2014年9月15日月曜日

テロ、ライブ



ハ・ジョンウ主演なら見るっきゃないでしょ!ということで。
哀しき獣以来、ファンとなり、ベルリン・ファイル、悪いやつらと、
出演する作品は軒並みオモシロい彼なんですが、
本作も例に漏れず、十分にオモシロかったです。
正直、上記の作品に比べると、
やや物足りない感じは否めないんですが、
交渉ものとしてフレッシュな作品で楽しめました。
やっぱ、ハ・ジョンウのパワーは相当凄いなと改めて。
本作も別の主演だったら、ここまでにはならないんじゃないかなと。
冒頭、ハ・ジョンウがラジオパーソナリティとして、
リスナーと電話で話しているところから始まります。
そのリスナーが「橋を爆破するで」と言うんだけど、
ハ・ジョンウはいたずらと思って取り合わない。
すると爆発音が聞こえ、「テロやないか!」となる。
本来ならすぐに通報すべきなんだけど、
TVキャスター→ラジオパーソナリティに格下げされた彼は、
テロの犯人とのやり取りを独占中継することで、
キャスターに返り咲こうとする。
テロリスト vs キャスターという形でのネゴシエーション映画です。
この設定自体は結構無理があると思うんですが、
画面全体の緊迫感、爆発音のリアルさ、テンポの良い映像で、
前のめりで興奮しながら見れました。
好きだったのが、ラジオ用でラフな格好から、
TV用にびしっとスーツ決めるところまでのくだり。
さりげなく、1つ1つ準備していくんだけど、
男の僕から見てもシビレまくり!
本作のオモシロいと思うポイントは交渉対象が、
テロリストだけじゃないってところです。
警察、TV局、テロリストとインカムや電話を通じて交渉し、
最大公約数の回答を模索していく姿にハラハラ。
しかも、この公約数もハ・ジョンウの心情に合わせて、
随時言動していくっていうねー
インカム爆弾の設定もオモシロくて、
少しでもエゴのある行動を取ろうとすると、
ピピッ!と鳴って彼を悩ませる。
(警察長官がぶっ飛ばされたところはスカーっとした!)
なんとか犯人が見つかって、事態が収束するかと思いきや、
まだ爆弾持ってて、それが爆発し、
ハ・ジョンウのTV局が入っているビルに向かって、
倒壊するという衝撃展開が!
ハ・ジョンウがビルにしがみついて、
テロリストを追い込んでいく姿は狂気。
マジかよ!って感じの展開の連続で、
たたみかけるように絶望が彼の心を支配していく。
正直、最後の選択が正しいかどうかは分からないけれど、
もっとも人間らしく見える瞬間だと思いました。
とにかくネゴシエーション映画という、
ジャンルムービーとして上物なのは間違いないので是非。

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