2014年10月31日金曜日

白ゆき姫殺人事件


こんな機会でもなかったら、
一生見ないだろうなと思って、出張の道中にて見てみました。
サスペンスとしてオモシロくないし、
かといって別に際立つ要素がある訳でもないし…
インターネットにおける匿名性と実名性が持つ、
それぞれの暴力的側面の怖さは確かに伝わってくるけど、
そんなこと、ほとんどの人がSNSやってる2014年に
改めて訴えかけられてもなぁ。
人の記憶が都合よく改ざんされるっていうことを
同じ場面を同じカット割りで見せつつ、
それぞれ異なる形で見せるのは素晴らしかったです。
あと映画内でワイドショーの番組のシーンがあるんですが、
大概、ドラマや映画でTV番組が流れるときって、結構雑じゃないですか?
本作では、このクオリティが異常に高い。笑
こんな番組ありそう~って思わせてくれます。(生瀬さん最高!)
細かい部分を凝ることで、
全体のリアリティが増す効果を発揮しているように思いました。
その一方で、インターネットの取扱いが雑というか…
本作はTwitterのタイムラインを大きくフィーチャーしてる訳ですが、
画面に文字を見せるのはダサいけど、100歩譲るとして、
それをもう一度ナレーションで読むという演出は本当にダサい!
いちいちうるせーよ!と言いたくなります。
確かにこういった事件が起こったときには、
本作が描くようなレスポンスがTwiiter上で存在するのかもしれないけど、
普段使っている僕が本作に違和感を抱いているということは、
観客は感情移入しにくい作りなのかなーと。
ラストの方は「インターネットは危険だ!」みたいな、
馬鹿な結論に見えちゃうのももったいなくて。
真犯人が明らかになるくだりも雑だし。
最後も「はぁ?」な感じだしなぁ。
全然オススメできないですが、菜々緒の最高に嫌味な感じと、
ダンカンのお父さん役が最高だったので、そこはオススメです。

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