2016年4月3日日曜日

四月物語



これまで岩井俊二監督作品を、
見たことがなかったんですが、
最新作を見る前にちょっと見てみよー
と軽い気持ちで見たら、
とても素晴らしい内容でした!
しかも、この季節に見ると
グッとくる度合いがハンパじゃなかったです …
ある大学に入学した女の子が主人公で、
その彼女の4月を描いた作品で、
主人公を演じるのが松たか子。
冒頭いきなり本当の家族である、
松本幸四郎一家が出てくるメタ構造に
ビックリしたんですが、
何よりも本作の松たか子の初々しさよ!
映画という メディアが持つ光と闇、
被写体自身が持つ魅力のアンサンブル。
4月といえばはじまりの季節として、
ポジティブなイメージがあると思うんですが、
本作ではネガティブな部分も描いています。
とくに大学入学時のなんとも言えない嫌な感じは、
見に覚えがありすぎて、絶叫しそうになりました。
あとは春の街を自転車で走り回る、
ただただその姿を見ているだけでも、
人生の息吹を感じるというか、
生きてるだけでも楽しいことあるじゃん!
と思えてくるんだから映画は素晴らしいと思うんです。
後半で彼女が東京の大学へ入学した動機が判明したあとは、
甘酸っぱ い展開となるんですなー
傘の借りシーンは甘酸っぱさの極北!
今、この季節に見てこそなので未見の方は是非。

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