2016年3月5日土曜日

アンタッチャブルズ



ブライアン・デ・パルマ監督のクラシック作品。
禁酒法時代のアメリカが舞台で、
酒の密売で巨万の富を築いたアル・カポネを打倒すべく、
結成されたアンタッチャブルズとの戦いを描いた映画です。
警察側を演じたケビン・コスナー、ショーン・コネリー、
アル・カポネをを演じたロバート・デ・ニーロと俳優陣が超豪華。
また過激なバイオレンスが良くて、
少女が爆弾で亡くなるという衝撃の冒頭から、
ポイントポイントで見せ場が用意されています。
特にアル・カポネがバットを振り回すシーンが好きで、
ルーレットのような見せ方と溜めが絶妙でした。
また、映画史で語り継がれている
階段のスローモーションのアクションは必見だと思います。
超かっこいいし、とてもハラハラさせられます。
子どもの生死を使って、
主人公のショーン・コネリーの狂気を描くところも
演出として素晴らしかったです。
ただ物語内の正義として描かれる
アンタッチャブルズの葛藤が少ないように感じました。
作品内ではアル・カポネは絶対的な悪として描かれ、
物語全体のトーンとして勧善懲悪。
禁酒法の中でも多くの人がお酒を飲んでいた状況を考えると、
アンタッチャブルズの掲げる正義って…と考えてしまいました。
たぶん過度の正義が世間に蔓延してる2016年だと、
ストレートな勧善懲悪に乗りにくい側面があるのかも。

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