2016年8月7日日曜日

「まっすぐ」

「まっすぐ」 (ele-king books)



「ぐるりのこと」、恋人たちでおなじみの
橋口亮輔監督のエッセイということで読みました。
2013〜2015年に書かれたもので、
監督の周辺人物にまつわる話が多く、
楽しんで読むことができました。
平易な言葉でストレートに語る文体から、
監督自身の実直さが伝わってきます。
以前にSession 22にゲスト出演された際に
紹介されていたワークショップの話が
とても好きだったんですが、
それも収録されていて嬉しかったです。
リリー・フランキーを俳優として
「ぐるりのこと」で初めて起用し、
浜崎あゆみを女優として起用したり、
俳優の魅力を引き出すことに長けてる、
監督独特の着眼点が興味深いものでした。
あと買ってから気づいたんですが、
本作の掲載内容はWEBで無料で読むことができます。
→ 橋口亮輔「まっすぐ」
ただ、本作書き下ろしのあとがきの内容が、
恋人たちのエンディングにまつわるもので、
僕は非常に驚きを持って読みました。
あとがきを読んだあと、もう一度本作を読むと
全然見え方が変わってきたのも味わい深かったです。

0 件のコメント: