2017年2月21日火曜日

ナイス・ガイズ



<あらすじ>
シングルファーザーで酒浸りの私立探偵マーチは、
腕っ節の強い示談屋ヒーリーとコンビを組み、
失踪した少女の捜索をすることに。
そこへマーチの13歳の娘ホリーも加わることになり、
3人で捜索を続ける。
しかし、簡単に終わるはずだったその仕事は、
やがて1本の映画にまつわる連続不審死事件、
さらには国家を揺るがす巨大な陰謀へとつながっていく。
映画.comより)

ライアン・ゴズリング×ラッセル・クロウで探偵物!
ということでララランドの前哨戦として見てきました。
ブコウスキーのパルプ、ピンチョンのLAヴァイスといった
LAを舞台にしたくだらない探偵物シリーズの
バイブスを含んでいて微笑ましかったです。

※ここから盛大にネタバレして書きます。

いなたいファンクが鳴り響く中、
タイトルが出てLAの夜の街を駆けていくショットは
とても渋くて期待に胸を膨らませてくれる。
彼らがどんな人間なのか、
そして彼らがタッグを組む流れを前半で描いていきます。
いわゆる探偵バディものなわけですが、
このタイプの場合、人物が魅力的であることが
ストーリーよりも重要だと思っています。
本作もストーリーは期待していなかったけど、
2人のケミストリーが楽しみなところがありました。
けれど、結果的にはかけ違うボタンのようで
あまりオモシロくなかったです。
凸凹コンビとしては振りきれてないし、
息のあったところもあるわけではないし。
バラバラでドラマが存在してしまっていて、
2人をまとめていくギャグの部分が乗り切れなかったので、
少し退屈に感じる場面が多かったです。
アメリカンなノリがダメというより、
オーバーアクションで笑わそうとしてくる演出は、
映画館で見ると急に冷めてしまうんですよねー
(友達と家でDVDで見るなら良いと思う)
ただ70年代アメリカが舞台であり、
音楽、ファッション等を丁寧に描いてくれているので、
そこは見ていて楽しかったです。
ディスコのベタな選曲も逆にありかなと思ったし、
エンディングがアル・グリーンでグッときた!
本作の魅力の大きな部分を占める、
もう1つの要素はホリー役のアンガーリー・ライス。
とにかく超かわいいのに2人に影響されて、
下品なことを言うGAPに
僕を含めた世のおじさんはノックダウンされたことでしょう。
さらに昔自宅があった原っぱで、
1人で自宅があった頃を思い出して、
そこで本を読んでいる姿はグッときました。
終盤の自動車産業を巡ったいざこざは
説明台詞が多いし、無理くり感が強くて乗り切れず。
でも終盤の大捕物はとても好きでした!
とくにライアン・ゴズリングの落ち芸3連発は
前半のフリが効いていて唯一笑いました。
続編がありそうな終わり方してましたが、
もうお腹いっぱいだから大丈夫だよ!

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