2014年7月7日月曜日

クラッシュ



ポール・ハギスの最新作「サードパーソン」を見る前に、
代表作を見ておこうということで。
彼が脚本を手がけた作品はいくつか見てるんですが、
監督作品を見るのは初めて。
本作も某レンタルビデオ店でバイトしてたときに、
何回か見ようとしてたんすけど、
やたら感動作としてPUSHされてるのを見て避けていました…
この天邪鬼精神なんとかしないといけないなー
と思うくらい、とても面白かった!
全体的にはサスペンス要素強めで、
複数の人間関係が入れ違いに錯綜しまくる作り。
本作ではアメリカで大きな問題となっている、
銃の取り扱い、人種問題がメインで取り上げられています。
特に人種問題の描き方は興味深くて、
肌の色や出身で差別が起こることが多い中で、
そうじゃないでしょ!っていうのを
上述した複雑な人間関係を使って描いていく。
つまり、その関係性が良くなったり、悪くなったりするのは、
基本的に対峙する人間のあいだで起こる出来事ってこと。
(そこに出自による考え方の違いが存在するのは当然だけど)
1個1個のシークエンスが興味深くて、
とくに防弾マントのシーンや、
セクハラ→救助の関係となる警官、市民のシーン。
正義感に溢れる警官に訪れる悲劇などなど。
要するに、それぞれの物語としての強度が高いってこと!
それらが一気に終結していくのも好きでしたね。
いつの時代にも通用する問答無用のクラシック!

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