2018年10月15日月曜日

2018年10月 第2週

10月8日
祝日の月曜日。
髪の毛が結構伸びたので切りに行く。
新たな美容院を開拓ということで
お洒落な感じのお店で切った。
殺伐とした気配を漂わせる街の雑居ビルの
2階に美容院はあった。適度に短くしてもらう。
タブレットが置いてあって雑誌読み放題で、
ブルータスの旅、本、音楽という主体性のない、
雑な特集だなと思いながらも
著名人の本のレコメンドを読む。
西加奈子と武田砂鉄のおすすめしていた本が気になったけど、
何だか思い出せない。結局買わなきゃいけないのか。
最後にワックスをつけてもらったけど、
一体全体これはどういう気持ちで街を歩けばいいのか、
そういった仕上がりになった。
帰りに銀だこでたこ焼きを買って帰ろうと
お店の前でテイクアウトを待っていたら、
前々職の上司である女性の部長がいた。
この辺に住んでいると聞いていて、
実際に見かけたのは始めてだったけど、
僕は裏切った側の人間なので声をかけずにスルー。
帰って焼きそばも追加で作ってビール飲んで
ダラダラしていたらいつの間にか寝てしまっていた。
蒲田にカマゲンしてスタバのコールドブリューを片手に買い物。
駅で立ってたら外国の人に話しかけられて、
iPhoneの電池が切れたから電話貸してくれと言われ、
なんとなく断ってしまった。
そのまま持って逃げられたらどうしよう、
と一瞬にして感じたのだけど
彼は自分のiPhoneXを持っていたから、
そんな可能性はおそらく低く、
自分の中にある排他性って、
こういうことなのかなとしばらく悩んだ。
まーでも考えすぎかとか着地しつつ、
シリコンバレーシーズン1を見終えた。



ずっと前から友人に薦めてもらっていたけど、
スルーしていてようやく見れた。
シリコンバレーのITベンチャー企業が
ストラグルして何とかして市場価値を高めようとする話。
むちゃくちゃオモシロかった。
テクノロジーに興味ある人は好きだろうし、
興味がなくてもチームで仕事することや、
仕事する上で何にプライオリティを置くのかといった、
働き方の話になっているところがオモシロい。
ギャグセンスも相当高くて何回か声出して笑った。

10月9日
KELELAのREMIXアルバム聞きながら出勤。



どの曲もキックが重たくて朝からぶち上がる。
サンクラでダウンロードしたファイル名のような、
ラフな曲名も分かってるな〜って感じ。
Kaytranadaの逆にキックなしでグルーブ作る、
いつものノリもあって最高最高。
そしてこの日のことはほとんど覚えていない。

10月10日
帰りの電車で「はじめての沖縄」読了。

はじめての沖縄 (よりみちパン! セ)
岸政彦
新曜社 (2018-05-08)
売り上げランキング: 21,046


沖縄の選挙でデニー玉城氏が圧勝した結果を受けて、
セッション22を聞いたりして、
今の沖縄について考えているタイミングで読めてよかった。
沖縄について語るとき、考えるとき、
様々なバイアスが存在した上でしか語り得ない。
このことを前提にどうやって沖縄について考えるか。
その示唆を与えてくれるようなエッセイだった。
沖縄は綺麗な海、美味しいご飯がある
素晴らしいリゾートであることは間違いない。
けれど基地問題、貧困問題といった
政治課題が顕在化した地域であることは忘れられない。
観光で景気がよくなっていくこともあり、
昔ながらの沖縄の街並みが失われていくことに対して、
外野の人間はなんでそんなことするのか、
と思ってしまうこともあるだろうけど、
それはわがままでしかなくて毎日そこで生きている人にとっては、
古びた建物より新しい建物のほうがいいと思うのは
当たり前だし外野が口出しすることではない。
沖縄とそれ以外の日本のあいだに境界線はないのだ、
というのではなく境界線はやはり存在する、
その上でどのように沖縄という場所を捉えるのか、
この論考がとても興味深かった。
全然関係ないけど沖縄から優れたラッパーが
最近たくさん出てきているのは
社会問題が顕在化しているからこそなのでは?
と読んでいて何度も感じた。
レベルミュージックとしてのヒップホップ。
沖縄に行ったのは計2回でそのうち1回が
かなりローカルな旅だったことに
この作品を読んでから振り返ってみて気づいた。
リゾートでウェーイもいいけど、
ローカルな沖縄を本作を読んだあとの視点で
もう一度楽しみたいし考えたいなと思った。
帰宅後、シリコンバレー シーズン2を
シーズン1の流れで一気に見終えた。
ジャレットを使ったギャグの数々が
どれも最高にオモシロかった。
一難去ってまた一難といった感じで、
ひたすらトラブルに巻き込まれて、
それを1つ1つクリアしていく過程はまさに仕事。
そういったトラブル地獄の中でも達成感、
チームとして仕事することの喜びを描いたエピソードが
終盤に配置されているのも好きなところ。
SWOT、スクラムといったビジネスメソッドも登場して、
それさえもギャグにしてしまう。とくにSWOTのシーンは最高。
ITに興味があればあるほど楽しめるのは間違いないけど、
細かいITの知識がなくても、IT業界における仕事の進め方を
知ることができるのも楽しいところだと思う。
シーズン5まで見れるのかと思えば生きる喜びも湧く。

10月11日
会社の机があまりにも低い仕様なので、
今日からアマゾンベーシックの
ラップトップスタンドを導入した。
その結果、モニターワークが劇的に改善した。
今までは深々と腰かけて無理くりPCの画面に
目線を合わせていたけど、
これでそんなことする必要がなくなって超快適。
もっと早く導入しておけばよかった。
会社の喫煙所でタバコを吸っていたら、
メッシとクリロナの19歳の頃の動画を見ながら
タバコを吸っている人がいた。
この休憩の短い時間にその動画を見る気持ちは
一体どこから湧いてくるのか。
ピッチへと翔け、サッカーへの貪欲な気持ち。
同僚の人と仕事の話をしていて、
自分のやりたくない仕事を平気な顔して
人に押し付けるような人間は本当にポイズンだな
と話を聞きながら思ったし、
実際に目の前で言われたら立場とか関係なく、
平気で言い返してしまいそうな自分がいて、
それはそれでいいのだけど、
上手く生きていないことになるのだろう。
明らかに合理的でないことに
「それ非合理なので、こうしたほうがよいですよね」
と言わない方がいい状況って、もはやそれは仕事ではない。
そんな仕事終わりに英会話。
初めての先生でイギリス出身だった。
先週の至れり尽くせりの対応から一転がっつりスパルタ系。
過去形、三人称といったミスについて逐一指摘してきて、
フルセンテンスで言い切れるまで言い直させられた。
なんとなくのバイブスで乗り切れないタイプで、
これは鍛えられて良いなと思った。
結構ピリついた空気だったんだけど、
美味しいビールは何かという話になり、
クラフトビールが好きだというと中目黒のお店を教えてくれた。
あとドラマの話になって「ザ・クラウン」をオススメされた。
エミー賞も受賞したし他の人にもオススメされたし、
これは見るしかないのか。見たいの溜まりまくりでtoo busy.

10月12日
午前中にささっと仕事して午後からセミナー。
講師の1人が地位と名誉大好きおじさんで、
どこどこの取締役は知り合いでこういうやつだとか、
海外で参加した会議で私は各国の要人に提言したとか。
講師のおじさんは明らかにおしゃべり大好きで、
これだけ多くの人が聞いてくれることに興奮して
調子に乗りながら話していてた。
でも会場にいるほぼ全員はおじさんの抽象的な
概念の話を聞きに来たわけではない。
最後に「本を出すことになりまして…」と言い、
結局お前らの宣伝かい!と大きな声で突っ込みたくなった。
早めに終わったので銀座のスタバで時間潰してから、
前の会社の人と渋谷で飲み会。
久々に渋谷へ行くと若者の熱気が溢れていて、
そいうえばこんな街だったと思い出した。
僕がやめて4ヶ月経った中で会社の状況も変わっていたし、
自分自身が今の状況と以前の状況で
何をどう思っているのか相対化する機会にもなってよかった。
どこの会社にいても良いこともあるし、
嫌なこともあるよなと思ったし、
今の会社を選んだのはこの仕事で生きていくことを
ある程度覚悟して決めて入ったから、
簡単にはやめずにステイストロングじゃなきゃってことだな。
とか言ってやめグセついてるから危ないんだけど。
今日の移動中、ずっと聞いていたElla Maiのアルバムが
新鮮な90'sムードが漂う内容でとてもよかった。



Drakeの引用とか爆発的ヒットになった「Bod's Up」など、
DJ Mustardの仕事がどれも会心の一撃で素晴らしい。
ミックステープ出してた頃から聞いているんだけど、
ぶれずに同じ方向性でやり続けて、
天下を取っていくのがかっこいいなと思った。

10月13日
1日中ひたすらシリコンバレーを見ていた。
久々に狂ったようにビンジウォッチングしてしまっている。
ずっとオモシロイんだもの。
シーズン3の営業と技術者におけるギャップの話は
理系の人が皆感じる「あるある」だと思う。
話が進むにつれて各キャラクターへの愛着が増していき、
この人たちがどうなるのか、
ずっと見ていたい気持ちになっている。
その合間に「ものする人」2巻を読んだ。

ものするひと 2 (ビームコミックス)
オカヤ イヅミ
KADOKAWA (2018-10-12)
売り上げランキング: 6,448

小説家が主人公の漫画なんだけど、
物語設計がしっかりしているというより、
作者がつくる漫画の中にある気配が好き。
Kindleで読んでしまっているけど、
見開きページのあの感覚はやっぱり紙でしか味わえないし、
この作品の見どころの1つとして、
見開きでの抜けの良さは絶対あって
もしこれから読むなら紙で買った方がいいかもしれない。
夜ご飯食べた後もずっとシリコンバレーを見ていた。

10月14日
昨夜に引き続き延々シリコンバレーを
ビンジウォッチングし続けていたら、
全部見終わってしまった。
今年見たドラマの中でも結構群を抜いて、
ぶっちぎりにオモシロかった。
変な自己啓発本読むくらいなら、
このドラマ見たほうがよっぽど仕事への意欲は刺激される。
仕事しているとしんどいときに誰かに寄りかかりたくなるけど、
やっぱDo it yourselfというか、
自分がどんな人間になるのか、なりたいのかを
イメージして取り組んでやれる範囲を広げいていかないと
生きていけないなと思った。
改めてamazon primeでHBOコンテンツ見放題なの
本当にヤバいなと思うし、彼らはその強力な資本をベースに
いわゆるヒューマンドラマ系の映画で
ハイクオリティなの連発で生み出していて、
これは素敵な循環なように思えて仕方ない。
ただ家でソファに寝転がって良質コンテンツに触れられることに
慣れすぎて映画館行かなくなっているから、
そろそろ映画にカムバックしていきたい所存。
そのままソファに寝転がりながら、
RIZIN Confessions、格闘代理戦争を続けて見た。





RIZINのほうは本当に出来が死ぬほど素晴らしくて、
このレベルのドキュメンタリをYoutubeでばら撒くっていうのは
かなり革新的なことだと思う。
これだけ出し惜しみなく、舞台裏の映像、
試合に関する当事者のコメント付きを出して、
なおかつハイクオリティなVTRの作りでオフィシャルで出せば、
勝手にアップロードされた試合は駆逐されていくと思う。
当然、那須川vs堀口の試合にフォーカスした内容で、
改めて2人の言葉を聞きながら試合を見ると
やっぱすげー試合だった。そして3Rで泣いた。
格闘代理戦争は圧倒的なガチを見たあとだと、
ギミック感が強くて少しつまらなく感じてしまった。
録画してた番組を消化してダラダラしてたら、
アイロンかけるの忘れてて深夜にくじけそうになりながら、
Yシャツ全部アイロンかけて寝た。

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