2020年11月24日火曜日

2020年11月 第3週

11月16日
 仕事前に「スカイ・イズ・ザ・リミット」を読了。日本のヒップホップレーベルであるフューチャーショックの栄枯盛衰物語。「小説」という前提を取っているものの、ここで描かれている数々のヒップホップの現場話はどれも本当のことなんだろうなと思う。今や権威もクソもないほど地に堕ちてしまった感のあるジブさんの札の話は相当シビれる。この本を補完するであろうジブさんの自伝、友人に借りて読んだはずだけど手元にないのでメルカリで発注しておいた。
 仕事終わりにプール。ルーティンになりつつあるもののクロールで長い距離泳げなくて平泳ぎばかりしている。体力は少しずつ上がってきている実感はあるのでこれからも頑張る。

11月17日
 とりあえず空いた時間にFORTNITEを延々とやってしまう病気にかかっている。一度寝るとスッキリして始めるまでは大丈夫なんだけど一度始めてしまうとやめられない。まだまだスキルがなく、やればやるほど上達する実感があるからやめられないのかもしれない。あとリングフィットもやった。というのも体重が人生最大になったので…そもそもガリガリなのでこれでもBMIとしては不足しているもののお腹の出っ張りが完全におじさんのそれなので「ニートゥチェスト」でなんとかしたい。

11月18日
 「クイーンズ・ギャンビット」をNETFLIXで見終えた。60年代のアメリカで女性のチェスプレイヤーであるベスが世界一を目指して戦っていく、少年ジャンプに掲載されていてもおかしくないようなスポ根物語でオモシロかった。個人的に好きだったのは常にベスが孤独に苛まれているところ。孤児という出自で周りに真の意味ので理解者がほとんどいないような環境で彼女はすべてを振り払うようにチェスに没頭していく姿がかっこいい。一方でアスピリンやお酒に依存してしまっていることで訪れる幾度かの悲劇から救ってくれるのもチェスという構成も良い。終盤は今まで自分の勝利のためにしか戦ってなかった彼女が初めて支えてくれる人たちのために勝つ!という強い目標を掲げてソ連と戦っていく。わかりやすい演出も丁寧にかつ的確な位置で発揮すればめちゃくちゃ心に響くことがよく分かる、お手本のようなドラマだった。


 夜ご飯はバーミキュラでラタトゥイユ。バーミキュラは野菜ぶっこんで適当な味付けするだけで十分美味しい料理ができるので便利だなと最近ありがたみを感じている。

11月19日
 「サタニズム人生相談」読了。電子書籍化を記念してセールしてたので買ってみたけど、めちゃくちゃオモシロかった。こんな風に理路整然と話したり文章書いたりしたいものよ。
仕事終わりに美容院へ。ここ数年延々とソフトツーブロックを貫き通してきたのだけども、美容師の方の提案に乗っかって全体的にめちゃくちゃ短髪にした。久々にこんなに短くしたけど髪洗うのとか楽そうで良い。
 奥さんとGUで待ち合わせ。前回来たときになかったヘビーパーカーの黒が入荷してたので即買いした。基本家なので「もうパーカーでええんや」となっている身からすると2000円で異常なクオリティを提供してくれてありがとうGUの気持ち。計二着手に入れたのでガシガシ着ていきたい。帰りに先日行った蕎麦屋で晩ご飯。蕎麦以外もめちゃくちゃ美味しい…ぶっかけそばにしたけど薬味のジャンキーさに負けない蕎麦の香りを堪能。お客さん少なかったけどコロナの影響でこの店が潰れたら悲しいな。。。酔いが回って帰って死んだように寝てしまった。

11月20日
 変に暖かくて勘が狂いそうになる金曜日。「情報共有ほんとイケてないすよね〜」と面談のときに言っていたら、じゃあ先頭立ってよと言われてそれに向けて準備。思っているような形にできればいいが果たして。会社全体として「時代の変化についていけない人は切り捨てます」みたいな雰囲気なのでおじさんたちも聞く耳を持ってくれるかも。
仕事中に聞いた 2 Chainzのアルバムがめちゃくちゃカッコよくてブチ上がった。ゴリゴリのトラップではなくてサンプリングサウンドが結構多め。良い意味で風通しがよくて好き。最近はクリアランスの厳しさから逆にメジャーでサンプリングサウンドで出すことはrichな証左になっていることも影響しているのだろうか。あとowlsのインストも延々リピートしてた。GADのトラックはとりあえず流しておくのに最適だなと改めて。とはいえ最近の舐達麻ワークスのときのサウンドが一球入魂って感じで圧倒的すね。
 テレワーク中にコーヒー飲むとき、たくさんの量を一気にドリップしてぐびぐび飲みたいので大きめのマグカップが欲しくてwebで開催された益子の陶器市で購入して今日届いた。これで仕事も捗るぞー(遠い目


 仕事終わりにFORTNITEで延々と時間を溶かしてしまい心がレイムになる。自分の人生に何も残らないのに、こんなに時間を割いているのは無駄なのでは?という気持ちよりも「あと一回だけやるか」が勝ってしまう虚しさ。どこかで興味がサチって飽きるのだろうか。感染が拡大しているなか、明日から大阪へ3日間行きます。なんでかって?奥さんの日本シリーズの付き添いです。

11月21日
 新幹線にて品川から大阪へ移動。品川のISETANフードにクラフトビールのお店ができたので缶でゲットして車内でプシュしてグビりして即寝。起きてからは「イルカも泳ぐわい」を読了。Aマッソの加納のエッセイでオモシロかった。エッセイだけど小説の方が絶対向いていると思う。大阪着いてからホテル近くにあるスパイスカレーへ直行してカレーを食べた。初めて行くお店だったけど激美味でした、WARUNG。

 
 ホテルに荷物おいて京セラドームへ移動。子どもの頃にできたドームなので、なんとなく新しいイメージを持っていたけどかなり古びた作りだった。このレビューに詳しいが感染症対策はかなり厳しく行われていて入場まで大変だった。そんなこんなで日本シリーズ第1戦。野球めっちゃ好きなわけではないけど一緒に見ることでだいぶ詳しくなっていたので楽しめた。ソフトバンクはめちゃ強でした。この日、見に来てよかったなーと思ったのは柳田選手の打球音を聞けたこと。球が破裂するかのような音だった。鳴り物応援できない今だからこそ聞ける。意気消沈した奥さんと心斎橋まで行って味穂で夕食。コロナもあるから空いているかと思いきや激混み。窓際の席に通されて換気されている空間だったので助かったけど、そこから見た街の様子は結構衝撃でそら感染拡大するわなと思わざるを得ない状況だった。ということでそそくさと退散して就寝。

11月22日
 朝は北浜エリアをぶらぶら。BRUTUSに載っていたLong walk coffeeというお店でコーヒーを飲んだ。めちゃくちゃ居心地よい空間で最高。でかいスピーカーから大きめの音でジャズのレコードが流れている。もちろんコーヒーも美味しい。家の近くにこういうカフェが欲しい。そのあとコーヒー豆を買ったりした。そのあと福島まで移動してうどん。全粒粉のうどんという珍しいやつ。地域に根付いている雰囲気がビンビンで微笑ましかった。大阪に暮らしていた頃、福島に行くという選択肢はなかったので大人になった気持ち。そのあと梅田でGo to トラベルクーポン使えるところとしてディスクユニオンがあったのでお店に行ってみる。中古の本があり「これは買っとくか」と思って手に持ちながらお店を徘徊していたら明らかに万引きに疑われてしまう。レコードの品揃えもクソだったので即退店。いわゆるファックオフですね。
 夜は試合へ行く奥さんを見送り1人で心斎橋付近を徘徊。LiLo coffeeでコーヒー豆、Ebbetide recordsでPIMP KILLAのミックスCD、Alffo recordsで「Astro World」のアナログを買った。対面で他愛もない話するのもやっぱ必要だなと思った。その矢先に大阪の感染者数が過去最高を叩き出したというニュースが。昨日の味穂から見た街を行き交う人々を見る感じだと然もありなん。とはいえせっかく大阪来たのに夜1人で飯食うのもアレなので付近の友人に連絡してオープンエアーで飲んだ。飲み会が久々すぎてとても新鮮だった。

11月23日
 ホテルをチェックアウトして一旦荷物を預けようと新大阪に行くと荷物預かり所が見たことないレベルの混み具合であきらめる。Go to トラベルはきっちり機能している模様。荷物を持ったまま今里エリアのドーナツ屋へ。こんな辺鄙なところでドーナツ屋を経営して人が並んでいるのはSNS時代だなと思う。立地は関係ないのである。隣の公園でコーヒーとともにドーナツ食べたらめちゃくちゃ美味しくて感動。そして公園で子ども達は木の棒を銃に見立ててFORTNITEごっこしててかわいかった。ゲームしないで公園でゲームごっこするのかと。健康健康。
 奥さんが串カツ食べたいというので新世界へ。いつも混んでいるだるまが空いていたので行ってみた。前日友人と串カツ田中へ行っていたので露骨に比べることになったが全然味が違ってびっくりした。当たり前なんだろうけど圧倒的にだるまが美味しかった。そのあと時間があったので、あべのハルカスへ行ってみたら美術館があって、そこでの展示がオモシロそうだったので見てみた。三沢厚彦のANIMALSという作品群、木彫りの実寸大の動物の数々。かわいかった。こんなデカい動物を延々と掘り続ける人生ってどんな気持ち!と思ったけど愉快だろうな。そのあと一応登っておくかということでハルカスの展望台にも行った。夕焼けに照らされる大阪の街がキレイだった。完全に北の人間なので来ることないやろなと思ってたけど観光客マインドで大阪行くと新鮮なことが多いとよく分かった旅立った。


 
 ネットでItacho氏逝去の情報が…昨日PIMP KILLAのミックスCD買ったばかりなのに、こんなことあるのかと変なシンクロニシティに驚いてしまった。(スピリチュアルにハマるときはこういうことの積み重ねなんだろう)それはともかくNITROのプロデュースワークから和物ミックスまで、あとレコ屋時代のエピソードなどが好きだったので残念。こういう生き字引みたいな人ののインタビューはアーカイブしておかないと人はいつ亡くなるのか分からないから。
 最後はTAKAMURA Wine & Coffee Roastersにてコーヒー飲んでChill。サンフランシスコで見たアードウェーブ系と同じような作りで居心地良かった。しゃれている大阪ノースサイド。帰りタクシーに乗ったらめちゃくちゃ喋るタイプのおじさんかつ、家ついていっていいですか?に出そうな人。曰く八王子で事業成功させてバツ3でお金に困ってないけど人生の張り合いのためにタクシー運転手をしているらしい。運転大丈夫かなと心配になるくらい、運転中ずっと街の歴史の話をしていた。絶望的疲労を抱えながら家路につき帰宅後551の豚まんを食べて就寝。

2020年11月21日土曜日

イルカも泳ぐわい

イルカも泳ぐわい/加納愛子

 ちくまのウェブ連載を中心にまとめたAマッソ加納によるエッセイ集。ファンなのでウェブ連載の頃から読んでいたけど1冊の本になると違った味わいがあってオモシロかった。エッセイは角度が大切であり独特だからこそ本著が唯一無二だと思える。芸風としてはツッコミゆえに写実的な方向かと思いきや、エッセイはファンタジーな内容も多くて意外だったし最後の小説も含めてそちらの方向性が断然好みだった。 

とにかく言語感覚が鋭敏で日常なら聞き流したり、聞き落としたりするだろう言葉を取り出して、どこをどうオモシロいか丁寧にほぐしていく。さらにほぐしていく過程で放たれる著者からの言葉もオモシロい。いつそのパンチラインがやってくるか?それも読んでいるあいだワクワクできる要素だった。それが一番象徴されているのはタイトルになっている「イルカも泳ぐわい。」という言葉。本著での説明をそのまま引用する。しゃべくり漫才好きとしては首がもげるほど頷いた。

ツッコミセリフであり、なおかつ確実にウケを狙いにいっている箇所ではないので、笑いが起こるかどうかという話ではない。なんの脈絡もなく発せられたこの言葉に、得もいわれぬ漫才の色気を感じたのだ。

あと最近怒らなくなって人間として成長しているなと思っていたけど、冷や水ぶっかけられるようなこのパンチラインもめっちゃ好きだった。

不思議なことにそれは「成長」の皮をかぶっている。「前ほど腹が立たなくなった」ということだ。感情が鈍っている。二〇代は、見るもの全てに腹が立っていた。自分にも腹が立っていた。

帯にコメントを寄せているのが岸本佐知子と朝井リョウというのも意図を感じるというか「並みの芸人エッセイとは一味違いますよ」という編集者のメッセージを感じた。とにかくThe W、絶対優勝して欲しい!

2020年11月16日月曜日

2020年11月 第2週

11月9日
  発注したAirpods Proが届いた。これはかなり快適…家にいると耳にずっと付けておいてしまいそうになる。ノイズキャンセルはゼンハイザーのヘッドホンに比べるとインパクトないけど、こんなに小さいのにしっかりキャンセルしてることに驚く。
 仕事中に聞いたQueen Naijaがめっちゃchillい感じで良くて、特に「Pressure」のHookがどっかで聞いたなと思って調べたら 「Can U Get Away/2Pac」って出てきた。いや、これではないと思ったら2Pacがサンプリングした「Happy Feelin's/Maze Featuring Frankie Beverly」でアハ体験。最近は90sのヒップホップやR&Bサンプリングするケース多いけど、こういうときロイヤリティどうなるのだろうか。というどうでもいい疑問。
 仕事終わりにプールへ。心肺機能が強くなってきていて休憩なしでグイグイ泳げるようになった。晩ご飯はシチュー。バルミューダで野菜の水分をしっかり出してから作ったので野菜のうまみがしっかり出て美味しかった。

11月10日
 ポッドキャストをアップロード。格闘技はニッチかもですが後半は延々とメシの話をしているので聞いてほしいです。最近の2杯目のご飯の食べ方 は大根の葉とじゃこで作った佃煮です。Apple podcast/Spotify/Shownotes
 田我流とB.I.G JOEの「マイペース」のMVがアップロード。Vlogに続いて最&高な仕上がりだった。オーソドックスなスタイルでこれだけかっこ良く聞かせるのはベテランのなせる技。コロナ時代だからこそ自分のペースを見つけてkeepしていくのが大事だなと思う。今年の個人的アンセム。


11月11日
 久しぶりにタイトな案件が発生してトラブルに巻き込まれつつも、このぐらいスリリングな方がやりがい出る。仕事終わりにおでんをmake。もう今シーズン何回目なのか。魚系の具とソーセージを合わせてダブル出汁にすることでめちゃくちゃ美味しくなる。今日は食べずに1日寝かせることにした。
 そろそろ年末なので今年何がよかったか?系の話になるので日本のヒップホップを中心にしたプレイリストを公開中。ここ数年はアルバム単位というより曲単位でトレンドが変わっていくので、それを記憶/記録するにはプレイリストが必須。11月にもなるとかなり溜まっていて自分でもプレイリストに入れたことを忘れている曲に「うぉい!」と言いながら興奮していた。(自分の好きな曲しか入っていないのでイイ感じなのは当たり前)

11月12日
 友人とSMTMの話をしながら韓国のヒップホップを色々とレコメンドしてもらう。SMTMに出演しているラッパーの多くが音源をリリースしているわけだけど、どれから聞くかなぁと思ってたのでレコメンドあると助かる。今日はKhundi PandaとかGiri Boyを聞いた。あとSWINGSの最新アルバムも聞いた。この人は「Control」のビートジャックによるdissムーブメントの火付け役であることをwiki見て知って驚いた。MOMENTの 「Fight Club」もこれが背景にあったのかな?本当に韓国のヒップホップはかっこいい作品に出会う確率が高い。日本では多くのラッパーがトラップでUSの真似事やっている間に「音楽」としてのヒップホップをSeekしているのだなーと曲から伝わってくる。発音、言語構造のヒップホップとの相性もあるのかもしれないけど根本的な考え方が違う気がする。そして某ラッパーがBTS二番煎じ的なことをオーディション通じて進めようとしていることを知りそれまたゲンナリ。見ている景色が違うんだろうなとは思うものの結局そこなんかい感が否めない。
  なんていうMADな気持ちはさておき夜はJJJの配信ライブを見た。トラックをKM、ビデオをSpikey John、FeatにKEIJUというトレンド全部乗せの新曲が意外だったので、どんなライブなのか楽しみにしていて、結果そつないライブで良かった。バックDJをAru-2が務めていて彼が鍵盤をソロで弾くことで生感の演出をしていた。既存のトラックにかっこいいフレーズをハメることで新鮮に聞こえた。1曲目がこちらもKMトラックの四つ打ち。個人的にはこっちの方が好み。もう1つの未リリースであるCampanellaとの曲は、Campanellaのフロウがもう完全に異次元の領域。アルバムがますます楽しみ。また既にリリースされていた新曲も軒並み全部歌っていた。ゲストはかなり豪華でISSUGI、Kid Fresino、Campanella、STUTS、MONJU。中でもアンコールの仙人掌のバイブスの高さは目を見張るものがありライブ巧者としての実力を遺憾なく発揮していた。そしてMONJUを呼び込んでのGo Get em。ラストKid Fresino呼び込んでFebbも参加していた「2024」「Fla$hBackS」と立て続けにかましていて「亡くなっても音楽は残る」という言葉の意味を改めて実感。

11月13日
  「わたしのいるところ」を読了。友人が去年のベストに上げていたので翻訳されている過去作を全部読んでから読むという準備をしてから読んだ。その結果、過去作との違いに意識しながら楽しめて良かった。こんな繊細で洗練された文章はなかなか出会えないので超オススメ。
 日本のヒップホップを語ったポッドキャストのエピソードがちょいちょい伸びているので、他の人はどんな語りなのかなと思って仕事のBGM代わりに探して聞いてみると、自らの内なるヒップホップ警察がうずいてしょうがなかった。とはいえ、この排他性がジャンルの拡大を抑制してしまったことは重々承知している。しかし違和感が拭えず。その合間に聞いた東京ポッド許可局の「役に立たない論」がかなりしっくりきた。「役に立つ/立たない」より「好き/嫌い」であり、その「好き」にかけた時間が愛なんだと。自分の好きな対象(例えば日本のヒップホップ)に対して、さも客観視したような語り口が腹立つのだなーと。なぜ客観的な語りなのかといえば、「役に立つ情報」を提示することに重きを置いてるからだろう。薄っぺらい情報よりも君がどんなラッパーが好きなのか、その理由は何なのか知りたいよ。と長々書いたのは、そのポッドキャストにおいてラッパーの一次情報の入手先が晋平太のYoutubeチャンネルだったからです。ここまで読んでいただいてありがとうございました。
 夜、GoToイートで外食。ポイントの使える世界の山ちゃんに行くものの手羽先以外は全く美味しそうではないのでそそくさと退散して別の店に。次の店も予約していくものの激混みで感染リスクを恐れてここもそそくさと退散。最後に行った蕎麦屋がめちゃくちゃ美味しくて、やっとたどり着いたのと合わせて美味しさ倍増。今住んでいるエリアは食に関してはかなり満足しているので来年度引っ越すのかどうか。


11月14日
 奥さんの買い物についていった帰り道に商店街で「Nitendo Switchあります」というポスターがゲオに貼ってあるの見て「マジで?」となりお店に入ってみるとリングフィットもあって即購入してしまった。ネットでは各社で抽選形式なのにこんなところにポロっと残っているんやなーと驚いた。
 一旦帰ってからなじみのスペイン料理屋へ。今日も今日とてとても美味しかった。昨日の蕎麦屋含めてこういう店が近所にあるのは東京のメリットだなと思う。

 
 帰ってきて一度寝落ちしてしまうものの復活して深夜に「シカゴ7裁判」をNETFLIXで見た。アーロン・ソーキンよ!と唸りたくなる裁判ものでめちゃくちゃオモシロかった。家で映画をみるとなかなか長い時間集中できないことが多い中、とにかく圧倒的なテンポの良さで終始釘付けだった。そして本作はそこまで丁寧な説明せずに小気味良い会話で延々話しているところから観客が状況を察して自身も陪審員として裁判に巻き込まれていくような体験だった。この裁判は実際にあった事件を基にしていて、シカゴで開催された民主党大会に合わせてベトナム戦争反対のデモを行った様々な団体のメンバー7名が裁かれる。さらにもう1名ブラックパンサーのメンバーもいるのだけど、ここのシーンが一番ギョッとした。70年代には明らかな差別が存在し、しかもそれは平等の象徴であるはずの裁判官なのだからたまたない。この裁判官の話が通じない感じは、実際に仕事しているときにも遭遇することがあるのでイラつく気持ちがよく分かった。(当然レベルは全然違うけど)エンディングに放たれる民衆の声がすべてだと思っていて、見てないと思って好き放題やってんじゃーねーぞ!というのは今の日本の政治にも言いたいことだし映画としてもとてもオモシロいのでオススメです。


11月15日
 朝からSMTM9 EP4を見た。今週もめちゃくちゃ面白かった。こんなにずっとオモシロイともう逆に終わったときのことを心配してしまう。サイファーにユニット楽曲バトルに見所てんこ盛り。サイファーでのSWINGSのカマシも最高だったけど今回はWonstein、Lil Boy、Chillin Homieのユニット曲よ。。各々がバースを持ち寄ったとはいえ45分練習しただけであんなレベルの曲作ってライブできるのかっこよすぎる。。。審査員がヒップホップの初期衝動が刺激される旨を話していて、国とか関係なくホンマそれだなーと強く思った。審査もシビアになってきていてレベルが高くなってきているので、審査内容も含めてさらに楽しみ。そして今週も翻訳チームにビガッ。
 昨日買ったスイッチをセッティングして無料でプレイできる定番「FORTNITE」をとりあえず遊んでみた。ゲームコンソールいじるの十何年ぶりなのでコントロールすること自体が頭の体操になっていて自分の老いと直面させられる。そして時間の溶け方の速さが異常で制御しないと廃人になるの間違いないなと自戒の意味を込めてここに記載しておく。
まだ見ぬ強豪がこの周辺にいるのでは?と外食サイトを巡回していたら南インド料理の最高峰みたいなの出てきてテンション爆アガり。インドで政府機関のお抱え料理長を担当したツワモノが日本に来てレストランを開業したらしい。そのガッツには敬意しかない。で今日のお昼に行ってミニミールスを食べた。とても繊細な味で美味しかった。


 夜は残り物のおでんを食べながらF1でハミルトンが7回目のワールドチャンピオンになりシューマッハに並んだ。今回はハミルトンにしかできないレース展開で勝ったのでかっこよかった。今回の入賞メンツはシニアな人が多くて、混乱したレースでベテラン勢が力を発揮していたところもオモシロかった。そのあとリングフィットの未来感あるゲームっぷりに感動したのち就寝。

2020年11月9日月曜日

2020年11月 第1週

11月1日
 新しいミックスをアップロード。日本のラップ、今回はタイトル通りspitterを中心に。ジャケよりはメロウな感じになっている。ミックスはささやかなルーティンになりつつあり昔の曲の発見などもあり楽しいので可能な限り続けていきたい。

 
 夜、奥さんに誘われて横浜でGRAPEVINEのライブ。コロナになってから行く初めてのライブだった。久しぶりに爆音でバンドの演奏を聞くとそれだけで感動した。各楽器からアンプリファイドされたサウンドがスピーカーを通じて空気を震わせて音を伝えるという行為の尊さよ。盛り上がる曲があっても立ち上がれないし座って拍手するしかできなくても少しずつ進むしかない。ヒップホップのライブにも早くいきたい。

11月2日
 有給休暇。午前中は新たにミックスを作っていた。前から考えていた内容だったのでサクッとできた。あと少しで完成。午後はプールへ行ってから銭湯へ。平日の午後ということもありおじいさんだらけ。毎日夕方銭湯に来て優雅な日々だよなぁと羨ましい限り。こちらはまだまだ働く人生。猛烈に喉がかわいたので居酒屋へインして生ビールで喉が締まり上がり完全に仕上がった。
 帰宅後はNETFLIXざんまい。まず「40歳の解釈: ラダの場合」を見た。40代になった過去の栄光にすがる脚本家がラップを始めて己を獲得していく物語。Age ain’t nothing but a numberであり「年相応」という言葉に対して中指を立てていき自分のしたいことに正直にいきてい生きていく、その姿がまぶしくてかっこよかった。 劇中でラップをする映画の場合、ビートやラップがしょうもないこと多いけど今回はビートはしっかりしたBoom bapで主人公のラップもめちゃくちゃイケてる。ゆえに物語の納得度も高い。この映画は35mmの白黒フィルムで撮影されており、モノクロなのがかっこよくてブルックリン、ハーレムの夜のシーンは特に好きだった。またラストのある仕掛けで反転していくのもジーンとした。監督/脚本/主演はRadha Blankという人で完全なる新人なので私小説的な仕上がりになっていることを見終わったあとに知ってこれまたグッとくる。個人的に一番好きだったのは主人公のお母さんのエピソード。彼女が様々な形で生きた証を残そうとクリエイションに取り組んでいた話は、外野の声に耳を貸さず自分の取り組みたいことに向き合う重要さを物語っていた。


 続けて「悪魔はそこにいた」もNETFLIXで見た。これは今年ベスト級。アメリカ中西部の50-60年代の話は陰惨になりがちだと思っていてまさにその系譜の映画で最高だった。「ペーパーボーイ」と二本立てで名画座で上映するのが良さそう(「MUD」でもいい)キリスト教を悪用して己の私利私欲を満たしたり過度な信仰で被害者を生んだり。「神は悪魔なのか?」と思わざるを得ない。主演のトム・ホランドを中心に役者陣が素晴らしくてダークサイドが存分に発揮されていた。


11月3日
 有楽町へ買い物同行。人が思った以上に多く普段引きこもりしているので疲れる。物欲もほとんどなくて何を見てもときめかない末期症状だった。カフェで食べたルーローハンが美味しかったことが唯一の救い。帰ってきて「僕の人生には事件が起きない」読了。ラジオで聞いた話なので内容としての新鮮味はないけど書き物としての魅力はあった。

11月4日
 4連休明け働きたくない。買い替えた無印のベッドが届く。新しいベッドは見ていて心が穏やかになりますね。今日も今日とて…みたいな仕事でげんなり。
 アメリカ大統領選をSNSでどんな感じかなーと思って見てみたら、明確なデマがいとも簡単に作られて、それが広まって行く過程を見てしまった。悪性のエンターテイメントという言葉がぴったりで「正しくなさ」を無限に追いかけてしまってバッド入った。とにかく気持ちが悪いのは日本のネトウヨがトランプを応援しているところ。「The Social Dilemma」を思い出す。分断が加速していくのは間違いない。

11月5日
 インフルエンザ予防接種のため出社。全く気乗りしないので奥さんと東京駅地下にできたメキシコ料理屋でモーニングを食べるため9時に東京駅着のスケジュール。限りなく普通の出社タイムだったのだけどもガンガンに出社している人がいる、という当たり前の事実を眼前に叩きつけられた。半年ほど引きこもっているので人の密集に対する耐性が下がっているのだなと実感した。こんなんで「ソーシャルディスタンス!」と言われても「はぁ?」となるし会社行くときには我慢して日常は三密回避しろはダブスタも甚だしいので守る気はなくなるだろうなと思う。そんなモヤっとした気持ちはメキシコ料理がめちゃくちゃ美味しくて感動…神田に本店があるっぽいので行ってみたい。
 社内にフリーのワークスペースが新たにできていたので、そこで仕事していた。パッと仕事するには調子が良い。あとたまの外出で歩きながら音楽を聞くと家で聞くのとは全く別の気持ちになるから不思議。環境が影響するところは多いにある。帰りにサブウェイでBLTを持ち帰って家で仕事していた。
 Show Me The Money S9 EP3を見た。(英語字幕を作ってくれている人達マジでBig up!)ずっとオモシロいのだけども今週はSWINGSのくだりで涙した。よくラッパーが金や名声よりもリスペクトを大事にしている話があるけど、それはなぜなのか?が端的に分かる話だし、Giri Boyの涙がその思いをさらに加速させていた。2人のこと全然知らなかったけど、こういうドラマがあると何倍も楽しめる。と同時にcompetitionなのでスキルフルなラッパーがたくさん出ていて、それを聞いているのも楽しい。このフォーマットは日本で行っても絶対に受けるので誰か早く輸入してほしい。
 奥さんがIKEAで買った靴箱を組み立てるミッションを仰せつかり最近読んだ岩井のエッセイのことを思い出す。何回か組み立てしたことあるけど今回はかなり手間取った。手間取っているときにIKEAの文字のない説明書はイライラを何倍にも増幅させることに気づく。

11月6日
 前日の出社でバタバタしたことに比べて家で働くことの平穏さに感謝。夜は残っていたステーキを食べる。おいしい肉は少しの量で十分満足できることに気付いただけ大人になった。夜、ミックスの構成を思いついてパチリとピースがはまって良い感じになった。寝る前にセールで買った「パチンコ 上」読了。噂には聞いていたけどめっちゃオモシロい。続きが気になるので一気読みコース。

11月7日
 中目黒までうどんを食べに行く。そのお店は最近ほとんど昼営業していないらしく貴重な機会だった。実際行ってみるとかなり厳しめの感染対策をされていて感度は人によって変わってきているなという気持ち。放射能と同じで目に見えないがゆえにどこまで何をするのか定量化できない難しさがあると思う。そしてうどんはめちゃくちゃ美味しかった。近くにあってほしいお店。帰りにオニバスでコーヒー豆を調達して退散。
 ワイヤレスイヤホンの充電する側という本来なら無くならないはずの大きい方が無くなってしまった。これは天啓だ盲信してAirpods Proを勢いで発注した。周りの友人の多くからレコメンドされていたので、いつの日かとは思っていたので良しとする。(来年新型の噂もあるが…)奥さんが野球を見に行ったので映画見ようと思ったけど異常な眠気でずっと寝ていた。

11月8日
 奥さんが間違えて2枚チケットを買ってしまったので野球観戦に同行。これまで入場者数を半分に制限していたが今日は実験として80%まで上げる日で密密密。特に坂本選手の2000本安打達成がかかっている試合だったのでことさら人が多い。普段はほとんど疎な空間にいるので慣れるまで時間がかかった。そして今日も前回の試合に続いて逆転満塁ホームランを目撃した。合間合間に本を読んでいて「パチンコ 下」を読了。ハンパなき大河ドラマ…!西加奈子の「サラバ!」に近い疾走感。下巻のページターナーっぷりが凄い。そして帰ってきて寿司食ってからのポッドキャスト収録。限りなくフリースタイルな感じでオモシロかった。飯の話は鉄板。少し編集して就寝。

2020年11月8日日曜日

パチンコ

 

 米国在住コリアンの作家が描く在日コリアンの物語。4世代に渡って第二次大戦前からバブル期までの日本を舞台にした壮大な大河ドラマで、かなり読み応えがありオモシロかった。上巻で登場人物をはじめとした物語の骨格が作られ、じっくりと世界観を頭の中で構築/堪能。下巻でそれが爆発していくという印象で特に下巻のページターナーっぷりはかなりのものだった。
 そもそも「在日コリアン」と呼ばれる人々がどのような立場にいる人のことを示すのか?曖昧にしていた自分の認識が整理された上でかなり特殊な立場であることを改めて知る。敵国に祖国を支配されて日本にきたはいいものの今度は帰るところがなくなってしまった、この悲しみはユダヤ人が置かれた立場を想像させられた。アイデンティティを失ってしまう二世/三世の物語は移民大国アメリカの十八番であり数多くの作家の物語を読んできたが、日本でも同様の境遇が発生していることをなかなか想像しにくい。それは日本が移民を限りなく制限していて「単一民族国家」という幻想を追い求めるからだろうけど今後の人口減少/高齢化社会においてはいつまでも呑気なことを言ってられない訳で本著のような物語がさらに普遍性を持つ社会が目の前に迫っているとも言える。そのときに何が重要かといえば人は人種で判断できないということだ。しかし物語の中では在日コリアンであることに起因した残酷な出来事がいくつか起こってしまう。また血は変えられないという話が繰り返し登場して、そこで何度も苦悩する登場人物たちがいて、彼らのその苦悩する過程を教訓にして我々は同じ過ちを繰り返さないようにしなければならない。小説内で安易に解決させずに自分で考えることを促す、これは解を提示するような啓発書では得られない、小説だからこその魅力だ。
 本著のタイトルにある「パチンコ」と人生を重ね合わせるメタファーが非常に秀逸だった。これに限らずとくに下巻はパンチラインのつるべ打ちだった。一部引用。

モーザスは、人生はパチンコに似ていると思っている。ハンドルを調節することはできても、自分ではコントロールできない不確定な要素があり、そのことも心得ておかなくてはならない。何もかもあらかじめ定められているように見えて、その実、運まかせの要素や期待が入りこむ余地が残されたこのゲームに客が夢中になる理由はモーザスにも理解できた。

許すことを学ばなくてはならないよと諭したかった。何が大事なのかを見きわめなくてはならないと。過ちを許さずに生きていくことは、息をして動きながらも死んでいるに等しいと。

なあ、人生ってやつには振り回されるばっかりやけど、それでもゲームからは降りられへんのや

ゲームに勝つのはほんの一握りだけで、ほかの全員が負ける。それでも人はやはりゲームを続ける。自分こそ幸運な一握りかもしれないと期待する。自ら望んでゲームに参加する者たちに腹を立てる筋合いはないではないか。悦子はこの重大な側面で失敗を犯した。子供たちに希望を抱くことを教えなかった。自分は勝てるかもしれないという、およそ不合理な可能性を信じることを教えなかった。パチンコはたわいもないゲームだが、人生は違う。

「ぐはぁ」と思わず声に出してしまう出来事とそれに対する各自の立場。それはどこで生まれて何を見て育ったかによって異なり人間は環境にたぶんに左右されてることも痛いほど伝わってきた。人生はパチンコ。Apple TVでドラマ化される際には多くの日本人俳優がフィーチャーされることを切に祈る。

2020年11月1日日曜日

2020年10月 第5週

10月26日
 ポッドキャストをアップロード。コンテンツ系エピソードでラップスタア誕生とバチェロレッテについてなんやかんや話しています。特にバチェロレッテは驚天動地の考察なのでぜひ聞いて欲しい。この日記がアップロードされている頃にはもう結果が出ているけど是非。
Apple podcastSpotifyShownotes
月曜日恒例のプール!と思って行ったらまさかの最終月曜休みだった。帰ってきてNETFLIXで「The Social Dilemma」を鑑賞。個人情報とSNSの関係性に関して警告するドキュメンタリーで興味深かった。知識として頭では分かっているけど使うことをなかなかやめることができないSNSの中毒性の部分と搾取された個人データの使い道、それによる社会の分断などテクノロジーがもたらした負の側面をパッケージングしたような内容。以前に読んだ「デジタル・ミニマリスト」と似たような話が多かったけど映像で見るとさらにショッキングさは増した。想像が及ばなかったなと思ったのは子どもの美醜認識の変化。スマホのアプリで変形した顔(目が大きい、シャープな輪郭)の写真を撮り続けているので、それと自分の実際の顔が乖離して辛い思いをしてしまう。もちろんたくさんのメリットがあるから人はインターネットテクノロジーに依存しているのだけど、こういう負の側面を理解しておくことに損はない。


10月27日
先週末のF1レースを流し見しながら仕事。スタートが今年一番くらいの大荒れだったのでオモロ!となったけど中盤くらいから上位はいつも通りの展開になっていた。ハミルトンはF1最多勝利記録をこのレースで打ち立てた。今のハミルトンに勝てる人は本当にいない。ややマンネリ感があるので他のチームの車に乗ったときどんな力を発揮するのか見てみたい。
仕事終わりに「イコライザー2」をNETFLIXで鑑賞。話の運び方がかなり雑なんだけどデンゼル・ワシントン演じるロバートの無双っぷりとアクションの派手さに見とれていたらあっという間だった。不用意に銃を使わないところがこのシリーズの好きなところで1作目のホームセンターほどの新鮮さはなかったものの、今回はナイフアクションが充実してよかった。あと何と言ってもこのシリーズが好きなのは本をフィーチャーしているところ。タナハシ・コーツ「世界と僕のあいだに」は早く読まねば。。。


 ZORNの新しいMVがリリースされてfeat がBOSS!そしてこのタイミングでアルバムがいきなりリリースされることも同時発表。KREVA, MACCHO, BOSS, AKLO, NORIKIYO, ANARCHYが参加していて全曲BLって2000年代および2010年代前半のヘッズが夢想しては「ないない〜」と笑われるようなメンツな訳でそれを実現したZORNの凄さはもう。。。売れ線に走ることなく自分のスタイルを崩さずに貫いているところがかっこいい。「One Mic」がリリースされたときに「Rep」とか含めてめっちゃNAS寄せなの気になるなぁという話をしていて「Memory Laneとかありそう」って言ってたら本当に収録されてて驚いた。タイトルが「新小岩」なのは「NY State Of Mind」  に寄せてると思うので、あきらかにオマージュなんだろうな。友人が言っていた「このアルバムに般若がいないのはちょっと…」と聞いて確かにかわいそう。どんな気持ちで見ているのだろうか。日が変わってAmazonで即オーダーした。


10月28日
 韓国のヒップホップのリアリティショウであるShow Me The MoneyのSeason9を友人に勧められたのでゴニョゴニョしたら英語字幕つきのが出て来たので見てみたらめちゃくちゃオモシロかった。ラップスタア誕生が好きな人は間違いなくハマるやつ。あんまりキャラとか重視されてなくてスキルと歌っている内容を中心に評価されているのが特徴。韓国では日本の何倍もヒップホップが市民権を得ている環境でアイドルラッパーとして売れている人や一線で活躍していた人たちも貪欲にSMTMの称号を追い求めているところに驚いた。あとMOMENT の客演で知ったJUSTHISがproducer側に出ているのだけどこんなシビアな人なのか…という発見も。英語使いやsinging rapが審査員に露骨に嫌がられているのも興味深くてヒップホップ原理主義で意外だった。(それは比較的メロウなproducerであるGroovy roomでも同様)始まったばかりなので追っていきたい。

10月29日
 MEGA-Gが店長を務めるハンバーガー屋さんがオープンしたとのことで行ってみた。家からだとギリチャリ圏内で今日は天気がよかったのでサインクリング日和だった。お店のヒップホップ指数がめちゃくちゃ高すぎてUSにきたような気分になる。ハンバーガーも美味しかった。また来たいな。



 帰ったらZORN「新小岩」がAmazonから着弾。早速CDプレイヤーで再生。これは歴史的名盤になるべくしてなっている。Featの豪華さも勿論のことBLビートもここ近年ではベストワークなのでは?当然、MVになっている曲はどれも素晴らしいのだけど、その間を埋める曲のちょうどよさがアルバムとして完成度を高めているように思うし1枚で流れで聞くことをきっちり想定した曲順になっている。昭和レコードへの配慮も曲で提示していたりPUNPEEのラインを引用したり。HIPHOPが好きでよかったなーと思える瞬間がてんこ盛りの玉手箱のようなアルバム。ここから何年も聞き続けると思う。
 そして夜はラップスタア誕生の決勝戦。2曲のライブバトルで優勝者が決まる。どのアーティストもよかったけど優勝したralphはかなり別格だった。まさかの日本のヒップホップシーンへの目配せまでして対策バッチリという印象で隙がなかった。個人的にはweek dudusを応援していてDJ HAZIMEのターンテーブリズムを駆使するという戦略はよかったし変更した2曲目も素晴らしかったので残念。まーでもこれでバッチリ名が売れたので、これからイケイケどんどんでしょう。nomaとAnarcyのやり取りや各審査員のItaqに対する異常な厳しさとか見所てんこ盛りで結果以外でも楽しむことができた。
 そのままの勢いでSMTM S9 EP2も鑑賞。めちゃくちゃオモシロい…!!!オーディション番組たくさん見てきているけどトップクラスの出来。しっかりクリフハンガーして猛烈に次が見たくなる仕掛けや90年代の日本のテレビみたいなオールドスクールな演出がチャーミング。これらは細かいおまけでしかなくて、ヒップホップが題材でありなおかつ審査員と挑戦者の関係性が非常にスリリング。選ぶ側であり選ばれる側でもある、という公平性を担保しているところが好きだ。各チームのアピールとして審査員がパフォーマンスする場面があり、そこでの各陣営それぞれのスタイルウォーズがあり、これぞヒップホップだなという光景だった。

10月30日
 仕事で「勝ったのに負けた」みたいな後処理させられるのが腑に落ちない。おかしいことをおかしいと言えない環境はやっぱ面倒やなと改めて思った。コンサバなのは肌に合わないんだなと改めて思う。
 「ゲティ家の身代金」をNETFLIXで。リドリー・スコット監督作品。リドリー作品でSF系じゃないの久しぶりに見た気がする。実際の誘拐事件をもとにしたサスペンス。Cash Rules Everything Around Meで強烈だった。ここまで嫌味なキャラクターもなかなか見ない。しかもそれが誘拐犯ではなくて誘拐された側にいるというオモシロさ。あとグロ映画を超える超絶グロシーンがあって、ドラマ上は全然必須ではないのに異常なこだわりを見せていて耐性あるほうだけど「ひぃぃぃ」と言ってしまった。

 
 バチェロレッテを深夜に見終えた。前シーズンに続いて想定していなかったエンディングだった。あの選択は出演者の皆にとっては最適解だったかもしれないけど、見ている側からすると「えっ…」と戸惑う結果なのは違いない。とはいえ結婚を考えているのであればシビアなジャッジするのも致し方なし、だけど番組としては。。。とはいえ、かなりポリコレに配慮した結果、淡白な内容になっていたのでこんな風に色々考えられるコンテンツになったのは良かった気がする。

10月31日
 Go To Eatを使って外食。海鮮系イタリアンで牡蠣やカルパッチョなど。美味しかったけどグイグイと追加オーダー確認してくる系の店員で面倒だなと思った。ワインをぐびぐび飲んでしまい思った以上の会計だったけど割引が効いて助かった。これも税金かと思うと大丈夫か?と思ってしまうものの使わないと損するシステムなのでまた行きたい。帰ってFormula 1を見るものの途中で寝落ちしてしまった。