2015年1月2日金曜日

リンダリンダリンダ



確かちょうどこの時期の深夜映画で見たんですが、
改めて見てみました。山下敦弘監督作品。
甘酸という神の視点を導入したことで、
青春映画を楽しく見ることができるようになって、
何年か経ちますが、これが日本の甘酸クラシックや!
と断言してもよいでしょう。
当時見たときは「キラキラしやがって!」と
はすに構えて見ていましたが、
おっさんと化した今、
この空気を吸うことは二度とないという
追憶の気持ちとくすぐったい気持ちで
胸がいっぱいになりました。
よくアメリカの青春映画で古典ロックが
懐かしさ煽り+心情描写で使用されるんですが、
本作はその方法を日本的な解釈で活用しています。
高校生のとき初めて1人でハイロウズのライブを
見に行ったんですが、その記憶の蓋をこじ開けられましたね。
あと文化祭でクラブごっこしてるシーンがあるんですが、
まさしく僕が大学時代に所属していた
DJサークルのパーティーそのままで震えました。
ラストのライブシーンも大好きだし、
その前にペドゥナが1人で学校徘徊するシーンも好きです。
深夜に皆で集まって練習するシーンも
背徳感の共有で盛り上がるし、
女子高生が好きなことにトライしている姿は、
それだけで愛おしく感じてしまいました。
甘酸という観点では、ドラマーの恋の描写は5億点!
実家での家電による会話、文化祭での距離感、
雨の中で傘を差し出す彼。最高最高だと思うよ!
こんな風に見るタイミングで鑑賞後の気持ちが
全く異なるんだから映画見るのはやめられない。

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