2018年10月22日月曜日

2018年10月 第3週

10月15日
粋な夜電波を聞きながら朝の準備。
ジャズアティチュードでソリッドなジャズが多くかかった中で、
最後のLayerz「Dreamin'」がかっこよかった。
来週はいわゆるイイ曲しかかからないソウルバーなので、
それがとても楽しみな気持ちで出勤。
仕事を粛々と終えてECDのNHKで放送された
ドキュメンタリーを見た。
ラップとはなんぞやくだりで、
サイファーから始まるくだりが見ていて痛々しかったけど、
本で語られている内容と90年代の伝説的な映像の引用で
ECDがどういうラッパーだったのか分かりやすく知れる内容だった。
僕は日本のラップ結構フォローしているほうだけど、
ECDのことはニューエラ似合わねぇぐらいから
少し聞いたりするようになって、
自分が大人になるにつれて番組内でも話されていた通り、
ストレートなラップが響くようになったのかもしれない。
とくに社会運動への寄与が本当にかっこいいなと思っていて、
政治的なスタンスをはっきり見せる。
しかもポーズではなくデモを含めた具体的な行動まで伴っている。
アメリカだとKendrick Lamarに代表されるように、
政治とヒップホップの距離は近い部分があるけど、
日本だとなかなか難しいところある中で
本当に説得力を持っている人だからこそかっこいいと思えた。
(某アイドルとか見ててうるせーと思ってしまう)
そのまま最近プライムに入ってきた「This Is Us」を見始めた。



前評判が高くてNHKでも放送されていた作品で、
1話目からだいぶ凝っていて映画ではよく見かけるけど、
ドラマでこのタイプの仕掛けを用意していることが珍しい。
このトバし具合でお話をどうやって展開するのか。
評判が高いから失速せず加速していくのだろうな。
Youtubeにアップロードされた、
Kowichi「Dirty Force One」が超ヤバかった。
ヤバくて久々に続けて2回見た。



このラウドな感じはどうしたってぶち上がるし、
MVがリッチでダーティーで最高。
(T-Pablowのダミ声シャウトモードのかっこよさ異常)
B-BOYが磨くのはスニーカーとスキルと
相場が決まっているわけで、
新たなスニーカーをテーマにしたアンセムな気がする。
果たしてアルバムはどうなのだろうか。

10月16日
MigosからHanchoのソロアルバムを聞きながら出勤。



あいも変わらずな感じなノリで楽しい。
「Fuck 12」が意外にも社会派というか、
Malcom Xを導入に持ってきて12=Policeへの
不平不満を歌っているのが意外だった。
ゲスト陣もイケイケドンドンなTravis Scott、Lil Babyから、
Madonnaという謎のカードまで切ってきているのとか笑えた。
帰りに喫煙所で煙草を吸っていたら、
真顔でこちらに話しかけてくる人がいて、
イヤホンを取って聞いてみると「煙草をください」と言っていた。
丁重にお断りすると別の人にも頼んでいた。世も末。
家で晩ご飯を作りながら、
ERAがゲスト回のSummit Timesをアーカイブで聞いた。
フランクな感じかと思いきや、
思いのほかヒリヒリしたインタビューでオモシロかった。
自分が受けた影響や何を聞いているか、
頑なに答えようとしないERAのスタンスは
ある意味では正しいのかもしれなくて、
この情報化社会でアーティストが
「神秘的」でいることは必要な気がする。

10月17日
CITY GIRLS「Period」聞きながら出勤。



00年代のUS感のあるトラックと
勢いのある2人のガールズラップは今新鮮に聞こえる。
( Swizz Beatzっぽい曲が多い。)
Milosも所属するQuality Control Music所属なので、
これからもっとグイグイくるかもしれない。
2曲目の「I'll Take Your Man」が
イントロぶち上がり部門今年暫定1位。
今日の夜から社員旅行に召喚される予定だったけど、
咳がひどいので欠席した。明日一日休みだと思うと心が軽い。
帰ってソファに寝転がりながら本をダラダラ読んでいた。

10月18日
平日の休み最高と思いながらコーヒー飲んでチル。
友人からお土産でもらったシリコンバレーの中で
頻繁に登場するPhilz coffeeをハンドドリップして。
午前中の間に免許更新のため雪が谷大塚へ。
免許取ってから一度も運転したことのない、
ハイパーペーパードライバーなのでゴールド免許。
平日でも結構混んでいた。
前に並んでいる人が結婚前の苗字を申込書に記入して、
間違えてしまったことを謝っていたけど、
こんなところでも夫婦同姓必須のシステムで
コストかかっているのを目の当たりにすると、
本当に生産性低い制度だなと感じる。
免許用の写真も警察署とで撮ったのだけど、
撮影係のおばさんがしきりに鏡見て
見た目を整えろ、これは長い間使うものなのだから。
と言っていたのが印象的だった。
さくっと更新したあと、駅前にあるカレー屋へイン。
極小店内でハンバーグカレーを食べた。
ブルース、ジャズが好きな店長みたいで、
ブルースに関する本がたくさん並んでいたし、
かかっている音楽もテープからだった。かっこいい。
雪が谷大塚といえば坂元裕二の
「いつかこの恋を思い出して泣いてしまうかもしれない」で
主人公が住んでいた街だったことを思い出して、
あの印象的な坂道に行こうかなと思ったけど
映画の時間が迫っていたため断念。
品川に移動して楽しみにしていた、
「アンダー・ザ・シルバーレイク」を見た。



「アメリカン・スリープ・オーバー」
イット・フォローズ」の
デビッド・ロバート・ミッチェル監督作品。
過去作に比べるとかなり難解かつ、
140分という長尺で見終わって疲れた。
でも難解ゆえに読み解きたくなる
たくさんの仕掛けが用意されていて見応えはあった。
BEWARE OF DOGKILLERという意味深な言葉で映画が始まり、
主演のアンドリュー・ガーフィールドが登場。
なよっとした彼がある女性に心惹かれて、
LAの謎めいた世界に独自の解釈で没入していく話。
ヒッチコックを筆頭とした昔の映画への
オマージュ、リスペクトがたくさん詰まっていて、
最初に彼が自分の家から覗くシーンは
建物の配置とショットの感じから
裏窓やん」と思っていたところ、
彼の部屋には「裏窓」のポスターが飾っていたりする。
一時が万事この調子で物語として起こっていることだけでなく、
ショットの中に映り込んでいるものが
これから起こること、起こったことへの暗示となっている、
それがオモシロいと思えるところだった。
伏線だと期待してしまうと、
そこまで大げさではないから肩透かしくらうから、
伏線回収が好きな人からすると物足りないかもしれない。
この暗示、伏線というのが物語内で
彼女を探す手がかりにもなっていて、
一種のメタ構造にもなっている。
ただ彼女へたどり着く推理の場面は
正直無理やり感が強いから、
推理ものとして見てしまうのは違うかも。
コンステレーションの概念が一番近いと思っていて、
無関係だと思っていたものが繋がったり、
ある日突然意味を持ち出したり。
偶然の連続、それを人は奇跡と呼び信仰する。
みたいなメッセージを勝手に受け取ったりした。
(それが極まった先にあるのが陰謀論な訳だけど)
あと古い映画へのオマージュという点でいえば、
音楽がオーケストラを導入した、
僕たちがイメージする古めかしいサウンドなのが新鮮。
舞台は現代のLAなのにかかっている音楽は古い、
といったギャップに惹かれた。
たとえばウディ・アレンも往年のジャズをかけながら、
現代を描いているのだけど、それとはまた違った趣というか。
個人的にはLA旅行したときに連れて行ってもらった、
グリフィス天文台付近が登場するシーンが、
ここ行った的なノリでテンションアガッった。
(ジェームス・ディーンの頭撫でる人増えるだろうな。)
これを全部解きほぐしたような解説書を読みながら、
DVD出たときには改めて見直してみたい。
帰り道、ユニクロでYシャツを購入して
蒲田をローソンのコーヒー飲みながら、
歩いていたら頭から血を流している男性を見かけた。
一体何がどうなっているんだ。
帰ってチンジャオロース的なサムシングを作って食し、
「This Is Us」を見たり久しぶりにアメトーク見たりして就寝。

10月20日
リフレッシュして一日だけ働いて週末迎える。
移動中に聞いたZION Tのアルバムのメロウ具合にとろける。



韓国語なので何を言っているか皆目見当もつかないのだけど
トラックとラップ、歌のフロウ、メロディが大好物な内容。
日本のメロウな曲はJポップとどうしても近接してしまうけど、
韓国のメロウな曲はUSマナーのメロウだと感じる。
午後からセミナー。
こんな無駄なことに尽力している人がいるのか、
と驚いてしまった。それと同時に仕事の無いところに
仕事を作って雇用するってことにも気づいた。16時半に終了。
金曜日に仕事早く終わるの最&高。
日本橋駅で桑原あいの広告を見かけて、
アルバム出てたんだ、しかもラッパーも入ってる?
となって聞いてみた。



このタイミングでソッコーで聴ける
ストリーミングサービスって未来。
ラッパーはDaichi Yamamotoで、
シンガーでものんくるの吉田沙良が参加。
「ピアノを骨で弾く」というキャッチコピーがついていて、
一体全体それはどういことなのですか?と思いながら
聞いていたけど確かに力強いピアノだった。
品川まで移動してエクセルシオールでひたすら読書。
読書しているときに聞いていたのは、
Brandon Coleman「Resistance」



彼についてはとてもよくまとまっている記事があるので、
詳しくはそちらを参照→リンク
ヴォーコーダー使いで多幸感溢れる、
メロディアスなファンクがとても心地よかった。
時間になったので英会話。
先週のスパルタに比べると緩い先生ということ、
自分自身の体調もイマイチで
パッとしないレッスンになってしまった。
自分が話すよりも講師の人が話していることが
多くなってしまったし、
ブロークンなまま話して向こうが汲み取ることが
何度も発生してしまった。モチベ再び上げていかねば。
品川駅を通りかかると新幹線の乗り場が
とんでもない人の量で何事かと思えば、
事故が起こって運転が止まっているようだった。
金曜日のこの時間とか一番混むのに地獄。
悠々と通り過ぎて久々にてんやで天丼を食べて帰宅。
「This Is Us」をひたすらビンジウォッチングしていたら、
いつのまにか2時になっていて急いで寝た。

10月20日
iPhone6の電池交換のため渋谷へ。
父親に譲り渡すためにバッテリー交換、ガラス交換して、
綺麗な状態にしようとしたのだけど、
ガラス割れた状態ではバッテリー交換不可らしく、
あきらめてミスターミニッツで先にガラス交換することにした。
即日交換してくれるらしく1時間渋谷で時間を潰す。
週末の渋谷が地獄だということをすっかり忘れていた。
とりあえずTSUTAYAで日本の新譜を中心に
ざーっとレンタルした。
それでも時間が余ったんので東急のジュンク堂で
本を色々眺めていた。欲しい本が山ほどあったけど、
読みきれていない本がたくさんあるから自重。
飽きたから外出て見たら豪雨豪雨。
これはどうしようもないということで、
スタバでコーヒー飲みながら本読みまくる。
通勤時間が前より短くなり
長編小説だとなかなか進まないから、
こういうときに読むとめっちゃ進む。
修理が完了したのでピックアップして
最寄駅でつけ麺を食べて帰宅。
「This Is Us」を引き続き見まくる。
1本1時間で18話あって見応えがある。
さいごの1話になってしまったので、
一旦保留して格闘代理戦争を見た。



来週1回戦がスタートするのだけど、
出場選手が多くなったために物語が積み上がらないうちに、
いなくなってしまう選手が出てくるのは勿体無い気がする。
ただ異種格闘技になっている具合が、
男性のときよりも高いから試合自体は楽しみ。

10月21日
朝起きてフレンチトースト食べてから
「This Is Us」の最終話を見終えた。
1つの家族体の中に今のアメリカで顕在化している問題を
ぎゅっと詰め込み、その諸問題をどう乗り越えていくか、
描いているところがオモシロかったし興味深かった。
脚本の出来は相当なもので、
様々な時間を行き来しながら家族像をあぶり出すのは、
時間をかけることができるドラマならでは。
「普通の家族」なんていうものは存在しなくて、
家族という共同体は様々あるし、
その中の秩序でどうやって生きていくか、助け合っていくか、
みたいなことを何度も考えさせられたし、
泣かせる場面がとにかく多くウルル発動しまくりだった。
1時間×18話で最近のドラマとしては
分量は結構重ためだけど本格的な物語をじっくり見れて
映画ではたどり着けないドラマの重みを感じれてよかった。
昼飲みしようということになり蒲田のでんへ。
ハラミの刺身(!)、各種ホルモンの美味しさに
いつもどおり感動しビール2杯で仕上がった。
帰宅後「ベター・コール・ソウル」シーズン4を見終えた。



ブレイキングバッドのスピンオフとしてのシリーズなのに、
異様なまでに充実しているシリーズで、
今回もシリアスモードでオモシロかった。
身内の死との向き合い方がテーマになっていて、
感じの悪すぎるクズっぷりをジミーが露呈していた。
ジミーはお調子もののイメージがあるけど、
芯から腐っているような感じ。
こいつ腐ってんなーって思うと同時に
哀愁がそこはかとなく漂っていて、
もはや病気なんだなと途中で思い始めてかわいそうに思ったら、
最終話の女の子への説教でやっぱクズだった!最高!

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