2014年11月22日土曜日

裏窓



ヒッチコック映画を少しずつ見進める一環で。
先日嗤う分身を見たときに、裏窓っぽいシーンがあり、
ちゃんと見たことないなぁと思い、見てみました。
終盤キューっと緊張するんですが、
それまでの物語が前振り以上でも以下でもなくて、
なんか食い足りなかったんだよなぁ…
抑制してからの〜っていう演出は理解できるんですが。
中身自体は示唆に富んでて、
映画自体が覗き見そのものであることや、
過度な干渉は結果的に何も産まないことがよく分かります。
ヒッチコックの映画とか古い映画を見るようになって、
人間の進化してなさ加減に驚くことが多いです。
半世紀が経ち、時代は変わっても、
悩みや困っていること、考えは変わらないのか…と。
主人公が裏窓から見ている隣人の風景が、
今はSNSのタイムラインだったりする訳です。
人間の本質を映画内であぶり出すヒッチコックは、
やっぱり偉大だ!と思います。
ラストの 身の毛がよだつ演出は素晴らしいし、
割とアホなオチは嫌いじゃないです。
気張らずに軽く見るのがオススメ。

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