2014年9月18日木曜日

るろうに剣心 伝説の最期編



京都大火編を見たので、当然見てきました。
前作は前フリだったので、こっちが本番!
ってな具合に楽しみにしていました。
今年見た邦画の仲では、画面のルックからアクションまで、
トップクラスなのは間違いなくて楽しかったです。
メジャーな邦画が全部ダメな訳はなくて、
志のある人が作れば良い作品はきっちり作れる!
という1つの回答になる作品だと思います。
ただ!ただ!3作続いてきたるろ剣のラスト手前の、
あるシーンがあまりにダサ過ぎて…泣
蛇足だし、話の展開から考えても違和感ありまくり。
本当は猛烈プッシュしたかったけど、
そうもいかなくなってしまいました。笑
僕は原作にそこまで思い入れなくて、
当時ジャンプの連載で読んでたくらいのレベル。
原作ファンは多分いろいろと言いたいことは出そうな作り。
最近は原作ありきの映画が基本と化していて、
僕も映画された本や漫画を読みますが、
映画と原作は切り分けないとダメだと思います。
限られた時間の中で、どれだけ物語の要素を抽出し、
3次元の映像として立ち上がったときに、
オモシロさがあるかどうかが大事で、
「ここが違う!」とか言って、挙げ足を取ってる人を見ると、
一生原作だけ読んどけやと思ったりします。
以下のレビューは京都大火編の続きみたいな感じなので、
そちらを読んでから読むのを推奨します→リンク

京都への攻撃がfakeで東京へ攻勢をかける志々雄。
剣心はある海岸に漂着したところを、
かつての師匠である比古清十郎に助けられる。
比古を演じるのが福山雅治です。
前作の終盤に顔だけ出てて、どうなんかなーと思ってたんですが、
とんでもなく、かっこよかったですね〜笑
立ち姿なんて、もはや美しいと言える領域。
剣心の師匠ってことで、常規を逸した強さで、
フィジカルに強いのが良かったなーと思います。荒々しい。
雨の中、泥まみれで剣心とじゃれ合うのと、
光で満たされた竹林の美しい風景の中で戦う対比がナイス!
ここで奥義を体得するんだけど、戦うときに大事なこと、
みたいなくだりは戦う意味を模索するアメコミっぽいなーと。
いざ東京へ向かうで!ところで、最初の見せ場である、
伊勢谷友介演じる四乃森蒼紫との戦いが始まる。
蒼紫がフィジカル系なので、2人の長所見せつつの
アクションは本当に凄まじいの一言に尽きる。
そして、前作に引き続き、蒼紫の過剰な暴力も健在で満足。
(土屋太鳳のお腹を蹴り飛ばすところね)
東京に着いて、どうでもいい小芝居のあと、全面戦争が開始。
次の見せ場が剣心 vs 瀬田宗次郎。
前作もこの2人の戦いが一番好きだったんですが、
本作でもNo.1 Favorite Actionでした!
2人ともスピードが売りなので、その目まぐるしい戦いは壮絶。
瀬田の武器である縮地がダメになるくだりとか好きだったなー
瀬田宗次郎を演じた神木隆之介君は、
これから日本を代表する役者になると思います。
そして、志々雄 vs 剣心のクライマックスへと流れていく。
ここは溜めに溜めた志々雄の無双っぷりが炸裂!
ウルトラマンカラータイマーばりに
15分しか戦えない志々雄が所狭しと躍動しまくりで、
野性味溢れる戦い方が良かったです。
そんな志々雄に対して、4人がかりで倒そうとするのは、
なんか大人げないなとか思いましたが。笑
壮絶な最期を含め、ここまでは大満足。
そして問題のラスト前の戦った後のシーン。
ボロボロで戻った剣心一行に対して、
伊藤博文含む政府軍が一斉に敬礼するんだけど、
音楽のドヤ感込みで信じられないくらいダサイ。
アップで撮ってれば、まだ良かったと思うんだけど、
引きで撮っててスケールが小さく見えて、
これまでの戦いがなんだったんだ…と
膝から崩れ落ちそうになりました。
失われた侍の誇りに敬意を表するとか、
そんなことなんだけど、物語の流れとしても、
ここでの敬礼は飲み込み辛いんですよね。
と最期にケチつけましたが、
それを補って余りある素晴らしい剣アクションを見れるので、
邦画を見るなら、これはオススメですよ!

0 件のコメント: