2012年4月29日日曜日

ヘルプ 心がつなぐストーリー




BloggerのUI変わってから初投稿。
以前からかなり気になっていたヘルプを見てきました。 
HIPHOP好きがこうじて、こういった黒人問題映画好きで 
これまで結構見てるんですが、本作品は相当完成度が高い作品だと感じました。 
社会の授業で黒人差別とかざっくり学んだりしてきましたが 
やっぱり映像で見ると、
こんなことがたった50年前まで 
平気で行われてた事実を改めて認識すると同時に 
人間が潜在的に持つ他者を排他的に扱うことで 
優位性を保つことの怖さが分かりました。 
固いことを言ってみましたが、それだけじゃないのがこの映画の良いところ! 
ちゃんと映画の持つエンターテイメント性を
しっかり示していることに対してかなり好感を持ちました。
今年見た映画の中で一番声出して笑ったかも。
 映画に出てくるキャラクターがみんな最高なんですよねー 
差別対象であるメイドの人達のチャーミングさ
差別する白人の奥様がたの嫌な感じ、
主人公であるエマ・ストーンの高潔な感じ。 
どれを取っても1級品。
で。この映画に常にまとわりつくエンディング問題。 
以前、宇多丸師匠が言っていたホテル・ルワンダのエンディングの批評を読んで 
「確かになー」と思った話なんですが この手の映画のエンディングで、
すべてが解決してハッピーエンドで終わってしまうと 
すべてが解決したかのように感じる問題。 
本作品は過去の黒人差別問題なので、ハッピーエンドで終わってもいいんですけど、
かなり微妙な案配で終わるんですよね。 まーどっちにでも取れるというか。 
最後メアリー姐さんのこの曲がかかって終わるんですが。


ネタばれしてもいいと思う人は歌詞をググってみてください。 
オレは相当好きな映画でした!

2012年4月23日月曜日

SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者



東京に住むと何がいいって、良い映画を公開直後にすぐ見れるってこと。
特に、でかいバジェットじゃない映画は、地方に住んでると
なかなかタイムリーなタイミングで見れなかったりする。

ということで、そのメリット最大限に生かして
SRシリーズの最新作見てきました。

感想としては、オレは過去最高傑作だと思いました。
HIPHOPが好きだとか関係なく
エンターテイメント映画としてのクオリティが過去作に比べると
段違いで良くなってたと思います。
お話の流れとしては、
SR1で出てたマイティーというラッパーが主人公で
彼の周りに起こる出来事が中心で描かれています。
最初はそうでもないですが、
中盤から後半でのマイティーサイドのストーリーは
「サウダーヂ」を想起させるぐらいハード。
(ときに面白シーンがあるので、中和はされるけど)

で、いつものSHO‐GUNGも勿論出てくる。
この人達が見たくて映画館に行ってる感すらあるw
当然いつも通りオモシロいけど、
今回は、ラップで出てくるグループがそれぞれキャラあって
おもしろいのよねーしかも、現役でバリバリやってるラッパーが
俳優として出てるのもアガル!

今作は過去作に比べると、
ハードボイルド具合がハンパじゃなく高いけど
いつものノリも含まれていて、
ホント最高のバランスで仕上がってると思います。
映画見終わったあと、トークショーにも参加しました。
監督はもちろんのこと俳優さんの人達も
この映画のことを愛して止まないってことがビシビシ伝わってきました。
劇場着いたときにはIKKU氏がパルコ前でビラ配ってたし
終了後は映画に出てる俳優の人がたくさんいたし。
こうやってインデペンデントかもしれないけど
真摯に映画に向き合ってる姿勢をダイレクトに見ると
ものすごく応援したくなりました。

バカみたいな日本映画見に行くなら断然こっちをオススメ!

ウェルカム・ニッポン



ついに舞台3本目で大人計画の最新作を見に行ってきました。

感想としては良いとこ、悪いとこ半々くらいかなーという印象でした。
非常にざっくりあらすじを話すと、
日本にやってきた1人の外国人を中心に
すったもんだが起こるという感じですw

良いとこは、「ウンコチンチン」つまり下ネタの圧倒的な破壊力ですね。
この点に関しては、現時点で日本最高峰にサイテーだと思います。(褒めてる)
ホントに徹底的だし、手を抜かない。これでもか!と突きつけてくる。笑
アベサダ、クドカン、良々が特に良かったなー
TVでは絶対に見れない彼らの底力見た気がしました。
あと、主人公の外国人の人も良かったと思います。
あのカタコト感があってこそ成立する何かがある。
今回は映像が大量に使われているのも良かったですね。
舞台自体の作りは簡素だったんですが、映像で何回も笑わしてもらいました。

で、悪いとこというか嫌だったところは後半です。
前後半で1回休憩入るんですけど、全く毛色が変わるんですよね。
前半さんざんウンコチンチンやったのに
後半になると、急に物語を押し進めるべく
シリアスなシーンが多くなるんですが
まー説得力がないというか。
前半でほぼ話のプロット自体は放棄されていて
一応繋がってはいるんですけど、無駄なシーンがホント多かったと思います。
変に主張が入ってくるし、それも納得できるような作りには到底なってなかったなぁ。
あと、個人的にそれはホントにどうかと思うシーンもあったので
後半はかなり興ざめな気持ちに…

とまぁ、文句をつらつら述べてきましたが
このごった煮感込みで大人計画の舞台だと思うし
(王将行って、中華料理しか置いてないんか!と怒るのと同じ)
何遍も笑わせてもらったのは事実なので、トータルでは楽しかったっす!
次の「ふくすけ」も見たい!

舞台見た後は、16時から27時ごろまで飲み続けたのでした。。。

2012年4月19日木曜日

ドライヴ



今週で公開終わりそうな感じだったので、見てきました。
相当好きな感じでした。
というかライアン・ゴズリングの演技よ…
ブルーバレンタインのときとは真逆!
劇中ではほとんど喋んないんですが、マジでかっこいい!
「ノーカントリー」のシガー的なかっこ良さ。
劇中ではほぼ無敵で、銃を使わない。(相手のは使うけど)
タイトルから想像するにカーアクション映画かと思いきや
そこまでカーアクションないというねw
それよりも人間的な部分にかなりフォーカスしてると思います。
あと画面全体の色も赤と緑で、徹底的に統一されていて、それもいい。
ストーリーのきっかけとか推進力に
やや欠けるところは否めません。
でも、何度も見たくなるような魅力がある不思議な映画。

2012年4月15日日曜日

ゾンビランド



Jesse EisenbergとEmma Stoneの甘酸を感じさせるコンビが出てたので
見てみました。あんまゾンビ映画見ないんですけど
そこそこ楽しめたっすね。アドベンチャーランドへようこそ+ゾンビ要素。
ストーリー的にはおかしいとこいっぱいあったけど
シーンごとに好きなところはたくさんあったので、
見終わったあとは楽しい気持ちでした
時間がタイトなのもナイス!
登場人物が極端に少ないけど
それぞれが愛すべきキャラになってるというね。
Emma Stone好きだわー「小悪魔はなぜモテる?!」も早くみたい!

僕達急行 -A列車で行こう-



ご存知の方もいらっしゃると思いますが、TOKYOに引っ越して
バタバタしてたんですが、やっと時間出来て映画に行けました。
家の近くのシネコンで。

この映画、予告編で何回か見てたんですけど、
現在の日本映画のぬるたいものかなーと思ってたんですが,勘違いでした。
てか予告編から受け取るニュアンスと映画から受け取るニュアンスが
異なり過ぎて、物凄く良い映画に思えましたw
恥ずかしながら、森田芳光映画は初でした。
編集とか撮り方はクセがスゴいです。
天の邪鬼な僕としては、そこはかなり好印象でした。
むちゃくちゃオモシロいという訳ではないけど
この映画の空気感は嫌いになれないなー
いわゆるテツ向けの映画に思われがちですが
普遍的に見れるような作りにはなってました。
主役の2人はさることながら、脇役の人達がスゴい良かったなー
笹野高史、ピエール瀧、西岡徳馬が特に好き。
というかですね、この映画かなりホモソーシャルな感じで
マツケンと瑛太の関係性は何かを感じさせるというかw
2人のどちらかが好きなら、見にいったほうがいいかも!