2018年12月17日月曜日

2018年12月 第2週

12月10日
ボーナスの日。転職タイミングが悪くて
今回が新しい職場での初めてのボーナス。
月曜日は仕事する気にならない。お金は大事だよー
翌日大阪で仕事なので仕事わりに移動。
品川駅中でとんこつラーメンを食べた。
高校生なのか、とてもバイトの子がキラキラしていた。
「ここで働けて嬉しい、労働するって素敵!」
と口から今にも飛び出てきそうな。
客で来ているのは疲れ切ったサラリーマンだらけで、
このギャップが愉快だった。
新幹線移動中は「ロッキー5」鑑賞。



引退したロッキーが戦いたい気持ちを
有望な若手に託す姿を描く中盤まで良かったんだけど、、
終盤まさかのFighting on the cornerな展開になり、
死ぬほど幻滅した。リアルタイムで劇場で見てたら、
発狂していたかもしれない。
ロッキーシリーズが好きになればなるほど、
この5はどうしても許せないと思う。
ただこの作品まで回収したクリード偉大すぎる。
実家に着くと女性芸人の大会Wが
リビングで流れていてあまりにもつまらなかった。
尼神インター、Aマッソが出てないなんて!
そもそも男性と女性で差がないだろうお笑いにおいて、
分ける意味がどこにあるのか。
なんて思いながらYoutubeにあった
Aマッソと金属バットの動画見て笑った。





12月11日
10時集合だったので余裕の起床。
家から新大阪まで歩いていると
以前にも増して家ホテルやマンションの
建設ラッシュが加速している。
それに合わせご飯屋もたくさんできている。
なかなか行く機会もないのだけれども。
この日は1日中打ち合わせ。
グロッキーになりながらもビールと弁当で復活して
「ロッキー ザ・ファイナル」鑑賞。



これは傑作。シリーズを見続けた人へのご褒美。
脚本の練られ方が素晴らしくて、
パンチラインが山ほど詰め込まれているし、
ロッキーが現役のヘビーチャンピオンと戦う
という無理筋にも理屈をきっちりつけている。
あと試合の映像も超リアルなPPV仕様で
本当にあった試合のように見える質の高さ。
他人の目を気にせず自分がやりたいことをやる!
というメッセージをここまで強く訴える映画は他に知らない。
ここまで全部ふまえて見る「クリード」は
どのくらいオモシロイのか、今からとても楽しみ。
文脈を大切にしてカルチャーを嗜む。それが大事。

12月12日
Kodie Shane「Young HeartThrob」聞きながら出勤。



Lil YatchyのThe Sailing Teamに所属する
ラッパー兼シンガー。同性愛者であることを
カミングアウトしている新世代のアーティスト。
ラップと歌の混ぜ方が調子いいし、
とにかくトラックがめっちゃかっこいい。
ビートが重くてメロディアスなところが
jjjみたいでかなり好みだった。
この人もアトランタらしく才能山盛りな街。
仕事終わりの英会話、今日を入れてあと3回。
フィリピンの女性の先生で2回目の人。
最近ロッキー見た話をしたらガチの格闘技好きらしく
ヘビー級ボクシングの試合を2つ教えてもらった。
彼女いわくMMA見るときはリラックスして
ワイン飲みながら見るけど、
ボクシング見るときは緊張するらしい。
年末のメイウェザーの話をしたりしていたのだけど、
パッキャオの話すれば良かったと後悔した。
「この先生のノートめっちゃ綺麗やから!」
と前に別の先生に言われていたけど、
まったくそのとおりでめちゃくちゃ綺麗な字だった。
字が汚いので綺麗に書いて勉強することは大切かもなと
綺麗なノートを目の前にして思った。

12月13日
行きの電車で「レッド」読了。


レッド 最終章 あさま山荘の10日間 (KCデラックス)
山本 直樹
講談社 (2018-08-23)
売り上げランキング: 26,602

学生運動に端を発する連合赤軍の活動を
あさま山荘の事件までを描いていて
色んなことが知れてオモシロかった。
なんと言っても「総括」の言葉のもと、
自分たちの価値観と違った人間を
次々と処刑していくくだりが陰惨だった。
しかも価値観が違う!とした側の考えの軸が
ブレブレで見ていて混乱するし腹が立つ。
ただ読んでいて思ったのは日本社会の
陰惨な部分が抽出されているだけかとも思う。
森達也のツイットがビシッと刺さった。
この同調圧力丸出し案件として最近思うのは、
JRのモニターで流れているグーグルペイのCM。



こうやって友人に迷惑かけてしまうんだから、
周りに合わせて当然だろ、suicaに入れて使えよ。
いや、そこじゃなくて単純に利便性で
レコメンドして欲しいしできるんじゃないのと
どうしても思ってしまう。
しかも外資企業が日本的価値観に寄せてきているのが
一層気持ちが悪い。打破して欲しいのに。
仕事を終えて新幹線に乗ると木曜日なのに
めっちゃ混んでいた。B席に人がいて萎える。
映画を見ていたのだけどビールを決めたからか、
いつの間にか寝てしまっていた。

12月14日
朝からエンドレスに会議。
内容からすれば半日で終わるような内容のものを
だらだら一日かけてやっているのが信じられない。
そういう気持ちのまま参加しているから、
時間経つのが精神と時の部屋かよくらいに。
その後は北新地で忘年会。
相棒に出てくるカウンターのある小料理屋みたいなところに
おじさん12、13名でパンパンになっていた。
明らかに店のキャパオーバー感がひしひしと
伝わってくる中で遠慮なくオーダーするおじさんたち。
そして始まったおじさんだけのビンゴ大会。不毛。
ビンゴの景品で八海山大吟醸をもらったから
それで何とか精神を保つことができた。
帰宅してからいくつか「有田と週刊プロレスと」を見て就寝。

12月15日
11時ぐらいまで寝ていた。
久々にたくさん寝た気がする。
リビングのTVから「せやねん」が流れていて、
あーめっちゃ大阪。と思えた。スマイル工務店壮絶。
TVを横に流しながら中村文則「その先の道に消える」読了。


その先の道に消える
その先の道に消える
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中村文則
朝日新聞出版 (2018-10-05)
売り上げランキング: 11,217

「教団X」「R帝国」といったヘビー級ではなく、
そういった作品の合間にある推理小説系といった感じ。
縄をテーマに緊縛、大麻、神社、天皇制など
縦横無尽にテーマを移り変わっていく。
中村文則の今言いたいであろうことが
小説から滲み出ていてオモシロい。
今作では過去に類を見ないくらいに、
エロ方面に振り切っているのも新境地かな。
話のプロットとしては過去作に比べると弱い気がする。
次いつヘビー級のメガトンパンチが
振り下ろされるのか、それを期待している。
コーヒー飲みたくなったので、
近所にあるThe Otherside Coffeeへ。
スペシャリティなやつ飲めてFree WiFi。最高。
ソファ席に座ってKindleで本を読んでいた。
漫画読むのは慣れたのだけど、
縦書きの文章をKindleで読むのが慣れない。
いや正確に言うと紙の本を読むのとは
別の体験であるということかな。
ページをめくったり、本の重さを伴ってこそ、
読書体験が成立している気がする。
読んでいるときに聞いてたのはRhyeのRemix盤。



四つ打ちのアルバムを聞きたい気持ちがあるときに
自分の好きなアーティストのREMIXがあるのは、
入門編として助かるし読書に集中できるの四つ打ち説ある。
1時間半くらい読んでから梅田へ移動。
阪急の地下でスリランカカレーいただいて
シネリーブル梅田へ向かう。
スカイビルに向かう人の数が多過ぎて、
これは何事と思いながら着くと、
大きなツリーが広場に押っ立てられて
クリスマスフェスが開かれていた。
周りがカップルだらけの中で映画2本キメる。
打ちにいっている感ビンビン。©︎ブラスト公論
1本目は「A Ghost Story」



東京だと近くで上映していないから、
なかなか見れなかったのでこのタイミングで鑑賞。
むちゃくちゃ新鮮な映画体験で素晴らしかった。
話のプロットもそうだし、ワンショットの多様、
音楽の使い方すべてが有機的に結びついて
なんともいえない感動が産まれていた。
ワンショットもかなりの長回しで、
しかもなんてことないシーンなので
一体何を見させられているんだと思うけど、
臨界点を超えるとスクリーン上で
登場人物たちが生きている、生活していることが
ありありと伝わってくるのが不思議だった。
人がなぜ芸術をクリエイトするのか、
ある種の宣言のような形で描いているのだけど、
それが彼の死と結びついてグッとくる。
何がどれだけの人に触れるか、
それはどうでもよくて自分が生きた証を残すべきなんだと。
日本でいえば地縛霊の概念にあたると思うけど、
欧米ではどのように受け止められるのだろう。
(ポルターガイストの正体としての仮説は
今まで見た中で一番納得したかも)
この作品は家で見たらダレてしまうし、
そのダレる部分こそ醍醐味だから映画館推奨。
続いて「斬、」を鑑賞。塚本晋也監督最新作。



なんで戦わなきゃいけないのか?について、
江戸時代の武士の視点を通じて描いていて
とても興味深かった。
お話自体はシンプルなのだけど
俳優陣の顔とショットの力が強すぎて
心の根っこから持っていかれる感覚がある。
戦争、もっといえば戦いがどうして起こるかといえば、
すべては「手を出したから」に繋がるのだけど、
この当たり前の真理に従うと、
一度起こった戦いは一生終わらないわけで、
そこを葛藤する非暴力主義な主人公が
我慢し続ける過程とラストにかけて
刀を抜かねばならなくなる状況がスリリング。
前作の野火に比べるとそれは物足りなく感じるかもだけど、
映画全体から漂う塚本晋也の圧は間違いなくあった。

12月16日
10時半の新幹線で帰京。
日記を書きながら後輩のミックスを聞く。
今年も最高に仕上がっててアガる。
それに触発されて自分で作りたい気持ちが出てきたので
何とか時間やり繰りしてやりたいけど、できんのか。。
ダラダラしていたらいつの間にか品川着。
一旦家に荷物置いてそのまま渋谷へ。
前の職場の先輩と山家で昼飲み。
人に歴史ありな話がたくさん聞けて楽しかった。
そのあと、カフェバー的なところで
やっているイベントに行くと渋谷系な音楽が
ひたすら流れていて、あーめっちゃ渋谷だった。
タバコは吸えなかったので路地で吸っていたら、
金属バットの髪長い人が通りかかって、
声かけそうになったけど
絶対かけてはダメなタイプの人だと思いとどまった。
18時になったのでおいとまさせてもらって、
シブツタでつつがなく更新してアルバムを何枚か借りて帰宅。
リッピングしながら録画していた
タモリ倶楽部、ゴッドタンで笑い就寝。

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