2012年11月21日水曜日

イカとクジラ


ジェシー・アイゼンバーク(ソーシャル・ネットワークのザッカーバーグ役ね)
がフォーカスされるきっかけとなった作品。

ある夫婦と子ども2人にまつわる話。
夫婦が離婚することになって、子ども達が共同監護のもと
両親達とどう向き合うかというお話。

タイトルとの意味不明さとはほど遠いきわめて
リアリティの高い作品だと感じました。
この夫婦は2人とも作家なんですけど
子どもに対して誠実といえばそうなんだけど
あまりに正直過ぎて、そのせいで子ども2人が
少し変わった人格を持ってしまう。
とくに性的なものに対して、ものすごいあっぴろげ。
(たとえば、誰々と不倫してたとか。1人の女性に執着するなとか)
弟のほうがひどくて、かなり倒錯した性への目覚め方、接し方をする。
その割に、この弟役の子がかなりかわいくて、それがまたせつない。
鏡に向かって、裸でビール飲んでるところは
「あぁ…」 って思わずいいたくなるぐらい。
あと図書館のカドとロッカー事件ね。(見たら分かる)

んで、ジェシー・アイゼンバークのほうが
ぶっ飛んでいない分、もっと哀しくなる。
ピンク・フロイドの歌を自作の歌だと言ったり
文学に詳しい振りして、実は何にも読んでない文学クソ野郎だったり。
でも、ボクも若いときはこんな風に背伸びして
何でも知ってるふりしてたなーとかレミニスしました。

なんでこの2人が上記で述べたような行動を取ったかと考えると
基本的にはどちらか片方にせよ両親を愛していて
両親の注意をひきつけたい、その一心ゆえの行動だからこそ切ないのである。

ボク自身はそんなこと思ったこと無いから共感とかじゃなかったけど
見る人が見ればすげーハマる。そんな映画。

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