2016年4月9日土曜日

Rest In Power , Phife Dawg

A Tribe Called Questのメンバーである、
ラッパーのPhife Dawgが亡くなりました。
ここ数週間のあいだ、
色々とコメントやTributeが出たりしていて、
あらためてA Tribe Called Questの偉大さを感じる日々です。
一応、「私とトライブ」話を書いておくと、
最初に買ったアルバムはLow End Theoryです。
当時聞いていたRhymesterのラジオで、
このアルバムのミックスエンジニアであった、
ボブ・パワーについて紹介されたことがあり、
それきっかけで買いました。
そのときに音の凄みに気付く訳もなく、
背伸びしたい気持ち一心だっただけなんですが、
単純にめちゃ渋くてかっこいいアルバム!
と思っていました。
(The JAM EPの12inchを聞いたときは、
さすがにボブ・パワーの偉大さに気付いた)
あとDJ始めたての頃はStressed Outを
よくかけていたりしましたねー
とまぁ、皆それぞれトライブとの思い出がある訳です。
ただ、完全に僕はQ-Tip派というか、
Phifeの存在を強く認識したのは、
恥ずかしながらドキュメント映画を見たときが初めてでした。
そのときは少しだらしなくて、
グループの足を引っ張っているようにさえ見えました。
今回亡くなったことで彼のどこが偉大だったのかが、
他のアーティストのコメントで分かるという、
時すでに遅しな感じでして…
彼の偉大さについては、リリック面の言及が多くて、
その辺りを踏まえて改めて聞いていきたいです。
参考になった海外のコメントや
Tributeを備忘録的にまとめておきます。

Mix

GilesがTribute Mixをアップするということからも
Jazzへの影響度の大きさが分かると思います。
Gilesの


勢いに乗りまくりのLAのレーベルから。
サンプリングソースやトライブ周辺の音源も含めた幅広いミックス。
トラックリストがアップされていますので、
興味のある方は参考に→トラックリスト



Apple Radioの番組でQ-Tip自らがミックス。
ライブ音源が非常に多くて、同じ曲が何度もかかります。
番組内で彼の口からコメントすることもなかったので、
ミックスしながらQ-Tipが
Phifeとの思い出に浸っていると思うと泣けてくる。。。
一方で著名なアーティストのコメントが
曲間にあって「私とトライブ」というお題で、
皆が追悼の意を示していました。
Complexに文字起こしが掲載されていて、
Kendrick Lamarのコメントでは、
PhifeのScenarioのリリックに言及されていました。

 'I’m all that and then some short dark and handsome
  Bust a nut inside your eye, to show you where I come from.'

背の低かった自分はロックされたし、
このラインはwittyでcraftyであると。
またOutcastのAndre3000のコメントもあり、
Outcastが所属したレーベルへのデモ披露が、
トライブの曲上だったという話もオモシロかったです。
Kendrick Lamar, André 3000, and Chuck D Paid Tribute to Phife Dawg on Q-Tip's Abstract Radio

Song


Mac Millerのトラックメイカー名義で公開された曲。
フックにCheck The Rhymeのイントロの
掛け合いを使ったメローチューン。
タイトルの"5 Foot Assassin"は、
Buggin' Outで言及されているPhifeの別名。


Wiz KhalifaがElectric Relaxationをジャック。
MacもWizもピッツバーグ出身なのは偶然なのかなー
このビートは最高にChillin'だと思います。



A Tribe Called QuestがJazz Musicianに与えた影響が、
大きかったことは彼のコメントを見るとよく分かると思います。
→Terrace Martin Shares "Tribe Called West," Inspired by A Tribe Called Quest
あとこのTweetも確かに!と納得。
そして、この曲が収録された彼の最新アルバムVelvet Ropeも
本当に素晴らしい内容で最高最高!
Donny HathawayのValdez In The Countryのカバーに
個人的にシビれました。


Phifeが作っていたソロアルバムからのシングルで
トラックはJ Dilla。
もう2人ともこの世にいないと思うと、
悲しくなりますが90'sマナーな良い曲。

Text


How Phife Dawg Changed My Life
2DBに掲載された「私とトライブ」な記事がオモシロかったです。
トライブとの出会いや、
いかにPhifeがリリシストとしてイケてるかを
彼の考える優れたラッパー論も交えて書いています。
ホンマに好きなんやろなーと思わされる熱量。
本人もラッパーを志していたらしく、
記事内で自分のリリックを晒していたりするんですが、
彼が大学でのサイファーに参加したときに、
Phifeが飛び入りでサイファーに参加したらしく、
憧れの人との刹那的な思い出に胸が熱くなりました。

長くなってしまいましたが、
皆様も改めてPhife Dawg含め、
A Tribe Called Quest の素晴らしい曲の数々を
聞いてみるのはいかがでしょうか。
Rest In Power, Phife Dawg.

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