2014年9月20日土曜日

アウェイ・フロム・ハー 君を想う


サラ・ポーリーの監督デビュー作品。
Take This Waltz、物語る私たちと大好きな作品ばかりで、
これだけ見れてなかったんですが、やっと見ました。
これがデビュー作品とは思えないくらい、
むちゃくちゃオモシロかったし、好きやったなー
老夫婦の恋愛ものなんだけど、人の記憶というテーマを絡め、
愛おしいような、哀しいような何とも言えない気持ちになる。
見終わったあと、タイトルがすべてを表しているなぁと。
ある夫婦がいて、奥さんがアルツハイマーとなってしまい、
旦那が彼女を介護施設に入れることにする。
施設の規則で、入居後30日間は電話も面会もできない。
そして、30日後に彼女を訪ねたら、
旦那が誰なのか分からなくなっていて…という話。
しかも、奥さんが施設内の別の男性に恋してるっていう地獄。
本来なら怒ったり、施設から連れ帰ったりするんだろうけど、
まさにAway from herで遠くから彼女を見守っている。
彼女の記憶を呼び起こそうとするけど、
なかなかうまくいかない訳です。
毎日のように施設を訪れるけど、
他人行儀な態度取られるし、奥さんは別の男性とずっと一緒にいる。
地獄のような状況なんだけど、
若いころに自分が浮気をしていた罪悪感が頭をもたげ、
ある種の懺悔のような気持ちに陥る。
そんな中で奥さんが恋した男性が施設から退去し、
奥さんがもぬけの殻となってしまう。
ここで旦那が取る行動がす切なくて、
自分でその穴を埋める訳ではなく、
施設で恋した男性をなんとか奥さんに会わせようとする訳です。
自分の感情ではなく、あくまで奥さんが幸せにしようとする姿勢は
素晴らしいなぁと思ったんだけど、
今度は旦那が男性の奥さんと懇ろになったり。
そしてラストでBack againするところもまた切ない…
サラ・ポーリー監督の作品はこれからも要チェック!

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