2015年1月18日日曜日

紙の月


紙の月

映画を先に見たので原作も読んでおきました。
かなり映画が好きだったので、
どうなんかなーと不安ながら読み始めたら、
どんどん引き込まれてソッコーで読了。
映画では宮沢りえ演じる主人公の
梨 花にフォーカスすることで、
あの緊張感を生み出した訳ですが、
本の中では複数の語り口を登場させて、
「お金」とは一体なんだろう?ということが
描かれていて考察がより深いと感じました。
メインはお金を山ほど使った先の話だけど、
反対にお金がない場合の話も本には書かれています。
それもまた辛くてねぇ…
よく結婚するときに金銭感覚どうこう
っていう話あるじゃないですか?
これまでは今イチピンと来てなかったんですが、
本作を読んで骨の髄まで沁みました。
終盤にかけてはパンチラインのつるべ打ちで、
巻末には映画化を手がけた吉田大八監督の解説!
お金のこと真剣に考えたくなる作品でした。

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