2018年2月13日火曜日

2018年2月 2週目

2月5日
東京ポッド許可局を聞きながら朝の支度。
「好きな曜日論」という、
東京ポッドで一番オモシロいタイプの
身も蓋もない系の話で最高だった。
ベタに考えると金曜日なんだけど、
木曜日の「あと1日行けば終わり感」も嫌いじゃない。
あとハッピーマンデーで月曜日が休みになるんじゃなくて、
普通に日付どおり休みになってほしいのは同感。
3日ぶりの仕事なので、たくさん溜まっていたし、
会議も多くて今週が思いやられる。
Replicant FMの1回目を聞きながら仕事。
人の駄話は無限に聞いてられる。



Soundcloud流しっぱにしてたら自動再生で流れてきた、
このmixがとても好きだった。



国産でもグッドミュージックは
たくさんあることがよく分かるナイスなミックス。
帰ってから昨日見た男子ごはんで紹介されていた、
鶏肉のバルサミコ酢煮を作って食べた。
anoneの影響でカルテットを見直し始めて、
第1話の高橋一生が繰り広げる唐揚げレモンのくだりが
やっぱり好きすぎると改めて思った。
この後の流れを知っている上で見たときにわかる
細かい演出の数々に唸りまくった。
そのあとYoutubeサーフィンしてたら、
Boiler Roomのアカウントにたどり着き、
家で流すとかなり調子よいことに気づいた。
KaytranadaのDJ見ながら日記を書いている。
Janet Jacksonの「If」  のリミックスがめちゃくちゃ好き。

2月6日
Session22を聞きながら朝の支度。
名護市の市長選挙の結果が心に重くのしかかってきた。
選挙のときは経済政策および福祉の充実を訴えて、
それで信任を得ると争点隠ししていたことを前に進める
という政権が近年得意としていることが
繰り返されるのかと思うと頭が痛くなる。
辺野古に行ったことはないけれど、
綺麗な沖縄の海を埋め立てないといけない
理由が分からないし、実現できなかったとしても、
沖縄県外の可能性を模索しようとする人のほうが
まだマシじゃないかと思ってしまう。
世間では嘘つきと呼ばれるみたいだけど。
行き帰りはRhyeの新譜が耳のお供。渋さが増してる気がする。
抑制されたクールなグルーブが心地よい。
帰宅後、家の前に消防車が止まっていて、
何事!と思っていたけど煙も火の手も見えなかった。
ただ近くのマンションからほぼ全員が顔を出し、
戸建の人は外に出てきて消防車を見守っていた。
消防車のサイレンはまるで誘蛾灯のよう。
家に帰ってから中学時代の友人から
電話がかかってきて長々話し込んだ。

2月7日
明日から2日間出張なので駆け込みで仕事しまくる。
行きの電車で「落としもの」読了。


落としもの
落としもの
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横田創
書肆汽水域
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こないだ本屋でジャケ買いした短編集。
ジャケットの美しさも然ることながら
中身も1級品でとてもオモシロかった。
好きな作家と久々に新しく出会えた気がする。
6つの短編が入っているんだけど一番好きだったのは
1つ目の「お葬式」
祖母を亡くした孫が主人公で、その母も登場し、
連綿と続く家族という関係の儚さがビシバシ伝わってきた。
いわゆる日常系なのだけど、ドヤ感がないというか、
とても淡々としかし鮮やかに
人、街を描いているところが僕はとても好きなところ。
あと現実世界でありそうでなさそうな歪さも見所で、
「残念な乳首」がその最高沸点だと思う。
著者は横山創という人で、男性なんだけど
主人公はすべて女の子というのも珍しい。
しかも、そこに違和感が全くないところがすごくて、
本についていた冊子にこの作品について
ガールズトークを聞いているようと書いてあり溜飲を下げた。
この作品は久々のリリースらしい。
(しかも、ここに収められている短編も
2007〜2009年の未発表作品)
新作を書いていないようだけど、
とりあえず過去の作品をあるだけ読み進めたい。
帰り道に楽しみにしていた新潮3月号を購入。


新潮 2018年 03月号
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新潮社 (2018-02-07)

なん52人が1週間ずつ、つまり1年の日記を書いている。
しかも、その書いている作家陣が鬼豪華で、
日記を書いている僕からすると超楽しみな内容。
ゆっくり読んでいきたい。
帰ってからは惰性でFDを見た。烈固の回だった。
(六本木を散策するくだりで溢れ出る末っ子感が最高)
女性ラッパーに対するミソジニー問題は
バトルだと難しい議論だなーと思う。
荻上チキに解説してほしい。翌朝早いのでさっさと就寝。

2月8日
5時起き。辛み。マジ卍。
羽田空港まで電車かバスか悩んだけど
バスの不測の事態を恐れて電車で移動。
耳元は5O。なぜなら目的地は福岡だから。
久々に聞くと、このアルバム超いいなーと思った。
「早朝の戦士」がすべてにピッタリすぎた。
新作アルバムが今週リリースなのでそちらも楽しみなところ。
今回の出張は一泊二日でガチガチの日程なため、
まったく福岡を満喫する暇がないし延泊もできない地獄。
なので1日目の二次会の後、こっそり抜け出して、
中洲の屋台でラーメンを食べた。

2月9日
出張2日目。この日も全く隙間なし。
よく知らないおじさんと1日過ごすのは本当に疲れる。
全日程が終了して空港で明太子等を買い込み、
福岡工場のキリンの一番搾りを飲んだ瞬間の
解放感は忘れられない。
空港からの帰りはバスでゆるりと帰宅。
耳元はハライチのターン。
2日ぶりの家はマジで最高。
もう出なくていいなら出ない生活をしたい。
友達とひたすらLINE。
iPhoneでLINEするの面倒だと思うけどPCでやれると全然楽。
久々にタイピングすると心が落ち着く。病気かな。
出張の疲労困憊でフライデーナイトだけど早々に就寝。

2月10日
早く起きようと思ってたけどダラダラと寝てしまった。
5Oの新しいアルバムを聞きながら家事をこなす。
前回よりもドープさが増している方向でエンドレスリピート。
ラップが入っていないinterlude的な「SMYS PAR」が
とてつもなくかっこ良すぎて首振りまくり。
オルガンファンクの元ネタがチョップされ、
Olive Oilの独特のノリが発生する過程が
収まっているところがオモシロいと思う。
昼過ぎから新宿へ移動し、角川シネマ新宿で「悪女」鑑賞。



一度予告編を見たときにアクションが凄いという
フレーズが印象に残っていて、ならば劇場でということで。
確かにアクションが新次元に突入しているオモシロい映画。
家でDVDで見てもしょうがない系だった。
冒頭のFPSアクションから度肝抜かれるし、
バイクアクション、終盤のカーアクションなど、
見所だらけでお腹いっぱい大満足。
物語の設定も殺し屋が国家警察の犬となり、
徐々に人の心を取り戻すものの、
すべてに絶望し皆殺し!という、
これぞ韓国映画な展開でアガった。
ただ物語全体にアクションありきというか、
こういうことがやりたい!という作り手の意志に沿って、
映画が構築されているように思えたところが少し気になった。
(物語とアクションを両立させているのが
ナ・ホンジンだと思うわけで)
監督はチョン・ビョンギル。
前作の「殺人の告白」を見れてないから要チェック。
見終わってから草枕でカレー食べようと思ったけど、
時間が少し早かったので下の模索舎で本を物色。
東京でもかなり尖っている本屋の一つだと思っていて、
品揃えが独特でたまに行くと買っちゃう。
店内無音でお客さんは僕1人だったので、
本と真剣に対峙して1冊だけ購入してからカレーを食べた。
そのまま2本目の映画を見るために渋谷へ移動。
土曜日の夜18時すぎに渋谷へ行くということは
すなわち地獄へ突入することをすっかり忘れていた。
シアターイメージフォーラムで「苦い銭」を鑑賞。



収容病棟」以来のワン・ビン監督作品。
中国のドキュメンタリーの名手が
今回は中国の労働層をとらえたということで楽しみにしていた。
当然、期待を裏切るはずもなく圧巻の仕上がりだった。
想田和弘監督が唱えるところの観察映画なんだけど、
1つ1つのショットの粒立ち具合にとにかく痺れた。
なんで、こんなに自然に入り込めているのか本当に謎だし、
長回しのなんとも言えない味わいがたまらなかった。
またテーマとなっている「銭(金)」の話も身に沁みた。
どういったイメージを中国という国に抱くかは
人それぞれだと思うけれど、
この映画で描かれる中国も現実なのか?
イメージとのギャップにクラクラする。
収容病棟のときも同じ感覚を持った。
他人ごとではない中国製の衣服工場を舞台にしていることで、
普遍性を獲得しているところも素晴らしいと思う。
つまり、決して他人事ではないということだ。
今回とくに気になったのは
スマホの生活への入り込み方。
スマホ以外は発展途上なのに、
そこだけはテクノロジーが蔓延している。
アンビバレントな感情を抱かざるを得ない場面の数々。
スマホが広まることで抜本的に生活が変わることがない、
証左のような映画のようにも思えた。
ワン・ビンの1作目は見ていないくて、
今ちょうどNETFLIXにあるんだけど160分あるので、
少しずつ見るしかない …
移動の道中で安倍公房「人間そっくり」を読了。



人間そっくり (新潮文庫)
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安部 公房
新潮社
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ある日、火星人を名乗る男が家にやってきて、
地球人と火星人を巡る議論をひたすら続ける小説。
位相幾何学(トポロジー)まで飛び出して、
理屈をぶつけ合いながらも、
サイコパスを端々に匂わせる物語の展開がオモシロい。
あとがきにある日本におけるSF史も
知らないことばかりで勉強になった。
ただ日本のSFはどこから読めばいいのか。
家に帰ってからはanone最新回を視聴。
またダイジェストやってるやんと怒りつつ、
そこはスキップして本編を楽しんだ。
家族の在り方にどんどん切り込んできていて、
疑似家族になっていく過程がオモシロかった。
「こんなのありえへん!」で片付けるのではなく、
家族とは?と考えさせられる良いドラマ。
広瀬すず×田中裕子は毎週泣かされてしまう。
カルチャー奴隷の週末。

2月11日
今日もダラダラ起床して夕方にお台場へ。
誘われるがままにスクービードゥーのライブへ行ってきた。
Rhymesterとのセッションも多いので当然好きで、
音源もちょくちょくチェックしていたけど、
初めて行くライブがツアーファイナルだなんて。
ロックとファンクの最高沸点を間近で体験できて興奮した。
最新アルバムは間口広めのシティポップよりな仕上がりで、
それはそれで好きなんだけど、やっぱりファンキーなグルーブが最高。
あとファンの強さが圧巻。
FUNKY4+1 MOREの「+1 MORE」は飾りじゃなくて、
みんな本当にスクービーが好き。
こんなに盛り上がっているライブは初めて見たかもしれない。
(とくに「Back On」が最高にかっこ良かった)
興奮しながら帰りに月島でもんじゃを食べて帰った。

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