2016年2月23日火曜日

羅生門



今年の目標として古い日本映画をたくさん見る
ということを小さく掲げています。
名画座にも行きたいんですが、
新作チェックで時間もあまり無い中、
Huluで見進めております。
そしてついに黒澤明作品を初めてしっかり見ました。
芥川龍之介の羅生門ってこんな話だっけ。。
と思っていたら、
主なベースは「藪の中」という作品でした。
本当のことが分からない状態を指して、
真相は藪の中と言いますが、その語源らしいです。
本作はある夫婦と盗人が遭遇し、
夫を殺してしまうという話を
3人+目撃者の計4人それぞれの証言から
描いていくというものです。
上述したように藪の中という言葉が生まれた通り、
作品内でも何が本当のことかは分からない作り。
(これは原作の藪の中も同様です。)
この構造から人間の不安定さ、信じられなさを
描いていくのがオモシロかったです。
なにしろ三船敏郎の演じる盗人がとても印象に残っています。
彼の笑い声が耳について離れない…
1950年の映画なので当然白黒なんですが、
バキッとした陰影が今見るとカッコよく見えました。
黒澤明作品は今年中に半分くらいは見たいところです。

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