2015年1月12日月曜日

マッチポイント



ウディ・アレン監督作品。
彼のフィルモグラフィーがあまりに壮大すぎて、
一体どこから見ようかと悩んでいるときに、
ケトルでウディ・アレン特集が組まれていて即買い。
しかし、積ん読雑誌グループへ…
なかなか見る気にならない中、重い腰を上げて見ました。
見る前はそこまで気が乗らなかったけど、
見たらめっちゃオモシロいですやん!って感じ。
タイトルはテニスの用語。
冒頭で ネットにかかったボールを映しながら
「運」について言及される。
主人公は元テニスプレイヤーで、
コーチをしているところで出会った客の妹と結婚。
仕事も奥さんのお父さんの会社に入り、
めきめきと頭角を現し、
順風満帆な生活を送っているんだけど、
浮気をしちゃうんですねー
アンストッパブルな人間の欲望。
(相手はスカーレット・ヨハンソンだからしょうがないぜ!)
奥さんは決して悪い人ではないんだけど、
子ども作りのくだりは辛いなーと思います。
(mechanicalというセリフが印象的)
ウディ・アレンは人の機微を拾うのが上手いというか、
中盤ぐらいまではただの不倫物語なんだけど、
ダラダラ見れちゃうし、日常生活の些細な出来事、
夫婦間のすれ違いをツブサに描いていく。
結局、奥さんと浮気相手の両方に良い顔した結果、
彼が取るまさかの最悪の行動。
あぁそんなことしちゃうんだ…と思ってたら、
二転三転していく終盤は目が離せません。
なんかファンシーな感じで包まれていくんだけど、
ある種の現実を突きつけてくるし、
逆に罪悪感を抱えながら一生を生きていく、
主人公の顔アップエンディングが最高でしたね。
今年中にフィルモグラフィーの半分くらい、
見れれば良いなーと思います。

0 件のコメント: