2016年2月5日金曜日

犬神家の一族



市川崑監督作品。
言わずと知れたクラシックですが、
恥ずかしながら見たことがなく見てみました。
最近、市川崑記念館もできたりしてますし、
昨年の野火のこともあり俄然興味の沸いている監督です。
内容も当然オモシロかったんですが、
何よりも映像、ショットの力強さにヤラれちゃいましたね〜
カットをサブリミナルに挟んでくるとか、
白黒の極端な陰影、露骨な血の演出などなど。
それらすべてが謎に満ちた犬神家を象徴している
という作りになっているからオモシロいんだと思います。
得体が知れないといえば、
死に様が超有名な佐清(スケキヨ)が、
どういった人物なのかもついに理解できました。笑
遺産相続を物語内に設定することによって、
利害関係を巧妙に作り出し、
それがトリックとしても活用されていて、なるほど!と。
ただ僕が推理もの久々に見るからなのか、
終盤のネタばらしのくだりが野暮ったく長く感じました。
なんでも鑑定団はクビになってしまったけど、
石坂浩二の金田一耕助は好きですよ。

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