2015年1月24日土曜日

メイド・イン・アメリカ



ヒューマントラストシネマ渋谷で実施してる
未公開映画特集で公開最終日に滑り込みで見ました。
2012年9月にフィラデルフィアで行われた
「メイド・イン・アメリカ」というフェスのドキュメンタリー
(フェスの主催者がJAY-Zなので彼の成り上がりを中心に)
しかも監督がロン・ハワードという豪華っぷり。
出演している色んなアーティストのライブ映像と
彼らへのインタビューがとにかく楽しいし、
「JAY-Zハンパねー」という畏敬の念が高まりました。
さらにアーティストだけではなく、
地元フィラデルフィアに住む人やフェスの裏方への
インタビューも入っているので、
いわゆるアメリカンドリーム!って感じでした。
正直「夢は叶う!」みたいなバカ正直なところを見ると、
果たしてそれは…と穿った見方をしちゃう。
けれど、圧倒的な説得力でねじ伏せるJAY-Zという
生きるアメリカンドリームがドヤ顔で
語られるとグゥの音も出ません。
ジャンル関係なく、様々なアーティストが出演していて、
Janelle Monae, D'Angelo, Passion Pit, Mike Snow,
Pearl Jam, RUN-DMC, Skrillex, Jill Scott,
ODD FUTURE, THE HIVES,Rita Oraなどなど
当たり前なんですが、どのアーティストも超かっこいい!
一個一個述べてるとキリないんですが、
Janelle Monaeはギミックが楽しいし、
D'Angeloはバイブス高めだし、
RUN-DMCは当然Walk This Way!!
ただRUN-DMCに関しては2人のMCへのインタビューが
ライブよりもおもしろくて、とにかくめっちゃ喋る!
DMCは躁状態かな?と思うくらい。
インタビューだとTHE HIVESが興味深くて、
「スウェーデンだとスウェディッシュポップとメタルの
どっちかが好きな人ばかりで両方はありえない」
前述したとおり、色んな音楽を聞けることが大きな魅力。
特定のジャンルをひたすら聞くのもいいと思うんですが、
様々な音楽を聞いて偏見なしで楽しむ姿勢は
忘れないで大切にしたいなと改めて思いました。
盛り上がりという点ではODD FUTUREが一番!
あと冒頭にメンバーが楽屋でジル・スコットを
無邪気に探すシーンがあって微笑ましかったです。
さらにSkrillexがロン・ハワードにDJを教えるという
激萌えのポイントもありました。
彼のDJ論もなるほどなーって感じでした。
ここまで色々紹介してきましたが、
本作はなんといってもJAY-Zという漢の凄み。
もはやただのラッパーではなく、
実業家としての活躍もめざましい訳ですが、
インタビューはその側面を大きくフォーカス。
半生を語りながら、成功を目指し、
夢を追うことの大切さを懇々と語る姿が印象的。
各アーティトのライブを楽しそうに見つめていて、
それもよかったなー小さく首振る感じね。
最後に自らの圧倒的なライブを見せつけるんだから、
もはや何も言えねーよ!と思いました。
その対比とも言えるのが市井の人々の話。
皆が日々の生活でストラグルしてる訳ですが、
それと共に各アーティストの成功エピソードを語られてもなー
言ってることは至極正論なんだけど、
どこまで現実味があるんだろうと懐疑的に思ってしまう、
天邪鬼な気持ちが…まー些細なことです。
エンドロールでJAY-Zが子どもとじゃれ合うシーンが、
最高最高なシーンでめっちゃ笑いました。
映画館では見れないですが、DVD等で見れる機会があれば是非!

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