2016年3月13日日曜日

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分



今もっとも注目している俳優、
トム・ハーディー主演作ということで見ました。
公開時に見に行けず後悔していたんですが、
今回見てさらに後悔しました。。。
というのも超素晴らしい作品だったからです。
しかも、映画館で見て没入度高めてたら、
もっと好きになってるだろうなと思います。
登場人物はトム・ハーディーが演じる主人公のみ。
(他の登場人物は車内の電話のみ。)
彼が不倫した結果、相手に子どもができてしまって、
その出産に立ち会うために
仕事場から病院まで車を飛ばします。
その移動中の車内での物語となっています。
ひたすら走っている車から1歩も出ない超ミニマルな作り。
このミニマルな構成を成立させる、
トム・ハーディーの演技が素晴らしすぎた!
始まったときには完璧な男として登場するんだけど、
物語が進むにつれて
自分の家族、仕事が崩壊していく過程を
演技のみで観客に共感させる力がハンパなかったなぁ。。
あとは夜の街の美しさが最高最高!
街ではなく高速道路というのがミソで、
僕は夜行バスの休憩で寄るSAが大好きなんですが、
その感じに限りなく近いもので良かったですね〜
最強の2人の冒頭のショットに近い印象)
さらに冒頭のウィンカー、彼の職業、エンディング等、
さりげない演出の数々が主人公の境遇を
表しているのもナイスでした。
ずっと同じシーンなので退屈に感じかもしれませんが、
集中して見れば見るほど、
この映画の魅力を楽しめるのでは?と思います。

0 件のコメント: