2017年9月22日金曜日

アメリカから来たモーリス



先月ユーロライブでKICKSというえ映画と
2本だてで上映されたものの予定合わず
見れなかったんですがNETFLIXにあったので
見ることができました。
HIPHOPミーツ甘酸な内容でとてもオモシロかったです。
主人公のモーリスはアメリカで育ったんだけど、
父の仕事の都合でドイツで暮している。
言葉を流暢に話せないこともあり、
なかなか馴染めない生活の中で、
ワークショップで出会った女の子と
仲良くなっていって…という話。
モーリスと父の好きな音楽がHIPHOPで、
映画の冒頭で流れるのはCome Clean!



「このビートに乗れないやつは趣味が悪い!
外出禁止だ!」という父のスタンスが最高だし、
モーリスがイヤホンでHIPHOPを聞きながら、
街に出かけるときの演出が素晴らしかったです。
美術館でのフラッシュモブのようなところや、
街の風景が音楽で彩られる瞬間が刻まれていました。
さらに父親の子どもの頃の
フリースタイルを録音したテープというニクい設定と
それを好きな女の子の家で聞くっていう
カオスな演出も良かったです。
(父のフリースタイルはビギーのリリック!)
モーリスは友人と打ち解けられない中で、
リリックをしたためているんだけど、
性とバイオレンスにまつわるステレオタイプなもの。
それが原因でさらに人と疎遠になってしまう。
父はモーリスと何とか打ち解けようとするんですが、
母親を亡くしているため男やもめで、
モロ思春期な息子との対峙方法について葛藤する姿と
子どもの目線に立つスタンスが好きでした。
あとはモーリスと女の子の
くっつきそうでくっつかない絶妙な甘酸。
かなり苦み成分多めではあるものの、
彼が大人になる第一歩なのです。
(自家製ダッチワイフはヤバ過ぎたけど。笑)
それはともかくラストのモーリスのフリースタイルは
ラップを自分のものにした姿がかっこ良かったです。

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