2017年3月30日木曜日

パブリック・ハウジング


渋谷のシネマヴェーラでこないだ
フレデリック・ワイズマン特集が開催されていて、
その中で一番興味が惹かれた本作を見ました。
というのも先日までヤバい経済学という本を読んでいて、
シカゴのプロジェクトについて興味持っていたところで、
これは見ねば!と思い見た次第です。
そもそもフレデリック・ワイズマンとは?
って話ですがドキュメンタリーの映画監督です。
僕が彼の名前を知ったのは、
想田和弘監督の著書において、
観察映画と呼ばれる彼のドキュメンタリー手法が、
ワイズマンの多大なる影響下にある
と繰り返し引用されていたからです。
本作は3時間強というかなり長い尺で、
なおかつ観察スタイルなので、
良い意味でとても疲れる映画体験でした。
1997年の映画なので読んでいた本と
ほぼ同時期だったので頭で想像していたことが
どんどん可視化されていくのが楽しかったです。
警察、プロジェクトの住人、公務員など、
本当に色んな人が出てくるんだけど、
当時のファッションが
90年代回帰の今見ると恐ろしくフレッシュ!
街のおじさん、おばさんの何気ない格好までもが、
とてもクールに切り取られていました。
日常に密着しているだけで
ナレーションもないんだけど、
生活する姿がひたすら興味深いなーと。
(去年から日記に感じているオモシロさに近い)
特筆すべきは映される側の人達が
まったくカメラを意識していないところ。
特定の人物に長期密着という訳ではないはずなので、
監督の気配の殺し方が尋常ではないということなのか?
あとHIPHOPのMV撮影シーンも映っていて、
誰だ!?と思って調べたところ、
Berry Juice Recordsというクルーでした。
1曲だけYoutubeにアップされてるけど、
本作内で撮影されてたシーンはカットされてた。


ワイズマンの映画はレンタルもできないので、
名画座で特集されたら、また見に行きたいです。

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