2017年7月19日水曜日

バリー



もうNETFLIXあれば何もいらないぐらいに
依存度が日に日に高まっているんですが、
本作もNETFLIXオリジナルの映画。
アメリカ前大統領のオバマがNYで過ごした
大学生活を描いた作品です。
時代は81年でNYではヒップホップの季節。
そんな頃に彼は大学へ編入してきて、
お金持ちとプロジェクトの両方を見て、
人種や社会について葛藤します。
NETFLIXの解説のところに
オバマ大統領のことが書いてあったので、
そういうつもりで見ていましたが、
何も言われなければ、
ほぼ最後まで1人の黒人青年の話にしか
見えない作りになっている。
つまり、のちの大統領も1人の人間であり、
社会の矛盾に苦悩したのだということ。
オバマをもっと英雄的に描く映画は
今後出てくると思われますが、
青春の断片だけ切り取って映画にした
この監督のセンスは本当に素晴らしいと思います。
オバマは黒人と白人のハーフで、
どこへ行っても、どちらかに振り切れない
自分のアイデンティティに苦悩していて、
「馴染めない」というセリフが印象的でした。
「政治って意外とHIPHOP」という言葉が
最近話題になっていますが、
僕が腹立つのは「意外と」の部分。
意外ってなんやねん。
声なきものの声を救うという点では
政治とHIPHOPはダイレクトに繋がっているはず。
あと「意外と」って言うことができるのは、
政治とHIPHOPのいずれにも
ある程度精通してなきゃだめでしょ。
「意外と」に込められた半笑い感が余計に腹立つ。
Anyway, Fight The Power !

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