2018年10月1日月曜日

2018年9月 第4週

9月24日
友人と新大阪でランチ。
ランチの前に奥さんと子どもにも会わせてもらって、
もうそういう年齢よねとひしひし感じた。
ネットではちょくちょくコンタクト取っていたけど、
実際会うのは数年ぶりで長い時間話し込む。
ヒップホップとか映画とか遠慮なく
全力で話せる友達がいることはとても尊いことだなと思った。
もう30歳になってヘラヘラしてられないし、
それなりの責任も発生してるし、
そんな中でストラグルするしかないし、
年齢に見合っていないダサいことはしないほうがいいよね、
みたいな話をした。
音楽も自分では結構新譜チェックしているつもりだったけど、
全然知らないやつ教えてもらったし、
知っているやつもこういう風に思ったと具体的な感想を
教えてもらえると教えてもらった側も聞きたくなるから
実際に会ってレコメンドしてもらうのめっちゃ大事。
帰りにどうしてもビール飲みたくなり、
こないだ帰った時にも行ったカフェで
PUNK IPAを飲みながら読書。
めっちゃ空いてるし雰囲気良いし最&高。
家に帰ると家族が録画したキング・オブ・コントを見た。
さらば青春の光は毎週ラジオを聴いているから応援していた。
ゆえに結果が残念…一番オモシロかったのは
チョコレートプラネットの1本目で
決勝の尻すぼみ感が何とも切なかった。

9月25日
無事に起きて出社。
近くの小学生が登校するところに遭遇し、
門の前に立っていた先生とグータッチさせられていた。
なんなん。自分が子どもやったら絶対したくない。
午前中は静かに黙々と仕事をこなし午後は会議。
空気は殺伐としていた。
この日は会議終了後に飲み会があり、
全然知らないおじさんと卓を囲み2時間。
もうどうしていいか全く分からなくて、
ひたすら料理、お酒を気にして配膳的な役割を果たす。
実家の場所がガラ悪いこと、無駄に学歴高いことで
なんとかヘラヘラして乗り切った。
飲み会後に東京に帰るパターンが初めてで
これがかなりしんどかった。
乗ってからはもう死んだようにずっと寝ていた。
家に着いたのは24時過ぎで明日も仕事かと思うと
憂鬱な気持ちが爆裂込み上げてきたので
振り切るようにビールを飲んで寝た。

9月26日
俄然昨日の酒が残っていて辛み。
いつもより10分くらい遅い電車で出勤したけど、
ギリギリ始業時間に間に合った。。
会社に行って仕事してたら
青山でセミナーなの忘れてて慌てて飛び出る。
なんとか間に合って粛々と受ける。
初心者向けの内容で退屈だった。
セミナー終了後、青山といえばブックセンターでしょ!
ということで寄ってみたら買いたくなる本、
山ほどあったけど自制して3冊だけにした。
渋谷に来たの久々で歩きながら聞く、
ERAの新しいアルバムの街にフィットする感じが最高だった。



強いて言うならあと2,3曲欲しかったかな。
その流れで「3 Words My World」聞いたら
おいおいやっぱすげえアルバムだな。
年を取ったからなのか染みる言葉が多い気がする。
帰りの電車で「お前の墓につばを吐いてやる」読了。

お前らの墓につばを吐いてやる (河出文庫)
ボリス ヴィアン
河出書房新社 (2018-05-08)
売り上げランキング: 366,010

なんとなく買った1冊だったけど、
映画にしたらオモシロそうなノアールだった。
肌の色は白いけど家族がアフリカ系アメリカンで、
白人を憎む感情を愛した女性に向けるという倒錯した価値観、
これはどういうことなんだ…と思わざるを得なかった。
終盤のカーチェイスは迫力満点で
とくに追いかける警察のバイクの2人乗りの
ギミックが素晴らしかったし破滅的エンディングがナイス。
当然、小説自体もオモシロかったのだけど、
作者であるボリス・ヴィアンの経歴がかなりオモシロい。
そもそもこの小説も当初別の人が書いたという設定で、
彼は翻訳者として立ち回っていたらしい。偏屈!
しかもクラブでトランペットプレイヤーとしても活躍、
今ならラッパーが言いそうな
「職業が1つなんて売春婦みたいだ」というセリフも残している。
死に方も強烈で約10年後にこの作品が映画化され、
当初ヴィアンの脚本で撮られる予定が
プロデューサーに理解されず脚本が差し替えられた。
その納得できない映画の試写会へ訪れた際に
心臓発作を起こして亡くなってしまったらしい。
なんてドラマティックな亡くなり方なのか。
悲劇と喜劇は表裏一体を地でいく話だった。

9月27日
Backroomの特典ミックス聴きながら出勤。
友達の好きな曲を知れるの良いし、
思ってたよりヒップホップでそれも楽しい。
1日中ギッチギチに仕事していた。
さすがに4ヶ月経って忙しくなってきたところもあり、
徐々にあるべき論も言う暇もなく、
時間を圧縮するために事なかれ主義に
迎合していってるなと思うと良くない。
これが社会で大人になるっていうことのなのか。
いや違う、自分の頭で考えないとただの家畜でしかない。
仕事残しまくりで英会話へ直行。
一番登場率の高い先生でいつも陽気なんだけど、
授業はめっちゃしっかりしている。
最近の出来事をざっくばらんに話すというより
会社において英語を使うシチュエーションを想定した
イメージトレーニングの場を提供してくれている。
聞き取りと最低限の意思伝達はできるようになった中で、
次はレスポンス速度と話す中身の深化せねば。
結局自分で努力するしかない。

9月28日
サンフランシスコで泊めてくれた友人と
六本木の焼肉屋で焼肉食べた。
2人だったからかカップル席のような
ソファ席に案内されて変な感じだった。
奮発して少し高めのコースにしたけど、
少しの量で美味しいお肉を食べたい年ごろ。
英語の話とか仕事の話とかざっくばらんに。
自分を律することが難しくなったときに
退路を絶って己を追い込むしかないし、
いつでも自力で立ってられるスキルが必要だなと思った。
とか真面目な話したりしてたら、
前の席にいたゲーム系IT会社っぽい人たちが
店員に悪ノリしている感じでうわーと思った。
その後いつもどおりブリュードッグのビアバーで
ザ・六本木の空気を体感して帰宅。
NORIKIYOがニューアルバムのタイミングで、
ついにストリーミング全開放されて、
新しいアルバムの「馬鹿と鋏と」を聞いていた。



アルバム前半は好きな曲が多かったけど、
後半の歌および歌フロウ多いところが
ちょっとなぁって感じだった。
前作「Bouquet」からのアップデートが
メロウな方向ではなくハードな方向に行って欲しかった。
(それは前半である程度実現しているわけだけど)
メロウな曲のラップでスムーズにやり過ぎると
引っかかりが全くなくて味しないと思っていて、
歪な感じをどこかに残して欲しかった。
Go So Farみたいに何回も聞いていると
印象変わるのかもしれないけど。

9月29日
雨が降っていて全く外に出る気がしない。
ソファに寝転がって本読んだり動画見たり。
睡眠が足りていないのかうたた寝を繰り返していると
いつのまにか夜になっていて、
1日を完全に無駄にしてしまった感。
前に買っておいたマルちゃんの焼きそばを丁寧に作る。
子どもの頃、土曜日曜の昼ごはんでいつも食べていたけど、
大人になると意外に食べる機会なくて無性に食べたくなって。
作り終えて食べてみると特別美味しいというわけでもなく
想像していた通りの味なんだけど、これが食べたかった。
BARRYを一気に見終えた。
前半かなりコメディ要素が強くてヘラヘラ見てたら、
後半にかけて急激にシリアスモードに突入して、
めちゃくちゃオモシロかった。
もともと暗殺を生業にしていた
ビル・ヘイダー演じるバリーがひょんなきっかけで
LAのアクティングスクールで演技することへの楽しみを見出す。
「演技する」ことを作品内で描くことで、
日常生活の中において嘘をつく=「演技する」、
そのことが浮かび上がってきてオモシロい。
つまり演技の上手さはいかにして嘘を信じさせるのか、
演技論みたいなところにリーチしつつ、
後半のシリアスな展開と見事に結び付けられる。
「アトランタ」のヒロ・ムライが監督してるエピソードもあって、
そのエピソードのラストのキレはすごかった。

9月30日
今日も天気が悪くて何もする気が起きなくて、
朝ご飯食べて格闘代理戦争シーズン3を見た。



1回目で柔術家の人が欠場することになるとか、
波乱含みかつ割とイロモノキャラ重視みたいになっているから、
なんか野球でいうところの右の本格派みたいな、
しっかりした技術に基づいた格闘家出てきてほしい。
そのあと、「アトランタ」を見始めると、
とてもオモシロくて10エピソード一気に見てしまった。



Childish GambinoことDonald Groverが監督/脚本にまで関わっていて、
今の彼を知るには必見のドラマがNETFLIXでついに配信。
最初たしかHuluで見れる時期があって、
そのときだけ再加入しよかなと思ったくらいに以前から気になっていた。
ペーパーボーイというラッパーの金のない取り巻きである、
アーンが主人公で彼のシニカルで厭世的な視点から、
今のアメリカ社会を見ているドラマだった。
何がオモシロいかといえば、そのシニカルな視点。
マッチョイズムに支配されているヒップホップにおいて
あきらかに彼が居心地の悪さを感じているのが
ビシビシと伝わってくる。
当然さらに引いた視点のアフリカ系アメリカンが
現代社会で生きるときに発生する面倒なことも
当然描かれているのだけど、
彼自身がゲームのプレイヤーにも関わらず、
ドラマとはいえこれだけ批評的な立場を取っていること自体が
相当異例なことのように思える。
ドラマティックなこと、たとえばヒップホップが持つ、
独特のゲーム性等で物語を引っ張るのではなく、
あくまでアトランタにおける生活にフォーカスしていることも
日記のような作りでとても好みだった。
このドラマを見ると最近のMVの流れもよく分かった。
シーズン3まで出てるっぽいので一刻も早く配信してくれ!
見終わって鶏のトマト煮込み、ポトフなど作って食した。
作るあいだに聞いたSofa King FridayにゲストはRAU DEF。
なんかキメてんのかな、みたいなバイブスの高さがオモシロかった。
1stアルバムの「ESCALATE」製作時にリリックを見ずに
ラップしていたという驚愕の事実出てきてた。
そして満を持してRIZIN13をテレビで観戦。
少し前から格闘技に再び興味を取り戻し、
Youtubeを中心に試合動画をたくさん見ていて、
その中で知った新たなスター那須川天心、堀口恭司という
キックボクシングと総合格闘技の二大巨頭が戦う、
この日をどれほど心待ちにしたことか。
この戦いの持つ意味を理解出来るくらいに
格闘技に今一度興味を持ててよかったと思う。
フジテレビの中継が本当に最悪で
RIZINの各選手の素晴らしい紹介VTRに
格闘技好きの芸人の声を被せてきた。
しかもその被せられる内容になんら新しい情報もないし、
新しいファンを取り込める効果も見込めない。
ケチってGYAOのPPVを買わなかったこっちも悪いけど、
せっかく世紀の一戦なのにこんなに愛のない作りされたら、
見ている側も嫌な気分になる。
実況も「てめぇ何言ってんの?」という大仰なもので疲れるし、
女性タレントに感想を求めるのもやめてほしい。
誰も得していないし全員が損をしている。
という鬱屈した気持ちはここまでにして、
実際の試合はめちゃくちゃオモシロかった。
お互いの間合いを計り合うような第1ラウンドから、
徐々に距離が詰まっていく第2ラウンド、
そして天心の打撃が明らかに効いた第3ラウンド。
KOされなかった堀口恭司がすごいのか、
いや天心の左のキックの速さ異状だったし、
もう色んな思いが去来する凄い試合だった。
KOで決着ついてたら2人の人生に大きく影響を
与えそうだったから、この結果で良かったのかも。
こんなカードを先に切って年末どうなるのか。
さらに沖縄知事選挙でデニー玉城が勝って
今日は良い日と思いながら台風の音を聞きながら就寝。

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