2014年3月5日水曜日

エヴァの告白



見に行きたかった映画が満員でフラれてしまったので、
なんとなーく見てみました。
そしたら特濃のドラマで見てて疲れました。
平日になんとなく見る映画ではなかった…
語弊があるのは承知の上ですが、「映画っぽい映画」だなぁと。
舞台は第二次世界大戦下のアメリカ。
当時のヨーロッパの戦火を逃れて、
多くの移民がアメリカにやってきていた。
主人公はそんな移民の一人でポーランド出身のエヴァ。
妹と一緒に来たんだけど、妹は結核で入国できず。
エヴァも移民船中での素行や、引受人がいないことを
理由に入国できなくなるんだけど、
そこをブルーノという男が救う。
彼は劇場で働くMC兼プッシャーの仕事をしている。
助かるものの、
そこから始まるエヴァの地獄のような日々の話。
もうなんかずーっと辛いんです…
生きるのってこんなしんどいことなんかと。
妹を救うためには金がいる。
けれど、仕事も無いから、ブルーノについていくしかない。
小屋みたいなところで、いきなり裸同然で踊ったり。
その延長線上で売春したり。
引受人だったはずの伯母を訪ねるものの、華麗に裏切られるし。
すること、なすこと全くうまくいかない。
客観的に見れば、もっと選択肢あるように見えるけど、
当人が視野狭窄になっていることは多いと思うし、
実際あの立場にいると、もう身を任せるしかないのかも…
そんな状況の中で出会うのはオーランドというマジシャン。
彼の明るさにエヴァは徐々に惹かれていく。
ブルーノとオーランドは幼なじみなんだけど、超仲悪い。
そこからは三角関係のメロドラマ。これもこれでしんどいw
上記の要素が俳優陣の熱量のこもった演技で、
さらに肉付けされていました。
エヴァのマリオン・コティヤールは当然なんですが、
ブルーノを演じたホアキン・フェニックス、
オーランドを演じたジェレミー・レナーの2人が良かったなぁ。
剛と柔の対比の素晴らしさ。
特にブルーノがオーランドに爆ギレするシーンは最高!
これが伏線になって、悲劇が起こる訳ですが…
エヴァは終盤にかけて迫力が出てきて、
とくにキリスト教のforgive/unforgiveのくだりの顔面力は
映画館で見れてよかったなーと。
それはラストショットの美しさも然り。
希望と絶望の絶妙なコントラストにやられました。
女性にオススメの映画でございます。

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