2018年12月24日月曜日

2018年12月 第3週

12月17日
午前中だけ出勤。
午後に打ち合わせあったけどパスして
有給とってテレビの受け取りに備える。
これまで使っていたテレビは2007年だから、
11年分のテクノロジーのアップデートは想像以上。
こんなに映像が綺麗になるなら
ドラマを見まくる生活になる前に
買い換えておけば良かったと後悔…
アンドロイドTVなのでインターネットとの
親和性も高くていろんなことができそう。
機能をフルに使いこなせるのか謎だけど。
TVを買い換えた記念で何見るかと考えたら、
NETFLIXでアルフォンソ・キュアロンの
新作が見れるらしく、それにした。「ROMA」



NETFLIXオリジナルシリーズ最高傑作の登場。
久しぶりに映画見て震えた。
モノクロの映像と引きのカメラのワンショット。
シンプルな作りで70年代メキシコの様子を
淡々と描いていくストイックな作り。
だがしかしキュアロンの映画は
とにかくショット、映像の力が圧倒的で、
画面の中で起こっていることは地味だとしても
そこに込められた意味が映画を豊かにしていく。
本作ではとくにバックボーンが特に語られることなく、
いきなり始まっていくので観客側は提供される映像を
積極的に読み込みにいくように作られていて、
それが綺麗でかっこいいから楽しい。
白人家庭のお手伝いの人が主人公で、
当時の階層社会が浮き彫りにされていて、
メキシコ麻薬戦争ばかり見ていても知らない、
別のメキシコの姿が描かれていたのが興味深かった。
家族がテーマになっていて、
生まれる命、死にそうになる命、すべてが綯い交ぜになり、
本当にありえない神々しいショットが終盤にあって、
号泣してしまった。これこそ映画でしか味わえない。
最近ドラマばかり見ていたから、
この種類の感動をすっかり忘れていたけど、
プロットではない部分が力をもつ、
それが映画だということを改めて認識したし
もっと映画を見たくなった。
こんなレベルの作品が定額サービスの
オリジナル作品として入っていること自体が奇跡。
これだけ見るために1ヶ月だけ加入してもいいレベル。
(他の作品も観れて映画館で映画みるよりも安いという恐ろしい事実)
カンヌと揉めた件等含めて時代のターニングポイントになる作品。
このテレビのせいでますます外出るの億劫になる。

12月18日
朝から人身事故で電車が大幅に遅延していた。
会社に行く気が指数関数的に減衰しつつ
家でRIZIN Confessions 最新回を見てから出社。



それぞれの戦いの動機付けとして重要で
これで年末のRIZINが楽しみになった。
またテレビで見たら実況とかコメントとか
要らないものがたくさんついてくるのだろうから、
思い切ってPPVいくか!そんな気持ちになっている。
総合、プロレス含めて再び熱が上がってくるなんて
まったく想像していなかった。
出発時間を30分だけ遅らせるだけで
電車はもう閑散としていた。これが勝者。
仕事が結構遅くまで時間がかかったので
帰りに中華料理屋で一杯。ピータンが旨い。
南青山の件がなかなか痺れる内容で、
一体どうしたらあんなことを公衆の面前で口に出せるのか、
理解が及ばなさ過ぎて、みたいな話をした。

12月19日
The Jack Moves「Free Money」聞きながら出勤。



前作の往年のソウルミュージックオマージュが
とても好きでレコードも買ったのだけど、
今回はもう少しモダンな印象。
というかソウル+アルファな感じで
音楽の幅が広がって飽きない作りになっていると思う。
仕事終えて英会話。
自分で言ったアメリカンジョークで
ひたすら笑うタイプの先生。
ギャグ言う前にささやくように話すので、
何を言っているのか聞き取りづらいし、
さらにギャグが聞き取れたとしても、
何がオモシロイのかわからないこともあり苦戦。。
small talkの練習みたいな感じだったのだけど、
その話のきっかけを作るのに苦戦した。
例を簡単に作れないとき、
あぁ英語は母語ではないなと思ってしまう。
詰まってしまうとさっきまで笑っていた先生が
真顔で例えばこんなんあるやん、というテンションで
こちらに迫ってくるので切ない気持ち。
英会話力は上がったのか。
結局自分でモチベーションを保ち切れなかったのが
良くなかった気がしている。あと1回で終わり。

12月20日
16時ごろから部署に1人となり、
まったくモチベーションが出ないまま定時に仕事終了。
帰宅後、「カムガール」を見た。



ブラック・ミラーみたいな映画でオモシロかった。
ポルノサイトでの個人のweb配信が題材で、
高まりまくる承認欲求の結果、
自分が認められているのにそれが他人という、
ホラーめいた展開になるのは良いのだけど、
そこにもう少し説明が欲しかった。
要するにブラックミラーであれば、
そこは少し先のテクノロジーでフォローするんだけど、
投げっぱなしジャーマンだった。
これはポルノサイトにまつわる話で、
だいぶ距離が遠い話に思うかもしれない。
でも承認欲求という点では普段使っているSNSも同じ。
皆に見て欲しい、知って欲しいという
飽くなき欲求の怖さを示すエンディングが秀逸だった。
ROMAとこの映画が並立に存在している、
多様性あふれるNETFLIXはやっぱり最高。
そのままYoutubeサーフィン。
キューいれてテレビでダイレクトに見れるの超便利。
まずSTUS「Changes Feat. jjj」を見る。



曲もめっちゃいいけどビデオで
意味がさらに付加されて、もう泣くしかない。
亡くなった事実はもう取り返しようがない中で、
どれだけその死を思うことができるのか、
こんな風に曲で昇華できるjjjのラッパーとしての
力量たるや完全にNEXT。
アルバム全体としては良いい意味でも悪い意味でも
グッドミュージックにしか聞こえなくて
物足りなかったけど、この曲あるだけで
オールOKになるような感じさえある。
そのままluteのJin Doggのドキュメンタリー見る。



Dirty Kansaiと銘打って彼の地元である
大阪の鶴橋あたりにフォーカスしていて
とてもオモシロかった。とにかくエモい。
ロックとトラップを混ぜたスタイルと
本人が言っていてそこ自覚的なんだなと。
ライブシーンが素晴らしくて、
服屋の音響が良くない場面で
マイクなしで観客と歌い上げるの
めっちゃかっこよかった。
大阪はタレントめちゃめちゃいるのに
なかなか全国区のスターが出てこないの
いつも不思議に思っているけど、
このぐらいのエネルギーあるラッパーが
すべてを打破しそう。MOMENT然り。
Youtube無限にコンテンツおすすめしてくるから、
すぱっと断ち切って映画見てたらいつの間にか寝ていた。

12月21日
leftoのEarlybirdを聞きながら出勤。



前の仕事のときは、仕事中に音楽聞けたから
よく聞いていたけど新譜消化で忙しくて
なかなか時間が取れなくて遠ざかっていた。
知らない音楽が流れてくるのはいい。
セレンディピティ大切にしたい。
年末になったからといって忙しくなるタイプの仕事に
従事している訳ではないけど
年末までに何とか、みたいな案件が多く何となく忙しい。
仕事を終えてから聞いた21 savageの新譜がとても良い。



トラップなのは変わりないのだけど、
1曲目がすべてといっても過言ではないくらいに好き。
このアプローチ新鮮だしもっと皆んな真似してほしい。
あんまりトラップ得意ではないけど、
このアルバムはかなり聞きやすく感じたのは、
トラックのメロディアスな部分が
ツボを抑えてくれているからかもしれない。
帰りに革靴のソールを交換してもらおうと、
ミスターミニットへ行くと交換しなくても
糊付けで間に合いますよと提案されて、
じゃあそれでお願いしますということに。
明日の今くらいの時間でもいい?と言われて、
え、ソール糊付けするだけやのに24時間後?
若干訝しんだけど別に急ぎでもないからそれでOKした。

12月22日
旗の台でラーメンとかき氷を食べた。
ミシュランに載っているお店で、
さすがに真冬やし時間も遅いから
並ばへんやろなと思ってたらガッツリ並んでた。
しかも皆ラーメン&かき氷やから回転率が
とても悪くて結局1時間くらい並んでた。
大阪で育ったから並ぶのありえないと思っているけど、
東京は美味しいものに並ぶのが当たり前の世界で、
並ばないと体験できない美味しさというのは
少なからず存在するというのが肌感覚で理解している。
実際、このお店もとても美味しかった。
帰りに革靴をピックアップした。
結局、2時間くらい前倒しでお店に行ってみたけど、
余裕で修理してくれていた。当たり前か。
ラーメンで超絶お腹いっぱいになったため、
帰ってからもご飯を全然食べる気になれなくて、
ソファに寝転がってダラダラしていた。
このまま冬休みになってほしい。

12月23日
起きたら12時前で美容院の予約直前だった。
慌てて電話して予約を変更してから家でダラダラ。
昨日の格闘代理戦争をディレイで見た。
来週試合らしく展開がかなり早いので、
コンテンツとしてもったいない感じはする。
特別コーチとして柔道の松本薫が出てきて、
総合進出したらめっちゃ強そうな印象があった。
闘争心むき出しの感じとかMMAぴったりな気がするけど、
どうなんだろう、そんなリスク取らないか。
平田が勝ちそうな雰囲気な中で、
古瀬がどこまで食いつけるのか楽しみ。
予約していた美容院へ行くと
男性の人が担当ではさみをカシカシと
音をさせながらしゃかりきに切ってくれた。
僕の顔、格好を見て置いた雑誌はSafari。
どの部分を見てSafariと判断してん。
(何を置かれても絶対心の中でツッコミ入れるけど。)
ガッツリ切ってさっぱり。
街中はすっかりクリスマスモードバキバキでツラミ。
ゼイリブのように「consume」という文字が
そこら中にあるような、そんな気持ちになった。
夜はごま豆乳鍋なるものを食べてみた。美味。
シメにカルボナーラ風うどんを作ったら、
超絶美味で結局鍋はシメを食べるために
存在しているような気がしている。
新しいテレビに初めてスーファミミニをつないで
パズルゲームをやり始めたら、
いつの間にか2時間くらいやっていて、
ゲームは本当に時間を溶かしてくるし、
結局その時間がなんだったのかという虚無感に襲われる。
時間のコストパフォーマンスのことばかり考えてしまう、
何らかの病気に罹患していることは間違いない。
ゲーム終わってから
「声を出して笑っていただきたい本」読了。

声を出して笑っていただきたい本 (ヨシモトブックス)
西森 洋一
ワニブックス
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帯に書いてある通り書くと、
「モンスターエンジン・西森洋一が
約二年半書き続けた日記から厳選した98選」
ということで日記本でめちゃくちゃオモシロかった。
タイトルのとおり声を出して笑った。
芸人のいわゆる「すべらない話」は
基本日常で起こったことなので、
日記との親和性が高いということがよく分かる。
自分でも日記書いていて思うのは、
実はオモシロいことは一瞬で通り過ぎてしまうこと。
同じものを見ても芸人のフィルターを通し、
その一瞬を切り取ってハネさせる力を
この本は証明している。日記最強。
惜しむらくは日付が入っていないこと。
日記本で日付あるのとないのでは
全然見え方が違っていて文章から季節読み取れるやん、
っていうそんな野暮なツッコミを待っている訳でもなく、
そのとき「生きていた」という痕跡のようなものが
日付とセットになることでリアリティを帯びるというか。
あと大阪弁の文章を久々に読んで郷愁を感じた。
文字としての大阪弁、強い。
この日記もあと1週間なので最後まで走り切りたい。

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