2014年10月19日日曜日

39 刑法第三十九条


最近、精神病にまつわる映画を、
期せずしてたくさん見ているというのもあり、
気になっていた本作を見てみました。
森田芳光監督作品。
もう亡くなって3年というのが信じられませんが、
膨大なフィルモグラフィーがあるので、
1本1本楽しみたいと思います。
本作は刑法第三十九条を題材にしたサスペンスです。
実際の三十九条は以下の通り。

第39条
心神喪失者の行為は、罰しない。
心身耗弱者の行為は、その刑を減軽する。

要するに、精神を病んだ人は法的に罪に問わないってこと。
堤真一が殺人犯役で、二重人格を持っていて、
精神鑑定の結果も、彼が二重人格だと立証する。
そんな中で鑑定助手の鈴木京香だけが疑いを持ち…という話。
なんとも言えない味わいというか、
この法律に中指立てる内容なんですが、
その方法がめっぽうオモシロい!
加害者であり、被害者でもある人間の執念が起こす、
あエキセントリックとも言える手段。
それが押入れに入っていた、
大量の本から分かる演出が素晴らしいなーと思いました。
ラストの法廷でのバトルも秀逸。
実際に自分が関わる可能性は低いかもしれないけれど、
この法律について考えるには十分な映画。

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