2012年3月28日水曜日

フライトハスラー





旅行中の飛行機で見たもの。
「ボルト」は最高でした。機内で一人で号泣メーン!
トイストーリーの1を越えてきたっすね。
丁寧かつよくできた映画。

「マリリン7日間の恋」はそこそこ。
字幕がアラビア語しかなかったので、吹き替えで見たので何とも…
ある種の伝記物なので、感情移入しにくいというか。
でも、マリリン・モンローはかなりのクリソツでした。

「探偵はBarにいる」は…って感じでした。
寝ぼけ眼でみたのもあるんですけど、なんなんだこれは?
と終始思ってました。
大泉さんのコメディ感もなんか物足りないし、つまんないし。
エンディングがホント「えっ?!」みたいなね。
ダラダラしてる感も否めなかったかな。

映画館行きたい。

2012年3月11日日曜日

サウダーヂ




MMボンクラ部隊の3人で見てきました。
去年の秋に東京で公開されたんですが
ようやく大阪までフィルムが回ってきて見れるようになりました。

見た印象としては、イイ意味で激しく疲弊したって感じでした。
最大の特徴として、上映時間が死ぬほど長くて167分あるという。
しかも、物語の推進力となるものがほとんどなくて
淡々と主人公達の生活しているところを
ワンショットで撮った場面がバンバン出てくるから
映像としても淡々としてたっすね。
ゆえに見終わったあとの「あー」という気持ちで疲弊している。。
物語の舞台は山梨で、日本の郊外もしくは田舎と呼ばれている
地域の現状を、主に2人の人物を通じて、表現していく。
そのうちの1人が田我流というラッパーが演じています。
ずっと都市部で生活しているので、はげしく共感するとかじゃないけど
同じ国の中で、こんなことって現実にありえちゃうぐらいまで
この国が抱えている問題が大きなものになっているんだなーと。
これまでは結構、自己責任論じゃないけど
何か悪いことあったって、
最終的には自分の責任で生きるのがスジでしょ?っていう考え方でしたけど
この映画見ると、それは自分がある程度恵まれた環境にいるからなのかと
考えたりもしました。

いつも乳くり合ってるボンクラ達と見終わったあと
マクドでだべってたけど、三者三様でかなり落ちてた。

物理的なハードさと内容のハードさのダブルパンチで
かなりくらった映画でした。

2012年3月7日水曜日

おとなのけんか



初めて大阪ステーションシネマ行ってきました。
劇場綺麗やし、店員さんも綺麗やし最高でした。

肝心の映画とはというと…相当良かった!
間違いなく今年のBEST10に入れるっていうくらい。
ポランスキー作品、実は初めてだったんですが
(不勉強さーせん)
人とあーでもない、こーでもないって言い合うのが好きな
僕にとっては、ホント好物の映画でした。
人は4人しか出てこないし、舞台はアパートの中だけやしで
かなりミニマルですが、めちゃくちゃ笑った!
特に、「イングロリアス・バスターズ」で
ナチの大佐やってたクリストフ・ヴァルツ。
こいつのキャラが最高!
んで、このリアリズムな考え方分かるわーみたいな。
というか4者4様で、かなりイイ演技してるんすよねー
やっぱりこういう密室ものって役者と監督の出来が
映画全体の完成度を大きく左右するし
本作は、その点がかなり良かったと思っています。
個人的にかなり大好きな映画。

2012年3月6日火曜日

TIME



初めて東京の映画館で見ました。
平日の16時半とかやったのに、人が多くてカップルに挟まれて鑑賞。
設定がかなりオモシロくて、この世界では「時間」が通貨になっていて
それを巡るスッタモンダな話です。

おもしろいんですけど…みたいな感じでしたね。設定以外は普通。
起伏があるように見えるけど全体としては、リフレインが多い印象。
でも、シーンごとにアガるとこは間違いなくあります。
今のアメリカ社会に対する風刺的な内容であることは分かるんですが
(世界全体とも見れますが…)
それが果たして解決手段として正しいのか?
富の再配分とかねー難しいよね、この辺は。
あと女の子がある時点でバディになる訳ですが
そのシーンが、かなりキツいですね。
そこまでの組み立ては悪くなかったのに
急に「えっ!」みたいな形で犯罪者になるという。
あと大ラスも、それ要る?って思いました。
オモシロくない訳ではなかったです。

2012年3月2日金曜日

DOCUMENTARY of AKB48 Series



大学のボンクラ野郎達と映画の日に見てきました。

今回は前作と現在公開中の2作まとめてレビューします。
そもそもAKB48自体はそんなに好きでもなんでもなくて
数あるアイドル楽曲の中でも曲としてのクオリティは全然高くないし
好きじゃありませんでした。
しかし、高橋芳朗氏の提唱するア(↑)コガレの概念や
金スマの特集をたまたま見たこともあって、
AKB48自体の持つ構造や、そのバックスト−リーに興味を持つようになりました。

そこからウィークエンドシャッフルのシネマハスラーでの
師匠の熱のこもったハスリングに胸打たれ、見に行った次第です。

先に予習として
「DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう? 」
をDVDで見ました。正直、この作品は見なくて良かったっすね…
映画じゃないし、ドキュメンタリーでもない。
イメージビデオ+インタビューみたいな感じで
僕はそこまでメンバーを把握してる訳でもなんでもないから
全く興味を持てなかったっす。事前の知識が必要ですね、ある程度。
彼女達の持っているエモーショナルにならざるをえない
バックボーンの話もほとんどないし。

これなら金スマの特集のほうが100倍出来は良かったです。

で!今作「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」
はというと、相当良かったです。
アイドルであることはどういうことか?って普段考えることなんてないし
TVで見る部分は陰と陽の「陽」しか見えない。
この作品では、ひたすら陰の部分なんですね。
言ってしまえば、アイドルファンに対する強烈な踏絵にもなっているという。
僕が強く感じたのは、部活です。
「AKB48部」っていう汚い大人も巻き込んだ壮大な部活。
でも、評価されるのは歌がうまいとかダンスがうまいとか
そういった部分じゃなくて「ガワ」と「キャラクター」
どんだけそいつが努力したとか関係なく、そのときファンにハマるかハマらないか。っていう
かなり厳しい世界。(実社会もそういう側面を持っていると思いますが)
ただ、10代前半から20代後半の生身の女の子を、1万人近くの公衆の面前で年1回順位付けして
そこから1年間は、順位に応じたポジションで仕事するっていう…
とんでもなく過酷な世界だと思います。
しかも、1位と2位は不動の2人が争ってるから
残りの100名近い子らは、センターになれることは限りなく低い中で戦い続けるというね。
(それを唯一救うのがジャンケンだとは思いますし、
その2人の壮絶な葛藤も映画では描かれていますが)
同年代もしくは自分より下の女の子たちが、あんだけ頑張ってんのに
オレは一体何をこの人生で成し遂げたんだろうと思わされること山のごとしでした。
特に西武ドームのシーンのところはプロってこういうことかと…
冒頭の震災シーンはかなりグッとくるものがあり、
せまいトラックのステージの上で全力で歌って踊る彼女達と
それを羨望の眼差しで見る子供達の目は、国民的アイドルの必要性をひしひしと感じました。
どんだけ「陰」なことがあったとしても、
その「陰」を遥かに上回る「陽」の部分
つまり、歌の持つ圧倒的な力を彼女達が実感している
ってことが分かるのが一番良かったかもしれません。

正直、AKB48のことをウガって見るのは分かるし、いってしまえば大人の金儲けのために
彼女達を使って、ファンを搾取してるだけやん!と言ってしまえばそれまでかもしれません。
でも、この映画はその部分を超越し、葛藤を乗り越える彼女達の「死闘」を見れる映画だと思います。
AKBのことを頭ごなしに否定しているほど、是非見て欲しい映画だなーとつくづく感じました。

ちなみに楽曲は以下の2つしか好きじゃないです。さーせん。