2016年7月7日木曜日

リベラル再起動のために


リベラル再起動のために


今週末に参議院選挙があり、
投票どうしようかなーと悩んでいたときに、
参考になりそうと思って読んでみました。
投票前に読むことで自分の思考が整理されたので、
とても良かったです。
第二次安倍政権になってからしばらく経ちますが、
これまでの状況をリベラル側から見たときに
どう見えて、どう考えるかが書かれています。
3人の学者が対談した内容を
会話形式でまとめたものなので、
非常に読みやすく2日で読み切ってしまいました。
少なくとも僕は現政権が良いとは思いません。
物事の進め方があまりに稚拙だからです。
つまり、国民のこと舐めているんだろうなと。
それに加えてモロに「オジさん」な価値観。
つまり「ダサい」ということ。
で、今回の参院選でどの野党に投票しましょうか?
となったときに明確にここ!っていうのが
どうしても決めきれていません。
「自民嫌だけど、他も頼りないしなー」
と思っている人も多いと思います。
そんな人にオススメなのが本作です。
そもそもリベラル(左翼)と言っても、
当然といえば当然ですが、グラデーションが存在します。
文中に記載されている通り、
本作での3人の立ち位置は以下の通りです。

北田:リベラル派、五野井:左翼、白井:極左

このグラデーションの中で、
経済から憲法まで様々な議論が進んでいき、
自分が対談の中にいる気がしてくる。
「そうやなー」とか「それはちゃうやろ」とか、
政策や政党に対する自らのスタンス、距離感を
掴むことができて役に立ちました。
とくに憲法、社会保障政策に関する議論は、
非常に納得する部分が多かったです。
僕が決めきれないのは、自分の思うバランスの、
社会民主主義的な政党がないからなんだなーと。
ただ無い物ねだりしてもしょうがないし、
今できる最良の選択をするしかありません。
僕が違和感を持っているのは、
選挙のときに与党も野党も
シングルイシューとして戦おうとする点です。
与党であればアベノミクスの是非。
野党であれば改憲阻止。
そもそも選挙は当選/落選のどちらかしかないので、
単純化した方が分かりやすくはなりますが、
世界はそんな単純ではありません。
好き嫌いに関わらず、
なるべくたくさんの情報を自分にインプットして、
そこから判断しなければならないと思います。
自分の支持する政党や候補者の情報を鵜呑みにして、
相手の良い情報は遮断、悪い情報は大声で吠える。
考えることを放棄せずに自分の意思を1票に託すこと。
「こんなはずじゃなかった…」と後で言っても、
そのときは手遅れなんですよ、奥さん。

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