2012年11月4日日曜日

園子温、非道のオールナイト祭り

11月3日は色んなイベントあったけど
このタイミングでしか一生ない!と思ってテアトル新宿で見てきました。
上映内容は「自転車吐息」「うつしみ」「奇妙なサーカス」
それに加えて、園子温監督、松江哲明監督、ライターのモルモット吉田氏による
トークショーも一緒にありました。

それでは各作品の感想をば。

①自転車吐息
園監督がつくる青春映画の原点だなーと思いました。
正直、おもしろいかと言われれば微妙…
1980年代には、この形、内容がFRESHだったんだろうけど
そこまで共感できなかったかな。
冒頭がナレーションで始まって、これでもかと繰り返すところとかは
今の作品にも通じるところがあると思います。
あとフィルムの質感を初めて体感しました。
ボクが映画館で映画を見始めたときには
すでにデジタルが主流だったし、見たことがなかったので
そういう意味でも貴重な経験でした。
個人的には、この映画にまつわる話のほうがオモシロいので
「非道に生きる」を読む方をお勧めしたいですw

②うつしみ


上の動画でフルで見れます。
愛知県の美術センター(?)が
身体をテーマにした映画の作成を依頼してできた作品。
アラーキーと舞踏家の麿赤児、ファッションデザイナーの荒川眞一郎が
ドキュメント形式で出演してて、それに加えて
ひとつ物語が存在するという相当狂った構造の映画。
その物語っていうのがオモシロかったす。
愛のむき出しの要素が、もっとむき出しで出ている感じ。
園監督曰く、これを作っているときはTVやAVで
テロップが流行り始めたときで、映画も負けらんねー!てことで
テロップが多用されています。「監督失格」みたいな感じ。
カメラもハンディカムになってて、ものすごい画面揺れるけど
その感じも映画の内容と合ってると思いました。
時間ある人は見てみて。

③奇妙なサーカス


近年の園子温監督作品にもっとも近くて
この日見た中では一番好きでした。
「恋の罪」好きな人は、間違いなく好きだと思います。
女性目線の映画で近親相姦とか諸々ていうまぁまぁキツめな内容ですが。。
コントラバス、チェロを入れるケースが物語上、
重要な役目を果たすんですけど
街中で見たら、震え上がるレベルになりましたw
夢と現実が激しくクロスオーバーするので
一体どれが現実?って考えるのも楽しい。
(結局一番酷いのが現実だったりするけど)
なによりもいしだ壱成!最初出てきたときは
気持ちわりーなーと思ったけど、ラストは凄まじい!
よく分からないけど、カタルシスを感じました。

以上!

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