2016年3月27日日曜日

12モンキーズ



テリー・ギリアム監督作品。
未来世紀ブラジルゼロの未来と見てきましたが、
本作もディストピアものでした。
それにタイムリープの要素を加えた作品になっています。
主人公を演じるのブルース・ウィルスで、
彼は人間が地上で生きることのできなくなった世界の住人。
彼が権力者に命令されて、
人類を大量死させたウイルスの原因について、
タイムリープを駆使して見つけ出すという任務を担います。
しかし、彼がいくら皆に忠告しても
単なるクレイジー扱いされてしまうんですが、
過去、現実、未来、妄想のカオスっぷりというか、
何が正しくて、間違っているのか、
それが物語の推進力になっているのがオモシロかったです。
公開されたのが1996年ということもあり、
ノストラダムスの大予言を含め、
終末論が高まっている時期の作品らしく、
退廃的なムードもグッドでした。
あと本作のブラピのHighな感じは、
のちのファイトクラブに通じる部分かと思います。
ゼロの未来にも出てきたんですが、
彼の作品に出てくる理想郷というのが、
「サンセット・ビーチ」で共通しているのも興味深くて。
メディアによって埋め込まれたお前らの理想だ!
という皮肉のような気がします。
終盤、タイムリープとブロンドを
ヒッチコックから引用してくるところが好きでしたね。
誇大妄想は世界を救う!

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