて当然だろ、suicaに入れて使えよ。
いや、そこじゃなくて単純に利便性で
レコメンドして欲しいしできるんじゃないのと
どうしても思ってしまう。
しかも外資企業が日本的価値観に寄せてきているのが
一層気持ちが悪い。打破して欲しいのに。
仕事を終えて新幹線に乗ると木曜日なのに
めっちゃ混んでいた。B席に人がいて萎える。
映画を見ていたのだけどビールを決めたからか、
いつの間にか寝てしまっていた。

12月14日
朝からエンドレスに会議。
内容からすれば半日で終わるような内容のものを
だらだら一日かけてやっているのが信じられない。
そういう気持ちのまま参加しているから、
時間経つのが精神と時の部屋かよくらいに。
その後は北新地で忘年会。
相棒に出てくるカウンターのある小料理屋みたいなところに
おじさん12、13名でパンパンになっていた。
明らかに店のキャパオーバー感がひしひしと
伝わってくる中で遠慮なくオーダーするおじさんたち。
そして始まったおじさんだけのビンゴ大会。不毛。
ビンゴの景品で八海山大吟醸をもらったから
それで何とか精神を保つことができた。
帰宅してからいくつか「有田と週刊プロレスと」を見て就寝。

12月15日
11時ぐらいまで寝ていた。
久々にたくさん寝た気がする。
リビングのTVから「せやねん」が流れていて、
あーめっちゃ大阪。と思えた。スマイル工務店壮絶。
TVを横に流しながら中村文則「その先の道に消える」読了。


その先の道に消える
その先の道に消える
posted with amazlet at 18.12.17
中村文則
朝日新聞出版 (2018-10-05)
売り上げランキング: 11,217

「教団X」「R帝国」といったヘビー級ではなく、
そういった作品の合間にある推理小説系といった感じ。
縄をテーマに緊縛、大麻、神社、天皇制など
縦横無尽にテーマを移り変わっていく。
中村文則の今言いたいであろうことが
小説から滲み出ていてオモシロい。
今作では過去に類を見ないくらいに、
エロ方面に振り切っているのも新境地かな。
話のプロットとしては過去作に比べると弱い気がする。
次いつヘビー級のメガトンパンチが
振り下ろされるのか、それを期待している。
コーヒー飲みたくなったので、
近所にあるThe Otherside Coffeeへ。
スペシャリティなやつ飲めてFree WiFi。最高。
ソファ席に座ってKindleで本を読んでいた。
漫画読むのは慣れたのだけど、
縦書きの文章をKindleで読むのが慣れない。
いや正確に言うと紙の本を読むのとは
別の体験であるということかな。
ページをめくったり、本の重さを伴ってこそ、
読書体験が成立している気がする。
読んでいるときに聞いてたのはRhyeのRemix盤。



四つ打ちのアルバムを聞きたい気持ちがあるときに
自分の好きなアーティストのREMIXがあるのは、
入門編として助かるし読書に集中できるの四つ打ち説ある。
1時間半くらい読んでから梅田へ移動。
阪急の地下でスリランカカレーいただいて
シネリーブル梅田へ向かう。
スカイビルに向かう人の数が多過ぎて、
これは何事と思いながら着くと、
大きなツリーが広場に押っ立てられて
クリスマスフェスが開かれていた。
周りがカップルだらけの中で映画2本キメる。
打ちにいっている感ビンビン。©︎ブラスト公論
1本目は「A Ghost Story」



東京だと近くで上映していないから、
なかなか見れなかったのでこのタイミングで鑑賞。
むちゃくちゃ新鮮な映画体験で素晴らしかった。
話のプロットもそうだし、ワンショットの多様、
音楽の使い方すべてが有機的に結びついて
なんともいえない感動が産まれていた。
ワンショットもかなりの長回しで、
しかもなんてことないシーンなので
一体何を見させられているんだと思うけど、
臨界点を超えるとスクリーン上で
登場人物たちが生きている、生活していることが
ありありと伝わってくるのが不思議だった。
人がなぜ芸術をクリエイトするのか、
ある種の宣言のような形で描いているのだけど、
それが彼の死と結びついてグッとくる。
何がどれだけの人に触れるか、
それはどうでもよくて自分が生きた証を残すべきなんだと。
日本でいえば地縛霊の概念にあたると思うけど、
欧米ではどのように受け止められるのだろう。
(ポルターガイストの正体としての仮説は
今まで見た中で一番納得したかも)
この作品は家で見たらダレてしまうし、
そのダレる部分こそ醍醐味だから映画館推奨。
続いて「斬、」を鑑賞。塚本晋也監督最新作。



なんで戦わなきゃいけないのか?について、
江戸時代の武士の視点を通じて描いていて
とても興味深かった。
お話自体はシンプルなのだけど
俳優陣の顔とショットの力が強すぎて
心の根っこから持っていかれる感覚がある。
戦争、もっといえば戦いがどうして起こるかといえば、
すべては「手を出したから」に繋がるのだけど、
この当たり前の真理に従うと、
一度起こった戦いは一生終わらないわけで、
そこを葛藤する非暴力主義な主人公が
我慢し続ける過程とラストにかけて
刀を抜かねばならなくなる状況がスリリング。
前作の野火に比べるとそれは物足りなく感じるかもだけど、
映画全体から漂う塚本晋也の圧は間違いなくあった。

12月16日
10時半の新幹線で帰京。
日記を書きながら後輩のミックスを聞く。
今年も最高に仕上がっててアガる。
それに触発されて自分で作りたい気持ちが出てきたので
何とか時間やり繰りしてやりたいけど、できんのか。。
ダラダラしていたらいつの間にか品川着。
一旦家に荷物置いてそのまま渋谷へ。
前の職場の先輩と山家で昼飲み。
人に歴史ありな話がたくさん聞けて楽しかった。
そのあと、カフェバー的なところで
やっているイベントに行くと渋谷系な音楽が
ひたすら流れていて、あーめっちゃ渋谷だった。
タバコは吸えなかったので路地で吸っていたら、
金属バットの髪長い人が通りかかって、
声かけそうになったけど
絶対かけてはダメなタイプの人だと思いとどまった。
18時になったのでおいとまさせてもらって、
シブツタでつつがなく更新してアルバムを何枚か借りて帰宅。
リッピングしながら録画していた
タモリ倶楽部、ゴッドタンで笑い就寝。

2018年12月10日月曜日

2018年12月 第1週

12月1日
ニットが欲しくてファミリーセールに行ってみた。
結局欲しいタイプのニットはなく、
でも何も買わないで帰るのも惜しく、
何となくシャツを買ってしまった。
ドトールでコーヒー飲んでchill。
都内とは思えないぐらい空いていて、
このぐらい空いていてコーヒー飲める
喫茶店が家に近くに欲しい。
いつも通り美味しいカレーを食したのちに
先週に続き再び新横浜へ。
なぜかといえばIKEAに先週買い忘れた、
スマートライト用のゲートウェイを買いに。
つつがなく入手して帰宅。
朝からインターネットが繋がらなくなったので、
ソフトバンク光に電話した。
先月まで光BBユニットの費用を搾取されていて、
それを止めたことで手持ちのルーター側の
設定を変えなきゃいけないとのことだった。
前に一度調べたことがあったからできたけど、
何にも知らなかったら搾取される時代ポイズン。
なんとかインターネットが復活できたので、
スマートライトをセッティング。
IKEAのトロードフリはHueよりも安いけど、
ゲートウェイとインターネットの接続は
有線ケーブルというのはイケてない感。
それはともかくGoogle Homeで
ライトコントロールできるようになった!未来!
夜は豚しゃぶを食べてシメのご飯がなかったから、
余り物の無印のビリヤニをぶちこんで
チーズ入れてリゾットにしたら死ぬほど美味しかった。

12月2日
格闘代理戦争の試合を朝からディレイ観戦。
1戦目が番狂わせな内容で何度もトライした結果、
古瀬が最後に腕ひしぎをもぎ取った姿がかっこよかった。
2戦目はグラップラー平田vsストライカーMIOで、
平田が絞め落としての失神KOで
映像としては久々にショッキングなものを見た。
決勝が結果的には青木vsマッハになったのは
プロレス的には最高な試合だと思う。
平田のほうが強い気がするけど古瀬に勝ってほしい。
そのままRIZIN Confessions。




久々に神回きたな!という内容で
天心vsメイウェザーにフォーカスしていた。
若い天心が背負っているものがよく分かる内容で、
若いのに重責を背負って戦いに挑む姿勢に
おじさんはどうしても涙を禁じ得ない。
帝拳ジムのトレーナーの人が話す、
メイウェザーとの戦い方の話も興味深く、
一体どういうレベルの強さなのか、
天心のパンチが一発も当たらない可能性なんてあるのか。
勝てなかったとしてもダウンさせたら、
それだけで天心は一気にワールドクラスの
スターダムにのし上がるわけで今から楽しみで仕方ない。
昼間に蒲田まで出かけて、
コーヒー豆が切れていたので、
スタバのクリスマスブレンドを購入。
スタバの豆はあんまり買わないのだけど
限定販売だったので久々に買ってみた。
スタバの特徴的な強い味がして美味しいけど、
クセ強いから常飲系ではないのだよな。
ポテトが今日まで全サイズ100円だから
蒲田のマクド寄ってみると、
修羅の様相を呈していてポテト買うだけなのに
なんでこんなにもピリついた空間にいなきゃいけないんだ、
という切ない気持ちになった。
帰ってからはM-1。なんだかんだ毎年ナマで見ている。
敗者復活戦から見ていて金属バットの異物感にゾクゾクした。
夜の本戦ではハネまくった霜降り明星がオモシロかった。
知名度がそこまでない若手漫才師が
先輩ぶち抜いて優勝するところにドラマがあって良き。
帰ってからはM-1。なんだかんだ毎年ナマで見ている。
敗者復活戦から見ていて金属バットの異物感にゾクゾクした。
夜の本戦ではハネまくった霜降り明星がオモシロかった。
知名度がそこまでない若手漫才師が
先輩ぶち抜いて優勝するところにドラマがあって良き。

12月3日
Meek Mill「Championship」聞きながら出勤。 



久々にバイブス満タンぶち上がり系を聞いて
月曜日の朝にぴったりな感じでナイス。
Drakeとのビーフや銃事件で逮捕されて以来、
初めてのアルバムだからなのか気合い入りまくり。
トラップの上での歌フロウな曲もあるけど、
こちとら90's原理主義者としては
大ネタソウル使いのエモすぎるトラックが
最近聞かないくらいに大胆で最高最高。
結局これやで!という気持ちになった。
リリックもエモいのだろうから理解して倍楽しみたい。

12月4日
Illa J 「John Yancey」聞きながら出勤。



むちゃくちゃ良き。前作「HOME」も歌ってて
そのときはピンとこなかったのだけど、
今回は90sなビートの雰囲気と
歌、ラップのバランスがちょうどいい。
Jakartaというレーベルからのリリースになっていて、
このレーベルからのリリースは
最近本当にハズレないのでこれからも要チェック。
仕事終わりに川崎へ。
せっかく川崎来たから丸善でさくっと本をみて、
中村文則の新作をゲット。
そのあと川崎サカナバルで食事。
恵比寿とか六本木のお店は混んでいるらしいけど、
川崎の店は空いていた。
キャンペーンでムール貝食べ放題をやっていて、
超久々に食べた上に向こう数年分のムール貝を食べた。
しかも白ワインで蒸したその出汁で
リゾットも作ってくれてそれも超美味。
他のご飯も美味しかったしまた行きたいな。
とはいえ今日が火曜日という事実は辛かった。

12月5日
「市場のことば、本の声」を読了。


市場のことば、本の声
市場のことば、本の声
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宇田 智子
晶文社
売り上げランキング: 384,900


読書日記で知って結構前に買ったけど、
長らく積読しててやっと読了。
沖縄にある極小古本屋の店主の人のエッセイ。
生活の空気感つまり沖縄の空気が
むちゃくちゃ伝わってきて素晴らしい。
電車でたくさんの人に囲まれている中で
読んでいても沖縄の風に吹かれているような感覚で
エッセイとして抜群だと思う。
なんというか嘘がなく実直さが文字から伝わってきて、
自分の手で生活しているのがかっこよい。
前半は少し長めのエッセイで
中盤から終盤まではショートエッセイという
構成になっていて、さくさく読み進めるのだけど、
なにか勿体無い行為をしている気になって、
ゆっくり読みたいな、文を大切にしたいなと思えた。
こんな経験はなかなかなくて新鮮。
沖縄行ったら必ずこの古本屋を自分の目で見てみたい。
仕事終わりに英会話。フィリピン人のおばちゃん。
とりあえず話しまくるしかない!
というメンタルで臨んだので、
文法とか単語とかめちゃくちゃだった気がする。
こちらの意図を汲み取ってくれるタイプの先生だと
甘えてしまってニュアンスで乗り切ってしまうの
毎回良くないと思うけど改善するには
とにかく話すしかなくてというパラドックスに
最近陥っていてどうしていいか分からない。
You can say that! と何度も言っていたけど、
本当にそうなのか?と思いながら終了。
帰宅後「ナルコス メキシコ編」を見終えた。




前半、大麻ビジネスでメキシコ側の陣営が
潤っていく過程は少し退屈だったけど、
コカインへ移行していくところから
急にギアが上がってきてそのまま駆け抜けた。
DEA側の見通しの甘さ、メキシコ政府の癒着。
それらが絡み合った中で売買組織は増長していき、
結果的に引き返させない最悪の事態が起こるのが
とても切なくて喪失感があった。
ただその喪失がいい意味で悪い意味で、
1つのトリガーとなり僕たちが
すでにナルコスシリーズで見ている、
コカインをめぐるさらなる地獄を引き起こす。
そういう終わり方をしていて、
もういっちょメキシコ編やりそうな雰囲気でワクワクした。
ドラマ見るの少し疲れてきたので、
プライムビデオで「有田と週刊プロレスと」を見始めた。




これはオモシロい!プロレスのことは学生の頃、
深夜の番組を録画して見まくっていたから
ある程度知っているけど
有田がかなり深いところまで教えてくれる。
番組の構成としてもよく知らない人に解説する形なので、
プロレスの入門編としても良い気がする。
トークオンリーで全く映像出さないという潔さ。
今は何でも調べればわかる時代だけど、
立て板に水で話す人間グーグルみたいな人に
いつまでたっても憧れを抱いている。

12月6日
急に寒くなった朝。雨も降っている。
結果、電車が遅れていた。
とはいえ今週上司が軒並みいないので、
別に遅れてもいいやーという軽い気持ちで
電車に乗り20分遅れで余裕の出社。
前職が出社9時半だったから余計に思うけど、
会社員の多くが8時半とか9時定時にめがけて
一斉に出社するの本当に効率悪い。
別に全員朝イチから会議あるわけでもないし、
11時までに出社してそこから
8時間働けばいいじゃないと思う。
時間が決まっていないと規律が乱れるとか、
くだらない精神論語る人いるのだろうけど、
同じ時間に集まって保たれる規律なんて、
この時代にはもはや存在しない気がする。
仕事が緩やかだったので業務に必要なことを
色々と勉強していたらあっという間に時間が過ぎた。
帰りに何となく銀だこ立ち飲み。
仕事終わりに飲むハイボールが沁みた。
銀だこは揚げているから厳密にはたこ焼きではない
と誰かが言っていた気がする。
でも東京でたこ焼きを食べようと思うと、
銀だこくらいしか選択肢がない。しかも美味しい。
帰ってからは「有田と週刊プロレスと」を見て就寝。

12月7日
B.A. The Great「Cross Town」聞きながら出勤。




Mike Will Made-ItがExecutive producerを担当。
とにかくジャケットの写真があまりにも
かっこよくてそれに惹かれて聞いてみたら
好きなタイプのいぶし銀MCだったし、
トラップビートが主体なのだけど、
どれもゴツい系でかっこよい。
アルバムリリースにあたってのコメントも
街の詩人感溢れてて最高。

“I’m a regular guy. I want you to know that 
I’m going through what you’re going through,”

 “I got kids to provide for. I never want you to think 
that I’m above you. I want you to look me in my eyes,
 ‘cause I’m talking to the person in front of me.”

こんな風に知らないだけでかっこいいラッパーは
USに山ほどいるのだろうなと遠い目になった。
通勤時にペイペーイをコンビニで初めて使ったら
全額還元された。しかもタバコで。ペイペーイ。
タバコの実質値引きは初めてかもしれない。
レジでペイペーイと言うにはかなり自意識を捨てねば
口から出てこないことがよく分かった。
つつがなく仕事をこなし15時ごろに
自分のチームで働いているのが僕だけになり
全くやる気がなくなり定時即退社。
しょうが焼き定食的なものを自分で作って食した。
外食が続くと精神的に参るようになっていて、
自炊したご飯を食べると落ち着いた。
最近見ている「有田と週刊プロレスと」で
1つのエンタメを楽しむ上で
背景を知っていることは大切で
それによって体験が大きく異なると
有田が説いていてまさしく!と同意したので
クリードの続編に備えて
ロッキーシリーズを全部見ることにして
「ロッキー」をプライムビデオで鑑賞。




過去に一度見たことはあるはずなんだけど
自分の年齢がロッキーに近くなったからか、
めちゃくちゃ感動した。
1人の男のかっこいい生き様がそこにあった。
タイトル戦挑むに当たって
練習を繰り返すダイジェストシーンは
音楽と共にぶち上がるしかない!
人生勝ち負けではなく挑むか挑まないか
そのどちらかでしかないことを痛感した。
ここから始まるロッキーロードを楽しみにしながら就寝。

12月8日
朝から「ロッキー2」鑑賞。



前作で負けてしまったアポロとの再戦なんだけど
ここまで躊躇のない二番煎じは気持ち良い。
再戦なのでどうしても同じようなことになるわけで
そもそもボクシング映画は最後が試合になるので
同じフォーマットになるのは致し方ないのかな。
これはまだ2作目だけど作品を重ねるごとに
様式美と化して歌舞伎みたいになったのが
ロッキーシリーズなのでは?と勝手に考えてる。
午後はペイペイの旨みを享受したくて
有楽町のビッグカメラまでTVを買いに行った。
今使っているテレビは実家で使っていた、
シャープの20年ほど前のモデルで見るには問題ないけど、
これだけ家で映画とかドラマを見るのに
テレビしょぼいのQOL下げてるだけやなと
思い立って買い換えることにした。
なんとなく売り場で見てたら、
案の定店員に話しかけられて、
そのままの勢いで購入してしまった。
SONY Braviaのアンドロイド入りのやーつ。
クロームキャストもファイアスティックも
必要なくなり一体何のために買ったのか。
誰か!相場より高値で買い取って!
かなりディスカウントしてもらったし、
ペイペーイ20%還元は相当大きかった。
有楽町にビッグカメラにはペイペーイ乞食が列をなしており、
僕もその列に並びペイペーイした。
来週ほとんど家にいないから受け取り難しく、
再来週に有給取って受け取ることにした。
C&Cでカツカレーを決めたのち、
Tジョイ品川で「ハードコア」鑑賞。




山下敦弘監督最新作ということで見たけど、
山田孝之、荒川良々、佐藤健という
メンツを迎えてこれだけ非商業的な内容を
ぶっこめるのも凄い話だとは思いつつ、
あまりにもシュール過ぎて乗り切れず。。
登場人物たち、それぞれの孤独の話なわけだけど、
彼らの背景の説明がとても少なくて、
物語に入り込みにくかった。
とはいえ都会の中で孤独を抱えた人間が
それぞれの形で孤独を慰めている姿は
どうしたってグッときてしまうわけで。
徹底した個人主義の佐藤健、
国粋主義に救われた山田孝之という
2つの対象的な配置は是枝監督が
以前に指摘していた今の日本そのものであろうと。
ロボットの切ない感じも悪くないのだけど、
変にリアリティを担保しようとして
前振りもなく佐藤健がエンジニアのような
言動を取るところにやや幻滅。
そして物語のきっかけの多くが
ロボットに寄っているのでそこで乗れるか乗れないか、
決まってしまう感じで僕は乗れなかった。
この3人を迎えるのであれば
人間の業を描いたようなもっと骨太な
山下監督の作品が見れたような気もした。
あとOvallの劇伴、エンディングテーマは最高最高。
帰宅後、このシュールで鬱屈した気持ちを
解消してくれるのはもちろんロッキー。
ということで「ロッキー3」を鑑賞。




これは2よりも好きだった。
チャンピオンになり防衛を重ねていた
ロッキーが実は裸の王様だったという
大人にとっては切ない話で
そこから立ち上がる姿にグッときた。
しかもアポロがセコンドに立って
アウトボクシングを学んでいくのと
ラスト2人がクロスカウンターで殴り合う、
どーん!完!という流れも好き。
はーおもしろかったーと思いながらも
ドラマ見ている時間使ったら映画3本とか
結構すぐに見れちゃう事実に引いた。

12月9日
朝から「ロッキー4」鑑賞。




今度の「クリード」と繋がるドラゴの登場。
ロシアとの戦いということで
東西冷戦の構造を持ち込んで、
代理戦争の様相を呈していた。
何と言ってもアポロとの試合が
前座のJB含めてキーポイントになっていて、
冷戦構造に加えて弔い合戦の要素まで
乗っけてきててんこ盛り。
ロッキーがロシアの過酷な自然環境でのトレーニングと
ドラゴの科学トレーニングをカットバックで
比較して見せるのがオモシロかった。
本作でのスタローンの身体の引き締まり方が
過去作に比べても異常で、
こちらも引き締まりまくりな
ドルフ・ラングレンとの戦いの迫力は圧巻。
ただ3で覚えたアウトボクシングを全く使わず
バカみたいに打ち合うのは本当にバカなのかなと思った。
夕方にホルモンの名店でんにて飲酒。
レモンサワーと新鮮すぎるホルモンで仕上がった。
帰宅後、THE MANZAIを見ていると
東京にいるとまともに漫才見れないのよな
というエセ関西人ようなことを思いつつ
海原やすよともこ、テンダラー、中川家に笑った。