2016年4月30日土曜日

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ



<あらすじ>
人類の平和を守るアベンジャーズは戦いは全世界へと広がるが、
その人的・物的被害大きさから、アベンジャーズは
国際的な政府組織の管理下に置かれ、無許可での活動を禁じられる。
一般市民を危機にさらしてしまったことへの自責の念から、
アイアンマンはその指示に従うが、
「自らの行動は自らの責任で持つべき」という
持論のキャプテン・アメリカは反発。
2人の意見はすれ違い、一色触発の緊張感が高まっていく。
(映画.comより)

MARVEL最新作ということで、
GW突入初日に見てきました。
キャプテン・アメリカシリーズではあるものの、
MARVELシリーズ揃い踏みなので、
実質はほぼアベンジャーズシリーズに近いもので、
最高にオモシロかったです!
先日公開されたバットマンvsスーパーマンと
同じテーマを描いているんですが、ここまで違うかと。
これまでの貯金があるのは当然なんですが、
ストーリー、アクションともに申し分なし!
監督を務めたルッソ兄弟は、
次のアベンジャーズシリーズである、
インフィニティ・ウォーの監督を務めるそうで、
そちらも今から楽しみです。

※ここから盛大にネタバレして書きます。

物語は1991年のバッキーの話から始まります。
彼は ヒドラに洗脳されて暗殺者として、
暗躍していた過去を持つ。
それが提示されたのち、アベンジャーズお約束の
冒頭の派手なアクションが繰り広げられます。
アフリカでのバイオテロ阻止ミッション。
キャプテン・アメリカを中心に、
ファルコン、ワンダ、ブラック・ウィドウが
街中で暴れまくってテロは阻止するものの、
一般市民が犠牲になってしまいます、
これを受けてアベンジャーズを国連の承認なしには
活動できない協定が発行され、
それに賛成のキャプテン・アメリカ陣営と、
反対するアイアンマン陣営に割れて、
争いが始まっていきます。
MARVELもDCも自らが掲げてきた正義に対して、
疑念を持つ作りになっている点が興味深くて。
2001年以降にアメリカが繰り広げてきた戦争は、
彼らが世界の自警団と化し、
多くの人のために!という乱暴な民主主義の結果、
数多くの混乱を生み出してきたわけです。
そこに対して、現状エンターテイメントど真ん中である、
MARVEL(ディズニー含む)が映画で正面切って描いてく、
キャプテン・アメリカは目の前で起こることに対して、
自分に何ができるのかを実直に考えるスタンス。
彼を駆り立てているのは友人のバッキーが
テロの嫌疑をかけられているからっていう、
極めて人間臭くて良いんですよね〜
一方のアイアンマンは社会全体を考慮して、
自重しようよという政治家のようなスタンス。
少なくともヒーローとは言い難いもの。
2人のイデオロギーはぶつかり合い、
それぞれがチームを結成し戦うことになるんですが、
本作の見所の1つであるスパイダーマンの
登場シーンがとても好きでした!
ここまで述べてきた面倒な「正義」の議論に対して、
ピーター・パーカーのシンプルな回答が、
ずばーっと心に刺さるんですよね。
しかも、このスパイダーマン役のトム・ホランドが
イイ感じに垢抜けて無くて良かった〜
次のシリーズはトビー・マグワイア版を超えるかも…
と期待せずにはいられないです。
そのスパイダーマンも参戦した空港のバトルも見所で、
それぞれのキャラクターが発揮して大乱闘を
繰り広げる様はまさにドリームマッチで
いつまでも見てられるな〜と思っていました。
張り詰めた空気の中でのひと時のブレイク。
戦う前のバッキーとファルコンの顔芸が最高だし、
戦いでのMVPは間違いなくアントマン!
その戦いの後は敵の敵は皆の敵という理論で、
ヒドラの暗殺部隊復活を狙う男をしばき倒す
という展開かと思いきや!
悪夢のような復讐の業火が燃えたぎる!!
その方法、ちょっと偶然に頼りすぎてやしません?
とは当然思うんですが、そんな疑念をすべて吹き飛ばす、
アイアンマンとキャプテンアメリカ(バッキー含む) の戦い。
「憎しみ」をアクションで表現したら、こうなります。
っていうぐらい迫力のあるド突き合い。
とくにマウント取ってからの殴り方が
互いにちょっともう、、っていうぐらいのレベルでした。
ラストのアイアンマンのボロボロで孤独なショットは
とても物悲しい気持ちになりました。。
復讐構造を作品内に複数入れ込むことで、
復讐というテーマが強烈に前に出てきているし、
ケジメのつけ方も人それぞれという結論も良かったですし、
ラストのキャプテン・アメリカの手紙が、
究極はそういうことですよね〜と思いました。
MCUの勢いはこれからも止まりそうにない!

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