2016年2月17日水曜日

映画 立川談志



最近落語が気になっています。
の・ようなもの、および今年公開された続編
TBSでドラマ放映された赤めだか、
東京ポッド許可局の芝浜論と立て続けに
落語関連のものに触れたことがきっかけです。
上述したすべてを貫く立川談志、
その人の映画ということで見た次第です。
僕は大阪で育ったこともあり、
お笑いの芸と言えば「漫才」「新喜劇」
で染まり切っており、落語はツマらないと感じていました。
それはお話の内容が江戸時代の古いものだし、
同じ落語を色んな人が話すとか落語前の枕とか、
オモシロさに辿り着くまでに時間がかかるからだと思います。
正直、いきなり本作だけ見ても、
立川談志の偉大さ、オモシロさ、引いては落語の魅力が
分かる訳ではないと感じました。
しかし、落語に対して少し興味を持った段階で見るには、
立川談志という「入口」は、
一番取っ付きやすいものであることが分かりました。
昔の話で難しくなりがちなところに
彼の毒っ気であったり、明朗な語り口が加わることで、
僕の落語像はアップデートされました。
単純に僕が年を取って落語のオモシロさを理解する、
頭のレベルに達しただけかもしれませんが、、、
本作はインタビューを中心に
やかん、芝浜という噺が2席丸々入っています。
談志の芝浜は特別なものとして、
落語好きの中で扱われているらしいんですが、
僕みたいな完全素人がDVDで見てもグッと引き込まれました。
なにしろ話すオーラというか、
立て板に水という表現がこれほどぴったりくるものを
人生で見たことがあるだろうか。。。と思うくらい凄まじい。
談志といえば落語論も有名で、
「落語とは人間の業の肯定である」とか、
「イリュージョン」といった話を
聞いたことがある方も多いと思います。
この理論の部分についても本作で言及されていて、
理論好きとしては、
これをきっかけに落語を始めるのもいいかな?
なんて思ったりもしました。
噺は古典から創作まで、噺家は若手からベテランまで、
色々ありますが今年中に一度生で見てみたいと思います。

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